今回も原文とほぼ変わらんので割愛。
畑山愛子、二十五歳。社会科教師。
彼女にとって教師とは、家族以外で子供達が頼ることの出来る大人で在るべきと考えていた。
だからこそ異世界転生という非常事態に対し戦争断固反対を宣言したが勇者(笑)のせいで参加する流れになってしまった。
ならば生徒を無事送り返すまで守る!と志したのもつかの間、希少な職業に目覚めた結果農地改善及び開拓に駆り出され、しかも生徒の後押しもあって引き受ける羽目に。
騎士団の警護ありきでも彼女は生徒を思うと気が気ではなかった。それでも皆を信じて王宮に帰ってみれば、
南雲ハジメと轟彩人の訃報である。
この出来事が彼女の心を大きく傷つけた。生徒を死なせておいて自分は安全なところで・・・と。この出来事で吹っ切れた彼女は自身の職業を盾に戦いの継続を拒み、教会・王国関係者に直談判。結果的に任意で戦闘の継続を望むものが迷宮攻略することとなった。そもそも彩人がそれを言っていたのだが死亡した途端に無かったことになっていたのである。
しかもこの行動で自分を護衛したいという生徒が続出したのである。
「戦う必要はない」「派遣された騎士達が護衛をしてくれているから大丈夫」と言っても彼らの意志は固く、「愛ちゃんは私達(俺達)が守る!」と余計に奮うのである。彼女の人望もあるが、それ以上に大きな理由がある。それは彼らの次の言葉に込められている。
「愛ちゃんをどこの馬の骨とも知れない奴に渡せるか!」
実は先生の専属騎士は全員イケメンぞろいなのである。もちろんこれは愛子という人材を王国や教会につなぎ止めるための上層部の作戦であるためそれに気づいた一人の生徒が「愛ちゃんをイケメン軍団から守る会」を結成した。が、思惑がとん挫することになる。それは騎士団の言葉にある。
神殿騎士専属護衛隊隊長デビッド
「心配するな。愛子は俺が守る。傷一つ付けさせはしない。愛子は…俺の全てだ」
神殿騎士同副隊長チェイス
「彼女のためなら、信仰すら捨てる所存です。愛子さんに全てを捧げる覚悟がある。これでも安心できませんか?」
近衛騎士クリス
「愛子ちゃんと出会えたのは運命だよ。運命の相手を死なせると思うかい?」
近衛騎士ジェイド
「……身命を賭すと誓う。近衛騎士としてではない。一人の男として」
まさかの逆堕ち。幼い顔立ち(この世界では幼子でも結婚出来るため年齢はあまり関係ない)に大きな意志とやさしさ、どこかほっとけないドジな部分が逆に騎士団員を虜にしたらしい。
そんなこんなで現在では、【オルクス大迷宮】で実戦訓練をつむ天之河達勇者組、居残り組、愛子の護衛組に生徒達は分かれていた。
そして現在、愛子達農地改善・開拓組一行は、馬車に揺られながら新たな農地の改善である湖畔の町ウルに向かっていた。その馬車の中では、
「愛子、疲れてないか? 辛くなったら遠慮せずに言うんだぞ? 直ぐに休憩にするからな?」
「いえ、平気ですよ。デビッドさん。というかついさっき休憩したばかりじゃないですか。流石にそこまで貧弱じゃありません」
「ふふ、隊長は愛子さんが心配で堪らないんですよ。ほんの少し前までは一日の移動だけでグッタリしていたのですから……かという私も貴方が心配です。ホント遠慮をしてはいけませんよ?」
「その節はご迷惑をお掛けしました。馬車での旅なんて初めてで……でも、もう大分慣れましたから本当に大丈夫です。心配して下さり有難うございます。チェイスさん」
流れるように愛子の手を取ろうとするチェイス。だが、「ゴホンッ!」という咳払いと鋭い眼光にその手を止められる。その人物は園部優花。
「おやおや、睨まれてしまいましたね。そんなに眉間に皺を寄せていては、せっかくの可愛い顔が台無しですよ?」
イケメンフェイスで返すチェイスだが優花は不快感をあらわにした表情を崩さず、
「愛ちゃん先生の傍で、他の女に〝可愛い〟ですか? 愛ちゃん先生、この人、きっと女癖悪いですよ。気を付けて下さいね?」
サクッと釘を刺した。
ここまで生徒達が愛子に肩入れするのは彩人達の件で心が折れた子達だった。だからこそ諦めずに行動し続ける愛子を支えたいとおもっている。
そして今回同行した愛ちゃん護衛隊の生徒は園部優花の他、菅原妙子、宮崎奈々、相川昇、仁村明人、玉井淳史、とある理由で迷宮組を抜けた清水幸利、辻 綾子の八人である。
その数日後、ウルにて農地改革が行われ最近巷で囁かれている〝豊穣の女神〟という二つ名がウルの町にも広がり始めた頃、再び、愛子の精神を圧迫する事件が起きる。
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それは愛子と生徒達が泊まる宿での事だった。
「ここだよなぁ・・・っと」
『な、魔物!?す、すぐ連絡だ!』
「なんだぁ・・・邪魔するのかぁ・・・?無駄なんだなぁ」
『ええい魔物め、覚悟!』
騎士が剣や槍でソレに攻撃する、が。
「ボクは伸びるんだなぁ・・・だから効かないんだなぁ・・・」
『・・・なっ?!』
切り裂くどころか刺さりもせず、弾力性のある体で騎士は跳ね返され、壁にたたきつけられる。
『だ、大丈夫か!』
『は、早く、応援・・・を』
『わ、分かっ「おいおいドコへ行くんだ?ヒッヒ」うわぁ!』
「わりぃーんだけどよ、ここで大人しくしてくれっか、なァ!」
『なっ!?こ、凍る・・・・・』
「キヒヒヒヒヒ!どうだァオレの凍結拳はヨウ・・・なんだもう凍っちまったか」
応援を呼びに行った騎士が別の魔物の手から放たれた冷気によって氷漬けにされてしまった。
そして・・・
「ー!!ーーーーー!!!」
「大人しくしなぁ、小僧。今からあの方が来るんだよ」
清水がもう一体の魔物によってロープのようなもので拘束されていた。
するとソイツと魔人族が現れた。
「・・・この少年を使えば最強の肉体が手に入るのだな?」
「そうだ。貴様が洗脳能力を持っていたから将軍が貴様をこの作戦に参加させてくださったのだからな、その対価としてだ」
「フン、偉そうに貴様らの価値などこの私の頭脳に比べたら塵芥に等しい」
「・・・偉そうなのはお互い様だろう、早くやれ」
「今は従ってやろう・・・・はあっ」
ソイツが清水の頭に装置のようなものを取り付ける。
「(綾子・・・サイト・・・すまねえ、俺は・・・・)」
清水は拘束されたまま意識を失い、魔人族と魔物たちと飛び去った。
そして翌日、辻綾子の口から清水が誘拐されたことを聞くのだった。
魔物と率いていた奴は誰でしょうか?
ティオは・・・
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ケツパイルしてドM
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ケツパイルしないけどドM
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ケツパイルしてもそのまま
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ケツパイルなしでそのまま