ライセン大迷宮の調査DA☆
ライセン大峡谷に死屍累々の光景が広がっている。
「一撃必殺ですぅ!」
ズガンッ!!
「……邪魔」
ゴバッ!!
「うざい」
ドパンッ!!
「どきな」
ボヒュッ
もちろん魔物を血祭りにあげながら魔動二輪で爆走するハジメ達、と空爆しまくっている彩人である。
ブルックの街(ユエ、シア、ハジメの親衛隊他に見送られた)を出発しライセン大峡谷に着いた時の横穴を通り過ぎさらに進んで野営も挟みつつ四人は進んでいく。
ライセン大峡谷では相変わらず
手がかり無しで峡谷を進んでいるので入口どころか洞窟すらない。
「こんな広い峡谷のどこかってだけじゃそう簡単には見つからないよね…」
「まぁ、大火山に行くついでなんですし、見つかれば儲けものくらいでいいじゃないですか。大火山の迷宮を攻略すれば手がかりも見つかるかもしれませんし」
「まぁ、そうなんだけど……」
「ん……でも魔物が鬱陶しい」
「あ~、ユエさんには好ましくない場所ですものね~」
下の三人から愚痴がこぼれる。そこから数日間走り続け、とある晩の事。
神代魔法をフル活用してハジメが作った野営のテントや調理器具でシアの料理を堪能し、夜の見張り中にソレは来た。
「あ、あの~彩人さん」
「ん?交代はまだだぞ?」
「い、いえ・・・ちょっと、お花摘みに」
「・・・行ってきな」
シアがそう言って去っていったその直後。
「み、皆さん!!!大変ですぅ! こっちに来てくださぁ~い!」
「!?」
唐突にシアの声が響き渡った。
テントからシアの声で起きたハジメとユエも彩人に続いてシアの所へ行くと壁面と一枚岩の隙間の近くでシアが三人を呼んでいた。
そこに刻まれた文字を見て彩人達は目を丸くした。
〝おいでませ! ミレディ・ライセンのドキワク大迷宮へ♪〟
「これ、どう見ても入口ですよ! 大迷宮の! おトイ……ゴホッン、お花を摘みに来たら偶然見つけちゃいまして。いや~、ホントにあったんですねぇ、ライセン大峡谷に大迷宮って」
ドヤ顔で話すシアを無視し彩人達は困惑する。
「ツッコミ所が多すぎるが二人共、ここが迷宮だと思うか?」
「・・・・・・・・・・・・思う」
「・・・・・・・・・・・・ん」
「凄い間が空いたな・・・分からなくもないが、根拠は?」
「「
「そこなんだよなぁ」
ふざけた入口だがミレディ・ライセンという名はオスカー氏の手記に書かれていたもので〝ライセン〟は知られているが〝ミレディ〟というファーストネームは知られていない。迷惑の入口の可能性は非常に高いのだが外装がふざけにふざけているのでハジメとユエは困惑し彩人は(こういう人だったなぁ・・・)と苦笑いしている。
「でも、入口らしい場所は見当たりませんね? 奥も行き止まりですし……」
三人の感情に気づくことも無くシアがあちこち壁を触っていると。
ガコンッ
「ふぎゃっ」
…パタン
シアがどんでん返しで岩壁の中へ。
「・・・どうやら本当らしい」
「「……」」
ユエとハジメは無表情で固まっていた。「オルクスの苦労を返せ」と言わんばかりの目だ。
とりあえずシアが触れた所を触ってどんでん返しをくぐる。
ヒュヒュヒュッ
中は当然真っ暗なのだが闇を裂くような風切り音がひびく。〝夜目〟によってその正体は見抜いている彩人が飛んできた矢を全てキャッチする。
と同時に部屋が明るくなり奥に道が続いていた。その部屋の中央に石板があり、こう書かれていた。
〝ビビった? ねぇ、ビビっちゃった? チビってたりして、ニヤニヤ〟
〝それとも怪我した? もしかして誰か死んじゃった? ……ぶふっ〟
「「「・・・・」」」
沈黙する三人。特にユエとハジメが「うぜぇ~」と言わんばかりの不快そうな表情に。
彩人に至っては生き死にを笑う事が「引くわ~」と戦慄していた。
「・・・そういえばシアが」
彩人が気づいてシアを探そうとするがユエに止められる。
「…後ろ。でも見ちゃダメ」
「・・・流石にこれは・・・・・」
「うう・・・ありがとうございますぅ・・・・」
ハジメが〝宝物庫〟からシアの着替えを取り出している。・・・・多くは語らないことにした。
「……あれくらい何とかする。未熟者」
「面目ないですぅ~。ぐすっ」
二人の世話になるシア。着替え終わったのでいざ攻略・・・の前に石板に気づいたシアがハジメから与えられていた新武器、大槌ドリュッケンで石板を粉砕する。と、砕けた石板の跡、地面の部分に何やら文字が彫ってあり、
〝ざんね~ん♪ この石板は一定時間経つと自動修復するよぉ~プークスクス!!〟
「ムキィーーーーー!!」
余計にブチぎれるシア。
怒りに任せてドリュッケンを振るう振動を感じながら残る三人は、
「ミレディ・ライセンだけは〝解放者〟云々関係なく、人類の敵で問題ないね」
「……激しく同意」
「これでも〝解放者〟なんだよなぁ・・・」
オルクスとは別の厄介さを感じていた。
