ありふれ世界のサイヤ人   作:M88星雲

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檜山「俺に生存フラグはあるか?」

パラガス「あろうはずがございません」

檜山「す、少しはあr」

ブロリー「あると思っているのかァ?」

檜山「」


檜山、タヒす

直径8mほどの火球が彩人に命中し、その場にいたほぼ全員が目を見開く。そんな中、狂ったように笑う檜山。

 

「フヒヒヒ・・・想像以上だ、これだけの力があれば香織だけじゃねえ、全て俺のモノに出来る!」

 

「おい檜山!何てことしやがる!轟を殺す気か・・・がぁっ!?」

 

「頭が高ぇんだよ、坂上。俺はてめぇらとは違うんだ」

 

坂上が檜山を糾弾するが坂上が認識できないスピードで檜山はボディーブローを決めて坂上を倒す。

 

「な・・・何故だ・・・檜山・・・・仲間・・・だろう・・・?」

 

「ハッ、何が仲間だ!天乃河、勇者はお前じゃねえんだよ!」

 

「どういう・・・事だ・・・がフッ」

 

仰向けに倒れた天乃河の腹を踏みつけ、下劣な笑みを浮かべる。

 

「俺こそが・・・女を侍らせ、世界を救う英雄なんだよ!!」

 

意味不明な事を言い出す檜山に女性陣は嫌悪と恐怖を交えた視線を向ける。・・・が。

 

「何が英雄だ。不意打ちでしか戦えない奴が偉そうに」

 

「チっ、さっさとくたばってればいいのによ・・・!」

 

上着が燃えて上半身裸の彩人が呆れた表情で出てくる。それを見てしかめっ面をする檜山。

 

「あの時もそうだ!せっかく南雲ごと落とせたのになんで生きてんだよ!」

 

「檜山・・・今、なんて言った?」

 

怒りのあまり口が滑る檜山。途端に非難の視線が強まる。檜山は失言に気づき一瞬はぐらかそうとしたが、今の自分に怖いものはないと考え開き直ることにした。

 

「ああそうだよ!あの時轟達を落とした火球は俺が打ったんだよ!南雲を巻き込めば必ず轟が庇うと踏んでな!」

 

「・・・だ、だが、反省したんだろう・・?」

 

恐る恐る聞く天乃河に対し、檜山は大笑いし

 

「お前ってやつは本当にお人よしだな!お前が許せば周りが許す。そのカリスマ(笑)だけは使えたぜ~?」

 

「・・・・俺を、利用していたのか?」

 

「気づくのが遅えんだよ!」

 

檜山は呆然としている天乃河を蹴り飛ばした。

 

「今まではてめえの方が強かったから従っていたが・・・今は俺の方がはるかに強い!てめえも、轟もぶっ殺して・・・香織を・・・いや、この場に居る女を俺のモノにするんだァ!フヒヒヒヒ・・・」

 

ユエ達を品定めするように見る檜山。彩人にもう勝ったつもりでいるらしい。

 

「それじゃまずは・・・お前からだ轟ィィィ!!」

 

檜山が凄まじいスピードで殴り掛かってくる。彩人はそれをかわして殴り飛ばし、怒りに任せて突っ込んでくる檜山を圧倒する。

 

「な、何故だ!俺は強くなったはずだ!」

 

「強くても当たらなければ意味が無いな」

 

「轟ぃぃぃぃ!てめえだけはぶっ殺す!」

 

力に溺れた檜山は憎しみに任せて拳を振るい、蹴りを放つ。だが単調すぎる動きでは彩人は捉えられない。

 

「クソが!!〝炎天〟!!」

 

やけになった檜山は他のクラスメイト達を巻き込むのを知りつつ上級魔法を放った。

 

「檜山!仲間が居るんだぞ!」

 

「うるせえ!俺の邪魔をする奴は全員死ねぇぇぇぇぇ!」

 

永山の言葉も耳に入らない。特大に火球が彩人に襲い掛かるが、彩人は片手で止めて打ち消す。

 

