Muv-Luv 宇宙駆ける旅   作:ジャンカー

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初めまして、この作品はマブラヴとガンダムのリアルシリーズクロスオーバーとなっております。
転生が苦手なので、重みのあるシナリオで進めていこうと思っています。


プロローグ 旅立ち

人類が地球を離れ100年余りの年月が過ぎていった。宇宙開発が進み、人々は複数のコロニーを造りそこで生活をしていた。

長年、モビルスーツという人型兵器を使った幾つもの戦争が起きては収まり、数えきれないほどの死者を出して戦いは終わりを告げた。

宇宙世紀0193──宇宙海賊『クロスボーン・バンガード』と木星帝国の戦いが終わり、新たな時代へと向かおうとしていた。

クロスボーン・バンガードはあるMSを建造していた。しかしそれは戦争のためではなく、「宇宙空間での活動」を主体として作られたMSであり、戦いのプログラムが封印されていた機体である。元々は戦争が続いた際の兵器として実戦投入を視野に入れており、ビーム兵器はもちろんのこと実弾を使用する兵装も装備されている。

 この機体の開発・実用を任されている者が一人、彼の名はユート・フィラッツェ。かつて木星帝国に両親・妹の命を奪われ、復讐のために海賊へなった青年。しかし、白いMSの戦う姿を見て自分の考えが浅はかであったことに気がつき、今は整備兵兼予備パイロットとして活躍している。

 

「俺がテスト飛行を?」

「そうだ、というより君に一任している機体なのだから当然だろう」

 

PXで食事中、同期に伝えられた内容。もとは戦死した先輩が担っていたプロジェクトなのだが、当然今任されている自分の仕事なのはわかっていた。

 

「と、突然すぎないか?だってあの計画は」

「一つの艦とMS、一人のパイロットにAIを任せ外宇宙を開発する壮大なプロジェクト」

「準備というものがあってな…あの機体だってプログラムが」

「戦闘禁止プログラムだろ?そんなのあってもなくても、戦いに巻き込まれりゃ無いもんさ。整備は万全だ、艦長がすでに準備を進めている」

 

席を立ち、PXを後にする同期。

 

「後はお前だけだ、覚悟決めろよ」

 

軽めの挨拶と言わんばかりに親指を立てる。

 

「覚悟ってなんだよ…」

 

 

 

 

 

白い悪魔、そう名付けられた機体は幾つもの戦争の中心にいた…。

『ガンダム』という名は栄光なのか、それとも呪われた名なのか。いずれにせよ、そんな機体に乗るようでは無事にプロジェクトが終わるとは到底思えない。

それでもやるしかない、と『覚悟』を決め、自身が駆るMSへと呼びかける。

 

「よろしく頼む、パルティーダ」

 

『戦闘プログラムは考えんなよ?何があるかわからんからな』

「わかってるよ、というか宇宙開発のテストなんだから大丈夫さ」

『そんなフラグ立てやがって!帰ったら奢れよ』

「嫌だね」

 

そんな軽口を言い合っていると、発進許可が降りたため操縦桿を握りカタパルトの先を見つめる。パイロットスーツを着ているのに、まるで素っ裸のような感覚。宇宙に単体で出るのは生まれて初めての経験だったため、恐怖もそうだが好奇心の方が強く前に出る。

 

「ユート、パルティーダ発進します」

 

宣言した瞬間、カタパルトがもの凄い速さで進み、あっという間に宇宙へ飛び立ったのだった…。

 

背中に十字架を背負う白い悪魔、クロスボーンガンダム・パルティーダ。その旅立ちは終焉か、再生か──。 




設定です

XM-XPTクロスボーンガンダム・パルティーダ
クロスボーン・バンガードが宇宙開発を進めるためサナリィ社と共同開発・設計したMS。元は木星帝国との戦いで実戦投入するはずだったが、途中で計画を変更し戦闘用プログラムをロック、「海賊らしい冒険用」MSとしての位置付けがされる。
かつての母艦・マザーバンガードの『光の帆』やミノフスキードライヴと同じシステムを利用し、推進剤要らずの単独での宇宙・大気圏内長時間飛行を可能としている。
戦闘能力・兵装は未確認であるが、素体となったクロスボーンガンダムと同型のフレームを使用しており「素の戦闘力は高いのでは」と予想されている。(ユート同期・後輩談)
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