ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
追記:クルミの一人称を間違えるという致命的なミスをしてしまってました……。
誤字報告感謝です!
またまた追記:三日月は文字普通に考えたらオーダー取れるレベルまで書けないよなーと思って、字を書けない設定へと変更しました。
ほんとすいません……。
彼女の手を取った後、三日月はそのまま引っ張られとあるお店の前に少女と共に立っていた。ここが彼女の仕事場である、喫茶『リコリコ』。地域の皆様方に愛されながら細々と営業をしている、小さな喫茶店である。
「たっだいまー!」
「お帰り、千束」
「おかえりー」
「おかえりなさい、千束」
「帰ったか」
大きな声で店内に自分が帰宅したことを知らせながら突撃する千束とという少女に、4つの声が返される。
杖をついている褐色で背の高い眼鏡をかけている男。バーカウンターに座ってパソコンをいじりながら酒をぐびぐびと飲んでいる女。その隣にいる可愛らしいリボンと腰ほどの長さの金髪を持つ幼女。そしてレジ打ちをしているツインテールがよく似合っている、黒髪の蒼い瞳の少女が店内にいた。
個性的な店員四人の視線は静かに店に入ってきた少年、三日月へと向けられていた。
「ん?その子誰?」
酒を一度カウンターに置いて、女性が尋ねる。この喫茶リコリコは普通の喫茶店とは少し違うところがあり、時たま常連さんとの交流を深める為に店の営業時間終了後にボードゲーム大会をすることがある。しかし本日はそういったイベントの予定は入っていない。
一体どういう用件でこの店に入ってきたのだろうか。四人の思っていることはそれで一致していた。
「この人はねー……そういえばまだ名前聞いてないじゃん!?」
見切り発車で三日月をここへと引っ張ってきたのはいいものの、よくよく考えれば彼女は彼の名前すら知らないのだ。
もっとも、三日月も進んで自分の事を話したりあまり鉄華団の皆以外には話しかけないタイプなので、彼にも責任の一端はあるのだが。
「えーというわけで、皆と私に自己紹介、どぞ!」
「三日月・オーガス……です」
「へぇー珍しい名前だねぇ。私は錦木千束!よろしくー!んで、こっちのかわいー女の子がたきな!飲んだくれのロクデナシがミズキでー、ちっこいのがクルミ!あの人がミカって言うの!」
「へぇー。あの人も、ミカって呼ばれてるんだ」
「おお、確かに三日月もミカだー!これって運命だったりする?」
「おい。誰がロクデナシだ!」
千束の紹介にギャーギャーと文句を言う女、ミズキを無視して会話を続ける千束たちに黒髪の少女、たきなが怪訝な目線を向けている。三日月・オーガス。と名乗られたはものの、それだけではなぜ彼がここに来たのか何の説明にもなっていない。彼がどういう人物なのかという説明をして欲しいたきなは、千束へと質問を投げる。
「あの、どういう用で三日月さんは来たんですか?」
「あーそれはねー私が連れてきたんだー」
「千束が?何のために?」
「それはね、三日月をウチで働かせるため!」
たきなの表情筋が停止すると同時に、ミズキが驚きのためか口に含んでいたお酒を勢いよく吹き出し、クルミは正に唖然と言ったような表情を浮かべていた。
「え?働かせてくれるの?泊めてくれるんじゃなくて?」
「あれ、そうだっけ?まあまあ、三日月も働き口欲しいでしょ?だったら一緒に働こうよー。家も用意したげるから」
「まぁ働かせてくれるなら、ありがたいけど」
当初に聞いていた内容とは少々違うものの、完全に路頭に迷っている状態の三日月からすれば、労働環境を提供してくれる上に住む場所も用意してくれる。という最高の好条件である千束の誘いを断る理由はない。
と、勝手に話を進めている千束をゲホゲホと少々せき込んだでいるミズキが手招きをして、彼女を近くに引き寄せ、耳元でぼそぼそと呟き始める。
「は、働かせるってアンタね!できるわけないでしょうが!拳銃とかいじってるの見られたりしたらどうすんのよ!」
