ありふれ世界のサイヤ人   作:M88星雲

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ケツパイル無し、ドM化しない方向で行きます。

オリ主、原作ハジメと逆になってんなぁ・・・

ユエ→頭皮バーン無し

シア→比較的家族を救うのに最初から前向き+扱いがおざなりでない(但し寄生はお断り)





竜を穿つ拳

体長7mほどの黒竜が洞窟の前で待ち構えており、愛子達は恐怖のあまり動けずその強大さをしっているであろうウィルは顔面蒼白になって頭を抱えてガタガタ震える。ハジメ達ですら竜の放つ圧倒的なオーラに気圧されている。

 

「『アクセル、ゼータ、イクス。先生達とウィルを守れ』」

 

『承知…』 『御意』 『承りました、マスター』

 

ヴァルキュリア達が指示通りに動いたと同時に黒竜が川を抉ったであろう、極太のブレスを放った。

先に動いたヴァルキュリア達も流石に一瞬で迫るレーザーから全員を避難させるのはきつく、ハジメが巨大な盾でブレスを迎えうつ。

 

「舐めるなぁぁぁぁぁ!!!」

 

原作よりはるかに成長したハジメの作った盾はブレスのパワーで押されはするものの盾には傷一つない。

 

「ハジメ!少し抑えててくれ、先生達を避難させる!」

 

「・・・、分かった!」

 

イクスとゼータが先生達を鼓舞し、彩人が外に出ているアクセルの気を使って瞬間移動で脱出する。

 

「そ、外へ!?彩人さん、あなたは一体・・・」

 

「話は後だ、ウィルさん」

 

「あ・・・な、なんで・・・こっちに」

 

そう。竜が急にブレスを止め、こちらを睨んでいたのだ。

すると再びブレスを放とうと大きく息を吸い込む。・・・だが、そんな隙を逃すわけもなく、

 

「〝禍天〟」

 

「グゥルァアアア!?」

 

ユエの重力球が炸裂する。襲い来る重力に逆らおうとするが、

 

「は~い、大人しくしてね~」

 

重力魔法を授けた本人であるミレディの援護で動きを封じられる。次いで完全に動きを止めた竜にシアがドリュッケンで殴り掛かる。

 

「トドメですぅ!」

 

ドリュッケンの一撃は確かに竜の頭を捕らえた。・・・が、傷一つつかなかった。

 

「そ、そんなぁ!重力魔法込みなのに!」

 

「グルァアア!!」

 

だがダメージ自体は入ったらしく竜が目を血走らせ、邪魔だと言わんばかりに火炎弾を撃ちまくる。近くにいたシアはもちろん、ユエ、ハジメ、ミレディにも襲い掛かる。

 

「きゃあ!」

 

「…くっ」

 

「〝鑑定〟・・・使えそうな素材は無いね」

 

「わわわっ!」

 

粉塵と煙で辺り一面真っ白になるが竜の羽ばたきで視界が晴れる。竜の瞳はいまだにウィルを捕らえている。今度は火炎弾を放つが、イクスの防壁で防がれる。

 

「く・・・俺達も見てるだけじゃ終わらねえぞ!」

 

「加勢します!」

 

愛子とクラスメイト達が自身の魔法や武器で攻撃するが、黒鋼の如く硬い鱗が攻撃を通さず、羽ばたきの風で吹き飛ばされる。

 

『前に出るな・・・はぁッ!!』

 

ゼータの放つ斬撃が竜の翼を狙うもかわされる。するとユエがクラスメイト達に合流する。

 

『ユエ様、ここは我が』

 

「…彩人に言われた。一緒にって」

 

『・・・承知した』

 

ゼータにそういったのちユエはクラスメイト達にやや冷たい口調で言った。

 

「死にたくないなら…下がってて」

 

ユエのそばに寄る愛子達。彼女たちは弱くはないが敵が桁外れであるためかえって足手まといになると気づいたのだ。

ついでに彩人はアクセルにシアとミレディを任せた。ミレディが重力魔法を使おうとすると感づかれるようになってきたのとシアの攻撃が効いてない感じだったので待機。

 

「・・・ドンナーでも通らないとか・・・硬すぎるよ」

 

「・・・ハジメ、コイツは俺が吹っ飛ばす。アイツらに実力を見せるいい機会だからな」

 

「・・・・ホントは私もさっきからずっとシカトされててイライラしてたんだ。最初の一撃はやらせて?」

 

「お、おう・・・」

 

