ありふれ世界のサイヤ人   作:M88星雲

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ヤンヤン魔王様の全力(現段階)


無慈悲なる仇討ちの銃声

ハジメはさっそくドンナーの威力を試すべく蹴りウサギを始末する。二尾狼ごときでは相手にならなかった。

秒速三・二キロメートルの弾丸の威力は伊達ではない。

 

蹴りウサギの肉を喰らうとハジメに変化が。(彩人も食べたが死に際復活の恩恵があまり無かったので鍛錬による強化)

 

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南雲ハジメ 17歳 女 レベル:12

 

 

天職:錬成師 

 

 

筋力:260

 

 

体力:460

 

 

耐性:300

 

 

敏捷:550

 

 

魔力:700

 

 

魔耐:700

 

 

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査]・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地]・言語理解

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

轟彩人 17歳 男 レベル:9

 

 

天職:武闘戦士

 

 

(気力開放時)

 

 

筋力:900(1800)

 

 

体力:800(1600)

 

 

耐性:750(1500)

 

 

敏捷:1000(2000)

 

 

魔力:0

 

 

魔耐:0

 

 

技能:言語理解・胃酸強化

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

やはりハジメにのみ技能が追加されている。〝天歩〟というのは高速移動の事蹴りウサギはこれで獲物に急接近する。[+縮地]というのがその派生技で彩人のバニッシュ移動と同じもの。魔力と気力の違い。

彩人というお手本はいるが、ハジメは慣れるまで猛スピードで飛んでは壁に激突していた。

 

次に[+空力]。空に魔力の足場を作り空中に浮くというもの。彩人は鍛錬の過程で習得した舞空術があるが、本当に浮くので空力とは似て異なる。

こちらも足場のイメージと位置調整が困難を極め踏み損ねたり踏み外す事があり彩人がサポートしていたがハジメがわざと失敗しようとするので成功するまで接触禁止と言ったら泣かれた。

 

爪熊を確実に倒すべくハジメは自身を鍛えていた。ドンナーの威力なら勝てるとはいえ負けないとは限らない。さらに強い奴がいないとも限らないし。

 

――――――――――――――――――――――

 

迷宮の通路を、姿をかすませながら高速で移動する影とそれを空を飛びながら追うもう一つの影。

ハジメと彩人である。

 

「・・・舞空術、だっけ?すごいね。私のスピードについていけるなんて」

 

「いや、ハジメの気を探って最短距離を移動してるだけだ」

 

二人は目標である爪熊を捜索していた。本来なら脱出口を探すことを優先すべきなのだろうが、ハジメはどうしても爪熊を殺りたかった。

その理由は、

 

「私なりのけじめってのもあるけど、彩人君を傷つけたんだもん、・・・絶対許さない

 

とのこと。彩人は自分は生きてるから気にするなと言ったがハジメは自分の気が済まなかった。

 

「グルゥア!」

 

途中、二尾狼の群れと遭遇し一頭が飛びかかってくる。ハジメは冷静に、その場で跳躍し宙返りをしながら錬成した針金で右足の太ももに固定したドンナーを抜き発砲する。

 

ドパンッ!

 

燃焼粉の乾いた破裂音が響き、〝纏雷〟で電磁加速された弾丸が狙い違わず最初の一頭の頭部を粉砕した。

そのまま空中で〝空力〟を使い更に跳躍し、飛びかかってくる二尾狼に向かって連続して発砲する。全て命中とまではいかなかったが、どうにか全弾撃ち尽くす前に仕留め切った。

空薬莢を捨て再装填するハジメ。

 

「…お見事」

 

「うん、彩人君と訓練したからね…♡」

 

「・・・その言い方止めて、マジで」

 

サイヤ人も気弾や気功波による遠距離攻撃を行うのでハジメと一緒に訓練しただけである。位置調整の為に二人羽織のような事はやったがそれだけである。ここでもハジメが手を抜くのですぐやめた。

そんなやりとりをしている内に、

 

「この先から強い気を感じる。恐らく奴だ」

 

「分かるの?」

 

「相手の気を覚えれば、な。気ってのはいわば魂のエネルギーでありその人そのものを指す。内面も多少分かるな、悪意と善意の量で」

 

「そうなんだ・・・凄いね」

 

「お、本命が見えてきたぞ」

 

見つけた爪熊は現在食事中のようだ。彩人に折られた爪が若干伸びているが左手よりも全然短い。蹴りウサギと思しき魔物を咀嚼している。その姿を確認するとハジメはニヤリと不敵に笑う。

 

「ねえ彩人君。そこで見てて、あいつがくたばるところ」

 

そう言うとハジメは悠然と歩き出した。

爪熊はこの階層における最強種だ。主と言ってもいい。二尾狼と蹴りウサギは数多く生息するも爪熊だけはこの一頭しかいない。故に、爪熊はこの階層では最強であり無敵。

それを理解している他の魔物は爪熊と遭遇しないよう細心の注意を払うし、遭遇したら一目散に逃走を選ぶ。抵抗すらしない。まして、自ら向かって行くなどあり得ないことだ。

 

「やっほー、久しぶりだね。折れた爪の調子はどうかな?」

 

爪熊はその鋭い眼光を細める。目の前の生き物はなんだ? なぜ、己を前にして背を見せない? なぜ恐怖に身を竦ませ、その瞳に絶望を映すどころか瞳が暗黒に染まっているのだ? 

