ありふれ世界のサイヤ人   作:M88星雲

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魔人族の協力者は…?


VS魔人族 by クラスメイト 後編

戦闘力を3倍に引き上げる〝限界突破〟を使用して魔人族の女に向かっていく天乃河に立ちふさがるブルータルモドキ。

 

「刃の如き意志よ 光に宿りて敵を切り裂け 〝光刃〟!」

 

〝限界突破〟によって強化された一撃でブルータルモドキを切り裂く天乃河。これで阻む者は居ないと判断し突撃するが、

 

「「「「「グゥルァアアア!!!」」」」」

 

「なっ!?」

 

新たに5体のキメラが襲い掛かってくる。

 

「光の恩寵よ、癒しと戒めをここに〝焦天〟! 〝封縛〟!」

 

万が一を警戒していた香織が〝焦天〟で援護し〝封縛〟で天乃河を中心に展開された檻がキメラを弾き飛ばす。

 

「〝天翔剣四翼〟!」

 

その隙を逃さず香織の援護もあって4つの斬撃と天乃河の剣撃がキメラを絶命させる。

 

「残念だったな。お前の切り札は俺達には通用しなかった。もう、お前を守るものは何もないぞ!」

 

高らかに宣言する天乃河に何を言ってるんだ状態の魔人族の女。雫が苛立ちながら魔人族の女に切りかかる。が、寸前でかわされる。

 

「…くっ」

 

「…あの結界師といいあんたといい・・・何者なんだい?…まぁでも、終わるわけにはいかない・・・ね!」

 

「・・・!」

 

危険を感じた雫が魔人族の女に切りかかるも再びかわされ、雫の目の前に背中から四本の触手を生やした体長六十センチ程の黒猫がおそいかかる。辛うじて触手を剣で弾き、距離を取る雫。

 

「雫!だいじょ「きゃあああ!」」

 

天乃河が雫に駆け寄ろうとするが悲鳴が聞こえ、そちらを向くと五体のブルタールモドキとキメラ、そして見たことのない黒い四つ目の狼、先ほどの黒猫と同じ魔物が残るクラスメイトを襲っていた。何とか鈴の防壁が侵攻を防いでいるおかげで負傷した者は香織の治療を受けることが出来た。

 

「なっ、まだあんなに!」

 

「キメラの固有魔法〝迷彩〟は、触れているものにも効果を発揮する。その可能性を考えなかった? ほら、追加いくよ」

 

「ッ!?」

 

更に雫に狼、天乃河に黒猫と狼のコンビが襲い掛かる。黒猫の物理法則を無視した動きと狼の先読みで倒すどころか怪我を負わせるのも難しい。一撃で仕留めなければ回復されるからだ。後方も鈴の防壁が突破され混戦となっている。しかも、とうとう魔人族の女が動き始めたのだ。

 

「地の底に眠りし金眼の蜥蜴 大地が産みし魔眼の主 宿るは暗闇見通し射抜く呪い   もたらすは永久不変の闇牢獄 恐怖も絶望も悲嘆もなく その眼まなこを以て己が敵の全てを閉じる 残るは終焉 物言わぬ冷たき彫像 ならば ものみな砕いて大地に還せ! 〝落牢〟!」

 

長い詠唱の末に放たれた灰色の渦巻く球体が天乃河達に向かって降下する。

 

「ッ!? ヤバイッ! 谷口ィ!! あれを止めろぉ! バリア系を使え!」

 

「ふぇ!? りょ、了解! ここは聖域なりて 神敵を通さず! 〝聖絶〟!」

 

〝土術師〟の野村健太郎が魔法の危険性を察知し鈴に防御するように言う。バリアは灰色の球体とそれから放たれる煙をなんとか防ぐが球体に押される鈴。

 

「鈴!」

 

「谷口を守れ!」

 

恵里が鈴の名を呼びながら魔法を放って接近するブルタールモドキを妨害する。鈴を中心に恵里とは反対側でキメラや四つ目狼と戦っていた斎藤良樹と近藤礼一が、野村の呼びかけに応えて鈴の傍に駆けつけようとする。

・・・が、間に合わず攻撃を潜り抜けた黒猫が鈴に触手を突き刺す。

 

「くぅっ!!」

 

「鈴ちゃん!」

 

「鈴!」

 

腹部と太ももを貫かれながらも鈴は踏ん張り、球体を迎え撃つ。同時に攻撃の隙を突いた野村が地面から放った石の槍で攻撃し、触手を抜かれた鈴に香織の治療が入る。

 

「全員、あの球体から離れろぉ!」

 

