ありふれ世界のサイヤ人   作:M88星雲

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またここら辺の展開に迷うワシ。

いつも通り過度な期待はしないで下さい!おぉぉぉぉねぇがいっ!(ピロロロ


ホルアド到達

「ヒャッハー! ですぅ!」

 

「わぁお!シアちゃんやるぅ~!」

 

峡谷をかっ飛ばす魔動二輪に二ケツする二人の美少女・・・シアとミレディである。シアは一度乗っているが機嫌の問題で全力で楽しみながら乗るのは今回から。ミレディは面白そうという理由で二ケツしているがシアの危険運転を楽しんでいるあたりノリが合うのだろうか。

 

「どこの世紀末だよ・・・」

 

「……むぅ。ちょっとやってみたいかも」

 

「パパ! パパ! ミュウもあれやりたいの!」

 

当然好奇心旺盛なミュウが目を輝かせながら彩人にねだる。

 

「・・・少なくともシアの運転じゃだめだな。ハジメが運転するなら」

 

「シアお姉ちゃんはダメなの?」

 

「・・・運転中にジョ〇ョ立ちする奴とか信用できない」

 

ふと見るとシアとミレディがジョ〇フ・ジョー〇ターと〇ーザー・A・〇ェペリコンビのジョジョ立ちをしている。・・・どうやって運転してるのかさっぱり分からない・・・。

その時魔動四輪の運転席に座るハジメがミュウ用のチャイルドシートの設計を考案していたとか。

 

『マスター、ラ〇ドチェイサーなら我等でも操縦できる』

 

「ゼータ、今なんつった?」

 

『〇イドアーマーもよろしいかと』

 

「イクス?」

 

そんな会話をしつつ、一行はホルアドに向かう。原作ルートでもあるし、イルワからの頼まれごともあるので寄ることにした。てかそもそもグリューエン大砂漠への道中にあるので問題ない。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

彩人達はホルアドに到着し、ギルド目指して歩いていると彩人とハジメが同じ所を見て立ち止まる。

 

「パパ? どうしたの?」

 

彩人に肩車されたミュウが彩人に質問する。

 

「んあ?・・・まぁ、ここがすべての始まりだったな・・・って思ったのさ」

 

「まだ4ヶ月くらいしか経ってないのに何だか懐かしい・・・ね」

 

「彩人……?ハジメ…?」

 

何処か遠い目をする彩人とハジメを心配するユエ。

 

「大丈夫だ、いきなり連れてこられて・・・迷宮潜って・・・落ちて。・・・でここに戻ってくる、と長いような、短いような・・・」

 

変わらぬ表情で語る彩人の言葉に神妙な面持ちで聞くユエ達。その中でティオが、興味深げに彩人に尋ねた。

 

「ふむ。主様は、やり直したいとは思わんのか? 元々の仲間がおったのじゃろ? 主様の境遇はある程度聞いてはいるが……皆が皆、ご主人様を傷つけたわけではあるまい? 仲の良かったものもいるのではないか?」

 

普段なら聞きにくい質問をズバリとティオがするが、これはティオ自身が彩人達の仲間になりたいと思っているが故の彼女なりの努力なのだ。

 

彩人はティオの考えを理解した上で回想する。清水と辻の事、ハジメの事、香織、雫、鈴、恵里の事、・・・もう一人の姿を思い浮かべたのち彩人は答えた。

 

「・・・確かにすべてが敵かと言われれば嘘になる。でも何があっても俺は同じ道を辿るだろう」

 

「・・・なぜじゃ?」

 

彩人の答えを理解しつつ、何処か浮かない表情でティオは聞く。

 

「それは俺が〝サイヤ人〟だからだ。世界の敵である以上、あのままではいられない」

 

「「・・・・」」

 

ティオだけでなくミレディも少し申し訳なさそうになる。ミレディはともかくティオは多くは無くとも彩人の〝サイヤ人〟の力を借りようと思う所があった。彩人本人からそれを聞いており喜びつつも申し訳ない気持ちが少なからずあった。

