ガールズ&パンツァー 鋼鉄の乙女と海の漢達  〜碧き海の世界の物語〜   作:短号司令官

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ガルパン最終章第4話公開始まりましたね〜。
昨日自分もイオンモールに行くことがたまたまあったので行ってちらっと映画館の様子を見たら「あれ?最終章無くね…?」ってなりました。

なんでかな?


第3話 紅海のシンドバットです!

 

照和21年 1月2日

 

学園艦で年明けを迎えたみほは前原に遅れること3日紺碧島に到着。

到着後、前原からお年玉を貰う(額は現代で言うところの10万)。

 

翌4日 二二〇〇

紺碧艦隊は全艦出撃した。

目指すは一路インド洋、アラビア海。

 

紺碧艦隊が紺碧島を出港して10日、ハルマヘラ島沖の赤道に達すると進路を南へ変更パンダ海を抜けチモール海へ、インド洋へ出たのはその5日後である。補給を何箇所で受けモルジブ沖を目指す。

 

アラビア海到達は20日後の予定であるがこの頃大高首相の読み通り北インドでは独軍が侵攻、英印連合軍との戦闘が始まっていた。

一方でマ島攻略は独軍守備隊を島の北端に追いやるまでにいったが島の完全奪回には至っていなかった。

 

2月 

モルジブ沖にて時より出没するUボートを警戒しつつ紺碧艦隊は2度目の補給を行う。

ここで作戦参謀の赤星慎一大尉が戦況報告の為イ601を訪れる。

 

 

イ601

 

赤星「マ島の奪回を目前にして地中海艦隊に動きが見られます」

 

前原「うむ…読み通りだな」

 

赤星「このままですとマ島に釘付けとなっている坂本、紅玉両艦隊の背後が脅かされます」

 

みほ「大西洋の方はどうなってるんですか?」

 

赤星「旭日艦隊が抑えております」

 

前原「よし、ここは一つ大高総理の思惑通りヒトラーの心理状態を不安にしてやるか……」

 

赤星「心理作戦でありますか」

 

前原「独裁国家の場合命令系統は一つだ。我々はヒトラーの心理だけを読めばいい」

 

赤星「成程」

 

 

 

 

 

 

ベルリン 総統官邸

 

確かにこの時ヒトラーには迷いが生じていた。予想に反した日本の力に迷いが生じ迷いは焦りとなり決断力を鈍らせ不安感が募っていた……

 

ヒトラー「ならん!絶対にならん!」

 

『……しっしかしマインフューラー、敵は増援部隊を北西部海岸に上陸させております。マダガスカル鳥守備隊は既に弾薬も尽き首都陥落は時間の問題かと……』

 

ヒトラー「分かった。ルーデンドルフ君、君の判断を聞こういつまで待つかね?」

 

『1週間…いや、10日と思われます……』

 

それが彼の予想でありかなりの短期間である。

 

ヒトラー「分かった。だが降伏は許さん!鋼鉄のゲルマン魂を持って戦え!」

 

『…はっ!』

 

それからヒトラーは海軍のリッペを呼び海軍のスエズ運河を南下してのインド洋制圧を命ずるのだった。

 

ヒトラー「ふっはははwあのナポレオンですら成し遂げられなかったインド征服を余は目前としている、はははwアレキサンダー以上だふははははははw‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モルジブ諸島での補給を終えた紺碧艦隊はアラビア海を一気に抜ける。

2日後 ソコトラ島沖で坂本艦隊差し向けの秋月型対空駆逐艦護衛のもと、攻撃機の発進を敢行する。

 

艦載機発進後、艦隊は直様潜航そのまま最大水中速度のままソコトラ島をすり抜け紅海入り口のアデン湾へと潜入した。

 

艦隊がシブチ要塞直下の海へ到着した頃、要塞へ向けて進軍する航空機の大群が居た。超低空無線封鎖の下着々と目的地へ接近していた。

そして……

 

二二〇〇

 

