ルッキング!アットミー!!   作:はひろ

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14 告白の後の二人!

 

朝遅刻しかけたらよくわからない成人女性に告白された

 

うん、状況を理解したくないね

 

こう、小説でよくあるなんかテンパって告白みたいになっちゃったんだろうと思うことにする

 

そう考えると落ち着いてきた

 

そこで見えてくるのが彼女の容姿

 

凄い美人なんだろうなぁとは思うが、肩口までで切られている黒い髪は艶が薄れ、少しボサついているし、メイクも少し崩れているように見える

 

衣服は、スーツを着てはいるが皺が少し目立つ

 

そして一番目立つのが目

 

薄く隈は出来てるし、少し充血している

 

何より視線が興奮しているように感じるのと同時に、私を凄く意識している割に、私を見ていないような?ふわふわした感じになっている

 

予想が当たってるなら寝不足だろうなぁ

 

 

 

「…とりあえず、また後で話しませんか?少し休まれたほうがよろしいかと。連絡先はお渡ししますので、学校が終わっている時間で、貴女の時間の都合のよい時にお話しましょう。出来れば門限まででお願いします」

 

 

 

そう言ってメモ帳に電話番号を書いて渡す

 

これならいいだろうと思い、その場を去る

 

というか、ほんとにギリギリでは?

 

私は、さっきの女性を少し恨みながら全力で走った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャイムがなり始める前にはどうにか席につくことができた

 

ホクトちゃんからは、少し安心したような視線を向けられながら挨拶した

 

コウちゃんはまだこちらを少し不安そうにチラチラ見てきている

 

いい子達だなぁ

 

私はしみじみとそう思いながら、挨拶を返し、コウちゃんに向けてごめんねーとボディーランゲージで伝えた

 

すると少し怒ったような表情を見せてまたあとでと口パクで伝えてきた

 

すっと目を逸したところでチャイムが鳴り、HRが始まる

 

いつの間にか入ってきていた担任の話を聞き流しながら朝の話を考える

 

とりあえず、告白された

 

うん、これしかわからんね

 

そういえばトレーナーのバッチだったかな?付けてたっけ?

 

もし付いてたらなぁ…最高なのだけど

 

いや、変人っぽいトレーナーなのは如何なものかと思うが、選り好み出来ないのはわかってる

 

二人に相談?んん、いや、どうしなきゃいけないかはわかってるし相談するのもな?

 

まあ雑談程度に話を出すかなぁ

 

そんなことを考えていると、何処からか?いや、周りから視線を感じる

 

慌てるような感じ?は隣と少し離れた席から、非難するような視線、これは真面目そうな子だなぁ。後は笑ってる?

 

そういえば少し陰ってるような?

 

東の方を見るとそこには無感情と言っていい担任の顔が

 

え、怖い

 

顔を引き攣るのを抑えられない

 

視線と多少の感情が向けられていれば大体わかるのに、隣でガン見されてるのに気が付かないとかどういうこと??

 

 

 

「ルッキンアットミーさん、私の話し方は事務的だとよく言われますが、意識が飛ぶほど退屈なものだったでしょうか?」

 

 

 

「い、いえ、すみません。昨日のレースのことで眠れなくてボーっとしてました!」

 

 

 

「…そうですか。授業が始まるまでには意識をハッキリとさせておいたほうがいいですね。それでは、ホームルームを終わります」

 

 

 

尚更怖い

 

なんか、前世の職場の経理担当を思い出す

 

あの人たち仕事のし過ぎで人間性欠けてたんだよなぁ…

 

身震いしているとホクトちゃんが話しかけてくる

 

 

 

「昨日から様子がおかしいですけど、何かあったんですか?」

 

 

 

「いやぁ、ちょっと昨日スタート失敗しちゃってあんまり上手く走れてないんだよね。それでなんかイライラしてたかも」

 

 

 

「それは負けた子に失礼じゃないですかね?」

 

 

 

「あはは、後は今日の朝変な人に告白られたからかも」

 

 

 

「笑って流そうとしてますね?告白とか適当な?告白?告白ってあの?えええっ?!」

 

 

 

「ちょ、ホクトちゃん声が大きいよ?!しかもそんな驚く?!」

 

 

 

「こ、コウちゃん!るっちゃんが!るっちゃんが!」

 

 

 

コウちゃんの元へ向かうホクトちゃん、その声に驚くコウちゃん、好奇心の視線を向けられまくる私

 

うん、こういう視線はしんどいね!

 

私は二人にどう説明するか、1限目の先生が早く来ることを祈りながら考えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アラームが鳴った

 

目覚まし時計を見ると13時丁度を指している

 

ゆっくりと伸びをし、息を吐いたところで悶える

 

何てことを言ってしまったんだ私は...っ!

 

心中だの、失恋だの恋愛ごとに絡めて考えてた私が悪いけど

 

そこで告白はないだろ私…

 

しかも、思ったより大人の対応されたし

 

私のほうが年上だよね?

 

なんで一回冷静になって考えろ的なニュアンスを遠回しに伝えられてるんだ

 

すごく恥ずかしい

 

でも、その甲斐あってか、連絡先は手に入れた

 

もしかして脈アリかな?

 

思わずにやける

 

自分の感情の温度差で風邪を引きそうになるが、どうにか耐える

 

今は、どう勧誘するかだ

 

とりあえず、私の経歴と関わったウマ娘のことかな?

 

それとも、トレーニングプランだろうか?

 

あの子が何処を目指しているのかが正直な所見えていない

 

特定のレースよりも、強い子が多いレースのほうがいいのだろうか?路線はどうしたいんだろうか?今回は出遅れからの追い込みだったけど、実際のスタイルは?

 

うん、わからない

 

そもそも名前がわからないんだ

 

調べようもないし、聞きようもない

 

チームの子には聞きにくいしどうしようかな

 

…よし、全部まとめて見せれるようにしよう

 

私は食事も取らずにパソコンを立ち上げた

 

余計な物は入れる時間がないから簡潔に、でもわかりやすく

 

恐らく今までで一番集中していたかもしれない

 

出来上がる頃には、空が薄暗くなっていた

 

私、頑張った

 

今まで元々あったデータをベースに作ってはいるけど、まとめるだけでこんなに大変な思いをしたのは初めてかもしれない

 

ウキウキとした気分で彼女の電話番号を打ち込み電話をかけた

 

あれ、なんて声をかけたらいいんだろう?




書き方に苦悩する日々です
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