蓮華たちを早く出したい……。
日間22位ありがとうございます。
「ちぃ姉さん、大丈夫?」
「あぁ、人和。何を持ってきたの?」
私の目の前には湯気の立つ器を持った妹がいた。
斉国に逃げ延びてどれだけ経ったのか分からないが、現状が最悪なのは分かっていた。
私たち三姉妹はただの旅芸人である……いやだったと言うべきか。
お客さんが私達の歌で喜んでくれるのが嬉しくて、いずれ大陸を歌と踊りで制覇する夢を掲げて街から街へと旅をしていた。気が付けば私達をご贔屓にしてくれる追っ掛けがいて、私達の旅の安全を守ろうとしてくれた。そして今や黄巾党とかいう暴徒の首魁とされている身の上だ。
どうしてこうなってしまったのだろう。何が悪かったのだろう。一人の追っ掛けが持ってきた『太平要術』とかいう書物を渡されてからというもの、お客さんはとてつもなく増えて嬉しかったが、それに比例するように襲撃を仕掛ける者も増えたのである。
「食糧よ。分けてきてもらったわ」
「……ありがと」
手渡された粥は温かくて美味しい。
このような生活は嫌だと三人は思い至り、共に行動していた黄巾党の天幕から脱走した。私達のせいで苦しむ人が生まれるのが嫌だった。そしてこの街に流れ着いたのが居場所がバレてしまい襲撃されている。
この街を治めていた県令も、他の食客を連れて逃げてしまった。たった二人だけが残って城門を死守している。
「私、もう一度歌うわ。姉さんを呼んできて」
「分かったわ」
私達の歌で、守ってくれている兵士のみんなを鼓舞すること、不安に怯える住民の気持ちを紛らわせることが私達の出来ることだった。
「これが最後の矢だ、大事に使え! 投げられる物は何でも持ってこい! 無くなれば屋敷の壁を崩して投げろ!」
必死の抵抗が続けられている城壁では、矢が尽きようとしていた。この籠城戦も何日続いているのか、数える者もいない。ただひたすら街にいる家族たちを守るために戦っている。
「……歌だ、歌が街から聴こえるぞ!」
「今日も天和ちゃんたちが歌ってくれているぞ!」
「籠城でも癒されるなぁ……」
「お前ら気合いを入れろ! この城壁が抜かれたら、天和ちゃんたちまで酷い目に遭わされちまう! 何としてでも守るぞ!」
城壁を守る兵の士気が上がっていく。ここ数日、彼らがここまで頑張ってこれたのも、彼女らの歌があったからこそだった。
「まだ歌で気合いを入れられるか……あい分かった! 連中は私が散らしてこよう!」
「それなら私も!」
この城壁で指揮を執っていた食客の一人が槍を構える。
「おぬしらはこの城壁を死守するのだ。そして……あの旅芸人たちに、この北方常山の
太史慈は援軍を呼ぶために城を出て、単身で出ていった。本当に戻ってくるのかは分からない。しかし籠城も限界に近い。この身を賭してでも、この街を守り抜く。
趙雲が単身突撃を仕掛けた頃。
雪蓮たちの部隊も展開を終えて、攻撃を仕掛けるところだった。
「もう街の門が破られているのか……」
状況は最悪だった。街の中にある城壁で何とか押し留めているが、矢は尽き、城壁からは石を投げ、鍋を落とし、意地になって食い止めている。こうなっては城内と呼応して挟撃を仕掛けることは不可能に近い。そしてその最終防衛ラインも破られようとしている。
「私が前衛で行くから、その隙に乗じて街に侵入して、負傷者の救護を」
「……分かった!」
指示をされるものの、自分は初陣である。もしかしたら死ぬかもしれない。そんな恐怖もある。正直なところ滅茶苦茶に怖い。念のために
「侵入なら、私が援護に回るよ。街の構造分からないでしょ?」
太史慈が名乗りを挙げてくれた。ありがたい、これで百人力だ。
「私達は背後から突撃を敢行する。侵入は任せたぞ」
冥琳がまさか突撃なんて言うとは思わなかった。てっきり奇策でも用意していると思って目を剥いてしまう。
「まさか、このような状況で奇策など、自らの首を絞める結果しか生み出さないだろう。まずは城内に入りきることか肝要だ。
そして実に突拍子の無いことを冥琳は言ってのけるのだった。
アンケートに張三姉妹が入り切りませんでした。ごめんなさい。
蜀も間違いなく入り切らないので、別枠でアンケートを設けます。
恋姫で一番好きなキャラ(蜀編)
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劉備/桃香
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関羽/愛紗
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張飛/鈴々
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趙雲/星
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諸葛亮/朱里
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鳳統/雛里
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黄忠/紫苑
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厳顔/桔梗
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魏延/焔耶
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馬超/翠
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馬岱/蒲公英
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馬休/鶸
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馬鉄/蒼
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糜竺/雷々
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糜芳/電々
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孫乾/美花
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公孫賛/白蓮
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呂布/恋
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陳宮/音々音
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璃々ちゃん