洛陽から戻って二週間が経過していた、雲も
予定通り、建業に戻ることが出来た自分は、華琳に言われたように武術と馬術の稽古をすることにした。馬術用の筋肉は以前に比べて増えているものの、旭の背に乗ることに慣れてはおらず、内腿が擦れて痛い。
馬上では『立てばへっぴり、座ればおどおど、歩く姿は内股合わせ』というところか。全く上手く言えてないけど。かなり良い鞍などを装着しているが、完全に慣れるしか上達の道はない。
兵士達も生傷の絶えない訓練を行なっているため、医者としての仕事も絶え間なく続く。落馬して
そして洛陽で頂いた金品は、一部を現金化した後に丁重に保管されることになったのだが……。
(まさか、一回分の戦費ほどとは……)
冥琳の計算の元に出された推定金額は、目玉が飛び出るほどのものだった。傾はどれほど貯め込んでいたんだ。
一応は自分の所有財産となっているが、緊急時には国庫として扱うように冥琳には伝えた。とにかく孫呉を代表する酒飲み軍団に狙われないようにしないといけない。
でないと、一週間で全てが酒へと早変わりだ。間違いない。
「のぉ、慶よ」
「ダメです祭さん。昨日一緒に飲んだじゃないですか!」
「ねぇ〜、慶くん〜♪」
「粋怜も、猫撫で声でもダメッ! 今夜は雪蓮と飲みに行くんだってば! おぉっ、どうどう……叫んでごめんな。てか粋怜当たってる!」
「バカね、当ててんのよ」
危惧していた案件だが、実は既に手遅れで、孫呉を代表する蟒蛇に既に絡まれていたりする。祭さんと粋怜に手ほどきをしてもらっていたのが運の尽きだったのかもしれない。
昨晩は冥琳に奢ってもらった分を返そうと飲みに誘い、そして今日である。馬上で飲みの誘いをされても困るのだ。ちなみに猫撫で声も三回目を数えている。
「だぁぁぁッ! 分かった、分かったから! 今度時間が合った時に飲もう! だからまずは訓練させて!」
でも、断れない性格なのがダメなんだよなぁ。と痛感していた。
訓練を終えて、空腹状態の自分は街に出た。最初は街並みに慣れず迷ったものの、往診をするたびに道を覚えてきている。主に兵士の家に行く道くらいだが。
「ラーメンも良いけど、餃子も捨てがたいな……ええい、両方食べちまえ」
昨晩の飲みの席で冥琳に教えてもらった店に立ち寄ることにした。
「へい、らっしゃい!」
「ラーメンと餃子、あとご飯大盛りで!」
「あいよ!」
訓練をして腹ペコだ。この後は、漢方薬の店に立ち寄って、往診に行って、雪蓮と待ちに待った飲み会である。さっさと食べて仕事をしよう。
「へい、お待ちィ!」
目の前にラーメンが運ばれてくる。真っ白な湯気に乗る香りが更に食欲を増してくる。
「いただきます! ……美味しい!!」
餃子も白米も最高にマッチしている。ガツガツハフハフと、下品でない程度に抑えながらも勢いよく食べていく。
「良い食いっぷりですなァ旦那ァ!」
「本当に美味しいよ!」
本格的な味で、どんどん食が進む。そりゃ、現地だからそうなんだろうけど。そういえば、日本食を全く食べない生活なのに飢えていない自分に気が付いた。
(呉の食生活が合ってるのかな。魚も食べられるし満足だよな)
咀嚼しながら考える。だが考え出したら食べたくなってくるのが正直なところである。今まさしく食事中なのに胃は素直すぎだ。
(そういえば、杏仁豆腐作れてないわ……)
洛陽に行くので延期になっていた杏仁豆腐も作れていないことを思い出す。全部をやろうと思えばかなり忙しいことになりそうだ。
「……いたわ。慶!」
スープを飲み干したところで、今晩の飲みの相手から声を掛けられた。
「おぉ雪蓮。どうしたの、飲みの時間までまだあるよ?」
「緊急で軍議が開かれることになったわ。食べ終わったら来て。先に行ってるから」
はたして、一介の医者が軍議に出て良いものか悩みつつ、勘定を払って城へと
「食い過ぎた……脇腹痛ぇ……」
恋姫で一番好きなキャラ(呉編)
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孫堅/炎蓮
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孫策/雪蓮
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孫権/蓮華
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孫尚香/小蓮
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周瑜/冥琳
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黄蓋/祭
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陸遜/穏
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甘寧/思春
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周泰/明命
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呂蒙/亞莎
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張昭/雷火
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程普/粋怜
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太史慈/梨晏
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魯粛/包
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袁術/美羽
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張勲/七乃
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華雄
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黄祖