外道女ハンターは噛生虫と共に   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。やっぱり前作のキャラは使いやすいなと実感しました。

今回はついに参戦、バレットたち視点。楽しんでいただけると幸いです。


俺を混乱させるのやめてくれないか

 俺達チーム「猛き炎」は万年樹の森に訪れていた。本当はナユタというハンターが相棒にしているヒャッくんとやらがキュリアかどうか、危険かどうかを確認するためにカゲン村に訪れるはずだったのだが、そのナユタは外天種である赫狼竜ジンオウガをキュリアの力を借りて討伐し、ギルド本部からの通達で捕縛する様に命令が下った挙句、ナユタは仲間を引き連れて逃亡。それを追っているところだ。一応ライトボウガンと片手剣、ヘビィボウガンの義手をフル装備してきた。

 

 

「でも本当に悪い奴なの?そのナユタってハンター」

 

「悪いかどうかはこの際関係ない。ギルドの命令はともかく、俺達はガイアデルムを倒した人間としてキュリアの後始末はちゃんとしないといけない」

 

 

 ランスとガンランス二刀流使いのナギが、ガンランスの手入れをしつつ足場の悪い森の中を歩きながら問いかけてきたので答える。お前頑丈だからって地形無視はやめろ。引っかかりそうでひやひやする、心臓に悪い。

 

 

「ギルドの命令は無視するのか?お前、一応ギルド本部に所属するハンターだろ」

 

「そっちは無視するさ、俺達の目的はあくまで無害かどうかの調査だ。それにあそこはブラックだからできればやめてカムラの里に永住したい」

 

 

 殿(しんがり)を務める狩猟笛使いのヒビキの問いかけにげんなりしながらも答える。カムラの里のハンターたちを知った今思えば、見事なまでにブラック組織だった。そんなところの命令なんて聞くか。

 

 

「今回はフゲンさんからの依頼だからな。ナユタとかいうのを捕まえるつもりはない、キュリアは見せてもらう必要があるが」

 

「外天種を倒したっていう実力は気になるけどね。武器はなんなのかな?」

 

「操虫棍使いだとは聞いたぞ」

 

 

 大剣と太刀の二刀流を使うマシロの能天気な言葉に呆れながらも答える。大剣使い(マシロ、キョウジ)太刀使い(マシロ、ミクマリ)双剣使い(エスラ)片手剣使い(俺、フィオレーネ)ランスとガンランス使い(ナギ)ハンマー使い(アンテム)狩猟笛使い(ヒビキ)チャージアックス使い(エルヴァス)スラッシュアックス使い(レエム)ライトボウガンとヘビィボウガン使い()弓使い(ケイマ)は見たことあったが操虫棍を使う奴は………オールラウンダーの俺の師匠以外だと初めてだな。師匠、元気にしてるかな。

 

 

「操虫棍ってことはもしかしてキュリアを猟虫にしてるのか!いいなそれ!」

 

「キュリアには嫌な記憶しかないけどねえ」

 

「でもヤツカダキがあんなに強くなるぐらいのエネルギーをハンターが使えるってなったらすごいよね」

 

「問題はそれが悪影響が出るか、悪意ある人間が使ってるかどうかだ」

 

 

 フゲンさんと旧知の仲らしいゴーガシャさんから話しを聞いた感じじゃ悪い奴じゃなさそうだけどな。…なんかゴーガシャさんが隠していたのが気になるんだよなあ。

 

 

「それでバレット?」

 

「ん?なんだ?」

 

「バレットの直感(ゲーム画面)はどう?」

 

「ああ、それなんだが…」

 

 

 転生者である俺の特典、視界を塞ぐゲーム画面のマップに意識を寄せる。万年樹の森はとんでもなく広い狩場だ。最奥の万年樹から扇状に広がる樹海。しかも万年樹の頂上にまでマップがあると来た。そんな中、俺達ハンターは複数の色の矢印で表示される。ついでに言うと名前も本人の頭の上に浮かぶし、体力も左側に表示される。問題はそれが非常に多い点だ。

 

 

「すまん、わかりにくい」

 

「なんで!?」

 

 

 しょうがないだろう。それによると俺の他に14人もいるのだ。ランスとガンランスを交差したマークの「ナギ」、大剣と太刀を交差したマークの「マシロ」、狩猟笛二本を交差したマークの「ヒビキ」、操虫棍マークのついた「ナユタ」、弓マークのついた「マゴク」、スラッシュアックスのマークのついた「イチカ」、大剣マークのついた「アソーギ」他それぞれ「双剣」「ハンマー」「ランス」マークのついた三名のハンター、猫マークのついた「マンジュウ」と「ヴァンシー」、犬マークのついた「イッセン」と「バゲスト」。多すぎんだよ!?矢印がめっちゃワチャワチャしてるし名前が左側占領していて視界を塞いでるし!!

