ガールズ&パンツァー 鋼鉄の乙女と海の漢達 〜碧き海の世界の物語〜 作:短号司令官
あと最後の部分までよく注意して読んでください。
大西洋
先のアース飛行大隊との激闘を終えた旭日艦隊一行は、これまでに例を見ないほどの損害を受けていた。
日本武尊
大石「諸君、我々は自ら墓標となった信長や幾多の艦、そして幾多の戦友の霊に祈りを捧げねばならない……だが我々の戦いは、まだ終わったわけではない!以下の決定は俺が熟慮の末に決めたことであり、変更はないと心得られたい」
幕僚一同は固唾を飲んで聞く。
大石「まず、第一遊撃打撃艦隊は以後信玄を旗艦とし、傷ついた僚艦と共に帰国する。途中トリスタンダクーナ島撤収作戦を指揮してもらいたい」
牧野「了解しました」
大石「前衛遊撃艦隊と司令直掩艦隊はアラビア海へ向かい高杉艦隊と合流、おそらく紅玉艦隊残余と共に編成される航空艦隊として、東阿弗利加及びマダガスカル島の攻防戦に投入されるだろう。無論重要性は言うまでもないが、全力を尽くしてもらいたい」
一同は了解の返事をするが、中村から質問を受ける。
中村「司令長官、では日本武尊はどうなるのですか?直掩がいないのでは、あまりにも危険です!」
大石「まぁ、大丈夫だろう。日本武尊にはラ號が付いている」
一同の視線はその場にいた前原の方を向く。
前原「付け加えますと、遊撃潜水艦隊は私の指揮下に入ってもらいます。よろしく」
大石「…とそういう訳だ。我々の作戦目標は、和平交渉がまとまるまでスコットランド島とアイスランド要塞を守り切ることだ。この防衛戦闘が、交渉後の世界に大きな影響を及ぼすだろう。総員の奮闘を期待する!」
原「敬礼!」
大西洋で大石司令長官の行動方針の説明がされていたその頃、
ベルリン皇帝宮殿
ヒトラー「マイントイフェル君‼︎4個航空機動艦隊とアース30機余りを失い、得た成果がこの不確かな写真が1枚かね⁈」
マイントイフェル「はぁ…」
ヒトラー「これではヤマトタケルの撃沈はおろか、損害の有無さえ分からんではないか!この失態の責任は誰にあるのかね⁉︎」
マイントイフェル(陛下も計画を承認したでしょう…!しかし……)「責任は全て、作戦立案者の私にあります!」
ヒトラー「宜しい、マイントイフェル君!覚悟はできているのだな!」
マイントイフェル「御意、総統陛下のお気のめすままに」
一連の様子は、その場にいたヒムラーも見ていた。
ヒトラー「旭日艦隊に幾ら打撃を与えてもヤマトタケルを葬れなかった以上、責任はとってもらおう!」
ヒムラー(青二才め、これで終わりだ…!)
