長篇ドラゴンクエストⅢ ASTEL・SAGA 作:ちこちろん
《ムオル》
ポポタ=トルマン(21歳)
ムオルに住む薬師の青年。幼い頃にオルテガを助け、以来彼を慕っている。子供の頃は大人の目を盗んで度々村を抜け出すなどかなり手の掛かる腕白坊主だったが、オルテガと過ごした影響かその後は落ち着き、母親の手伝いを積極的にするよい子となる。
性格は至って誠実な優しい
カンダタとは旧知の仲で、時折彼の父親が薬草を卸しにやってくる。
淡い金髪に空色の瞳で母親譲りの整った顔立ちをしている。体格は細身だが薬草採集に度々村の外に出掛けるのでそれなりに鍛えてある。剣術は城勤めの兵士であったアニーの父親に教わった。アニーとの結婚を許す条件として出されたアニーの父親との決闘に挑み、見事勝利して結婚。そして今に至る。
アニー=トルマン(18歳)
ポポタの妻。昔はアリアハンに住んでおり、アステルとは8歳頃まで共に過ごした幼馴染み。性格は引っ込み思案で泣き虫だった上に過去の出来事で更に気弱になってしまったが、新しい暮らしとポポタの支えもありかなり改善する。
ポポタとはお世話になってる薬師の息子として、ムオルに越してきた頃からの付き合い。なにかと面倒をみてくれる新たな幼馴染みの彼は、気が付けば夫になっていた。
細く小柄で白い肌、黒褐色の一重の瞳に幼さが残るかわいらしい顔立ち。鼻梁に散らばるそばかすを本人は気にしているが、それもチャームポイントである。長い赤毛の髪を二つに分けて三つ編みしている。
アステルの手作り檸檬ケーキが大好物。
リーズ=トルマン(37歳)
ポポタの母親。ムオルに暮らす唯一の薬師であり医者でもある。夫は他界している。
空色の瞳に、癖のない背中までの金髪は仕事の邪魔にならぬよう一纏めにしてくくっている。穏やかではあるものの芯のある美しい女性。優しい人だがポポタ曰く怒るととても怖いらしい。
オルテガへの想いをポポタに冷やかされたが、案外間違っていなかった。オルテガに自分の奥さんと雰囲気が少し似ていると、惚気混じりに語られた瞬間にその熱は冷めたが。
アニーの治療にあたり不眠症や精神安定の薬を処方し、話を聞くなどのカウンセリングを行いつつ、息子にフォローさせながら村の者達とも交流を薦めた結果、アニーの心は安定していった。
ロダン=バトレ(39歳)
アニーの父親。中肉中背で引き締まった体躯。アニーの赤髪と色白の肌は彼譲り。
出身はムオル。幼い頃から腕っぷしに自信があり、成人を迎えたのを機に流れ戦士として故郷を旅立つ。熱血漢で喧嘩早い性格だった為、旅先でトラブルに巻き込まれる事も多かった。アリアハンで諍いに巻き込まれた時、王国兵だったオルテガが仲裁に入ったのがきっかけで彼と仲良くなり、誘われて王国兵団に入る。
その後ソニエを妻に迎え、このままアリアハンに腰を据えるつもりだったのだが、アステルの魔力暴走事件で心を病んでしまった娘アニーの為に家族でムオルに帰郷する事にした。
今は主に狩りやムオルの守り人として兵士として培ってきた剣の腕を振るいつつ、その傍ら村の若者達に剣術指導をして過ごしている。
ソニエ=バトレ(39歳)
アニーの母親。黒褐色の髪と瞳。長い髪を結い上げてお団子に纏めている。ふくよかな体つき。ごくふつうの家庭的で暖かみのある雰囲気の可愛らしい女性。
その昔アリアハンにレーベ以外にも村があった頃、ソニエの住んでいた村は魔物の奇襲に遭い、彼女を含む子供以外の村人は殺され壊滅してしまった。ちなみにアステルの母エリーゼも同じ村出身で、ソニエと共にアリアハンの教会に保護される。
その縁もあってソニエは年下のエリーゼを妹同然に可愛がっていた。
オルテガとは同い年で子供の頃からの付き合い。孤児と馬鹿にするいじめっこを追っ払ってくれたのをきっかけに仲良くなる。
成人後も教会の孤児院に残り、シスターと共に孤児たちの世話をしながら暮らしていた。
エリーゼに会いに教会に行くオルテガを冷やかそうと付いてきたロダンは、そこにいたソニエと出会い、一目惚れし求婚する事となる。
ヌーク草………強い発熱作用がある赤い薬草。乾燥させて細かく刻み香辛料として主に料理や飲み物で使われている。極寒の地ムオルに暮らす者達にとってなくてはならない貴重な薬草で、短い夏の間にしか収穫できない。
ポカパマズ………《ポカパマズの冒険》というタイトル物語の主人公の名前。実はオルテガが創作した物語で、カンダタやムオルの子供達の心を掴んだ。