ありふれ世界のサイヤ人   作:M88星雲

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ドロリーが出ますが過度な期待はしないでちょ。


自己満足駄文にクオリティを求められてもどうにもならない。(迫真)


よっ☆ドロリーが来たYO☆

三人を包む光が晴れると神殿のような場所に出た。

 

「・・・これでクリアか。なんだかあっけないような・・・」

 

「彩人、私達は潜水艦で来れたからいいけど本当は海底を歩いていかなきゃだし…亡霊も魔力でなきゃ倒せなかったもん、全然簡単じゃないよ?」

 

「それにこの世界の人なら信仰心が強いだろうし……あんな狂気を見せられたら……」

 

「ああ・・・そうだな」

 

鈴と香織が指摘したように彩人達が異常なのであって攻略難易度自体は実際相違ないのだ。すると別の通路から光が迸りそれが消えるとハジメ達が。

 

「あ、彩人君、そっちは大丈夫そうだね」

 

「その言い方だと何かあったのか?」

 

「ううん、こっちも平気だったよ」

 

「ん…問題ない」

 

「…?香織さんと鈴さん、何かありましたか?」

 

「怪我でもしたのかの?」

 

彩人に担がれている二人を心配するが、

 

「心配してくれて、ありがとう。でも、大丈夫だよ。半分は甘えているだけだから」

 

「私も平気だよ、でも今は彩人と一緒がいい…」

 

朗らかな笑みで答える香織と照れ気味の鈴だった。それを見てティオは「ほほう…」と笑みを浮かべ、シアと恵里はうらやましそうに二人を見つめ、雫は「香織らしいわね」と苦笑し「リア充爆発しろ!的な?」と煽るミレディ。先に堪能しているハジメとユエは余裕の表情だった。

 

「流石にもういいだろ?」

 

「えへへ、実は最初から歩くくらいなら問題なかったり……ごめんね?」

 

「私も…ごめんね?」

 

「んじゃ、降ろすぞ」

 

彩人が腰を下げると二人は名残惜しそうに彩人から離れた。そのまま神殿の所で合流する。

 

「主様よ、香織達と何かあったのではないかの?二人の行動と言い表情も明るくなっておる」

 

「…ん、確かに」

 

「ふふ、なんとなく想像できるけどね」

 

続いてティオが質問してくる。ユエとハジメも聞いてくるが何かを察しているようだ。

 

「うん、ちょっと彩人くんにキスしちゃった。鈴ちゃんもね」

 

「ちょ、カオリン!ストレートすぎるよぉ!!」

 

「……ほぅ」

 

「えっ!? ホントですか!? どっちから! どっちからですか! まさか、彩人さんから!?」

 

「私からだよ。……彩人くんが私の為に怒ってくれて……我慢できなくて奪っちゃった」

 

両手で頬を挟みながらいやんいやんする香織。鈴も顔を真っ赤にしつつも同意する。

 

「へぇ~彩人が寝てても恥ずかしがってたあの鈴がね~」

 

「ちょ、エリリン!?」

 

すると恵里がニヤニヤしながら鈴をからかう。その後ろでは

 

「で、キスの感触は?」

 

「意外と彩人くんの唇柔らかかったな…♡」

 

「…ん、同感。ハムハムしたくなる」

 

「肉厚っていうのかな?」

 

「ちょ、ちょっと!生々しい話は止めなさい!本人の目の前でしょ!?」

 

「あ、雫ちゃんも参加する?」

 

「ふむ、妾も気になるのう」

 

ガールズトーク。彩人はアンカジでの事を思い出し疎外感を感じたフリをして現実逃避した。その後気を取り直して祭壇に行くと魔方陣が展開されユエ達が体験した世界の記憶が刷り込まれる。こちらの体験したことも向こうに伝わったのだろう。

 

新たな記憶は、魔人族の征討を目的に魔人族の侵略をでっちあげて侵攻したが返り討ちに会い王都まで侵攻されたところからで、光教教会(現聖教教会)の陰謀によるものだった上に神頼みとして子供たちを生贄にするという暴挙に出て教会の大聖堂で幼い命が無残に奪われるという凄惨な事態となった。

 

どうやらこれは記憶の刷り込みだけでなく再確認も兼ねているようで恐ろしい記憶が蘇りほぼ全員が表情を歪め、一部は顔を青ざめていた。やがて記憶の確認が終わると全員認められたようであった。

 

「ここでこの魔法か……大陸の端と端じゃん。解放者め」

 

「……見つけた〝再生の力〟」

 

手に入れた【メルジーネ海底遺跡】の神代魔法が〝再生魔法〟であった。【ハルツィナ樹海】の大樹の下にあった石版に書かれていた〝再生の力〟がこれである。ハジメが悪態をついたのはここが樹海と真反対かつ大陸の端同士だったからだ。