しかし、マイントイフェルはある報を待っていた。
マイントイフェル(まだか…⁈)
ヒトラー「ワルター・G・F・マイントイフェル大将、処分を言い渡す!処分は…」
まさにそのときだった。
「緊急電であります!」
マイントイフェル「なんだ⁉︎」
「はっ!発オムスクアジア征服軍!テンシャン要塞攻略軍がウルムチに入城しました!」
ヒトラー「それは真か‼︎」
マイントイフェル「おめでとうございます‼︎陛下の作戦通りの展開です!」
ここぞとばかりにマイントイフェルも追称を加える。
ヒトラー「うむ!アジアの征服はなったも同然だ!」
ヒムラー「……陛下の偉大な指導の賜物です…!おめでとうございます」
ヒトラー「うむ!」
ヒトラーはいつに無く満足げである。
マイントイフェル(間に合った……!月はまだ落ちていない…か…)
テンシャン要塞の方では、補給拠点・司令所の設営が急がれていた。
ヒトラー「よいか!この勢いを止めぬ為にも、テンシャン要塞攻略軍を休ませることなく進撃させるのだ‼︎マイントイフェル君!一気にトゥルファンを堕とせ!…おっそうだ、処分を言い渡すのだった」
マイントイフェル「御意」
ヒトラー「う〜む…マイントイフェル大将、今回の失態はテンシャン要塞攻略に免じて許してやろう。この次は無いものと心得よ!」
マイントイフェル「感謝致します!必ずやヤマトタケルを沈めてご覧に入れます!」
ウルムチの攻略の報は、マイントイフェルの処分を先延ばしにした。
そして防衛軍総司令部で同じ情報に接した大高は……
亜細亜防衛軍 総司令部
大高「そうか、第三帝国はウルムチに入ったか。テンシャン要塞を預かる劉邦将軍の戦いぶりが楽しみだな」
敵の行動を知った中国前線指揮所では、
劉邦「そうか、ハルピンの総司令部に連絡、空軍の出動を要請しろ」
報告を受けた総司令部の方では、準備はすでに整っているとのことで、出撃するのは米軍、大高も電子哨戒機を出すように命ずる。
大高「いよいよ中国対第三帝国、世紀の決戦がトゥルファン盆地で行われる……か」
そのトゥルファン付近では、五式改を主軸とした部隊が後退しつつ応戦し、独軍はそれを追う…罠だということを知らずに……
峠のふもとで補給を終えた部隊は、進撃を再開する。
陣所に到達し攻撃を開始するも、そこは全て
その動きを中国軍からの通報を受けた哨戒機が指示を出す。
果たして、峠の崖に仕掛けられた発破が爆発し崖が崩される。
狭い峠を包囲され独軍は孤立した、まさに袋の中の鼠。
司令部に連絡を取ろうとするも、直ぐに通信妨害に遭う。そこへ空からの恐怖が襲いかかる。日本空軍所属のB30が爆撃を敢行する!
ベルリン皇帝宮殿
ヒトラー「何⁉︎全滅⁈」
「はっ…軍団司令部から撤退の要請が……」
ヒトラー「ならん!多少の損害で撤退など許さん!撤退はならんぞぉ‼︎」
これを受けた烏魯木斉では、
モンゴル侵攻第一軍団司令 ハイネマン大将
「やむを得んか……トゥルファンでの損害集計は…?」
「はっ…戦車200輌、戦死・捕虜が1万7千です」
ハイネマン「オムスクの予備隊へ増援を要請しろ」
「それが……同時針なのですが、国境沿いの全ての峠が爆破され…通行不能だと…」
ハイネマン「それでは‼︎我々は敵中に取り残された袋の鼠ということか⁉︎陛下の命令がなくとも、我々は撤退も出来ずただ前進するしかないのか……」
防衛軍総司令部
「総長、やりました!」
大高「うむ、これでテンシャン要塞方面の敵は補給を絶たれ、継戦能力は無くなって行くだろう」
「バイカル湖方面でも国境の峠を爆破、攻め込んできた独軍五万余りを袋の鼠にして圧迫中です!」
大高「カンガルー作戦…あとは我が軍による蒙古決戦か……」
「はっ!」
大高「あとはヒトラーがどう出るかだな……」
陸における真の意味の決戦が近づき……
それは海においても同じであった。
大詰めが確かに近づいていたのだ……
大西洋 トリスタン・ダ・クーナ島