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何より厄介なのは魔力散霧がより顕著でありユエの負担が凄まじくハジメも〝空力〟や〝風爪〟などの体の外部に魔力を形成・放出するタイプの固有魔法は全て使用不可となっており、頼みの〝纏雷〟もその出力が大幅に下がってしまっている。ハジメの銃器は火薬のみの火力となっている。
その為そもそも影響を受けない彩人と身体強化に特化したシアの二人が要となっている。彩人はともかくシアは・・・
「殺ルですよぉ……絶対、住処を見つけてめちゃくちゃに荒らして殺ルですよぉ」
バーサーカー化しかけている。もしや兎人族自体戦闘民族の可能性を秘めているかもと考えてしまうほどの変貌だが気持ちは分かる。
そもそも完全物理トラップの温床で魔力や気の探知が出来ない。
・・・彩人が破壊するので問題はなかったが、それは破壊できる類の物。例えば・・・階段が坂道になりよく滑る液体が流れたり。
「またトラップか!坂に穴開けて登・・・「きゃあああ~~!!」ごべっ」
「え、ちょ・・・」
「…ドジウサギ」
「シア!乗っかるな!仰向けだと坂を叩けねぇ!」
「しゅみません~、でも身動きがぁ~」
「ああもう!ドリュッケンの杭を打ち付けて!」
「ま、任せ・・・み、道がありません!」
「どっかに落とす気か・・・!仕方ねえ全員俺に掴まれ!飛ぶぞ!」
「うん!」
「んっ!」
「は、はいですぅ!」
「絶対離すなよ・・・せいっ」
彩人が三人を抱えて浮遊する。全員がホッとして下を見ると・・・部屋の床はサソリの海。
とっさに上を見上げると
〝彼等に致死性の毒はありません〟
〝でも麻痺はします〟
〝存分に可愛いこの子達との添い寝を堪能して下さい、プギャー!!〟
無駄に明るく照らされた文字がメンバーをイラつかせる。
「・・・長居は無用だ。穴を戻るか・・・先にある通路へ行くか、どうする?」
「わ、私は彩人に従いますぅ…ご迷惑をおかけしたので…」
「いや、あとでお仕置きするからね?」
「そ、そんなぁ!!」
「…言い訳無用。お仕置き二倍」
「す、救いは無いのですかぁ~!!」
「通路行く。気ぃ抜いてっと落ちるぞ」
シアをシカトして通路に進む。この先にも嫌なトラップが目白押しだった。
何度破壊しても転がってくる鉄球、シアだけに命中する金タライ、シアだけ引っかかるトリモチ、シアだけ被る妙にドロドロした白い液体など「私ばっかりですぅ!!byシア」一行は着実にストレスを溜めていた。・・・そして、
〝ねぇ、今、どんな気持ち?〟
〝苦労して進んだのに、行き着いた先がスタート地点と知った時って、どんな気持ち?〟
〝ねぇ、ねぇ、どんな気持ち? どんな気持ちなの? ねぇ、ねぇ〟
〝あっ、言い忘れてたけど、この迷宮は一定時間ごとに変化します〟
〝いつでも、新鮮な気持ちで迷宮を楽しんでもらおうというミレディちゃんの心遣いです〟
〝嬉しい? 嬉しいよね? お礼なんていいよぉ! 好きでやってるだけだからぁ!〟
〝ちなみに、常に変化するのでマッピングは無駄です〟
〝ひょっとして作っちゃった? 苦労しちゃった? 残念! プギャァー〟
「スタート地点に連れてこられたという訳だァ・・・・」
「「「…」」」
「ハジメ?ユエ?シア?」
「は、ははは」
「フフフフ」
「フヒ、フヒヒヒ」
「oh……」
その直後に怒号が響き渡り、迷宮を揺らした。先ほどの言葉に偽りなし、迷宮を同じルート通っても別の景色が広がるばかり。
シアだけでなく普段冷静なユエとハジメも破壊魔になっていたがシアのキレ具合が二人の度を越えていたので二人は逆に冷静になっていた。
「壊すゥ・・・破壊しちゃいますゥよォ・・・・フヒヒヒヒヒ!!」
「止めろシア!落ち着けぇ!それ以上迷宮を破壊しつくすな!」
「…ここは破壊しても良いんじゃないかな」
「ハジメぇ?!」
「…私もそう思います」
「ユエ?!」
・・・のは外見だけのようだ。
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???「んー?何か迷宮が騒がしいなぁ・・・?」
破壊魔が迫っているのにこの始末☆はてさてこの先どうなります事やら・・・
ミレディ、ハーレム入りの割合がすんごい。
ミレディちゃんは・・・その2
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もちろん、美少女だゾ☆
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ミニゴーレムちゃんだゾ☆
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ドデカゴーレムちゃんだゾ☆
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そんなことよりおうどん食べたい