ガールズ&パンツァー 鋼鉄の乙女と海の漢達  〜碧き海の世界の物語〜   作:短号司令官

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キャラ同士の掛け合いが少し雑かもしれませんが。どうぞお楽しみください。


第2話 未来と後世

前回、高杉艦隊は無事学園艦の接触、捕獲に成功し、その後ハワイ・ホノルル軍港へ帰港した。帰還した時間が遅かったため、責任者との接触は難しいと判断し翌日へ持ち越すことになった。

 

 

現地時刻12月12日

真珠湾軍港

 

この日、高杉らは捕獲した艦の責任者に会うべく真珠湾軍港を訪れていた。

 

高杉「それにしてもでかいな。」

 

「はい、自分らも目を疑っています。」

高杉は学園艦を見ながら参謀らと話していた。

 

「艦の高さこそ我が軍のものと変わりはありませんが、全長と横幅がかなりある。」

 

高杉「色々気になるが…一番気掛かりなのはあれだ。」

 

そう言って高杉が目を向けた先には艦の端の部分であった。普通先端部には、日本海軍の艦の場合、菊花紋章があるがそこには校章らしきものがあしらわれていた。

 

「"洗"という字があるから確かに日本のものではあるかもしれませんな。」

「校章らしいがどこかの学校か?」すると、

 

「司令、責任者の方をお連れしました。」

 

高杉「おぉ来たか…⁉︎」

高杉が目をやるとそこには学校の制服らしきものを着た15〜6歳の少女が3人いた。

 

高杉「この子達が、責任者⁈…何かの間違いではないのか?」

 

「はぁ、自分もそう思い何度か聞き返したのですが、間違っていないと。」驚いた高杉の質問に連れてきた士官が答える。

 

杏「あの〜そろそろよろしいですか?」

 

高杉「おぉこれは失礼」

 

高杉らは自己紹介をした。

 

高杉「私は大日本帝国海軍ハワイ島方面軍司令の高杉英作だ。」

 

杏「大洗女子学園生徒会長の角谷杏です。」

 

柚子「副会長の小山柚子です。」

 

桃「広報の河嶋桃です。」

 

高杉「ありがとう。少々聞きたいことが二、三あります。司令部まで同行してもらえますか?」

 

河嶋「分かりました。」

 

自己紹介を終え、彼らは司令部へ移動した。

 

 

司令部

高杉「さて、聞きたいことは多々ありますが、まず一つあなた方は一体何者なんですか?」

 

杏「先程も述べましたが、私達は大洗女子学園です。ご存知ありませんか?」

 

高杉「いえ、大洗という地名は聞いたことはありますが女子学園は存じ上げません。」

 

桃「こちらからも聞きたいことがあるのですが、あなた方は本当に日本海軍なのですか?」桃の質問に高杉が反応する。

高杉「というと?」

 

 

桃「日本海軍と聞くと、第二次世界大戦の時の話ですよね?それに日本海軍がハワイに駐留していたなんて話聞いたことがありません!」

 

高杉「‼︎」

 

杏「まぁそうだけど、かーしま一回落ち着こう。」

 

桃「すっすみません。」

しかしこの質問が高杉にある考えをもたらす。

 

高杉(この子達、まさか!……一つ聞いてみるか。)

 

高杉「分かりました。質問に答える前に一つ……今をいつと心得ていますか?」

 

柚子「えっ?2012年じゃ…?」

この返答で高杉の考えは確信へと変わる。

 

高杉「分かりました。しばらく待っててくれ」

そういうと高杉は参謀達と共に一度部屋の外へ出た。

 

「2012年だと⁉︎今から67年後の未来じゃないか!」

 

「それに"ハワイには日本軍は駐留していなかった"といったぞ。司令彼らは一体?」

高杉は自分の考えを話した。

高杉「おそらくだが、あの娘達は未来から来たのだろう。それも前世のな。」

 

「しかし考えられません!未来から来るなんて説明がつきません!」

高杉は聞き返す。

 

高杉「ならば、高野総長や俺たちがなぜ前世の記憶を持っているのかは説明できるか?」

「う〜ん、そう言われてしまうと…」

 

高杉「ともかくこのことを本土に連絡だ。あとは俺がどうにかする。」

 

一方で、部屋の中の杏達はというと…

桃「かっ会長まさか私達本当にタイムスリップしてしまったんじゃ⁉︎」

 

杏「そうかもね」

 

桃「もうだめだー!私達こっちで一生過ごしてもといた時代には二度と帰れないんだー!」桃は絶望していた。

 

柚子「でも私達の知ってるのとは全然違いますね。」

 

杏「ていうと?」

 

柚子「だって、さっき桃ちゃんが言ったように私達の知ってる歴史じゃあ日本軍ってこんな風にハワイを占領していませんでしたよね」

 

杏「確かに私達の知ってる歴史とは違うけど…どういうこと?」

すると高杉が戻ってきた。

 

高杉「やぁ、待たせてすまんな。」

 

柚子「あれ?お連れの方々は?」

 

高杉「用事ができて、少し席を外してる。それより本題へ入ろう。」

未だに絶望している桃を除いて、3人は話に入る。

 

高杉「先程君たちは今を2012年といったが、残念ながら今は1941年だ。」

 

杏(やっぱり!)

 

高杉「ところで、年号はどう書くと思う?」

 

3人「えっ?」

3人はこの質問の意味が分からなかった。

 

高杉「まぁここに書き出してくれ。」

そう言って高杉は自分の手帳とペンを差し出した。

 

柚子「どうって………これしか無いのでは?」

柚子は年号を書くと、手帳を高杉に渡す。

高杉はそれを受け取るって書かれた年号を見た。そこには"昭和"と書かれていた。

 

高杉(間違いない、この娘達は明らかに前世の未来から来ている!)