 

「無論それだけじゃねえ。お前らに会いてえからな」

 

笑みを浮かべながらそう言った彩人に頬を赤らめるユエ達。心なしかヴァルキュリア達も嬉しそうだった。彩人の本心にティオとミレディは何処か安堵した表情を浮かべた。

 

「もちろんハジメもな。あの時助けてくれてありがとう。おかげで今生きていられる」

 

「彩人君・・・」

 

何処か寂しそうな表情をしたハジメへのフォロー(?)で彩人は美少女たちに囲まれており、街中であるために周りの視線が痛い。・・・のでさっさとギルドに向かう。

 

「そうだミュウ、目と耳を塞ぐんだ」

 

「・・・?パパが言うならそうするの」

 

ギルドに入る前にミュウを抱っこに切り替え、ミュウに指示する。ミュウは不思議そうにしながらも彩人を疑うことなく指示通りにする。ハジメ達も疑問に思ったが特に言及はしなかった。・・・が、いざギルドに入るとハジメたちは納得した。

 

「・・・あ?」

 

「チッ、ガキが調子に乗ってんじゃねえぞ」

 

「自慢かゴラァ」

 

内装は他の町とほぼ同じとはいえオルクス大迷宮の挑戦者が居るため戦闘向きの冒険者や傭兵が当然多くなる。目をギラギラさせた強面集団など、幼いミュウが見たらトラウマものである。その中の一人の生傷だらけの冒険者が彩人の前に立ちふさがる。

 

「おい坊主、ここはてめえみたいな女を侍らせるような奴が来ていい場所じゃねえ。とっとと失せな」

 

「そうはいかない。俺はここに用があって来たんだ。話が済むまでは居させてもらう」

 

「ハッハッハ!てめえのような子連れのガキが用!?寝言は寝てから言うんだな!」

 

「・・・人の話聞いてんのか?」

 

「…っ、て、てめえ・・・俺を誰だと思ってる!オルクス大迷宮20層を攻略した〝紫〟ランクの…「邪魔だ」・・・ヒィッ」

 

穏便に済ませるのは無理なので強者の覇気で黙らせる。目の前に立った男は尻もちをつき、恐怖のあまり失神。そして彩人が男を無視してカウンターに向かうとさっきまでヘラヘラしながら二人のやり取りを見ていたほかの奴らも蜘蛛の子を散らすように道をあけた。

 

「・・・そちらの視点からしたら俺が不愉快に感じるだろうが、仲間に手を出したり、この子を泣かせるようなことをしたら・・・命が無いと思え

 

「「「「「「「は、はい・・・・」」」」」」」

 

ついでに警告しておき、ミュウをティオに預けてからカウンターへ行き、イルワからの用事を済ませる。受付嬢の顔がこわばっていたが気にしない。

 

「こちらの支部長はいらっしゃいますか? フューレンのギルド支部長から手紙を預かっているのですが……本人に直接渡してほしいと言われていまして」

 

「は、はい。お預かりします。え、えっと、フューレン支部のギルド支部長様からの依頼……ですか?」

 

支店部長直々の依頼など個人の冒険者ではありえないので違和感を感じていたが、彩人が渡したステータスプレートを見た受付嬢は驚愕した。

 

「き〝金〟ランク!?」

 

驚くのも無理ない。そもそも〝金〟ランク自体が稀有な存在であるからだ。周りも驚きを隠せず、ざわつき始めている。

 

「も、申し訳ありません! 本当に、申し訳ありません!」

 

「お気になさらず。取り敢えず、支部長へ取り次ぎを頼みます」

 

「は、はい! 少々お待ちください!」

 

遅かれ早かれバレるのだが美女や美少女を侍らせている彩人が金ランクというので注目が集まる。他人の視線に慣れていないミュウが怖がってしまいティオがミレディと一緒にあやしていた。意外とミレディはあやすのが上手だった。

