ありふれ世界のサイヤ人   作:M88星雲

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サイヤ人が悪なんでこいつはどうあがいてもご都合主義を爆発させるだけなんだよな・・・


KICHIGAIですぢゃ、うわへへ☆



追記:仮面ライダーWの名言を無くしました。こいつに使う価値無いわ。


ヘハハ!雑魚が宣戦布告したとて勝つことは出来ぬゥ!

「・・・どうしてそんな事言うの?彩人くんは私達を助けてくれたんだよ?」

 

香織は彩人から名残惜しそうに離れると天乃河に質問する。が、

 

「だが、轟は檜山を焼殺し、あのサイヤ人も殺害した。これは許されることじゃない」

 

「だったら何よ、あの時香織は檜山に襲われたのよ!?しかも今さっきまであのサイヤ人はこの町ごと私達を消そうとしていたじゃない!それでも見逃せと言うの!?」

 

「うっ・・・だがそれでも人殺しじゃないか!」

 

今度は雫が詰め寄るも天乃河は退かない。そこで彩人が割り込む。

 

「天乃河、君は勘違いをしているようだから言わせてもらう」

 

「勘違い…?俺は人として当然のことを言ってるだけだ」

 

「とぼけるな。君は人を殺したことに怒ってるんじゃない、見たくない"人の死"を見せられた事が不快なだけなんだろ?明確な敵を殺すなとは言えないから無抵抗の、と付け加えて論点をずらした・・・。しかもそれが正しいと勘違いしている。そして最も悪いのは・・・・君にその自覚がない事だ」

 

「で、でたらめを言うな!お前が人殺しなのは変わらないだろう!」

 

「言ったはずだ、ここは戦場。殺すか殺されるかのな。俺は敵に一切の容赦はしない」

 

「人殺し・・・だぞ・・・?悪いに決まってるじゃないか」

 

「人には人の考えがある以上、俺の考えを押し付けるつもりはない。だが敵対するならば、覚悟してもらうぞ

 

「なっ・・・」

 

「ついでに言っておくが、俺は君たちの仲間(道具)じゃない。俺には俺のやるべきことがあるんだ」

 

彩人が殺気立てて言ったものの、納得できない天乃河は何かを言い出そうとするが、ユエの冷たい一言が。

 

「……あの時も今も、戦っていたのは彩人。恐怖に負けて逃げ出した負け犬にとやかくいう資格はない」

 

「なっ、俺は逃げてなんて……」

 

天乃河がユエに反論しようとするのを止める声が響く。

 

「よせ、光輝」

 

「メルドさん!」

 

メルド団長だ。

 

「彩人・・・ゼータさんからある程度の事は聞いている・・・。貴重な薬を使わせてしまったようだな。あの時助けると言っておきながら何もできず・・・済まない」

 

「・・・いえ、メルド団長のおかげで俺は戦闘の基礎を思い出せましたし・・・」

 

「そして・・・光輝たちにも済まない事をした。本当に申し訳ない」

 

「メ、メルドさん? どうして、メルドさんが謝るんだ?」

 

「当然だ。俺は教育係として・・・戦う上で"人を殺す覚悟"を教えなかった。本来は時期を見て賊をけしかけるなりして人を殺す訓練を行おうとしていた。魔人族と戦うならば絶対に避けて通れないからな。だが、一緒に過ごすうちに情が芽生え、お前たちにそんな思いをさせていいのかと迷った結果がこれだ。俺の落ち度だ・・・」

 

「そん、な・・・」

 

流石にこれはショックだったのか、固まる天乃河。

 

「・・・話は終わりか?ならそろそろ行かせてもらう。流石にクタクタd…「待って」」

 

膝をついて動かなくなった天乃河を見て、さっさと退散し(休み)たい彩人は立ち去ろうとするが、引き留めるのは香織。

 

「香織・・・どうした」

 

「私、彩人くんについていきたい。……ううん、絶対、付いて行くから、よろしくね?」

 

「・・・・それが香織の意志なら俺は拒まないがあえて聞こう…何故?」

 

「それは勿論…貴方が、好きだから」

 

まっすぐな瞳で香織が告白する。「当然、異性として・・・ね?」と付け加えた。すると、後から鈴、恵里、雫もきて、

 

「だったらす・・・ううん、私も!彩人が大好きだからついていくよ!」

 

「わ・・・僕も彩人君が好き。どこまでも一緒がいい」

 

「私も好きよ、彩人。私も連れて行って欲しい」

 

「・・・、それが皆の意志なんだな?」

 

「うん!」

 

「当然。・・・てかもうあの勇者と一緒なのは嫌だ」

 

「当たり前じゃない。そのために努力してきたんだもの」

 

やっと胸のつかえが降りたと言わんばかりの良い笑顔で告白ラッシュ。

 

「ユエちゃん、これからよろしくね。そしてようこそ、"同志"」

 

「…ん、こちらこそ、香織。そして、"同志"」

 

その後ろで握手する香織とユエだが、二人の背後にいる般若と龍の霊も握手していた。

 