やがて魔法陣が消えると小さな台座がせり上がり、そこから放たれた光が女性の姿に変わる。

 

祭壇に腰掛ける彼女は、白いゆったりとしたワンピースのようなものを着ており、エメラルドグリーンの長い髪と扇状の耳を持っていた。

 

「メル姉…」

 

ミレディが呟いた通り、メイル・メルジーネその人であった。彼女はオスカー氏と同様に解放者の真実を語った。おっとりした女性のようで、憂いを帯びつつも柔らかな雰囲気を纏っている。一通り告げた後、次の言葉を残した。

 

「……どうか、神に縋らないで。頼らないで。与えられる事に慣れないで。掴み取る為に足掻いて。己の意志で決めて、己の足で前へ進んで。どんな難題でも、答えは常に貴方の中にある。貴方の中にしかない。神が魅せる甘い答えに惑わされないで。自由な意志のもとにこそ、幸福はある。貴方に、幸福の雨が降り注ぐことを祈っています」

 

するとメイル氏は光と共に消え、台座にはメルジーネの紋章が掘られたコインが置かれていた。

 

「証の数も四つですね、彩人さん。これで、きっと樹海の迷宮にも挑戦できます。父様達どうしてるでしょう~」

 

「暴れまわってるんじゃね?(白目)」

 

「…否定しきれません」

 

コインを回収すると神殿の周りの水位が上昇してきた。

 

「また…!皆離れないで!」

 

「……んっ」

 

「わわっ、乱暴すぎるよ!」

 

「ライセン大迷宮みたいなのは、もういやですよぉ~」

 

「強制排出といったところかの…」

 

「え?ミレディちゃんの所もこうだったの?」

 

「ち、違うもん!」

 

「侵入者撃退方式で出たの忘れてないからな?」

 

互いに服を掴みあい全員一体となって酸素ボンベを咥え満たされる水と開いた天井から流れる海水の勢いで迷宮を追い出されるように外へ出た。ハジメが潜水艦を出そうとすると

 

ウウ"アアアアアアア!!!!

 

水中に響くくぐもった声。無論そこに居たのはゼリー体の身を包んだバイオブロリー。全員が気弾攻撃を警戒するがバイオブロリーは雄たけびをあげてゼリー体から伸びた触手で潜水艦を攻撃しようとする。

 

『ユエ!!』

 

『〝凍柩!〟』

 

テレパシーでユエに指示しとっさに海水を球体上に凍らせて障壁を作る。触手が直撃しその衝撃で全員がシェイクされるが何とか耐える。

海水が弱点なのは知っているがバイオブロリーは水中の為以前とはくらべものにならない量のゼリー体をその身に纏っている。

 

『ユエ。〝界穿〟、いけるか』

 

『…ん、でも少し時間がかかる』

 

『僕も手伝うよ』

 

『…助かる』

 

〝界穿〟とは、【グリューエン大火山】で修得した神代魔法である空間魔法の一つだ。空間の二つの地点に穴を開け、二点の空間を繋げる。要するに、ワープゲートを作る魔法である。二人で二点をつなぐことで短縮できる。

当然バイオブロリーが逃すまいと無数の触手をけしかけるが彩人の気弾、ミレディの重力魔法、ティオのブレスで阻まれる。

それでも突破した触手は氷の障壁を溶かすがハジメが錬成した障壁に阻まれる。するとバイオブロリーが再び咆哮しさらに無数の触手が迫る。魔力すら溶かす触手が連続で襲い掛かってくるが、ハジメが錬成し続け念のため鈴が障壁を張ってしのぐ。

 

たった10秒間の出来事だったが、

 

『『〝界穿!〟』』

 

ユエと恵里が完成させたゲートにすぐさま飛び込むと同時海の上空に飛び出した。すぐさま〝竜化〟したティオが全員を乗せる。・・・が、

 

ドォゴオオオオオオオ!!!

 

ザバァアアアアアア!!!

 

轟音と共に高さ500m幅1kmある巨大津波が彩人達を襲う。高さ100mの位置に居る彼らに逃げ場はない、ならば。

 

「ティオ!!」

 

『承知っ!』

 

巨大津波に一瞬面食らったティオだが彩人の声で我に帰ると前進した。それと同時に、

 

「波っっっっっっっっっっっっ!」

 

「――〝縛印〟〝聖絶〟!」

 

「「〝聖絶〟」!」

 

舞空術でティオの前に出た彩人が気功波で津波に大穴を開け、光のロープで互いを繋ぎ念のために防御を固めておく。

 

「ティオさん、気をつけて! 津波の中にアレがいます! 触手、来ます!」

 

津波から飛び出す触手をハジメの火炎放射と彩人の気弾が焼き払う。減った触手をかいくぐり穴を抜けて津波をやり過ごす。その先に居たのは、バイオブロリーの顔。・・・もといゼリー体を吸収して巨大化していたのだ。

 

グウウウアアアアアアアアア!!!!!!!