イ601以下4隻が放った小型海底魚雷208本が設置されるその中には数本のG7魚雷も混ぜられている。

これが今作戦の要諦でありそして、海上では噴式春嵐が海上を疾走し一定の地点まで達すると5,000mまで上昇し欺瞞紙を内包した爆弾倉を開き敵のレーダー機能を奪い、そこへ雷洋が爆撃を敢行。さらに坂本艦隊所属の攻撃隊が爆撃を加えシブチ要塞レーダー基地を完膚なきまでに破壊する。

 

この隙をついて海中の艦隊は易々と通過、防潜網もあるが艦隊の潜航深度がこれを凌駕した。

 

こうして紺碧艦隊は最も危険な海域を無事通過、海中深く北上し四時間後海峡の最も狭まる地点で停止した。

 

イ601

 

みほ「前原さんもっと北上しなくてもいいんですか?なるだけ早く敵を倒すべきだと思いますけど」

 

前原「君の言う事も分かるが燃料の事もある。それにここなら頭上を通過する敵艦隊を見逃すこともないからな、だが念の為だ。艦長例の物は?」

 

入江「はっ偽装調音ブイですな」

 

甲板から木片に似せたブイが射出され海面浮かび上がりそのまま漂う。

そして時間は緩慢に流れる………

 

夜が明け太陽が天高く昇って頃それは訪れた。

 

「感あり…!」

 

偽装ブイが捉えた反応の正体はナイル河を通過南下して来た敵地中海艦隊である。

 

「敵艦隊補足…距離三千…戦艦五…その他二十艦余り…!」

 

艦隊が頭上を通過した頃合いを見計らい紺碧艦隊は追尾に入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

独地中海艦隊 旗艦サラミス

 

「ここまでは無事に来られましたが、問題はこの海峡を出た後です…」

 

ヴィルヘルム・ヨードル大将

「参謀一体何が心配なのだ?」

 

「はっ米海軍を震撼させた謎のX艦隊であります」

 

ヨードル「X艦隊……モビーディックのことか?…はははwそんな怪物が存在する筈無かろう、そんなもの米海軍の幻想に過ぎん」

 

「はっ」

 

ヨードル(幻想…)

 

彼らがそうか考えるのも当然だ。弦月作戦以降、紺碧艦隊は活動こそしてはいたが敵との交戦は殆どしておらず各国の軍部では上記のような考え方や沈んだのでは?とする噂も当時としては上がっていた。

 

しばらく後、タジュラ湾のイタリア軍港から駆潜艇が護衛の為に出動した。が……そのときこそ紺碧艦隊の罠が弾け飛ぶ時であった。

 

昨夜の内に仕掛けられた自走式海底魚雷が駆潜艇のスクリュー音を探知し機動、敵艇をめがけて次々突っ込む。

 

またその中に紛れていたG7魚雷が作動。

 

シブチ司令部からの報告を受けた独艦隊はその場で停止する。

 

ヨードル「シブチ司令部へ打電、空軍は何をしておるか…⁈」

 

この時点では艦隊司令ヨードルにも余裕があった。

仮に目前の敵がX艦隊だとしても空軍と多数の駆逐艦があれば叩けると思っていた…が……時すでに遅く、紺碧艦隊は真下に迫っていた。

 

イ601

 

品川「狙い通りです」

 

前原「あぁ…さてみほ、お前だったらここからどうする?」

 

みほ「私…ですか?私なら……一気に背後から目標に大ダメージを与えてそこから攻撃するかと…」

 

前原「合格だ」

 

みほ「えっ?」

 

前原「俺の想定した戦術もおおよそはそのままだ。つまり俺とお前の考えは一致したということでいい。艦長、噴進弾の用意を」

 

入江「はっ現在の敵の位置取りは噴進弾には絶好です」

 

前原「よしっやれる時には…」

 

みほ「全力を持って叩く…ですよね前原さん?」

 

前原「おぉお前も分かってきたな」

 

みほ「私も永らく一緒に航海してきました。そのくらいは」

 

前原「あぁ。艦長!」

 

入江「はっ噴進弾発射深度まで無音浮上、タンクブロウゆっくりー!」

 

艦隊は敵に悟らせないまま忍びながら浮上、各噴進弾発射筒も点検が終了態勢に入る。

 

前原「噴進弾発射後急速潜航、そのまま距離を詰めて雷撃を加える」

 

入江「ほぉこれが司令と西住くんお二人がお考えになった戦術Fですか…」

 

