ありふれ世界のサイヤ人   作:M88星雲

42 / 90
言うほど破壊してません。


ゴーレムがいくら集まったとて破壊しつくすだけだァ!

「サイヤ人キタァァァ!!!これで勝つる!あのクソ野郎がどれだけ強かろうと負けるはずがない!」\(^ω^\)三(/^∀^)/

 

勝手にワッショイしているドデカゴーレムに呆然としている四人。

 

「・・・こほん、まさかヤモシ以来のサイヤ人に再び会うとはねぇ…」

 

「急に戻るな。話はまだ途中なんだ・・・、貴女からは人間の気を感じるんだがそれも神代魔法なのか?」

 

「んー、そだよー?まぁ私の神代魔法はゴーレムのあれこれだし魂の定着の方はラーくんに手伝ってもらっただけだしぃ~」

 

「・・・やっぱり貴女はミレディ・ライセンその人、と」

 

「だからぁ、そう言ってんでしょ?」

 

頭悪いの?と続けるミレディゴーレムへ向かう殺意が後ろから強まった。それに気づいているか分からないがミレディは話を続ける。

 

「ここまで来たってことはさぁ、私の神代魔法を求めてるんでしょ?」

 

「・・・ああ」

 

「…じゃあ今度はこっちの質問。何のために神代魔法を求める?」

 

今までのふざけた言動から一変し真剣な態度のミレディ。こっちが素なのだろう。

 

「・・・元の世界に帰るためだ」

 

「なーんだ、そっか」

 

「驚かないんだな、サイヤ人に期待してる割に」

 

「んー、まぁあのクソ神に対抗できたのはヤモシだけだしもしかしたらって思うよ?でも本人が言ってたもん、"万一わたし以外のサイヤ人が来てもわたしと同じと思わないでくれ"ってさ」

 

「・・・」

 

「で、どうするの?私と戦うの?・・・っていうか後ろの女の子達がすんごい殺意向けてくるんですケド」

 

「ねえ彩人君、私暴れたくて仕方ないんだぁ・・・止めるなら今だよ?」

 

「神代魔法以前に…やらなきゃいけない事がある…」

 

「コヒューッ、コヒューッ・・・彩人さん、戦闘の許可を!」

 

「・・・・・どのみち攻略しなきゃ樹海には行けないから、戦う」

 

「あー・・・やっぱそうなるよね・・・てかホントにその子達大丈夫?」

 

「原因はそっちにもあるんだが・・・。行くぞ、お前ら」

 

「うん!」

 

「…ん!!」

 

「いきますよぉ!!」

 

彩人の合図で飛び出す三人。やはり先手はハジメ。いつの間にか構えていたオルカンの一撃が炸裂し右腕を跡形もなく吹き飛ばす。

 

「やるねぇ、でも私は強いよ~死なないように頑張ってねぇ」

 

しかしミレディは近くの足場を引き寄せ右腕を再構築し、赤熱化させる。

同時にミレディの周りのゴーレムたちも一斉に襲い掛かってくるがユエの水レーザーで破壊される。しかし復活するので油断は出来ない。

 

「今度はこっちからいくよぉ・・・!サイヤ人の力見せてごらんよ!」

 

左手のモーニングスターで彩人を攻撃しようとする。しかし彩人の拳がモーニングスターにぶつかった瞬間、拳が当たった場所を中心にひび割れ、破壊された。

 

「おお~流石サイヤ人。でもすぐ復活しちゃうんだよねぇ、これが」

 

追撃が来ないと油断していたその時。モーニングスターの破壊時に発生した砂煙の中からドリュッケンを縦回転させながらシアがミレディに打ち下ろす。

 

「うおっ、あっぶな~。でもまだまだ足りないよ~」

 

が左腕にヒビは入ったが破壊には至らない。そのまま左腕でシアを薙ぎ払う。

 

「きゃああ!」

 

「シア!」

 

彩人が飛ばされたシアを心配するが、シアはドリュッケンの引き金を引いて爆発を起こし衝撃を和らげた。

 

「どんな戦闘訓練したんだ・・?っと、ユエがきつそうだな・・・よっと」

 

「彩人君!」

 

「ハジメ、ユエの援護を頼む」

 

「う、うん!任せて!」

 

一方、ゴーレムたちを押さえていたユエだったが一人では捌ききれない状況になってきたので、彩人が瞬間移動でハジメにユエの援護を頼む。

ハジメは〝宝物庫〟からガトリング砲メツェライを取り出し弾丸の雨をゴーレムたちに浴びせる。

 

「ちょっ、なにそれぇ! そんなの見たことも聞いたこともないんですけどぉ!」

 

