Resident Evil mission in the world.   作:敗残兵

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よろしくお願いします。


Crrosed the line.

 肌に生暖かい空気がまとわりつく、思わず考えるという行為をやめてしまう。銃弾がいつ飛んでくるのかわからない状況でこのような状態は平和ボケしているとしか言いようがない。額の汗をぬぐい、ロクヨン*1のグリップを握りしめる。

 この地では2013年、独立派ガンディア族による中立派ガンディア族とツギワ族に対する虐殺が起きた。政府はツギワ族を支援した結果内戦が起き、中立派ガンディワ族はその二方から攻撃を受けることになる。事態を重く見た政府はオーストラリア政府に助けを求めた。オーストラリア政府は軍をツギワ族の軍事支援、中立派ガンディア族の救出、保護を任務として、PKOの名目で派遣した。日本も中立派ガンディア族の保護のため2015年、自衛隊を派遣した。現地の惨状は日本のメディアによって世界的に広がった。

 自分は4ヶ月前に派遣されたのだが、この何とも言えない暑さに慣れないでいる。

 

「おい、なんだあれ、人か?」

 

 隣で同僚の浅嶋がフロントサイトを覗きながら何か言っている。

 

「どうした、浅島2等陸士。」

 

 浅島は士長の方を向き、外側に指を向ける。

 

「人が、近づいてきます。」

 

 指の先には、よたよたした足取りで人が近づいてくる。しかし、何かがおかしい。フロントサイト越しで見るとそいつは顔が潰れている。オーストラリア軍の兵が銃を構えながら、近づいていく。おそらくは逃げてきた難民だろうと誰もが思っている。

 

「Stop,put your hands up!!」

 

 オーストラリア軍の兵士が銃を構えてそう言うが()()()は止まらない。

 

「Stop,I'll shoot!!」

 

 銃を突き付ける。

 

「Do you want to die?」

 

うつむいていた()()()は顔を上げる。そこにはひしゃげた顔面から音を漏らす。

 

「A.aa...」

 

「What⁉,are you OK?」

 

 兵士が問いかけるも反応はない、特に目立った外傷はない。よくわからない言葉をブツブツと呟いている。

 

「Gyaaaaaaaaaaaaaaa!!!」

 

()()()の手は兵士の腹を貫いた。

 

「What....?」

 

 貫かれた兵士はそのまま動かなくなる。ほかの兵士は戸惑うものの理解したとたん、銃を構える。自分たちも理解が追い付かないでいた。だが、次の瞬間に叫び声と共に現実に戻される。

 

「RPG!!!」

 

 野営地で激しい爆発が起きる。

 

「おい、何が起こった。状況を説明しろ。」

 

 士長は無線で確認をしている。野営テントからは炎が激しく上がる。攻撃されたのだ。

 

「どうなってるんだ、浅し..ま....。」

 

 浅嶋の腹が抉れ、顔面は口から左目まで裂けて死んでいる。仲間の死を悲しむ暇などなかった。今度は自分から5,6mくらい離れたところで爆発が起きる。

 

「伏せろ、志崎!!」

 

 士長の声でとっさに伏せる。自分の後ろで爆発音が聞こえる。

 

「Oh,my gosh!!」

 

 兵士が4m近い大男に投げ飛ばされた。たぶん、兵士はグチャグチャだ。

 

「なんだよ、アイツ...。」

 

 左手にロケットランチャーを持っている。その銃口はこちらに....。そう気付いた時には自分はロクヨンを構えてトリガーを引く。全弾命中しているが来ている様子はない。

 

「化け物が、クソったれ!!」

 

 ロケットランチャーの弾を転ぶように避ける。爆発のせいでロクヨンから手を放してしまい自分がいる位置より遠く転がってしまった。

 

「がぁぁぁ!!」

 

 近くの岩に背中を打ち付けてしまった。

 

「いてぇ!」

 

 あまりの痛みで弱音を吐き出す。泣きたいくらい痛い。大男は轟音と共に走って接近してくる。9ミリを抜きとにかく撃つ。

 

「AAAAAAAAAAAAAA‼」

 

 大男は自分と6m手前くらいで吹き飛んだ、けれども、まだ生きている。

 

「Fuck,you!!」

 

 その声と共に大男は腰から上が無くなった。

 

「助かった...のか?」

 

 自分の上にはオスプレイが飛んでおり、そこからのガスマスクをつけた重装備の奴らが下りてくる。

 

「Survivor Confirmation.Are you OK?」

 

 少し間を取って、それが自分に対してのものだと分かった。

 

「I'm OK.」

 

 その隊員は

 

「Can you speak English?」

 

 あいにく、自分は英語が得意じゃない。

 

「Sorry,I can't speak English.」

 

 相手は少し、考えると

 

「Are you Japanese?」

 

 と聞いてくる。

 

「Yes,Yes.」

 

 そう言い返すとあきれたように

 

「OK、分カッタ。二ホン語デハナス。ナニガアッタカ話セ。」

 

 日本語を聞いて少し安心する。

 

「分かった。でも、あなた達は何者なんだ?」

 

 返事は早かった。

 

「BSAAダ。ソンナコトはドウデモイイ。サッサト話せ。」

 

 BSAA、知識としては知っていたが初めて見た。そのことから考えるとさっきの大男はB.O.W.か。

 

「分かった。はな...

 

 轟音と共にオスプレイが吹き飛んだ。

 

「Fuck!!マダ、イルノカ!!」

 

 死体となったオーストラリアの兵士、そして、

 

「....士長!!」

 

 自分の仲間たちの亡骸が立ち上がってBSAAの隊員たちを襲っていた。

 

 

 

 

 

*1
64式7.62㎜小銃




とりあえずは一話です。
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