「そうですよ!それに、DAの事やリコリスの事が部外者に漏れるようなことがあれば、本部に戻れなくなります!」
「うーん、そうなんだけどさー」
いつの間にやらミズキの隣に来ていたたきなも、ミズキの意見を後押しするように千束を説得しだす。だが、千束はその二人の意見に不満そうな顔をして反対をする。
「そうなんだけどさー。じゃないっつの!とにかく、とっとと出てってもらいなさいよ!」
「それはできん!ぜーったいこの店に置くの!」
「なんでそんなに頑固なんですか!いいから早く追い出してください!」
「いーやーだー!」
彼女たちが三日月を追い返そうとするのも無理はない。なぜなら、この喫茶リコリコには決して知られてはならない裏の顔があるからだ。
それはこの場所が『Direct Attack』通称『DA』と呼ばれる、国直属の秘密組織の精鋭部隊『リコリス』の活動拠点の一つとして使用されているためである。
DAの存在は完全に秘匿され、一般の人々はその名すら聞くことはない。
彼らの仕事はこの国で起こる全ての犯罪の抑止、鎮圧を担当しているためだ。犯罪を止めるためには手段を問わず、殺人すら許可されている。そんなものを世間一般に公表することなど、できるわけがないからだ。
つまるところここで部外者を雇うのは、このリコリコの従業員である彼らの組織内での立場が危うくなるという事だ。そのためたきなとミズキは三日月を迎え入れるのを断固として拒否しているのだ。
何話してんだろ。と会話の中心の人物は自分のせいであんなにも二人が慌てていることなどつゆ知らず、店内の観察をしていた。
昔に名瀬・タービンと鉄華団が兄弟の盃を交わした場所に似ている席が二つと、三人が耳打ちで会話をしているバーカウンター。二階にはいくつかのテーブル席が置かれている。三日月は知らない言葉ではあるが、まさしく和洋折衷といった感じの内装であった。
「千束、君がそこまで言うという事は、何か事情があるんだろう。それを教えてくれ」
と、三人の言い合いが多少激しさを増してきたところで、褐色の男、ミカが口を開いた。千束はついさっきまでのおちゃらけた態度を一変させ、凛とした表情で男の方に向き直る。
「三日月、孤児なの」
大きく表情を変えはしないが、男の顔からは驚きがしっかりと読み取れる。他の二人は、唖然とした表情で三日月の事を見ていた。
「帰る家がないらしくて、道で生活してるらしくて……。違う道を進んだ私みたいな気がして、ほっとけなかった」
手をぎゅっと力強く握って言葉を並べていく少女の気持ちが、褐色の男に伝わったのか、杖をつきながら三日月の元まで歩いてゆく。
眼鏡の奥の瞳が、三日月の事をまじまじと見つめる。数秒の思案をしたのちに、男が出した結論は――。
「……分かった」
「ホント!?」
千束の意見を肯定するものであった。
いやったー!と言いながら三日月の手と自分の手を繋いでとても嬉しそうに小躍りし始めた。普通の男であればとても可愛いJKと手を繋ぐなど、中々に羨ましい事であるが、三日月はとてもうっとうしそうな表情を浮かべていた。
「ちょちょ、いいの?」
「僕もそれについてはあんまり賛成はできんぞ」
が、喜びを全身で表現する千束とは違い、ミズキは慌てた表情でミカに聞き返しそれにクルミも続くように言葉を重ねる。
「流石にそれを聞いて放っておくほど、私は鬼じゃない。三日月君、千束と仲良くしてやってくれ」
「うん、いいよ」
その三日月の返事にとても優しい笑みで返すミカを見て、クルミももう何も言うまいと思ったのか静かに三日月とミカの二人を見ており、ミズキも観念したかのような顔をして頭をポリポリとかいて、分かったよと呟いた。
一方で、まだたきなは難しい表情をしていた。だが彼女もここに置いてもらっている身であるため、ミカの意見に反対できないのか、最後には彼女もため息をついて、
「店長がそういうのでしたら私も従います」
と、三日月の就職をしぶしぶではあるもののたきなも認めたのだった。
「んじゃー、明日から早速働いてもらうってことで!よろしく、三日月!」
「うん。で、結局俺ってどこに泊ればいいの?」