「迷宮攻略だ、それ相応の兵装は必要だろう・・・が!〝ビッグバン・アタック〟!!」

 

「え、ちょ、タンマタンマ!!」

 

ミレディが未知の武器に驚いた一瞬の隙に溜めていた大型の気弾を放つ。両手を前に差し出したのが悪く、両腕どころか肩より上が吹き飛んだ。

 

「やりましたか!?」

 

「……シア、それはフラグ」

 

もちろん浮遊する足場で再構築。

 

「・・・流石サイヤ人。パワフルだねえ。でもタンマって言ったじゃん!」

 

「知らんわ、戦闘中だろう・・・ハジメ!見つけたか!?」

 

「バッチリ!核は心臓と同じ位置だよ!」

 

「え、ちょなんでわかったの?!連携上手すぎない!?」

 

焦るミレディをよそに四人がミレディの核に迫る。

 

「あ、操れるのはゴーレムだけじゃ「知ってんぞ」・・・サイヤ人も飛べるんだったぁ~!!」

 

ミレディはハジメ達の乗る足場を落とそうとするが三人を抱えた彩人が舞空術で接近する。追ってくるゴーレムはユエとハジメに倒される。

 

「で、でもその状態じゃあ避けられないよねえ!?」

 

赤熱化した右手で彩人もろとも叩き落そうとする。が、

 

「うわ熱ちちちちちちち!!」

 

「アッハッハッハ、そりゃ熱いにきまってんじゃん・・・・アレ?君だk「くらいやがれですぅぅぅぅぅ!!」・・・うひゃい!?」

 

殴られる寸前に彩人がハジメ達を投げたのだ。上を取ったシアがドリュッケンを頭部に叩き付ける。

 

「あ、アガァ・・・あ、頭がくらくらするぅ・・・」

 

「ハジメさん!今です!」

 

「オッケー!・・・貫けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

シュラーゲンの一撃がミレディの核部分に炸裂する。反動でシアが投げ出されるが〝来翔〟で飛んだユエが足場に着地する。

 

『サンキュー、お前ら』

 

「彩人君の作戦通り!」

 

「…ん、私達がゴーレムを引き付けて分断して、左右で隙を作る」

 

「私と彩人さんが直接叩きますぅ!!」

 

戦闘開始前からこのフォーメーションをテレパシーで伝えていた。彩人から一方的だがちゃんと伝わったようだ。

 

「「「好きな人が相手だから(ですし)」」」

 

「さいですか」

 

異口同音の発言。

 

「…ハジメ、どうだった?」

 

「手ごたえはあったんだけどなぁ」

 

「これで、終わって欲しいですぅ」

 

「・・・この感じ、まだピンピンしてんな」

 

すると胸部の装甲を破壊されたミレディが。

 

「いやぁ~大したもんだねぇ、かな~りヒヤヒヤしたよぉ。分解作用がなくて、そのアーティファクトが本来の力を発揮していたら危なかったよぉ~、うん、この場所に苦労して迷宮作ったミレディちゃん天才!!」

 

ホントに冷や汗をかいてるミレディ。しかし、辛うじて核を守っている素材を見たハジメが苦虫を嚙み潰したような表情になる。

 

「……アザンチウム」

 

「おや? 知っていたんだねぇ~、ってそりゃそうか。オーくんの迷宮の攻略者だものねぇ、生成魔法の使い手が知らないわけないよねぇ~、さぁさぁ、程よく絶望したところで、第二ラウンド行ってみよ~!!」

 

早速みが復活したモーニングスターで殴りつけてくる。彩人が破壊しようとするが

 

「おっと、二度目はないよぉ」

 

モーニングスターが"上昇"し彩人の攻撃が空ぶった隙にモーニングスターが"落ちて"きた。

 

「くっ・・・」

 

舞空術と気力で凄まじい重圧に耐える。

 

「追撃は基本だよねえ~?」

 

動けない彩人にフレイムナックルが迫るが、

 

「させませんよぉ!!」

 

シアが右肩をドリュッケンで殴りつけ、軌道を変える。同時にモーニングスターの重心から逃れた彩人がモーニングスターを投げおろし、鎖に引っ張られてミレディがつんのめる。

 

「わわッ」

 

「…〝破断〟」

 

シアが殴りつけた隙にユエが左肩に〝破断〟を発動させるが破損はすれど破壊には至らなかった。しかし左腕を一時的に封じ、ユエは満足そうにする。

 

「やってくれる・・・ね!」

 

「きゃあ!」

 

「…!」

 

