「クソ…一体ここは何処なんだよ…」
1人の少年が、鬱蒼とした竹林を歩いていた。そう、ここは幻想郷…迷いの竹林である。
「明ァ…会いてえよ…」
地上最強の小4、ホワイトブリーフボーイ…吉川(山本)勝次である。彼は一日中この竹林を彷徨っていた。
「しかしどうなってんだこの竹林は。全く出口が見当たらねェ…ん?」
茂みの奥から人の声が聞こえてきた。随分盛り上がってる様子だった。
「やった!人間がいた!おーい…」
走り寄って近づくと、そこは血塗られた場所であった。狼男たちが人間を喰い殺していたのだ。
「お?なんだなんだデザートが自分から来やがったぜ。子供の肉は特別うめェんだよな」
「俺は足をもらうぞ」
「じゃあ俺は頭」
「ひいいい!」
走って逃げ出す勝次だが妖怪の脚力に勝てるはずも無い。あえなく捕まってしまった。
「やべェ!助けて明ァ!」
「ガハハハハ!こんなところに助けてくれる奴がある〝か〝よ〝…」
突然狼男の頭が火に包まれた。そのまま悶えたかと思うと動かなくなってしまった。
「ひいいいヤベェよ!逃げろぉ!」
残った妖怪も蜘蛛の子を散らすようにいなくなった。
「大丈夫かい?ボウズ」
そう問いかけたのは不老不死の少女、藤原妹紅であった。
「ああ、助かったよ女…ありがとう」
勝次は妹紅の手を取り立ち上がった。
「ここら辺は人間の子供が一人で来るようなところじゃあないよ。人里まで送ってあげるから」
「そうなのか?アンタ俺と同じ小学生なのに強ェんだな」
「小学生に見える?」
そう言って妹紅はくすくす笑った。
「それで、ここは一体何処なんだ?急に強ェアマルガムに襲われたと思ったらこんなところまで来ちゃって…」
「ああ、ボウズは外来人なのか。気の毒にねぇ。神社の巫女に頼めば元の世界に帰してもらえるから」
「いや、そんなことより明を知らないか?顔に傷があるやつなんだけど」
「申し訳ないけど知らないわ」
「じゃあユカポンは?制服を着た小学生みたいなアイドル」
「その子も知らないわねぇ」
「うーん…一応聞くけどデカイハゲとかクズなネズミ野郎も知らないよね?」
「あ!それなら知ってるわ!」
「げっ…どっちを?」
「前に輝夜が、迷彩服を着たデカいハゲをかくまったって言ってたわ。なんでも永琳が研究対象にしたいって」
「マジか…クソハゲ…」
「たぶんそのハゲならまだ永遠亭にいると思うわ。よかったら案内する?」
「うーん…あのハゲも俺がいないとどうしようもねェからな。頼むよ姉ちゃん!」
鮫島は一体…!?