 

数分経たずギルドの奥から駆け足の音が聞こえ、彩人達の前に姿を現した人物、それは意外にも彩人達の知り合いだった。

 

「来たか、〝金〟ランク!!・・・・って、お前、轟か!?」

 

「「・・・遠藤?」」

 

彩人とハジメはクラスメイトでもある遠藤浩介の名を呼ぶと遠藤は轟の手を掴む。

 

「轟!お前生きてたのかよ!!良かったぁ~~!お前が居なくなったら俺を認識できる人物が居なくなるところだった!!」

 

「・・・おい」

 

彩人が小さくツッコミを入れるが、彩人は以前、自動ドアの前で「反応してください、お願いします」と土下座する遠藤を見かけ、声をかけたことがある。その時から自分を認識できる存在としてインプットされたらしい。

 

「つーか、お前と一緒に落ちた南雲は何処だ!」

 

「・・・私ならここだけど」

 

「くそっ! 声は聞こえるのに姿が見当たらねぇ! 幽霊か? やっぱり化けて出てきたのか!? 俺には姿が見えないってのか!?」

 

「いや、目の前にいるじゃん、ど阿呆。つか、いい加減落ち着いたら?影の薄さランキング生涯世界一位」

 

流石にイラっとしたハジメに罵倒される遠藤。

 

「!? また、声が!? ていうか、誰がコンビニの自動ドアすら反応してくれない影が薄いどころか存在自体が薄くて何時か消えそうな男だ! 自動ドアくらい三回に一回はちゃんと開くわ!」

 

「三回中二回は開かないのか……お前相変わらずだな。ってかここにいるのが南雲ハジメだぞ」

 

遠藤を不機嫌なハジメの方に向ける。そこでやっと遠藤はハジメを認識したらしい。

 

「・・・お前ら、生きてたんだな」

 

「・・・まぁ、ここに居るから生きてるだろ」

 

「何か、轟はともかく南雲はえらく変わってるんだけど……見た目とか雰囲気とか口調とか……あとむn「風穴空けるぞ」ヒッ」

 

ハジメが殺気立ったので彩人の後ろに隠れる遠藤。

 

「っていうかお前……冒険者してたのか? しかも〝金〟て……」

 

「そうだ。正真正銘の、な」

 

「……つまり、迷宮の深層から自力で生還できる上に、冒険者の最高ランクを貰えるくらい強いってことだよな? 信じられねぇけど……」

 

「まぁ、そうだな。ってかそんな高ランクを待ってるって事は何かあったんじゃないのか?」

 

遠藤はぽつりぽつりと語っていたが、彩人の言葉でハッとすると彩人のかたを掴み、悲痛に歪んだ表情で告げる。

 

「そうだった!頼む! 一緒に迷宮に潜ってくれ! 早くしないと皆死んじまう! 一人でも多くの戦力が必要なんだ! 健太郎も重吾も死んじまうかもしれないんだ! 頼むよ、轟!」

 

「ま、待て、かなりの緊急事態のようだが一体何が・・・」

 

急な遠藤の変貌ぶりにハジメ達も動揺する。が、その空気を断つ声が響く。

 

「話の続きは、奥でしてもらおうか。そっちは、俺の客らしいしな」

 

声の主は、六十歳過ぎくらいのガタイのいい左目に大きな傷が入った迫力のある男だった。先ほどの受付嬢が傍にいる事から彼がギルドの支部長なのだろう。支部長に連れられた遠藤と共に彩人達はギルドの奥へと案内されるのだった。

檜山は…

  • ○す(オルクス)
  • ○す(王都侵攻)
  • ○す(王都侵攻後)
  • 反省して更正
  • 恵里に傀儡にされる
  • 肉壁
  • 戦犯として牢獄にぶちこまれる
  • トランクスルー化
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