航空戦艦 信玄
牧野「あの人々も、戦争が無ければここで平和に暮らせたらろうに…」
収容されていく島民を見ながら、そう呟いていると……
電探が敵影を探知する、来たのはあのアースである。
牧野「来たか……避難民は退避、対空戦闘用意!」
また、島内の基地防空隊の噴式蒼莱も空へと上がる。
敵は攻撃を受けながらもクラスター爆弾を投下、艦艇にも被害が出る。
その騒音を海中に潜むUボートが合図として聞き、魚雷を発射する。
信玄・防空巡の多くが被雷するも、尊氏はかろうじて生き残る。だが、そこにかつての遊撃打撃艦隊の姿はなかった。
牧野「残存艦は溺者救助を急げ!対潜駆逐艦は敵潜を近づけるな!」(勝敗は時の運と言うが……)
マイントイフェル「ヤマトタケルは居なかったか……」
「軍浪第3グルッフからの報告では、マダガスカル島沖に高杉艦隊が展開中!旭日艦隊残余も合流中とのこと」
マイントイフェル「アジス・アベバのアース、及びヨルムンガンドに索敵攻撃を下命せよ!」
「はっ!」
戦いの連鎖は、数日後の印度亜洋 モガジシオ沖600km高杉・旭日残存艦隊でも起こる。
阿弗利加戦線の航空支援・輸送路の対潜護衛任務・そして連日襲いくる脅威の対処に……
そして翌る日、遂にアース飛行大隊の発進基地をつきとめた高杉艦隊は、夜間攻撃を実施する。
駐機していた機体・格納庫・滑走路を完膚なきまで破壊、ソマリランドに巣食う悪魔、アースの基地は壊滅したが……勝利の裏に次の危険が潜む。
アラビア海
亀天
「ジブチ方向より、推進機音多数接近……艦数は二十、独Uボートと判明…」
入江「二十隻のUボートか…」
その後通過したのを確認し、追尾に入る。
数日の後、一同がたどり着いたのは高杉艦隊前方。
品川「副司令、このままだと高杉艦隊に接近します」
入江「狙いは高杉艦隊か……!」
すると調音が鯨の鳴き声、もとい暗号通信を探知する。
さらに発射管の開口音らしきものを捉え、入江は攻撃を急ぐ。
Uボートが発射したと同時に亀天以下も魚雷を発射し、全艦を撃沈するが……Uボートが放ったのは魚雷ではなかった。
「司令、敵艦が発射したのは魚雷ではありません!推進機が確認されません。発射したのは、おそらく対艦噴進弾かと……‼︎」
入江「対艦…⁉︎」
群狼の奇襲は成功した。
入江は大急ぎで、このことを平文で打電する。
健御雷
高杉「平文だと⁉︎」
絹代「はい!捜索隊が飛行体二十機以上を探知しました!」
「対空用電探始動!」
高杉「対空戦闘用意‼︎補足次第、対空戦闘始め‼︎」
高杉らが対空噴進弾に気を取られているその背後から、アース飛行大隊がロケット推進誘導魚雷を発射する。
健御雷は被弾するも、瞬間的に格納庫内で新たに装備された消火用スプリンクラーが作動し、誘爆は未然に防がれたが、比叡がロケット推進魚雷の餌食となってしまうも、苦し紛れに放ったな主砲四基のロ号弾がアースの編隊に炸裂し、全機撃墜する。
今日の勝者が明日もまたそうとは限らない。これが戦の常か……
数々の武勲を立てた比叡も、多くの犠牲者とともに印度亜洋にその勇姿を没した。また栄光の旭日艦隊の歴史も、ここに幕を下ろした………
場所は変わって、
亜細亜防衛軍 総司令部
大高「諸君、いよいよ決戦のときである。今までの苦労・忍耐はこの時のためにあった。いよいよ満蒙決戦の締めくくりである!心して励んでもらいたい……!」
「「はっ!」」
モンゴルの平原に、鉄と火の暴風が吹き荒れる‼︎
四つの国家がぶつかり合う、一大決戦が幕を開ける‼︎
序盤で日本軍は、チリ改辺りを主力に戦っていたが、後半になると秘策を戦線へと投入され始めた。その筆頭に八式戦車 蒙古そして……
九式戦車 富士外観:九〇式戦車
十式戦車 大和外観:一〇式戦車
らが投入され、前世戦後では専守防衛の要とされた三輌は、ここ後世でその威力を遺憾無く発揮し、独戦車軍団を片っ端から叩きのめす!