「あーそれね。じゃあ店内に……いや、それはちょっとダメかな」
店内に泊ればいいと千束は言おうとしたが、チラッとクルミと奥の方にある扉を見て踏みとどまった。なぜならその部屋の押し入れには、クルミのとある秘密が布団の代わりにたくさん詰まっているためだ。
それにここには大量の武器弾薬や、射撃場まである。そんなものを三日月に見られた日には彼らの正体を隠すことなど、到底不可能になってしまうだろう。
どうしたものかなーと思案する千束の脳内に、一つの案が浮かんだ。
「じゃあ私んちに来れば」
「それはダメだ」
千束の案を聞いた瞬間に一転して、三日月を鬼のような顔で睨みつけ、まるで自分の子を守る親ライオンかのようにミカが威嚇をし始めた。
三日月が千束に近づくために嘘を言って取り入ろうとしてるのかもしれないのだ。ただ彼の目を見た限り、彼が噓をついていないことはミカには何となくではあるが分かっている。が、万が一間違いがあるようならば、ミカは三日月に何をするか分からない確信があった。
「三日月君、明日の内に私が家を手配しておく。今日は駅前のホテルに泊まってくれ」
その剣幕には流石の千束もうなずくことしかできず、三日月を除く場にいる全ての人が慄いていた。なんでこんなに怒ってるんだろと他人事のように考えている三日月の手を掴んで、ホテルまで案内するために千束は慌てて店を出ていくのだった。
翌日、三日月は早朝にホテルの自室に訪ねてきた千束の原付バイクの後ろに乗せられて、開店準備中のリコリコへと来ていた。
「はいこれ。三日月の制服!」
千束の手によって更衣室から取り出されたのは、ミカが着ている和服と同じものだ。違うのは三日月用に調整されたサイズと、紫色の部分が黒となっているところである。
それを受け取って着替えを終わらせると、皆がいそいそと開店の準備をしている所であった。自分は何をすればいいのか分からず、三日月が立ち尽くしているとミズキに三日月ーと名前を呼ばれた。
「よーし、今日から早速働いてもらうが……。お前、飲食業の経験はあるか?」
「ないかな」
「調理に自信は」
「それもないな」
「まぁそりゃそうか。うーん、まぁとりあえず私が客役やるから、お前オーダー取ってみろ。私に呼ばれたらまずは、お伺いします。んで商品名言われたらこの紙にそれを書く。注文を言い終わったと判断したら、以上でよろしいでしょうか。って言って紙に書いた商品名を読み上げてこれを厨房まで届ける。分かったか?」
「うん、分かった」
三日月が頷くと、ほいっとミズキから注文用紙とボールペンを手渡される。ここに私が言った奴書くんだぞ。と伝えて、彼女がバーカウンターに腰を下ろす。
「孤児のお前にゃちょっと難しい所もあるかもしれんが、まぁすぐ慣れるだろ。じゃ始めるぞー。注文お願いしまーす」
「えと、お伺いします」
「ちょっとぎこちないな。えーとじゃあ、このどら焼きバーガーと団子三兄弟、コーヒーと前茶を頼む」
「えーとどら、やき。だんご、こーひー、ぜんちゃ……」
早口なミズキのオーダーに何とか追いついて商品名を注文用紙に連ねていく。書き終わったのか、三日月が書く手を止めミズキが確認のために注文表を見に行く。
「なんだこれ?これじゃあ読めんぞ」
「ごめん。文字上手く書けないんだ」
注文の一部は書けているが、ほとんどが文字が反転していたり違う文字のようになっていたりと、それはそれは散々なものであった。
「うーん。この調子じゃあオーダー取るのは無理そうだな……。雑用業務はできるか?」
「例えば?」
「皿出したり、コーヒー淹れたりとか。後はゴミ捨てとかだな」
「それくらいならできると思う」
「よし、分かった。じゃあ教えてやるからついてこい」
注文を取ることが上手くできない三日月は、その後皿の位置だったりコーヒーメーカーの使い方だったりゴミ捨て場の場所など諸々の説明を受け、彼のリコリコ内でのポジションは完全な雑用係として決まった。
そして、喫茶リコリコの開店時間となり、三日月のここでの初仕事が始まったのだった。
