ありふれ世界のサイヤ人   作:M88星雲

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再追記:書き直しました。

原作崩壊させてる癖に原作寄りに書こうとするからこうなる。

ゴミ文章にクオリティーを求めてはいけない(震え声)


グリューエン大砂漠

赤銅色の世界・・・もとい砂漠を爆走する魔動四輪。外気温40℃、砂が吹き荒れる中周りの環境など知ったことかと砂を豪快に巻き上げながら魔動四輪は進む。ほぼ変わらぬ景色であるが、車内に設置した方位磁石に沿って進んでいるのでどうってことはない。

 

「……外すっごいなぁ…ここを馬車とかで行きたくないかな……」

 

「全くじゃ。この環境でどうこうなるわけではないが……流石に、積極的に進みたい場所ではないのぉ」

 

後部座席で窓にビシバシぶつかる砂粒を見てミレディとティオがつぶやく。

 

「・・・なんでこんなに集まる必要があるんですか(白目)」

 

最後尾で右腕を鈴、右上半身を恵里、左上半身を香織、左腕を雫に抱かれた彩人が困惑しているが

 

「しばらく会えなかったから君を少しでも感じていたいんだ」

 

「私もすっごく寂しかったんだもん!満足するまでは離さないよ!」

 

「私も彩人くんを感じていたいの…。・・・ダメ?」

 

「あら、好きな人と一緒に居たいと思うのは当然よ?」

 

「・・・」

 

こういう事言うのは反則だと思う。

 

「お~お~モテモテだねえ。そんなんで大丈夫だったのかな~?」

 

ミレディが彩人に抱き着くヒロインズをからかう。

 

「せっかく君の部屋から拝借したブツも香りがしなくなってて欲求不満だったんだ」

 

「そうそう!彩人くんを感じれないと私、おかしくなっちゃうんだよ!?」

 

「・・・・やっぱりあの時俺の衣服持ってったのお前らかよ・・・・・・・」

 

息遣いを荒くする恵里と興奮気味の香織に言われる。

 

「…気持ちは分かる」

 

「私も」

 

「お前ら時々俺の衣服くすねてんの知ってるからな?・・・・あとシアも」

 

「…盲点」

 

「くっ、不覚!」

 

「何故バレたんですか!!?」

 

「いや、何故バレないと思ったし」

 

「「「「ずるい」」」」

 

香織達が言う。鈴と雫まで言ってるのが気になるが・・・。

 

「へ、へぇ~そうなんだぁ。じゃ、ごゆっくり~」

 

ミレディは引きつった顔でミュウを抱っこした。逃げられたようだなぁ・・・

 

「お姉ちゃん達仲良しなの!」

 

「・・・あー、ウン。ソウダネー」

 

仲が良くて嬉しそうなミュウと引きつった表情のミレディ。

 

「ん? なんじゃ、あれは? ハジメ殿。三時方向で何やら騒ぎじゃ」 

 

ふと外を見ていたティオの言葉でハジメがその方向を見ると右手の砂丘の奥に、いわゆるサンドワームと呼ばれるミミズ型の魔物が集まっているのが見えた。

 

このサンドワームは、平均二十メートル、大きいものでは百メートルにもなる大型の魔物だ。この【グリューエン大砂漠】にのみ生息し、普段は地中を潜行していて、獲物が近くを通ると真下から三重構造のずらりと牙が並んだ大口を開けて襲いかかるという。

 

 

一方で近寄らなければ危険性は低いのだがあのサンドワームたちが集まっている所に不幸な獲物が居ることになるが・・・

 

 

 

「…?なんでグルグルまわってるんだろう」

 

 

 

ハジメがポツリとつぶやくがその通りで、囲んでいるサンドワームたちは目の前に獲物があるにも関わらず警戒するように円を描いて回り続けていた。

 

 

 

「まるで、食うべきか食わざるべきか迷っているようじゃのう?」

 

 

 

「・・・好き嫌いとかあるのかな」

 

 

 

「妾の知識にはないのじゃ。奴等は悪食じゃからの、獲物を前にして躊躇うということはないはずじゃが……」 

 