さらに対地攻撃ヘリ 竹−X(外観:AHー64 アパッチ)も参戦し、これまでの溜まりに溜まった鬱憤を晴らすがの如く猛攻を加える。
激闘は続く、地に空に……だがやがて、戦車五〇〇両を主力とする独機甲軍団は、バイカル隘路・ジュンガル盆地へと引き込まれる。
引き込まれた敵には、仕上げのB30の夜間爆撃を浴びせる。
「閣下、バイカル隘路にて独戦車二個師団が壊滅、ジュンガル盆地では独一個師団が燃料切れの戦車を遺棄しつつ退却中、中国軍が追撃をかけています!」
「イーニー方面は侵攻が停止、航空隊が攻撃中!」
大高「やったか……!」
「閣下…‼︎」
「やりました!」
「我が軍の勝利です!」
大高「高杉・旭日両艦隊と、大きな代償を払わされたが…これで亜細亜に曙が訪れる‼︎世界にも……‼︎」
ベルリン皇帝宮殿
ヒトラー「なんて様だ‼︎何故世界最強の我が帝国陸軍が、東洋人如きにしてやられるのだ⁉︎」
マイントイフェル(大粛正によって、優秀な将官を処刑したからですよ…総統閣下……)
ヒトラー「何か言いたいことがあるのかね?マイントイフェル君」
マイントイフェル「いいえ!何も…」
ヒトラー「そんな筈はなかろう。これを見たまえ‼︎」
そう言ってある新聞を彼に投げ渡す。その一面に写っていたものは……
ヒトラー「つい今し方、余の下に届いたニューヨークタイムズだ!」
マイントイフェル「っ‼︎…」
その一面に載っていた戦艦こそ、
ヒトラー「ヤマトタケルは健在だ‼︎」
ニューヨーク港
日本武尊の下には、多くの観光客や報道陣が訪れていた。
「アドミラル・オオイシ、突然のヤマトタケルのニューヨーク寄港の理由をお聞かせください」
大石「第一の目的は補給にあります。そして第二にその間ではありますが、乗組員に休養を取らせるためです」
「一部で、真の目的はこの国に広がり始めた厭戦気分の払拭にあるのでは…との声もありますが?」
大石「戦争の続行は、各国の総意で決定することです。我々軍人は友邦国の統一された意思の決定に従うだけです」
「なるほど、しかしこの艦の偉容を前にすると頼もしくも必勝の意思が奮い立ちます!」
大石「そう言っていただけると、我々にも名誉であります」
「この戦争も終局面を迎えているようですが、講和への動きが……」
大石はこの国に広がり始めた厭戦気分をヒトラーに付け込ませない為、
敢えて講和前に日本武尊の姿を誇示し、友邦国国民の士気の鼓舞を狙ったのである。
それは撃ち合うだけが戦争ではないという、大石戦略の真骨頂と言えた、そして再び日本武尊は行く…大西洋から北海へ、英国解放を目指して……
ヒトラー「覚悟はいいだろうな?マイントイフェル君…」
マイントイフェル「っ‼︎何故です⁈旭日艦隊のその殆どを葬り、作戦の95%は成功しました!」
ヒトラー「他の艦艇など、幾らでも補充が効く…違うか?」
マイントイフェル「はぁ………」
ヒトラー「なら分かるだろう!旗艦でありシンボルであるヤマトタケルを沈めなければ意味はない‼︎ヒムラー君」
ヒムラー「はっ」
ヒトラー「マイントイフェル君に、責任をとってもらいたまえ」
ヒムラー「はい、御意のままに」
そのままSS2名と共にマイントイフェルが部屋を出た直後、2発の銃声が響いた。
ヒトラー「ふっ」
満蒙決戦を機に、世界の趨勢は講和へと向け一気に加速する!
ニューヨークから大西洋へと渡った日本武尊は、スコットランドのピュワンへ突入、北アイルランド軍を支援、次いで英軍のスケッツベルゲン島奪回作戦も参加、結果照和25年 9月15日
遂にロンドンが解放されたのである!