黒竜は相変わらずウィルを攻撃し続けていたが、ハジメがドンナーを仕舞い、シュラーゲンを構えて準備をすると流石に不味いと感じたか黒竜がハジメにブレスを放つ。同時にシュラ―ゲンが火を吹き、ブレスを貫通して黒竜に命中するが少しのけぞっただけで頭をもとの位置に戻すとハジメを睨みつける。

 

「・・・なんかこの状況、あの時と似てるけど任せていいんだよね?」

 

「任せな。あの時とは違う、アイツをボッコボコにしてやるから待ってな」

 

「分かったよ。信じるって決めたし・・・ね!」

 

ハジメがユエ達の所に向かうと黒竜は再びウィルを狙う。

 

「それじゃあ・・・・・ぶん殴る!」

 

彩人はそっぽを向いてブレスを吐く寸前に竜の右頬に左ストレートを叩きこむ。ブレスが明後日の方向に放たれる。竜が自分を攻撃した者の方を見ると誰もおらず辺りを見回そうとした途端、腹部に強い一撃が入り、体がくの字に曲がり、吹っ飛ばされる。彩人は竜の死角に入って無防備な腹を殴り飛ばしたのだ。

 

そこから真正面に突撃する彩人。とうとう彩人を視界にとらえた竜は仕返しといわんばかりに無数の火炎弾を放つが、彩人は素手で払ったり弾いたり破壊している。流石の竜も驚きを隠せず目を見開くが彩人が自分の顎を蹴り上げたので無理やり上を向かされる。すぐさま頭をおろせば背中に強い衝撃と痛み。気づくと鱗の一部が粉々に破壊されている。さらに動揺してしまい一瞬の無防備が彩人の一撃を喰らう。

 

また腹部に強烈な一撃が入り、血反吐を吐く竜。真上に吹き飛ばされる途中で再び自身に迫る彩人を捕らえ、強風で吹き飛ばそうとするが彩人の姿が消え、理解が追い付かない黒竜はパニックになるがまたまた背中を撃たれ、混乱したまま落下する。ところどころ鱗が砕けているがやむを得ず仰向けで地面に着く・・・わけもなく瞬間移動で真下に移動した彩人が再び死角となる背中を蹴り上げる。

 

「クルゥ、グワッン!」

 

鱗を砕くパワーと仕組みが分からない移動方法を持つ彩人に滅多打ちにされ混乱し泣きの入ったうめき声をあげる黒竜。

 

「つ、強すぎんだろ・・・す、素手で・・・・」

 

彩人の暴れっぷりに唖然とする玉井淳史。周りのクラスメイト達や愛子も無言でコクコクとうなづいている。ウィルに至っては、先程まで黒竜の偉容にガクブルしていたとは思えないほど目を輝かせて観戦しており、ハジメたちはともかく、ミレディは「え?彩人ってあんなに強かったの?」とシアに質問するほどだった。

 

「まだやるのか・・・?」

 

一方で、混乱しつつも敵意を緩めない黒竜に彩人はやや辟易していた。今度は彩人を避けて空中からまとめてブレスで一網打尽にしようとしてきたので彩人は瞬間移動で黒竜の後ろにまわり、尻尾を掴む。当然黒竜は抵抗するが、彩人が気を開放すると黒竜は振り払えなくなった。そのまま彩人は黒竜を豪快に振り回し、崖に叩きつけた。黒竜はほぼ半泣きの表情で地面に落下した。

 

「グゥガァアアアア!!!」

 

ヤケクソといわんばかりの魔力の爆風を放つが彩人が黒竜の上に乗って気合いでかき消す。破れかぶれの攻撃も封じられ、散らばもろともか最後の力でウィルの居る方向へ突進し始めた。・・・が、

 

「いい加減諦めろやぁぁぁぁ!!!」

 

「グゥオァァァァァァン!!??」

 

彩人に脳天を思いっきりぶん殴られ、黒竜は倒れこんでしまった。

 

「…倒した?」

 

「いや。気絶してるだけだな。頑丈なことで」

 

彩人が気を与えると竜はぴくッと反応し、静かに目を開く。ハジメ達は警戒するが、

 

「・・・目ぇ、覚めたか?」

 

〝うむ・・・最悪の目覚めじゃがのう・・・〟

 

「・・・マジか」

 

人の言語を話し始めた竜に彩人以外の全員が「一体何事!?」と度肝を抜かれ、黒竜を凝視したまま硬直するのだった。

清水は・・・(生存は確定)

  • 彩人達と一緒に行く
  • 愛ちゃん護衛隊に復帰
  • 胃薬もって迷宮組・・・
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