ありふれ世界のサイヤ人   作:M88星雲

14 / 90
宇宙規模の戦いだと銃器が霞む気がしたが知ったことではない。



愛銃〝ドンナー〟

魔物喰ったらステータスが爆上がりした、まる。

原作を超えた強さなのは気のせいであって欲しかった。

 

「〝魔力操作〟…?なんだろう」

 

「言葉通りなら魔力を直接操れるとかかもしれん。俺に魔力はないから分らんがハジメは何か感じるものがあるんじゃないか?」

 

「・・・そういえば以前と違う感覚があるよ。少し試してみよう…」

 

するとハジメの気力・・・もとい魔力が高まると同時に詠唱なしで地面が盛り上がった。

 

「わわっ、詠唱いらずってこと?魔力は直接操作はできないのが原則。例外は魔物。……やっぱり魔物の肉食べたせいでその特性を手に入れちゃったのかな?」

 

「それ以外に考えられん」

 

「それじゃ、次は・・・〝纏雷〟だけど、雷…だよね」

 

「二尾狼のやつだな。ほんとに雷を纏ってるつもりでやると良いんじゃないか?」

 

「イメージするんだね。よし・・・わっ」

 

ハジメの両手に紫色の雷電が出現した。

 

「最後の〝胃酸強化〟・・・まぁこれはいいだろ。魔物の肉に耐性が出来たってところだろ」

 

「食べる度に苦しむのはもうこりごりだよ・・・」

 

ハジメの〝纏雷〟で新たに狩った二尾狼の肉を焼く・・・前に。

 

「ハジメ、少し試したいことがある。二尾狼を一匹くれ」

 

「・・・?いいけど、何するの」

 

「サンキュ、ちょっと離れてな」

 

彩人は気力を手に集中させる。すると彩人の右手を白い光が包む。彩人は手刀で二尾狼の肉を切るようにそわせた。するとかなり硬いはずの二尾狼の肉が豆腐を切るようにスッと割かれた。

 

「・・・すごい切れ味」

 

「気のエネルギーを纏うことで鎧となり、身体を武器にできる・・・気の消費もヤバいから封印してたが今なら大丈夫そうだ」

 

「だから防具や籠手をつけなかったんだね」

 

改めて綺麗に切り裂いた肉を焼き、食す。・・・今回は時間がたっても痛みや苦しみはなかった。

 

――――――――――――――――――――――

ハジメ達は魔物で食いつなぎながら身体強化、錬成技術向上を進めていた。彩人は気を遣わず腕力のみで魔物と死闘を繰り広げ、サイヤ人の戦闘を取り戻していった。安易に神水には頼らず、本当に困った時のみ使用した。ハジメも彼を気遣い、錬成の強化をしつつも神水を節約し、やがてハジメが〝鉱物系鑑定〟を習得し、いよいよハジメの〝相棒〟誕生のフラグが立つ。

 

その〝相棒〟制作のために鉱物を手あたり次第調べていく。

 

==================================

 

緑光石

 

魔力を吸収する性質を持った鉱石。魔力を溜め込むと淡い緑色の光を放つ。

 

また魔力を溜め込んだ状態で割ると、溜めていた分の光を一瞬で放出する。

 

==================================

 

手始めに緑光石を調べるとハジメのステータスプレートにこう出た。

 

「閃光弾でも作れそうだな」

 

「・・・!」

 

つい言ってしまったがハジメはニヤリと悪巧みを考えついたように笑った。

続けて鉱石を探すと

 

==================================

 

燃焼石

 

可燃性の鉱石。点火すると構成成分を燃料に燃焼する。燃焼を続けると次第に小さくなり、やがて燃え尽きる。密閉した場所で大量の燃焼石を一度に燃やすと爆発する可能性があり、その威力は量と圧縮率次第で上位の火属性魔法に匹敵する。

 

==================================

 

「火薬・・・いや火種、か?」

 

「・・・フヒッ」

 

「・・・ハジメ、今乙女がしちゃいけない顔なんだが」

 

それからというもののハジメは何かに取り付かれたように〝アレ〟の製作に取り掛かった。

彩人はソレが出来るまでひたすら鍛錬を積んだ。

そして、寝食を忘れてひたすら錬成の熟達に時間を費やした上、何千回という失敗の果てに、ハジメは遂にとある物の作製に成功した。

 

音速を超える速度で最短距離を突き進み、絶大な威力で目標を撃破する現代兵器。

 

全長は約三十五センチ、この辺りでは最高の硬度を持つタウル鉱石を使った六連の回転式弾倉。長方形型のバレル。弾丸もタウル鉱石製で、中には粉末状の燃焼石を圧縮して入れてある。

 

==================================

 

タウル鉱石

 

黒色で硬い鉱石。硬度8(10段階評価で10が一番硬い)。衝撃や熱に強いが、冷気には弱い。冷やすことで脆くなる。熱を加えると再び結合する。

 

==================================

 

すなわち、大型のリボルバー式拳銃だ。

 

しかも、弾丸は燃焼石の爆発力だけでなく、ハジメの固有魔法〝纏雷〟により電磁加速されるという小型のレールガン化している。その威力は最大で対物ライフルの十倍である。

 

「この子名前を付けてあげなくちゃ。・・・そうだなぁ・・・よし、この子の名前は〝ドンナー〟だよ!」

 

「カッコいいな。ドンナーって確か・・・ドイツ語で〝雷〟だったか」

 

「ふへへ・・・これでアイツを倒せる・・・彩人君を守れる・・・うふふ・・・んひひ・・・」

 

「おい、トリップするんじゃない」

 

恍惚の表情を浮かべるハジメにドン引きする彩人だった。




爪熊討伐は次回。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。