「…主様、妾の目がおかしいのかのぅ?二人の後ろに何か見えるのじゃ」

 

「・・・諦めろ、これが正常だ」

 

「パパぁ~! お姉ちゃん達こわいのぉ」

 

「ホントに君、何で刺されないのか不思議だよ・・・・」

 

戦慄するティオとミレディ、怖がるミュウをあやしながら、遠い目で二人を見る彩人。

その後ろでシアが「ユエさんのように!」と言いながら霊を出す練習をしていたが気のせいだと思いたい。そこでやっと我に返った()が口を挟んでくる。

 

「ま、待て! 待ってくれ! 意味がわからない。香織が轟を好き?鈴が轟を好き?恵里が轟を好き?雫が轟を好き? 付いていく? えっ? どういう事なんだ? なんで、いきなりそんな話しになる? 轟! お前、いったい香織達に何をしたんだ!…そうか、さっきの変身で何かしたんだろう!皆を開放しろ!」

 

「・・・は?」

 

なぜそうなると言いたげな彩人に聖剣を抜きそうになりながら彩人に詰め寄る天乃河。ヴァルキュリア達が臨戦態勢に入ったのでテレパシーで命令して抑えるが、殺気マシマシで天乃河を睨みつけている。

 

「光輝・・・いえ、天乃河さん(・・・・・)彩人がそんなことする訳ありませんよ。気づいて・・・いえ、気づきたくなかったんでしょうけど私達はずっと前から彼を想っています。それこそ、日本にいるときから。どうして私達があんなに頻繁に話しかけていたと思うんですか?」

 

「光輝くん、みんなごめんね。勝手だとわかってるけど…私達…どうしても彩人くんと行きたいの。だから、パーティーは抜ける。本当にごめんなさい」

 

「私も…迷惑かけちゃうけどごめん!それでも私は彩人とがいいの!」

 

「もうこれ以上あのヘボ勇者と一緒に居たくないから僕も抜けるね」

 

恵里が辛辣だった・・・。ほんとに何があったんだか。

 

「嘘だろ…?だって…雫も、香織も、鈴も、恵里も…俺の幼馴染で…今までずっと一緒で…これからも…同じで…俺と一緒にいるのが普通で…そうだろ…?」

 

「は?僕は君を一度も幼馴染と思ったことなんてないよ、この偽善者。それとなれなれしく僕の事を名前で呼ばないでよ」

 

「えっと……光輝くん。確かに私達は幼馴染だけど……だからってずっと一緒にいるわけじゃないよ? それこそ、当然だと思うのだけど……」

 

「私達を自分の所有物か何かと勘違いしていませんか?貴方にどうこう言われる筋合いはありません」

 

「そうだそうだー!勝手に決めるなー!」

 

恵里と雫は勿論、香織と鈴に至っては、言い方は優しいが、顔がめちゃんここわい。どれだけ天乃河がやらかしたのかサッパリワカラナイ・・・

 

「皆。行ってはダメだ。これは、皆のために言っているんだ。見てくれ、あの轟を。女の子を何人も侍らして、あんな小さな子まで……しかも兎人族の女の子は奴隷の首輪まで付けさせられている。向こうのメイドたちには轟を『マスター』と、黒髪の女性も『主様』って呼んでいた。きっと、そう呼ぶように強制されたんだ。轟は、女性をコレクションか何かと勘違いしている。最低だ。人だって簡単に殺せるし、ハジメも強力な武器を持っているのに、仲間である俺達に協力しようともしない。皆、あいつに付いて行っても不幸になるだけだ。だから、ここに残った方がいい。いや、残るんだ。例え恨まれても、君達のために俺は君を止めるぞ。絶対に行かせはしないぞ!」

 

支離滅裂な天乃河の言い分にクラスメイトはドン引き、ハジメに至ってはまた気やすく名前を呼ばれた瞬間、無の表情になった。それに飽き足らず天乃河はユエ達にお得意のイケメンフェイスで勧誘し始めた。

 

「君達もだ。これ以上、その男の元にいるべきじゃない。俺と一緒に行こう! 君達ほどの実力なら歓迎するよ。共に、人々を救うんだ。シア、だったかな? 安心してくれ。俺と共に来てくれるなら直ぐに奴隷から解放する。ティオも、もうご主人様なんて呼ばなくていいんだ!イクス、アクセル、ゼータ、だったかな?もうマスターなんて呼ぶ必要なんt・・・・ヒィ!?」

 

『貴様ごときに』

 

『マスターの』

 

『何がお分かりになるというのですか?』

 

天乃河がヴァルキュリア達を勧誘しようと名前を言った瞬間、イクスの魔法で拘束され、ゼータに剣、アクセルに銃を突きつけられる。

いきなり死の恐怖にさらされ、恐怖を覚える天乃河。クラスメイト達はヴァルキュリア達の行動に戦慄していたが、ユエ達はというと、

 

「「「「……」」」」

 