高杉はある決心をする。

 

高杉「ありがとう、だが今の年号はこうではない」

高杉は今の年号を書きそれを3人に見せる。

 

桃「えっ⁈」

 

柚子「これって…」

 

杏「どういうこと?」

3人が見るとそこには"昭和"ではなく"照和"と書かれていた。

 

桃「高杉司令…でしたよね?これは一体…?」

 

高杉「君たちは、君たちの知る過去とは違う過去に来ている……ということだ。」

 

柚子「私達の知る過去って…どういうことです⁉︎」

 

高杉「君たちの言う通り日本軍はハワイには駐留せず、その後日本へ帰還し約4年後終戦する、と言うことだな。」

 

杏「あなたは…一体…何者なんです?」

 

高杉「ただの転生者だよ。」

 

桃「転生…者?」

 

杏「転生ってどういうことですか?」

 

高杉「詳しくは話せんが、そのままだ。それに俺以外にもまだまだいる」

 

柚子「どういうことかわかりませんが、つまり私達は違う世界にきたということですか?」

 

高杉「そう思ってくれて構わん。ところで話は変わるが、何故学校が船になっているんだ?」

 

桃「分かりやすく申し上げますと、国際交流のためでありまして私達の方から他国に行く方が良いからです。」

 

高杉「……なるほど。」

 

桃「それに戦車道のためでもありまして…」

 

高杉「戦車道?なんだそれは?」

 

聞き慣れん言葉に高杉は耳を傾ける。

 

柚子「私達の世界で流行っている武道です。」

 

杏「それも乙女の武道としてです!」

 

高杉「ほう!乙女の…っはっはっはっはっはっはっは!未来じゃ面白いことやっとるな!」

 

こうして異世界の者同士交流を深めていった。

 

 

その後彼らの間では様々な取り決めが行われた。

 

杏「それで私達は今後どうしたらいいのですか?」

 

高杉「うむ、まず今後坂本艦隊が一度内地に帰還するから一体そうしてくれ、それまではここにいろ我が軍が面倒見よう」

 

桃「ハワイ島には降りてもいいのですか?」

 

高杉「う〜んそうだな。まだ統治や整備、現地住民への協力がまだだからな、軍港とその周辺なら構わんよ。」

 

柚子「ありがとうございます。」

 

 

会談後杏達は学園艦へ戻っていった。

 

生徒会室

桃「それにしても驚きましたね、まさか過去に来たかと思えば違う世界へ来ていたとは……住民の方々にはどう説明しますか?」

 

杏「そのまんまでいいんじゃない?嘘言っても返って混乱するだけだし。」

 

柚子「それに海軍の艦見た人もいるし大丈夫だよ。」

 

桃「そうですね。」

こうして翌日には町の掲示板や保護者、生徒達のメールへこのことが伝えられた。

 

 

 

 

 

 

一方ところ変わって…

 

 

東京都 海軍省

高野執務室

 

高野(うん、これならいけるぞ!)

 

高野はこの日、届いたばかりのある作戦書に目を通していた。それは今後の戦局を左右する重要なものであり外部には決して漏らしてはいけないものであった。

するとドアをノックする音が聞こえ、すぐさま高野は作戦書を机にしまう。

 

日向「総長、日向です。」

 

高野「うむ、入れ。」

 

日向「失礼します。」

 

この男、日向昭了は高野の側近のもので各高官たちや部署への連絡を担当するものであり、彼もまた紺碧会の一員である。

 

日向「総長、ハワイ島方面の高杉司令からの伝達が来たのですが、非常に不思議なものなのです。」

 

高野「どういうものなんだ?」

 

日向「はぁ、自分でもよく意味が分からないのです。兎に角ご覧になった方が早いかと…こちらです。」

そう言って高野に電文を手渡した。

 

高野「?…なんだこれは?」

 

日向「さぁ自分でも分かりかねます。」

 

高野は再び電文に目をやった、そこにこう書かれていた。

 

"ワガ艦隊 大洗女子学園 ナル艦船ヲ保護シタ 彼ラハ未来カラノ来訪者ナリ” とあったのだ。

 

日向「大洗女子学園というのは分かりませんが、一番気になったのは未来からの来訪者という点が、」

 

高野「確かにそうだな。」

高野は内心困惑していた、前世でも経験のないことにどう対応すべきなのか分からないからだ。

 

高野「この事を他に誰かに話したか?」

 

日向「いえ、総長以外にはまだです。」

 

高野「分かった、この事は俺から大高首相に話しておく。」

 

日向「分かりました。」

そうして日向は執務室をあとにした。

 

日向が出たあと高野はどこかに電話をかけていた。その場所とは一体…

 

 

首相官邸

大高執務室

 

この日大高は仕事が早め終わったため帰宅の準備をしていたが、そこへ電話がかかってきた。

 

大高「はい、大高です……おぉ高野さん、どうしたのです?」

 

高野『突然すみません、取り込み中でしたか?』

 

大高「いえいえ、仕事が早めに終わって帰るところでした。それで何か?」

 

高野『はい、実は高杉君の方からある変わった電文がきまして……』

高野は電文の内容を説明した。

 

大高「未来からの来訪者?どういう意味です?」

 

高野『詳しい事はまだ分かりませんが、一応大高さんにもと思い。』

 

大高「なるほど、ご苦労さまです……はいそれでは。」

 

大高は受話器を戻して考え込んだ。

 

大高(未来からの来訪者…大洗女子学園だと?前世でもなかった事だ、一体何がどうなっているんだ?)

 

 

 

 

 

 

 

次回へ続く。




いかがでしたか?今後こんな展開にしてほしい!などのご要望があれば自分のできる範囲でなんとかやってみます。
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