みほ「はい。接近後、さらにG7魚雷を発射して相手をさらに混乱させます。魚雷で一気に」

 

入江「敵が噴進弾でただでさえ混乱しているところにG7とは……西住くんもなかなか恐ろしいですな…」

 

前原「今回はその戦術Fの変系といったところだ。」

 

魚雷室にはG7を装填して待機する様命ずる。

尚発射スイッチは前原の意向により司令塔が受け持つ。

各艦が配置に付き命令を待つ。

 

入江「間も無く攻撃深度です。全天監視鏡上げぇ」

 

敵の航空機の来襲がない事を確認して発射態勢に入る。

 

前原「全発射筒、ぅてぇー‼︎」

 

発射口から水泡が発生すると共に噴進弾が次々に放たれる。

全弾発射し終えると艦隊は急速潜航。

 

 

一方で独艦隊も

 

「後方海中からあれは……‼︎」

 

ヨードル「っ……‼︎ロケットだと…⁉︎」

 

噴進弾は一定の高さまで飛翔すると後部ブースターが切り離され水平翼が展開、ロケットモーターが点火し敵艦へと向かってまっしぐら。

 

艦隊は対空砲での迎撃を試みるも噴進弾は次々に命中し沈んでいく、だがここからが本番である。

 

 

各艦は指示通りG7を発射する。

魚雷は艦隊手前で気泡を発生させる。

これを受けた海上の敵は上は噴進弾下はG7とさらなる混乱に陥れられ、指揮系統は滅茶苦茶に破壊される。

 

 

イ601

 

上の混乱を他所に前原は潜望鏡を覗きながら魚雷の発射角を指示する。

 

前原「一番五番右4.5、二番六番5.11、三番七番左2、四番八番左6。二線ずつ発射よおーい」

 

「一番五番よし、二番六番よし、三番六番よし、四番八番よし、魚雷全門発射用意よし!」

 

入江「全門準備完了!」

 

前原「ぅてぇー!」

 

8×4の計32発の六二式酸素誘導魚雷が敵艦隊へと一気に突き進む。

だが命中を待たずして前原は次弾の装填を命令。

 

前原「トリム上げ7、射角をずらして扇状に発射」

 

装填後指示に従い発射される。

 

みほ「急速注水深度130!最大戦速!敵艦隊の下を一気に通過します!」

 

 

 

海上では噴進弾による火災は治っておらず、さらに謎の気泡による指揮系統の混乱により魚雷が命中してもほぼなす術も無く次々に海底へと没していく。

 

独地中海艦隊司令ヴィルヘルム・ヨードル大将は自分の艦隊の身に何が起こったのかも正確に把握せないまま紅海の藻屑と消えた。

 

紺碧艦隊は沈んでくる沈没艦を避けながら海峡出口を目指す。

バーブエル・マンデブ海峡の海の底が独国海軍地中海艦隊の終焉の地となった…‼︎

 

イ601

 

入江「アデン湾へ入りました。追尾する艦艇ありません!」

 

前原「総員へ告ぐ、よくやった。これにて作戦終了!」

 

入江「機関半速」

 

品川「被害対策班元分隊へ」

 

入江「戦闘配置解除、警戒態勢へ以降」

 

前原「さてソコトラ島の艦載機を迎えに行くか」

 

みほ「えっ?」

 

前原「ん?」

 

思いがけない反応に黙る。

 

前原「えってお前…」

 

みほ「…?…はわ⁈わっ私忘れてましたぁ〜…‼︎」

 

前原「忘れてたってお前……っははははw」

 

みほ「う〜〜‼︎わっ笑わないでください!」

 

前原「分かった分かったってみほ」

 

恥ずかしさで顔を赤くしながらポカポカ叩くみほと叩かれる前原、その様子を見て和む入江、品川ら一同であった。

 

 

万里の波頭を越え紺碧艦隊は行く。

彼らの次の作戦は南の海かはたまた北の海か、紺碧艦隊はその巨体を海中深くに沈めていった。

 

 

 

 

 

 

 

〜終〜 次回へ続く




本作出来ればガルパンが完結するまでに終わらせたい……

(といっても一応半分は越してる…と思う)
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