野村の警告で、全員が球体から離れる。負傷した鈴は恵里が背負い、離れる。と同時に鈴の防壁が光を失い、魔物たちは素早く距離を取って防壁が消えて地面に着いた球体の出す煙から逃れた。

 

「来たれ 風よ! 〝風爆〟!」

 

天乃河の風の魔法で煙を吹き飛ばしたおかげで全員煙から逃れることが出来た。・・・が、全員ボロボロだった。

 

「へぇ、良く生きて帰れたね。でもそんなボロボロじゃあ死が少し遠のいただけだね!」

 

「貴様! よくも!」

 

ケラケラと笑いながらあざ笑う魔人族の女に天之河がぶち切れそうになる。それを止めるのは我らが雫。

 

「待ちなさい…撤退するわよ」

 

「なっ!? あんなことされて、逃げろってい「話を聞きなさい」・・・っ、しず、く・・・?」

 

天乃河は仲間を傷つけられたことに怒りでヒートアップし、雫にプレッシャーを放ちながら撤退を拒否するが雫の絶対零度の表情にたじろぐ。

 

「香織が居れば治るけどこの状況じゃ満足な回復は出来ない。長期戦になれば犠牲者が出かねない・・・、ここは言一旦引いて体勢を整えるべき」

 

「ぐっ、だが……」

 

「〝限界突破〟が切れたらアンタは殺される。分からないとは言わせないわ。悔しいのはアンタだけじゃないの」

 

「……分かった。撤退する…雫、坂上、頼めるか」

 

「・・・・」

 

「お、おう・・・」

 

冷静さを取り戻した天乃河が〝神威〟の準備を始める。雫の雰囲気に坂上が若干飲まれたが天乃河に向かおうとする魔物を迎え撃つ。

 

「撤退なんてさせると思うかい?」

 

魔人族の女が天乃河達を止めようと詠唱を始めるが、突如天乃河が倒した5体のキメラが一斉に魔人族の女に襲い掛かった。

 

「こいつら、まさか・・・」

 

「邪魔はさせない」

 

恵里の〝降霊術師〟としての降霊術で死体のキメラを操り、魔人族の女に攻撃を仕掛ける。

 

「ちっ! 降霊術の使い手か! そんな情報なかったのに!」

 

恵里は降霊術が苦手と称していたが裏で努力を重ねていたのだ。5体同時の上正確な動きをするので魔人族の女に攻撃が当たる・・・その時だった。

 

「「「「「ハッ!!」」」」」

 

「・・・!?」

 

突如5つの光の玉がキメラを消し炭にしたのだ。恵里が目を見開く。

 

「・・・遅いんだよ、アモンド、ダイーズ、カカオ、レズン、ラカセイ」

 

長髪の巨漢、イヤリングやネックレスを付けた優男、ロボットのような生物、小柄な双子が現れた。

 

「カトレア、魔人族とやらも大した種族ではないようだな」

 

ダイーズが魔人族の女・・・もといカトレアを侮辱する。

 

「何を偉そうに!ターレスはどうしたんだい!」

 

「ターレスさんには用があるんでっせい。ここにはいねえ」

 

「なんだって!?一体どういうつもりなんだ!」

 

5人組とカトレアが争っている間に天乃河が〝天爪流雨〟を放ち、道を切り開く。

 

「・・・!!あんたたちがボサッとしてるから逃げられたじゃないか!!」

 

「何を言ってるんだ?奴らに逃げ場は無いこの〝スカウター〟があるのだからな」

 

「ンダンダ」

 

怒れるカトレアに冷静に返すレズン。カカオは同じ言葉しか話さないが肯定するように頷いている。

 

「…チッ、さっさと探しな!」

 

「フフフ・・・随分機嫌が悪いことで」

 

ラカセイがスカウターで天之河達を探るレズンの横でカトレアを冷やかす。

 

「誰のせいだと思ってるんだい!・・・アタシ達魔人族が、〝神敵〟の仲間に頼らざるを得ない事だよ!!ターレスも、〝サイヤ人〟なんだろ!?」

 

カトレアの怒号が響く中、天乃河達を捉えたレズンが歩き出す。ニヤニヤしながら続くメンバー達に苛立ちながらカトレアは魔物を率いて歩き出した。

 

「(真の〝神敵〟を倒したら今度はお前たちだよ!・・・化け物め)」

 

この時、カトレアは化け物どころか悪魔と出会う事を知らない。

檜山は…

  • ○す(オルクス)
  • ○す(王都侵攻)
  • ○す(王都侵攻後)
  • 反省して更正
  • 恵里に傀儡にされる
  • 肉壁
  • 戦犯として牢獄にぶちこまれる
  • トランクスルー化
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