「殺すと言っておきながら人一人殺せんようだな」

 

「・・・!舐めやがって・・・!てめえさえ居なければ香織は俺のモノだったんだァァァァ!!」

 

「お前が何を思おうと勝手だが人はモノじゃねえぞ」

 

泣きわめきながら彩人に殴り掛かるが腕をつかまれて投げ落とされ、ターレスの近くへ。

 

「フン・・・少しは役立つとは思ったのだが、無駄だったようだな」

 

「うるせえ!さっさとさっきの果実をよこせ!今度こそぶっ殺してやる!!」

 

「‥‥ククッ、いいだろう。これを食え」

 

ターレスが差し出した小さなとげの付いた赤い果実を奪い取り、かじりつく檜山。

 

「お・・・おおおおおおおお!凄いパワーだ!フヒヒヒ・・・これで轟をころせrrrrrrrrrr・・・!?な、なんddddddこれは・・・?」

 

突如檜山の様子がおかしくなった。

 

「フン、やはり何か仕込んでいたな。魔人族め・・・、だがオレのほうが一枚上手だったようだな」

 

「な、てめ・・・・・rrrrrrrrr裏切っttttttttttttttの、kkkkkkkkkkkkか!?」

 

「裏切る?先に裏切ったのは貴様だろう」

 

「aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaGeeeeeeeeeeeeeee!!!!!」

 

「・・・おっと、これは想像以上だ」

 

突如檜山は暗黒のオーラに包まれ、目を真っ赤に光らせながら暴れ始めた。正気の沙汰ではない。

 

「この・・・バカ野郎が・・・・」

 

「rrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!!」

 

力任せの攻撃やヤケクソで放たれる魔法弾であちこちを攻撃しまくる檜山。とっさに鈴とイクスが障壁を張るが強化バースト状態の檜山による魔法弾は徐々に障壁を抉る。それどころか迷宮が崩落する恐れがある。凄まじい振動が響く中、彩人は風と炎の魔法弾を気合いでかき消しながら檜山を殴り飛ばす。

 

「・・・!?」

 

「gyoaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」

 

ダメージは入ったが檜山はゾンビのように起き上がり攻撃を止めない。生半可な攻撃ではヤツを止められない。自我があるのかは分からないが、彩人に向けた攻撃は激しく、逆にハジメ達・・・特に香織への攻撃は少ないのは偶然か。それを無視し、彩人は檜山に攻撃を続ける。テレパシーでハジメ達に檜山からの攻撃から皆を守るよう指示し、全員が自分の身を守ることが出来た。

 

「てめえ・・・いい加減にしやがれぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

「Goaaaaaaaaaaaaァァァァァァァァ!!??」

 

彩人の強烈な攻撃でオーラが歪み、目の赤い光も消え、檜山はボロボロになりながら倒れこんだ。どうやら正気には戻せたが檜山はまだ懲りていないらしく地面に何度も拳を打ち付けた。

 

「・・・クソ・・・クソックソックソッ、クッッソォォォォォォ!!!!!なんでだ!なんで轟を殺せねえ!」

 

「おい檜山・・・いい加減にしろよ!周りの奴らをてめえのせいで危険にさらしたのにまだそんな事を言ってるのか!」

 

身勝手な檜山の振る舞いに坂上が怒鳴るが檜山は知ったことかと顔を背けた。坂上が檜山に詰め寄ろうとするが、先に動いたのは香織だった。檜山は香織が近づいてくると分かったとたんにヘラヘラ笑い、

 

「へ、へへ・・・香織・・・やっぱり轟なんかより俺の方が・・・「勘違いしないでもらえますか?」・・・は?」

 

香織に触れようとしたがその手を振り払われる。

 

「な・・・なん「私が貴方を好きになるなんて未来永劫あり得ません。彩人くんとハジメちゃんを殺そうとした人なんて」・・・」

 

檜山は力に溺れて自身が暴露した事を今更思い出した。弁明しようにも目の前の香織と後ろのハジメ達の心底見下げた、潰れたGでも見るかのような視線に恐怖し、口をパクパクさせる。