色々と考察するティオ。彼女はユエ以上に長生きな上、ユエと異なり幽閉されていたわけでもないので知識は結構深い。なので、魔物に関する情報などでは頼りになる。 

 

「っ!? 掴まって!」

 

ハジメと彩人の声が重なると同時に魔動四輪が急加速する。その直後に真後ろから四輪の後部にかすりつつ、僅かに車体を浮き上がらせながら砂色の巨体が後方より飛び出してきた。大口を開けたそれはサンドワームだ。

 

その後もハジメがS字を描くように車を進めると避けた所から第二第三のサンドワームが飛び出してくる。

 

「きゃぁあ!」

 

「ひぅ!」

 

「わわわ!」

 

香織、ミュウ、シアの順に悲鳴が上がる。その直後、上半身に抱き着く恵里と香織が彩人の腰に抱き着き直す。緊急事態なのに二人の行動で彩人は逆に冷静になる。

 

「・・・何してんの二人共」

 

「危ないから! 危険が危ないから! しがみついてるの!」

 

「そう・・・これは安全のためなんだよ・・・」

 

「・・・」

 

「「…いいなぁ…」」

 

とか言いながらも表情が緩んでいる二人、両腕の残る二人も何処か顔を赤らめている。サンドワームはハジメが仕込んだロケランで血肉に変わる。教育上良くないとして、ミレディが抱っこしたミュウの視覚をティオが覆う。

 

「あ、あの、彩人くん。ごめんさない。その、つい衝動的に……決してエッチな目的があったわけじゃないの。ただ、ちょっと、抱きついてみたかったというか……」

 

「そうそう、他意はないんだ」

 

「……そして、あわよくば、そのまま彩人を堪能しようと?」

 

「「うん、そうなんだ」」

 

「そこは否定しろよ・・・」

 

「…分かる。でも彩人以外は絶対嫌」

 

「「もちろん!」」

 

最前列のユエと香織達がサムズアップする。左右から雫達も「「貴方だけ・・・だから(ね!)」」とささやいてきた。ついでにシアとハジメまで「「同志…(ですぅ)!」」とドヤ顔している。こんな状況でも四輪内蔵型シュラーゲンでサンドワームを蹴散らしつつ運転しているのだから凄い。

サンドワームを全滅させたのち彩人が二人に言って起き上がらせる。・・・すると香織はハッとして、

 

「ハジメちゃん! あれ!」

 

「……白い人?」

 

香織が何かに気づきハジメに言う。ユエも気づいたらしく、砂嵐で見づらいが白い服を着た人物が倒れていた。彩人が気を探ると先ほどの人物のようだが、

 

 

 

「・・・!」

 

 

 

「どうした主様よ」

 

 

 

「不味いな・・・気が徐々に減っている。このままじゃあの人は死ぬぞ」

 

 

 

真剣な表情でそう告げた彩人の言葉を聞き、香織がハジメの方へ向き直り、

 

 

 

「彩人くん、ハジメちゃん、お願い。あの場所に……私は一応〝治癒師〟だから」

 

 

 

二人は承諾し、付近まで来ると車を止めてうつぶせで倒れたガラベーヤ(エジプト民族衣装)に酷似した衣装を着た人物を仰向けにし、顔を覆うフードを取るとまだ若い二十歳半ばくらいの青年だった。

 

 

 

「! ……これって……」

 

 

 

香織は驚愕する。その青年の容態を見たからだ。苦しそうに歪められた顔には大量の汗が浮かび、呼吸は荒く、脈も早い。服越しでもわかるほど全身から高熱を発している。しかも、まるで内部から強烈な圧力でもかかっているかのように血管が浮き出ており、目や鼻といった粘膜から出血もしている。明らかに尋常な様子ではない。

 

 

 

すかさず〝浸透看破〟を用いて香織は自身のプレートに症状の詳細を映し出す。何かに気づいた様子の香織に彩人が問いかけると香織は自身のステータスプレートを差し出した。

 

そこに書いてあったのは、

 

 

 

====================================

 

 

 

 

 

 

 

