歌姫カガリのマクロス風SEED世界 作:ソロモンは燃えている
短いです。
いろいろ、アイディアが浮かんだのでプロットを見直しました。
ダイジェスト版からどんどん離れていきそうです。
モビルスーツ強奪部隊を取り逃し、ミッションに失敗したミネルバは、デブリ帯を抜けた先でPMC『ファング』本社からの補給を受けていた。
そこで新たなミッションが与えられた。
「なんだと!ユニウスセブンが?!」
「そんな、あれは100年単位で安定軌道に乗っていたはずですよ」
「・・・ですが実際に動いているんです。
そして、最も危険な軌道を取ろうとしている」
「なんて事だ」
「我々ファングは統合軍からの依頼を受け、ユニウスセブン破砕作戦への参加を決定しました。
ミネルバの補給後、オズマ隊は直ぐにユニウスセブンに向かってください」
「俺たちに依頼が来るって事は・・・」
「はい、統合軍はこの事態を人為的なものと判断しました。
そして、我々もその判断を支持しています」
「このミッションは受けるしかないな。
あれだけの質量を持つ物体が地球に落ちれば、どれ程の被害が出るかわからん」
「これが人為的なものなら妨害もあるはず。
統合軍の戦力はこれだけなのですか?」
補給部隊から知らされた破砕部隊の規模は、戦闘があると考慮すれば明らかに少なかった。
「統合軍は、急に活動が活発化した宇宙海賊に対処するため各地に散っているので、この作戦に投入できる戦力はこれだけだそうです。
ですから、傭兵やPMCに声を掛けて戦力を集めているんでしょう。
どれくらいの戦力が集まるかは分かりませんが」
「地球の危機だ。
他の連中も、それ程バカじゃないと信じよう」
この情報は、次のミッションとしてパイロット達にも伝達された。
「ユニウスセブンが!?」
「なんで、そんな事しようと考えるのかな?
いったい誰が・・・」
「そんなの決まってるでしょ!
地球を壊そうなんて考えるのは、」
「あのトゥルーザフトとか言う奴ら・・・だな。
くそっ、そんなに戦争がしたいのかよ!あいつら!」
シン達の敵対心は、この事態の裏にいるであろう組織に向けられていた。
モビルスーツ強奪事件の少し前の事。
その日、世界に衝撃が走った。
地球圏全体に一つの組織が誕生したと言う宣言が発信された。
その名をトゥルーザフト。
ザフトを脱走し、地下に潜った者達が再び集結したのだ。
だが、世界が衝撃を受けたのは別の事だった。
トゥルーザフトのような組織が出現する事は予想されていた。
地下に潜った彼らがいつまでも大人しくしているはずがない。
いずれ組織化されてテロリストとして活動し始める事は明らかだったのだから。
では、世界は何に衝撃を受けたのか?
世界に向けて宣言を行ったトゥルーザフトの代表が、アスラン・ザラだったのだ。
「世界の皆様方に申し上げる。
皆様は世界の現状をどう感じているでしょうか?
あれだけ大きな戦争を経ても何も変わっていない。
世界の富は、相変わらず理事国を中心とした一部の者達が握り続けている。
そしてプラントは、戦争のすべての責任を背負わされ、自らが悪だとする教育を強いられている。
確かにプラントは戦争に負けた。
ですが、その責任は戦った我々の世代が背負うべきものです。
子や孫にまでその重荷を背負わせようとする理事国の悪辣さを許す事はできない。
また、理事国は、世界の悪意に晒されているプラントから自身を守るための最低限の武力すら剥ぎ取ったにも関わらず、碌な防衛部隊を配備していない。
彼らにプラントを守る意思がないのは明らかです!
私は確信しました。
父、パトリック・ザラの示した道こそ我らコーディネーターにとって唯一の正しき選択であったと。
ここに、我らトゥルーザフトこそが正統なるザフトであると宣言します!
我らは、我らの未来を切り拓くために戦う。
この戦いの果てに、私は父の御許に召されるでしょう。
ザフトの為に!」
このアスラン・ザラの演説を契機として、トゥルーザフトが各地で活動を開始。
それに呼応するようにザフト脱走兵を取り込んでいた宇宙海賊達も活動を活発化させていった。
統合政府は彼らを即テロリスト認定し、テロ組織として取り締まりを強化。
多くの戦力を投入することになる。
もちろん、トゥルーザフト代表のアスラン・ザラは偽物だ。
アスラン・ザラと声や背格好が似ている者を整形して外見をそっくりにしているのだ。
アイドルをしていた婚約者のラクスと違い、アスランはメディアへの露出はほとんど無かった。
そのため彼の情報は少なく、近しい者以外に彼を偽物だと見破れる者はいなかった。
死んだと思われていた英雄がこんな形で帰還するとは誰も予想できなかった。
ラクスと声や容姿がそっくりな闇ラクスの存在もあり、最初は偽物ではないかと疑う者達もいたが、トゥルーザフトを統制する指導力とカリスマ性、前線でRe《リファイン》イージスを駆り、スーパーエースとしての力を見せつける姿にその声は小さくなっていった。
もっとも、本物を知る者達からすれば指導力やカリスマ性は逆に偽物だと確信させる要素であったが。
そんな偽アスランの宣言を見ていた、本物であるところのアレックス・ディノはと言うと。
「くっ、俺の名を騙る者が現れるなんて」
「ザラの名は、それだけ利用価値があると言う事だ。
ネームレスの情報も、まだ掴んでいない。
この男を調べるのも手だが」
「隊長、宇宙に上がらせてください。
奴を野放しには出来ません!」
「奴がネームレスの手の者かは分からないが、このタイミングで動き出した理由も気になる。
探りを入れるのも悪くはないか」
こうして、ファントムペインも宇宙へと上がる事になった。
彼らは後に、傭兵としてユニウスセブン破砕作戦に参加する事になる。
PMC『ファング』のミネルバと共闘するまであと少し。
彼らの出会いが、その後の運命にどう影響するのか?
最近アカギを見て、偽アスランが出てきました。
この作品が完結するまで6年くらい掛かる予兆かもしれません。
シン達の成長や闇ラクスとの絡みまで、なかなか到達しないですね。