 

「・・・ご・・・め・・・な・・・さい」

 

「どうして私に謝るのかな、かな?謝るなら彩人くんとハジメちゃんに・・・でしょ?」

 

「ア・・・・・ア・・・・・」

 

檜山はチラリとハジメを見ると、感情のない瞳でドンナーを片手に無言で歩いてきていた。そこでやっと檜山は自身の行いの恐ろしさを理解した。ハジメが一切許すつもりが無いと分かったとたん、涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにし、失禁しながら彩人に縋りついた。

 

「おでがわるがっだァァァァァァァァ!!謝る!もうにどどざがらわねえがらあああ!!!!じにだぐねえよおおおおおお!!どどろきいいいいいい!い、いやどどろぎざまぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「・・・・」

 

彩人が恥も外聞も捨てて命乞いする檜山から目をそらし、無の感情で檜山を睨みつけているヒロインズとユエ達に目配せすると全員一致の答えが。

 

"君の判断に従う"と。それを察知した彩人は答えを出そうとするが、

 

「檜山は・・・贖罪の意がある・・・轟、ここは俺に免じて許してやってくれ」

 

「・・・・」

 

やっと目を覚ました天乃河だ。・・・先ほどの言葉を忘れたのだろうか。ヒロインズは氷河期のような目で天之河を睨みつけ、クラスメイト達もとうとう頭壊れたのかお?と言いたげな顔だ。

 

「光輝!お前何言ってるんだ!アイツは俺達を裏切った!轟が居なかったら俺たちは死ぬ所だったんだぞ!?」

 

「それは・・・ターレスとかいうサイヤ人に騙されただけなんだ。檜山は踊らされてただけ・・・そうだろ?」

 

まさかの助け舟に檜山の目に欲望の混ざった希望が灯る。

 

「そ・・・そうだ天乃河!俺は踊らされてただけなんだ!」

 

「そうか・・・よく言ってくれた。だから轟、お前も・・・」

 

天乃河が彩人にそう言って許すよう進言しようと目を離したその時、檜山が先ほどの神精樹の実のかけらを食べ、先ほどではないにしろパワーアップして香織を抑え込む。

 

「香織!!」

 

「おっと動くなよ八重樫・・・香織がどうなるかなぁ~?」

 

「・・・・!あんたって人は!」

 

雫がハジメから貰った黒刀を抜く。

 

「な、何をしているんだ檜山・・・香織を離すんだ!」

 

「ヒャハハハハハ!お前はホントにバカだよなぁ!こんな演技に引っかかるなんてよ!」

 

「また・・・・俺を利用したというのか・・・!?」

 

「察しが悪いな・・・俺はもうお前らの仲間じゃねえ!香織は俺のモノだ!」

 

「・・・・・!!」

 

「香織!!!!」

 

檜山が香織の唇を奪おうと顔を無理やり向かされる。そして香織の涙ながらの抵抗虚しく二人の顔が重なら・・・なかった。

 

「!?」

 

「・・・・・うぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 

…漢女すらも貴様には生ぬるい。…再起不能になるがいい

 

檜山の股間をユエが不能にしたからだ。どれほど強くとも急所に変わりなく、檜山は泡を吹いて倒れこむ。香織は拘束が緩んだ瞬間にシアが救出した。

 

「ウう・・・こノ・・・クソカス共がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

だが、檜山はまだあきらめておらず、ありったけの魔力を込めた〝炎天〟を放つ。が、

 

「いい加減にしろ、このクズ野郎」

 

「ぎえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

彩人の気功波で火球を押し返され、檜山は自分の魔法を喰らった。真っ黒こげになった檜山(ゴミ)の死体があおむけかうつ伏せか分からない状態で残された。

万事休すの状態を覆した彩人だったが、そんな彼を恨みがましく見つめる者が一人。

 

「轟・・・何故檜山を殺した」

 

「・・・」

 

天乃河である。そんな彼を彩人は静かに見下ろしていた。




ああもう無茶苦茶だよ・・・。(白目)
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