結論から言うとまったくもって予想外な事ではあるが、三日月はそつなく仕事をこなし続けていた。
お客様を千束が席へと案内した後、多少無愛想ではあるが水とおしぼりを置いていき、ミズキにこれ持って行ってくれと言われればすぐさまそれを各自のテーブルへと配膳していったりなど、問題なく業務をこなしていった。
どうやらCGSに居た頃に大人たちに道具のようにこき使われていたのがいい方に転んだようだ。実際、オルガがサボっていた時などは三日月が尻拭いで少々多めに働くことなどもあった。
たきなや千束が合間合間にやっていた雑用業務はほぼ全て三日月が終わらせていたため、喫茶リコリコの回転率はかなりいいものとなっていた。
これから経験を積んでいけば中々優秀な人材となりえる三日月の働きぶりを見てこれで自分の仕事が減る、と不純な動機で喜んでいるミズキが居たとか居なかったとか。
「いったん昼休憩にしようか」
ピークのお昼時を超え、店内から客がいなくなった店内を見てミカがそう告げる。一度、着替えを済ませて三日月が椅子に腰かけてリラックスしていると、同じく着替えを終えた千束とたきなが更衣室から出てきた。
「初仕事どうだった?三日月」
「別に苦じゃなかったかな。これくらいならやっていけそうだよ」
「ホント―?そりゃー良かった良かった!」
三日月が同意したとはいえ彼をここへと連れてきた千束は、三日月にこの仕事が合わなかったらどうしよう。などと考えていたが三日月のその言葉を聞いてとりあえずその心配はなさそうでほっとした。
「三日月、一緒にお昼いかない?私が奢るから!」
「うん、いいよ。腹減ってきたし」
「おっけー。どこか行きたいとこある?」
「特にないけど」
「じゃファミレス行こうか!ほらほら支度して―。たきなも早くー」
一緒になって店を出ていく。青春が眩しい。などと言いながら目を覆って自分の状況から逃げているミズキ。いつものか、とミカが呆れたような目で彼女を見ていると、奥の和室の扉がガラッと開いた。
「よーやく出てってくれたか。全く、おちおち話もできないな」
「んな事言ってるけど、どーせ合法的に仕事サボれて嬉しがってんでしょアンタ」
ソンナコトナイ、とでもいうように口笛を吹いてミズキから送られてくる視線をかわそうとしているクルミ。嘘つけとミズキが呟いたところでミカも店の奥から出現し、クルミに昨晩頼んでおいた、あることについて尋ねた。
「クルミ、三日月の事は何かわかったか?」
「できるだけ調べてはみた。んだがな、現時点ではアイツに関する情報は何もないと言っていい。ほとんどお手上げの部類だ」
やれやれ、と手をあげて首を振る仕草をするクルミの言葉を聞いて、ミズキの表情が少し驚いたものになる。
「天下のウォールナットからそんな言葉が出るとはこりゃ予想外だな」
ミズキの口から出た『ウォールナット』という人物名。それが一体誰なのかといえば、この金髪の少女クルミの事である。
実は彼女の正体は超が3つ付くほどの天才ハッカー『ウォールナット』。以前に千束とたきなの受けた依頼で出会い、紆余曲折を経て今はリコリコにお世話となっているのだ。
「まぁとりあえず来てくれ」
先ほどクルミが出てきた部屋の押し入れへと二人を案内する。開けられた押し入れの中にはふかふかのお布団、ではなく、眩しい光を放っている巨大な一つのモニターと、近未来的なデザインのシートがあった。
クルミはそのシートに座り、慣れた手つきでキーボートを物凄い速さで叩きだした。そこに映し出されたのは、街中に設置されている大量の監視カメラの映像であった。
「ここらへん一体の監視カメラの過去10年の映像を漁ってみたんだが、あいつの姿が映っていたのは昨日午後2時17分に道端に寝っ転がってた姿からしかなかった」
エンターキーをクルミが押すと同時に、ディスプレイに表示されていた10年分の無数の映像が一つ一つ消えていき、最後に映っていたのは道路で横になっていた三日月がむくりと起き上がる部分であった。たったの一日でこれほどの莫大な量のデータを手に入れることができたという事実が、彼女のハッカーとしての技量の高さを証明していた。