 

「!!」

 

巨大な口からいつぞやのレーザーが放たれた。一枚目の障壁は破壊され二枚目は大破したが三枚目は辛うじて無事だった。

 

「威力が落ちてる…?」

 

『ふむ、ゼリー体を纏っておったから障壁を貫通したのかもしれんのう』

 

「で、でもこのままじゃ…」

 

「もし上半身にゼリー体を纏っていないなら勝てる可能性がある」

 

明らかに威力が落ちているビームに違和感を覚えるユエ。

ティオの発言に対して言った彩人の言葉に全員の注目が集まる。

 

「彩人くん、何か方法があるの?」

 

「ああ。最初にアイツと会った時、やたらと海水を嫌う動きをしていた。水中の時は厳重にゼリー体に守らせてな」

 

「なら海水をぶっかければアイツを倒せるかも!?」

 

したがってやることは一つ。ゼリー体が張っていない部分に海水をかけること。・・・しかしゼリー体が都合よく邪魔をするためなかなか当たらない。

 

「くそっ、全身を覆えないってことは限界のはず・・・」

 

下半身に集中したゼリー体が上半身を防御する際薄くなるのだが接近しようにも巨大なバイオブロリーの反撃で近づけない。どうしたものかと考えていると

 

『よぉ、サー坊。ヤバそうじゃねぇか。おっちゃんが手助けしてやるぜ』

 

『この声は・・・リーさん!!』

 

『おうよ。サー坊の友、リーさんだ』

 

よく見ると水中に見たことのある人面魚が。

 

『サー坊、あのデカブツを海水に触れさせればいいんだろ?下を薄くしてくれるか』

 

『あ、ああ』

 

彩人は全員に指示して上半身に海水をぶつけまくる。ゼリー体が阻むが当然下半身のゼリーが薄くなり・・・

 

『行きな』

 

リーマンの操る魚群がゼリー体に突撃した。バイオブロリーがそれに気づいて片足を上げようとするが時すでに遅し。露出した部分から凝固し始め慌ててゼリー体を取り込むが防御が減った部分にハジメ達が海水を浴びせて全身が凝固していき最終的に怪物の塊となったが彩人の気功波で粉々にされた。

 

『おーおー、悪食を取り込んだあのバケモンを悪食ごと倒すとはな』

 

『リーさん、助かった。ありがとう』

 

『どういたしましてだ。まぁ、仁義を貫いただけさ。気にするな』

 

『相変わらずハードボイルドなお方だな・・・』

 

人面魚と和気あいあいと会話する彩人を見て、

 

「……なんじゃ、あれは。何か、やたらと通じ合ってないかのぉ?」

 

「……漢の友情?」

 

「・・・なぜだろう、あんまり違和感を感じない」

 

「彩人くん……異世界で出来た友達がシーマ○なの? あんなに誰かと意気投合してる姿なんて日本でもあんまり見たことないよ!」

 

「前もあんな感じでしたよ。ガールズトークならぬボーイズトークってやつですかね? まぁ、相手はおっさんですが……」

 

「前もって…何があったんだろう…」

 

「ま、まあ彼(?)のおかげで勝てたのだしあまりどうこう言うのも…」

 

「清水と同じくらい親しげ…」

 

「ホントに退屈しないねえ、キミぃ」

 

一通り会話したのち、リーマンは去ろうとするがシアに気づくと彼女に呼びかけ、

 

『嬢ちゃん、ライバルは多そうだが頑張れよ。子供が出来たら、いつか家の子と遊ばせよう。カミさんも紹介するぜ。じゃあな』

 

と言い残して今度こそ立ち去った。

そして一瞬の沈黙の後。

 

「「「「「「「「結婚してたのかよぉーーー!!」」」」」」」」

 

「(そういえば妻子持ちだったなぁ・・・・)」

 

そんなハジメ達の盛大なツッコミだった。風来坊を気取っていたが、家庭持ちと考えると、タダのダメ親父にしか見えない。しばらく、大海原にハジメ達のツッコミが木霊していた。




〝界穿〟のやつは独自設定です。

ぶっちゃけ勇者(笑)は

  • 流石に反省して更生
  • 反省するけど更生しない
  • 反省しないけど態度は改善
  • 反省しないし改善しない
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