─マフィアと癒着していた部隊を排除してから数日後
「おはよう。良いニュースと悪いニュースがある。どっちから聞きたい?」
「悪いニュースから聞きたいわね。リスカムは?」
「私も悪いニュースから聞きたいね。」
「ボクも悪いニュースから聞きたいね。」
「わ、私も悪いニュースから聞きたいです。」
「ノーバディー大佐、あなたは敵対関係にあるシラクーザマフィアから自分の手に負えない存在と認識されつつある。彼らは目下の脅威を排除すべく恥を忍んで軍を動かそうとするだろう。それによってシラクーザ軍が動けば前線移動都市が投入され多数の死者を出す可能性は高いと言える。そのような状況下で生死にかかわるかもしれない悪い報告を後回しにするような発言は正しいとは言えないだろう。」
「ノーバディーさん。悪いニュースからお願いします。」
「私もアーミヤちゃんに賛成かな。」
─ブレイズがロスモンティスを撫でつつそう言った。
「にゃ。」
「…悪いニュースから行こう。悪いニュースはシラクーザ軍の小型前線移動都市の出撃を偵察衛星が発見した。それと同時に敵の通信を傍受した。内容は察しているとは思うが、我々の抹殺指令だ。」
「どうやら派手にやりすぎたらしい。シラクーザを本気にさせちまったみたいだな。」
「移動都市を撃破するには切り札の使用が必須だろう。」
「だが都市へ切り札を使えば民間人に多数の犠牲者を出すことになる。俺の手で『地獄』を産み出したくはない。」
─ノーバディーは、かつて目にした『地獄』を思い浮かべながらそう言った。
「(この記憶は……彼が経験した『地獄』?…たった1発の爆弾で大きな街が…何の罪もない人たちが…生き残った人たちは…そんな…) 」
「さて、良いニュースはセルゲイが死んだそうだ。軍の神経材を横流しした件が帝国議会に伝わった結果、シラクーザから逃げ帰ったところを拘束され、さっき処刑されたそうだ。セルゲイがくたばり、リサが安全にロドスへ移動できる状況になった以上、我々の仕事は終わりだ。ロドスのバッドガイ号の修理も完全に終わっている。リサをロドスへ連れていってやってくれ。」
「ノーバディーお兄さんはこれからどうするんですか?」
「有給休暇を消費するついでに観光地を回って、ほとぼりが冷めたらリサへ会いに行くよ。だから心配しないでくれ。」
─基地の構内放送用に設置されているスピーカーから突如としてホワイトクリスマスが流れ始めた。
「まだクリスマスって時期じゃないわよ?」
「この曲は撤退の合図だ。無線を持っていない連中にも放送は聞こえるからな。」
「それで、バッドガイド号が飛び立ったらこの基地をどうするわけ?」
「シラクーザに俺たちが天災に巻き込まれて死んだと思われるように無人になった基地を
─ロドスの面々とリサがロドスへ向かい、ノーバディーたちは有給休暇を消費するためにシエスタへ向かった。
そして誰もいなくなった基地に弾道ミサイルが撃ち込まれ、搭載された水素爆弾による核爆発が全ての証拠を消し去った。
ケルシー構文の作成に洒落にならない時間がかかりました。
ケルシー構文って作るのがすごく大変ですね。