皇帝別荘
ヒトラー「何故だ⁉︎余の計画は完璧だったはずだ、余の世界征服計画を邪魔する者共め‼︎オオタカ…ヤマトタケル…そしてX艦隊‼︎くそぅ‼︎一時停戦はやむを得んな……この礼は必ずさせてもらうぞ‼︎グフフフガハハw‼︎」
ヒトラーは高らかに笑う、その姿はまさに悪魔のようだった……
およそ二ヶ月の後、後世第二次世界大戦は日本の木戸外相の奔走により、オマーンの首都・マスカットで講和会議が開かれる。
世界は米・日・英の連合国側と独第三帝国の支配される地域に色分けされ、膠着することとなった。
「それでは話にならん‼︎X艦隊の解散!それは譲れん!」
大高「そのような艦隊は噂に過ぎません。貴方方の民族政策に関する噂もありますが…それは本当ですか?」
「っ……無論、何を聞いたか知らんが噂に過ぎん…!」
大高「しかし噂はある!噂は噂に過ぎない。X艦隊も然り!それが私の答えです」
「……」
「…ではヤマトタケルをスクラップにしていただきたい!それが軍縮の条件です!」
大高「それが…日本武尊は日本への帰投中、北太平洋カムチャッカ沖で消息を断ちました……多分貴国の潜水艦によって、撃沈されたものかと…」
「そんな報告は無い‼︎」
大高「恐らく刺し違えたのでしょう。お疑いになるなら、我が国の港湾を全て視察されるがいい!」
机上もまた戦場であった。丁々発止の議論の末に、それでも講和は締結された。
それは十年にも及ぶ大戦に、世界の人々の疲弊が極に達したという主因とは別に、さらなる大戦への準備期間と言えた。
それは図らずも、我らが有志達も同じであった。
健御雷
高杉艦隊は、母港コロンボに川崎長官と共にいた。
優花里「はぁ〜長かったでありますぅ〜」
絹代「秋山さんもお疲れ様です!」
高杉「全くだ、お前達も十年もよく我々に付き合ってくれた。ありがとう」
絹代「いえいえ!」
優花里「恐縮であります」
不意にノックする音が聞こえ、高杉が入るように言うとそこには、川崎・ケイ・ダージリンの三人が居た。
優花里「川崎殿!」
絹代「ダージリンさんにケイさんまで!」
ダージリン「ご機嫌よう」
ケイ「遊びにきたわよオッドボール!」
川崎「祝杯だ、どうだ?」
高杉「おぉ!いいな」
そして、戦没と噂された日本武尊は…千島列島 宇志知島の秘密基地で、その巨体を休めていた。
そして、我が紺碧艦隊は……紺碧島に戻り、しばしの安逸にその身を宿していた。
丘の上でみほと共に前原は絵を描いていた。
入江「司令ー」
前原「おぉ、副司令」
みほ「入江さん」
入江「もう直ぐ本土からの定期便が来ます」
前原「おぉ分かった。後でみほと行くよ。故郷からの手紙が来るな」
みほ「楽しみですね!」
照和26年 1月1日
だがここに、明日の世界人民の平穏を祈念し、その志を緩ませず、体を休ませぬ一代の英傑がいた。
沐浴を終え、参拝へと大高が向かおうとしていた時。
高野「新年、おめでとうございます」
大石「お久しぶりです」
まほ「明けまして、おめでとうございます」
大高「これは御両将に西住さん!」
高野「毎年の参拝、今年は我々もと」
大高「こんなところまで御足労なさるとは」
大石「まほを除く私以下乗組員は、戦没者として記録されました。これからは紺碧艦隊同様、英霊となって後世日本国を守ります!」
まほ「私も変わらず、大石長官の力となります」
大高「宜しくお願いします」
高野「この平和は、言わば仮初のもの、来るべき戦いの為、太極計画に心血を注がねばなりません」
大高「そうですな…しかし仮初とはいえ、長い戦いは一応の終結を見ました。今はそれを喜びたいと思います」
前世からの転生に始まり、真珠湾攻撃で再び始まった大戦、みほ達が現れたことなどと様々な違いや変わり様を見せて、この戦争は終結した…
大高「しかしこの平和は、誠に危ういものと言えましょう…」
大石「戦いとは人の剛なのでしょうか…?」
大高「そうは思いたくありませんが……」
高野「我々に休みはありませんな……」
大高「…誠、ご苦労をお掛けする……!」
彼らにとって、世界恒久平和の達成まで休息は訪れない…長い戦いはまだ続く……
かと思われた。
最終話 亜細亜の曙 〜終〜
まだ続く