 

 

「とりあえずわかるのは、俺の知らないモンスターが二体いる!」

 

 

 正確には俺がこの世界で見たことないモンスター、が「?」アイコンで表示される。この森にすみつくモンスターの数は多くて右上をモンスターのアイコンが占領しているが、その中で気になったのがこの二体だ。これでも俺は古龍級生物も含めた数々のモンスターを倒してきた。知らなかったのは外天種や亜種に希少種、古龍ぐらいなもんだ。そんなのが二体もいる。しかも……。

 

 

「そのうち一体とナユタたちが交戦してるっぽいな。急ぐぞ」

 

「「「!」」」

 

 

 徘徊していた「?」のひとつと接触したナユタたちを表す矢印アイコンが激しく動き始めた。間違いなく戦闘している。それを伝えると気を引き締めるナギ、マシロ、ヒビキ。頼もしい奴等だよ。

 

 

「バレットが知らないってことはこの森の外天種、かな?」

 

「それはキュリアの力を使えてもやばいね」

 

「いや待て、もう一体の方も気になる。そいつの居場所は!」

 

「万年樹の頂上に陣取って……おいおい嘘だろ!?」

 

 

 ヒビキに言われて確認する。万年樹の頂上に陣取っていた「?」アイコンが凄まじい勢いでこちらに向かって(・・・・・・・・)飛んできていた。慌てて木々の間から空を見やる。見えたのは刺々しいフォルムのシルエット。嘘だろ、まさかあいつがこんなところに現れるのか……!?奴の獲物になりかねない淵虎龍マガイマガドも、大地母蜘蛛ヤツカダキも、爵銀龍メル・ゼナも、爵電龍メル・ゼクスも、冥淵龍ガイアデルムも、ここにはいないんだぞ……!?

 

 

「滅尽龍、ネルギガンテ……!?」

 

 

 木々をへし折りながら急降下し着地したのは、強靭に発達した四肢と尻尾に加えて、背部には巨大な翼、全身に無数の黒い棘、非常に太く頑強に発達し後ろへと反り返るように顔の左右から生えた双角を持つ漆黒の龍。そう、龍。古龍種の一体。モンスターハンターワールドに登場する、MHXXのバルファルクに続く古龍種のメインモンスターだ。

 

 

「知ってるのかバレット!?」

 

「古龍の中でも極めて好戦的且つ凶暴な性格のやべーやつだ!」

 

「私も知ってる!目に映るもの全てを敵と定めて徹底的に破壊すべく暴れ回る……らしいよ!」

 

「つまり私達は敵だと!単純明快!」

 

「グオギャアァアアアッ!!」

 

 

 こちらを睨みつけて咆哮してくるネルギガンテに、それぞれの武器を構える俺達。まず突撃したのはいつも通りヒビキ。狩猟笛二本を掌で回転させて投擲。一発目が顔面に炸裂したところに重なるようにもう一撃炸裂させる。

 

 

光陰二閃・振打(こういんにせん・しんうち)…!」

 

「グオギャアアウッ!!」

 

 

 しかしネルギガンテは首だけの力で狩猟笛二本を弾き飛ばし、それを受け止めたヒビキに向けて大地ごと抉るようにその強靭な腕で薙ぎ払い、それを大剣と太刀を構えたマシロが馬鹿力で受け止める。

 

 

「うおりゃああああっ!」

 

「そこお!」

 

「喰らえ!」

 

 

 一気に押し上げ、ネルギガンテの巨大な棘の生え揃った尾を打ち付けたことによる衝撃波を太刀でいなしつつ地面に大剣を深々と突き刺したマシロはそれを勢いよく引き抜いて叩き付けるのと合わせて、ナギのガンランスのフルバーストと俺の放った狙撃竜弾が炸裂、爆ぜる。

 

 

「大地納刀・抜打激昂斬!」

 

「グオギャアアアッ!」

 

 

 俺達が棘を吹き飛ばしたところに叩き込まれたその一撃は確かにネルギガンテの胸部に深々と切り傷を与えるも、即座に再生してマシロを殴り飛ばしてきた。古龍としての超常的な能力である驚異的な自己再生能力だ。「全てを破壊する、ハンターもモンスターでさえも」と表現された圧倒的なまでのパワーは健在か、クソッたれ。そんな中、俺の視界でまた一人アイコンが増えた。あっちでも動きがあったか。こっちを何とかして合流しないとな。

 

 

「気を引き締めろ、淵虎竜と同レベルの怪物だ…!」

 

「「「おう!」」」

 

 

 ネルギガンテに挑みかかる俺達。その時俺は気付いていなかった。新たに増えた名前が、要注意人物の名前だったことに。




颯爽登場ネルギガンテ。泡芽踊タマミツネとは別にやべーのが万年樹の森にいました。むしろ前作に出てこいな生態だけど、その目的は…?

バレットの弱点が今更発覚。ゲーム画面便利だけどアイコン多すぎると情報量に潰されてしまう。

次回も楽しみにしていただければ幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。ここすき機能などで気に入った部分を教えていただけたら参考にします。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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