状態:魔力の過剰活性 体外への排出不可

 

 

 

 

 

 

 

症状:発熱 意識混濁 全身の疼痛 毛細血管の破裂とそれに伴う出血

 

 

 

 

 

 

 

原因:体内の水分に異常あり 

 

 

 

 

 

 

 

====================================

 

 

 

 

 

「おそらくだけど、何かよくない飲み物を摂取して、それが原因で魔力暴走状態になっているみたい……しかも、外に排出できないから、内側から強制的に活性化・圧迫させられて、肉体が付いてこれてない……このままじゃ、内蔵や血管が破裂しちゃう。出血多量や衰弱死の可能性も……。〝万天〟」

 

 

 

状態異常回復の中級回復魔法を使うが症状こそ緩和しているものの完治には至らない。

 

 

 

「……あまり効果がない……どうして? 浄化しきれないなんて……それほど溶け込んでいるということ?」

 

 

 

青年は呼吸は安定しており出血も収まったがそれ以上は改善しない。香織は一か八かの方法にでた。

 

 

 

「〝廻聖〟」

 

 

 

ドレイン系の上級魔法で強引に魔力を吸い出すという方法だ。青年の体から蛍の光のような輝きが広がり、香織の元へ収束していく様はどこか神々しさを感じる。流れるように無詠唱で上級魔法を使う香織に魔法に精通しているユエとティオが感心し、ミュウはシアに抱えられながら目の前の光景に感動していた。

 

抜き取った魔力は神結晶の指輪に流す。この時またもや「え、プロポーズ?そんな、まだ早いよぉ・・・えへへ」とか言われたが彩人はもう気にしない事にした。

 

 

 

圧迫していた魔力が排出されたことで症状が軽くなったところで止め、初級回復魔法〝天恵〟で身体のダメージを回復させる。魔力は抜きすぎても衰弱死の危険性があるからだ。一応治療は終わったが原因はユエやティオですら分からないという。念の為全員診察するが異常はなかった。伝染しないのか空気感染や接触感染しないだけかは不明ながら青年を休ませる為にハジメが即席の避難場を作る。

 

そこでしばらく青年を休ませていると青年は目を覚ました。

 

「・・・?ここは?」

 

「あ・・・、目が覚めましたか?」

 

「・・・・」

 

香織と目が合ったとたん青年は手で顔を覆った。

 

「どうやら私は天に召されたようだ・・・目の前に女神が居るのだからな」

 

「え?」

 

「…あのー、周りを良く見てくださーい」

 

「うわあっ?!……ここは、現実?」

 

唐突に彩人からの声で現実に引き戻された青年だった。

 

「助けてもらったことに感謝する、本当にありがとう …私の名は、ビィズ・フォウワード・ゼンゲン。アンカジ公国の領主ランズィ・フォウワード・ゼンゲン公の息子だ」

 

青年はグリューエン大砂漠最大のオアシスである【アンカジ公国】の領主の息子だった。アンカジはミュウの故郷、エリセンに最も近く、海産物はここを経由して運ばれるらしい。

 

「領主のご子息があんなところで倒れてたという事は、何かあったのでは?」

 

「……」

 

彩人の質問に一瞬口をつぐんだビィズは、反対に彩人達に質問した。

 

「・・・その前に君たちは見た所冒険者のようだ。良ければランクを教えてもらえないだろうか」

 

「"金"だ」

 

「"金"!?」

 

「・・・で、こっちの4人は〝神の使徒〟だ」

 

「これは神の采配か! 我等のために女神を遣わして下さったのか・・・!」

 

香織達の事も伝えるとビィズは祈りを捧げ始めた。

 

「あの・・・ランクを聞いたってことは何かあったと?」

 

「・・・はっ、そうだった・・・」

 

・・・が、我に返ると彩人の前に跪き、

 

「君たち・・・いや、貴殿らに依頼したい。アンカジ公国領主代理としての依頼する・・・、どうか私達を・・・いやアンカジ公国を救って欲しい」

 

そう告げた。




でもめげずに書くのぜ。

グリューエン大火山に挑むのは・・・(香織は残留確定)

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