次に映し出されたのは大型ディスプレイを眺める三日月。その次は道行く人に話を聞いている三日月。さらにさらに次の場面に変わると、夕日に照らされながらベンチに座っている三日月と千束がおり、そこで再生が止まって映像は終了した。
「……本当にこれだけなのか?」
「悲しいことにな。色々なきな臭い所にハッキングして繋がりがあるかどうかとかも調べてみたがヒットなし。完全に素性不明だ」
彼女が見せてきた映像は時間にして僅か2分程度。どんな人間の正体でも丸裸にすることが可能なウォールナットが調べたのが一夜だけとはいえ、名前も顔も分かっている人物についてここまで手掛かりを入手できないというのは、異常と言っていい。
表には出していないが、ミカは内心で頭を抱えていた。彼をここに置いておこうと昨日時点では思ったのだが、こうなってくると話が変わってくる。彼をどうしたものか、と悩んでいると、
「ここでポイっと切り捨てるよりも、ここに置いて私たちで面倒を見させた方がいい。裏の奴らに運び屋だったりとして雇われちまう可能性も0じゃないしな」
孤児というのはある視点から見れば、都合のいい捨て駒だ。戸籍が存在しないため、何十人使い潰したところで事件が明るみに出ることはほぼほぼない。前世で三日月の働いていたCGSと同じく、DAも身寄りのない子供たちを兵隊として使用しているのだから、その実用性はお墨付きであると言っていい。
ただここで三日月を捨て、彼が兵士になろうともそんなものはDAからしてみれば障害にはならない。ただ殺す相手が一人増えるだけだ。だが、彼は千束とほんの少しの間ではあるが、それでも確かに関係を築いてしまった。
もし彼が他のリコリスたちの手によって射殺されたなどと聞けば、彼女が精神的にダメージを受ける可能性が十分にある。かと言って彼女が対処に行けば、引き金を引けなくなってしまし重大な危険につながることもありうる。
それを考慮したとき、リコリコの座敷で会議をする3人の意見は合致していた。
「……そうだな。きっとそれが最善だ」
「はぁ……これまた面倒な奴が来たわね」
この判断が吉と出るか凶と出るか。それは今は分からない。
ただ一つだけ言えることは――。
『悪魔』である彼を下手に放っておかずにこの場に留めておくという選択は、間違いなく正解であった。
「へくしょん」
「風邪ひいたー?」
「いや……誰かが俺の話してる気がする」
「どーせミズキが三日月の事どーたらこーたら言ってるだけだって。てか、ホントにそれだけでいいの?」
三日月の手元に置いてある運ばれてきたサラダと白米。そしてスープバーのコーンポタージュを見て千束は問いかける。
普通、お年頃の男子がファミレスに来た時に食べるものといえば一にハンバーグ、二に大盛パスタというイメージのある千束からしてみれば、まるで意識高い系の女子のような食事をしている三日月に疑問を抱いたのだ。
「三日月ってベジタリアンなんですか?」
「別に。ただ肉食べたくないだけだよ」
フォークを使ってサラダをもぐもぐとお頬張りながら千束とたきなの質問に答えながら、いつも通りの表情で淡々と悪魔は食事をしているのだった。
三日月って敬語はうまく使えないかもしれないけどオーダー以外の喫茶店の仕事くらいなら普通にこなせるよなーと考えてこういう感じになりました。
それとやっぱり『たどり着いてた』という結論を出せた後の三日月なので、この小説では少々角が取れてる感じになっていると思います。(原作比なので当てにはならない)
今回はリメイクって感じじゃなくて前の内容をしっかり書き足した感じになってます。
三日月の大暴れシーンはしっかり考えていますので今しばらくお待ちを……。
改訂版はいかがでしたでしょうが
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良かった
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不自然な点がある