だがミレディが身を翻した勢いでシアとユエが放り出される。とっさにユエが〝来翔〟を使おうとするが、ゴーレム騎士に阻まれる。

落下していくシアを抱きとめたのは・・・もちろん彩人。

 

「シア、大丈夫か」

 

「ひ、ひゃい・・・」

 

「まだ戦闘中だ、気ぃ抜くな」

 

「あ、は、はい!」

 

シアもそれは分かっているのだが憧れの抱っこで救出をしてもらい、そんな状況でないとわかっていながら、つい気持ちが高揚してしまう。

 

「っ、このぉ! 調子に乗ってぇ!」

 

すかさず破損した右腕で追撃を試みるも彩人が直りきっていない右肩に気弾を当てて封じる。

そしてシアを抱きかかえたままユエとハジメに合流する。

・・・二人が不満そうだったのは内緒。

そんな隙だらけなのにミレディは再構築せずに上を見上げている。

 

「・・・来るな」

 

彩人のつぶやきにハジメ達が質問しようとすると、

 

「ハジメさん、ユエさん!彩人さんの近くへ!降ってきます(・・・・・・)!」

 

そして降り注ぐ瓦礫。ハジメとユエは分からぬままに彩人の近くへ。

凄まじい量のブロックが彩人達の居た場所に山積みとなった。

 

「う~ん、やっぱり、無理だったかなぁ~、でもこれくらいは何とかできないと、あのクソ野郎共には勝てないしねぇ~」

 

「死体蹴りはしておくんだな。・・・はあっ!」

 

「・・・ええええ!?」

 

大量の瓦礫を吹っ飛ばして出てきたのは無傷の四人。

 

「ど、どうやって・・・」

 

「〝バリア〟だ」

 

すると真上に打ち上げた瓦礫を、彩人を中心とする緑色のドームが彩人を守った。

 

「・・・驚いたよ、〝気〟ってそんなこともできるんだ」

 

「俺に気を取られてていいのか?」

 

「・・・!!「〝破断〟!」しま」

 

ユエの〝破断〟によりウォーターカッターでミレディの全身余すところなく装甲が切り裂かれる。

 

「こんなの何度やっても一緒だよぉ~、両腕再構成するついでに直しちゃうしぃ~」

 

「いや、そんな暇は与えない!」

 

続いてハジメのターン。アンカーを打ち込みながらシュラーゲン片手に接近する。

 

「あはは、またそれ? それじゃあ、私のアザンチウム製の装甲は砕けないよぉ~」

 

「知ってるよ」

 

シュラーゲンの一撃で装甲が吹っ飛ぶ。その勢いでミレディを背後のブロックに埋めこむ形でたたきつける。

 

「こ、こんなことしても結局は……」

 

「ユエ!今だ!」

 

「凍って! 〝凍柩〟!」

 

「なっ!? 何で上級魔法が!?」

 

ハジメの合図でミレディを氷漬けにする。せいかくには表面の水を凍らせただけだがミレディは激しく動揺する。

その隙にハジメは用意していた〝パイルバンカー〟をぶっぱなし核を守る装甲に突き刺す。高速回転して装甲を抉る。……しかし、ミレディ・ゴーレムの目から光は消えなかった。

 

「ハ、ハハ。どうやら未だ威力が足りなかったようだねぇ。だけど、まぁ大したものだよぉ?四分の三くらいは貫けたんじゃないかなぁ?」

 

「シア!お願い!」

 

ハジメが飛び退くと入れ替わりにドリュッケンを振りかぶったシアがパイルバンカーを殴り付け、先程の要領で爆発させて杭を押し込む。

 

ドゴンッ! ドゴンッ! ドゴンッ! ドゴンッ! ドゴンッ! ドゴンッ!

 

「あぁあああああ!!」

 

これで決めるといわんばかりにシアの咆哮が響く。

 

「ま、不味い!こうなったら…」

 

ミレディは再びシアの頭上にブロックを落とそうとするが、気弾がすべて破壊した。

 

「なっ…」

 

「悪あがきはよせよな」

 

そして次の瞬間、アザンチウムの装甲をパイルバンカーが貫き、核を粉砕する。

それと同時にゴーレムの動きが完全に停止し目の光が消えた。

 

それを見たシアがやりました!といわんばかりにサムズアップする。

 

それを見た三人もサムズアップで返した。

 

ライセン大迷宮の試練、クリア。




超サイヤ人にならないのか、とか言われるかも知れませんが、シアに花を持たせたかったんです。

ミレディちゃんは・・・その2

  • もちろん、美少女だゾ☆
  • ミニゴーレムちゃんだゾ☆
  • ドデカゴーレムちゃんだゾ☆
  • そんなことよりおうどん食べたい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。