 

かつて遭遇したことのない事態に、爪熊が委縮する。

 

「それじゃさっそく彩人君を傷つけた愚か者に・・・死を

 

そう言って、ハジメはドンナーを抜き銃口を真っ直ぐに爪熊へ向けた。

 

ハジメの口元が自然と吊り上がり獰猛な笑みを作る。

 

「殺して喰ってあげるね!」

 

その宣言と同時にハジメはドンナーを発砲する。ドパンッ! と炸裂音を響かせながら毎秒三・二キロメートルの超速でタウル鉱石の弾丸が爪熊に迫る。

爪熊は咄嗟に崩れ落ちるように地面に身を投げ出し回避した。

弾丸を視認して避けたのではなく、発砲よりほんの僅かに回避行動の方が早かったことから、おそらくハジメの殺気に反応した結果だろう。流石は階層最強の主である。二メートル以上ある巨躯に似合わない反応速度だ。

だが、完全に避け切れたわけではなく肩の一部が抉れて白い毛皮を鮮血で汚している。

 

ここまでは原作通りだが彩人の目の前に映ったのは攻撃されているのに怒るどころか怯えた表情を浮かべて後ずさる爪熊と小さく笑いながら爪熊ににじり寄るハジメだった。・・・恐ろしい顔になっているのは間違いない。

 

「ほらほら、抵抗しないと喰われちゃうよ~?」

 

するとハジメは何かを投げた。爪熊の足元にカランと音を立てて転がる。釣られて爪熊が足元に視線を向けると直径五センチ位の深緑色をしたボール状の物体が転がっている。爪熊がそのことを認識した瞬間、その物体がカッと強烈な光を放った。

 

ハジメが作った〝閃光手榴弾〟である。

 

当然、そんな兵器など知らない爪熊はモロにその閃光を見てしまい一時的に視力を失った。両腕をめちゃくちゃに振り回しながら、咆哮を上げもがく。何も見えないという異常事態にパニックになっているようだ。

 

その隙を逃すハジメではない。再びドンナーを構えてすかさず連続で発砲する。電磁加速された絶大な威力の弾丸が暴れまわる爪熊の右肩から右腹部にかけて切り落とすように打ち抜いた。

 

「グルゥアアアアア!!!」

 

その生涯でただの一度も感じたことのない激烈な痛みに凄まじい悲鳴を上げる爪熊。その肩と脇腹からはおびただしい量の血が噴水のように噴き出している。吹き飛ばされた右腕がくるくると空中を躍り、やがて力尽きたようにドサッと地面に落ちた。

 

「ねえ、痛い?痛いよねぇ・・・でもお前が先にやろうとしたんだ。文句は言わせない

 

爪熊に見せつけるかのように右腕を持ち上げ掲げた。

そして、おもむろに噛み付いた。魔物を喰らうようになってから、やたらと強くなったあごの力で肉を引き千切り咀嚼する。

 

「あぐ、むぐ、相変わらずマズイ肉・・・」

 

爪熊は動かない。その瞳には明確に恐怖の色に染まっており、さらに己の肉体の一部が喰われているという状況と回復しきっていない視力に不用意には動けないようだ。

それをいいことに、ハジメは食事を続ける。すると、やがて異変が訪れた。初めて魔物の肉を喰らった時のように、激しい痛みと脈動が始まったのだ。

 

「ッ!?」

 

急いで神水を服用するハジメ。あの時ほど激烈な痛みではないが、立っていられず片膝を突き激しい痛みに顔を歪める。どうやら、爪熊が二尾狼や蹴りウサギとは別格であるために取り込む力が大きく痛みが発生したらしい。

 

だが、そんな事情は爪熊には関係ない。チャンスと見たのか悲鳴に似た唸り声をあげて流れ続ける血もそのままに逃げ出した。

 

『アレは化け物だ、殺される』

 

そんな爪熊の心の声が聞こえた気がした。

その時、ハジメの口元がニヤーと裂けた。

 

同時に、右手をスッと地面に押し付けた。そして、その手に雷を纏う。最大出力で放たれた〝纏雷〟は地面の液体を伝い、その場所に踏み込んだ爪熊を容赦なく襲った。

地面の液体とは、爪熊の血液のことだ。噴水の如く撒き散らされた血の海。ハジメは拾った爪熊の左腕から溢れでる血を、乱暴に掲げることで撒き散らし、自分の場所と血溜りを繋いだのである。

伊達や酔狂で戦闘中に食事などしない。爪熊を喰らったことで痛みに襲われるとは思っておらず最初から罠に嵌めるつもりだったのだが爪熊が逃げ出したため予定を早めた。

 

「ルグゥウウウ」

 

 低い唸り声を上げながら爪熊が自らの血溜りに地響きを立てながら倒れた。何処か泣いているようにも見える、怯え切った顔で痺れた体を動かして逃れようとする。

ハジメは真っ直ぐその瞳を睨み返し、痛みに耐えながらゆっくり立ち上がった。そして、ホルスターに仕舞っていたドンナーを抜きながら歩み寄り、爪熊の頭部に銃口を押し当てた。

 

私達の為に死ね

 

無慈悲な銃声が洞窟内に響く。絶望に染まった爪熊の目から光が消える。絶命したのだ。

ハジメはそんな仇敵に興味を無くし、苦笑いを浮かべた愛しい人に顔を向ける。

 

彩人君は私が守る。貴方の敵は私の敵。どんな相手でも殺す・・・貴方は絶対に死なせない

 

先ほどの声とは真逆の純粋で優しい声でハジメは言った。

彩人は爪熊の血で汚れたままの彼女を見て、『とんでもない魔王を生み出してしまった』と思った。

 

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南雲ハジメ 17歳 女 レベル:16

 

 

天職:錬成師 

 

 

筋力:400

 

 

体力:560

 

 

耐性:420

 

 

敏捷:700

 

 

魔力:900

 

 

魔耐:900

 

 

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査]・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地]・言語理解

 

 

 

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ヤンデレ最強。
オリ主、無双・・・出来るかな?
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