無の表情。ユエとシアはともかく、ティオとミレディに至っては天乃河におぞましさを感じていた。しかも、誰一人として天乃河に殺意を向けるヴァルキュリア達を止めようとしないのがなおさら恐ろしい。

 

『これ以上マスターにトラブルを持ち込むというのなら・・・ここで死ね』

 

ゼータが長剣を振り上げる。その目には一切の容赦も情けもなかった。無慈悲に振り下ろされた長剣が天乃河の首を落とす…その時だった。

 

「…『轟彩人の名において命ずる――〝攻撃するな〝』」

 

『『『・・・・!!!!』』』

 

彩人がそうつぶやくとヴァルキュリア達は動きを止めた。

 

『し、しかしマスター…この男はマスターを…!!』

 

「・・・ゼータ、剣を収めるんだ。殺す理由がない上に"勇者"が死ねば国の大きな損害になる」

 

『『『・・・・・・イエス、マイ、マスター』』』

 

彩人が続けて言うと天乃河を開放した。すると次の瞬間、

 

「轟彩人!俺と決闘しろ! 武器を捨てて素手で勝負だ! 俺が勝ったら、二度と香織には近寄らないでもらう! そして、そこの彼女達も全員解放してもらう!」

 

怒りで顔を真っ赤にしながら聖剣を地面に突き立て、彩人に向かって歩いていく。

 

「何言ってるんだ天乃河!轟はお前を助けようとしたんだぞ!?」

 

「見ていないのか!轟が言った言葉で彼女達は退いた!洗脳している証拠だ!!それに・・・奴はサイヤ人だ!町を救ったのも何かの作戦に違いない!轟彩人・・・!お前を仲間だと思ったのが間違いだった!お前は俺の・・・いや、世界の敵だ!!どうせその洗脳能力で香織達やユエ達も良いように操っているんだろう!?」

 

遠藤の叫びも、"勇者"の天乃河には届かない。あえて素手なのは、ボロボロで超サイヤ人でない彩人なら聖剣なしでも勝てるだろうという油断である。

その発言にハジメたちは勿論、ティオとミレディですら怒りの形相を浮かべた。ヴァルキュリア達がもう一度動こうとする前に天乃河の前に立つ二人の少女。

 

「恵里、雫・・・必ず俺が目を覚ませるから・・・そのためにも轟に勝たなくちゃいけない。だから、どいてくれ」

 

「ううん、僕、目が覚めたよ」

 

「ええ、私も目が覚めたわ」

 

二人は天乃河側から表情が分からないように顔を下げているが、天乃河は自らの過ちに気付いて涙ぐんでると勘違いしており、

 

「そうか!分かってくれて嬉しいよ、直ぐに轟を倒して香織達も助け出してみせ「「あなたに少しでも期待を寄せていた過去の自分が馬鹿だったって事に気付けた」」…へ?」

 

天乃河がすっとんきょうな声をあげた後、

 

「天乃河さん、私はあなたの無責任な行動にうんざりです。私がいじめられた時も中途半端で投げ出してましたもんね、そんな人を少しでも良いと思った私が愚かでした」

 

「な…俺はきちんと注意したぞ!そして、彼女達もちゃんと和解したって……」

 

「いいえ。あなたの見てないところで私へのいじめは続いていました、むしろ酷くなって。ですがあなたは終わったものとして何もしませんでしたよね?そんな人にはもうついていけません」

 

「そんな……待ってくれ!」

 

天乃河は何か弁明しようとしているが言葉が浮かばないのかまごついている。しかし容赦なく恵里のターン。

 

「ねぇ天乃河さん、あなたは僕に“守ってやる“と言ってくれた時僕は凄く嬉しかった。でも、あなたはそれ以降何もしてくれなかった。そんな無責任な人に惚れた僕は大馬鹿者だね」

 

「だ、だが恵里は変われたじゃないか!」

 

「それはあなたがそう思ってるだけ。ってか馴れ馴れしく名前呼びしないでって言ったよね?ああそうか、言われたことをすぐ忘れちゃう頭だからこんなことになってるんだよね、ごめんね~」

 

「う………ぐ…………」

 

無慈悲な恵里と雫の言葉にメンタルボロボロの天乃河。

すると彩人を睨み付け、

 

「轟彩人ぉぉぉぉぉぉ!!!この悪魔がぁぁぁぁぁ!!」

 

少し下がって聖剣を引き抜くと聖剣を振りかぶって襲いかかってきた。

 

「お前のような悪魔は!この俺の手によって!!死ななければならない!俺に…殺されるべきなんだぁぁぁぁ!!」

 

直接的な拒絶すら天乃河には届かず、彩人が二人を陥れ、心にも無いことを言わせていると思い込んでいる。天乃河がジャンプして片膝をついた彩人を真っ二つに切り裂こうとしたその瞬間。

 

バカヤローー!!!!

 

「がああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

突如彩人は超サイヤ人になり、右手のエネルギー波で天乃河を返り討ちにした。




ヴァルキュリアを止めるやつはやりたかった。

グリューエン大火山に挑むのは・・・(香織は残留確定)

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