地球を救った白き英雄は無限の成層圏へ帰還する 作:白菜を身にまとった生命体
「…この反応は…」
ある秘密ラボにいた女性は機器が感知した反応を見る。そして、それがある反応と同一であると理解した女性はすぐに動き出した。
「見つけたよ!いっくん!」
ー
「…しかし、平和だな…いや、平和でいいんだがな」
プライマーとの戦いを幾度も経験した一夏は平和な時間を満喫しつつ、それでいて少し違和感を覚えていた。
すると、絶狼式の振動が更に上がりそれと同時に一夏は絶狼式の腕を展開する。が、段々と近づいてくる人参型ロケットを見ると武器を下ろした。やがて、人参型ロケットが着陸すると中から不思議の国のアリスのような服装をして、機械のうさ耳を付けた女性が降りてきた。
「やっぱり、束姉さんだったか」
「…いっくん、だよね」
「…はい、織斑一夏。ただいま帰還しました…って、何で軍人風に言ってんだか」
「…ッ!いっくん!」
そう言った女性は一夏に抱きつき、涙を流した。
ー
それから数十分後、一夏はその女性 篠ノ之束を落ち着かせ、とりあえず束のラボに向かい、そこで話し始めた。ゴスロリ風の女性がお茶を渡して、一夏はそれを飲みながらゆっくりしていた。
(…苦いけど、まぁ飲めないわけじゃないな)
「…EDF…プライマー…タイムパラドックス…うーん、俄には信じがたいけど…いっくんの傷を見ると本当なんだよね」
「…はい、いやー…色々きつかった」
「…でも、このISは凄いね。私でも思いつかないものがたくさん…ISに自我が現れたって言うのにはびっくりだけど」
「いつの間にか居たんだよなぁ…」
「…そっか、ちょっとこれを見て作りたいものが出来たけど…いっくんはこれからどうするの?」
「…女尊男卑なこの世界で、織斑一夏を名乗るのはやめておくよ」
「うん、ちーちゃんを神みたいに崇めてる奴らはいっくんが生きていたことと、いっくんがISを使えるって点で暴れそうだしね」
「でもそれだと、これからどうするか…」
「…ならさ、私専属のIS乗りにならない?偽名とかを使う感じで」
「…それしかないか…とりあえず、横の子は…誰?」
「試験官ベビーだよ…名前はクロエ・クロニクル」
「…まだそんなことを…」
「…いっくんは、自分の出生って」
「何となくだけど」
「…そっか」
「…一夏様」
「あー、これからよろしく。クロエちゃん」
「…はい」
一夏はクロエに手を差し出すと、クロエはそれを優しく握る。それを見た束はちょっとやきもちを焼きつつも、何処か嬉しそうな表情をしていた。
そして、それから数ヶ月後…一夏はIS学園に入学する。名目上は篠ノ之束の専属IS乗りのイチカ・ディフェンスフォースとして。
次回
3:IS学園入学