その後、3人でお喋りしながら食事をとった
少し冷めていたが、それでも肉汁は固まることなく、溢れ出て柔らかく旨味のあるハンバーグと特製と思われるデミグラスソースがよくあっていて非常に美味しく、すぐに食べ終わることができた。
ただ、人参ぶっ刺す必要...ある?
中まで火が通っていて柔らかく、バターの風味もあって独特の臭みが消えて食べやすかったんだけど
ボストンキコウシは、私の2倍位の量を食べてて凄いなぁと思っていたら、少なくない?大丈夫?と心配してきて、ホクトちゃんも、少し食べますか?と少し悲しそうな顔をしながら料理を差し出してきたので、丁重にお断りした。
そんなこんなで食べ終わり、3人で教室に戻ると、そこには何人かの着替え中のうm...!?
咄嗟に横に視線を逸らすとボストンキコウシと目が合う
すると彼女は苦笑して
「もしかして午後から模擬レースやるの知らなかったりするのかな?」
「わ、ワッハッハーそんなわけないじゃないか!ぼっちゃん!」
「…ぼっちゃんは辞めて欲しいかなぁ」
「ならコウシちゃん?」
「それは別の意味で辞めてほしいかなぁ!なんかカタコトで名前を呼びそうだもん」
「えーじゃあコウちゃんで」
「それなら…まあ」
「あの、早く入ったほうがよくありませんか?」
上手く誤魔化せたと内心ほくそ笑んでいると、逆方向から声がかかる
そういえばまだ入口だったなぁと周りを見渡すと、色んな感情の込められた視線が刺さっている
何やってんだはよ入れ的な少し侮蔑の混じった視線、扉が開けっ放しとなり、外から見える状態になっていたことでの羞恥の混じった視線、ホクトちゃんに向けてよくやった的な視線とそれに比べてあんたら二人はと呆れの混じった視線
どれもいい視線だぁ…
「あ、ごめんね?ほら!るっちゃん早く入って!」
そう言って手を引っ張ってくるコウちゃんに、強制的に現実に引き戻された後、渋々私達も着替えることにする
「しかし模擬レースっていきなりやって大丈夫なの?怪我とか怖いんだけど」
「ええ、まあ全力を出さなければいいですし、何より900mのダート平地なのでそんなに負荷はかからないと思いますよ」
着替えてる最中にふと思った疑問に対してホクトちゃんが答えてくれるが、少し表情が曇っていた
「ホクトちゃん?どうしたの?」
「あー…すみません、顔に出ていましたか?その、個人的な趣向の話なんですけど、こう、カラッと乾いた芝が好きでして、ダートとか重バ場になるとどうにもやる気が…」
「意外だね。なんか話していると、そういうのは気にしないタイプかなと、僕は思ってたんだけど」
「そんなことないですよ?私前傾姿勢で走れないですし、体も硬いですし、自分に合ったことしかできないんですよ」
「でもここに入れてるってことは、そのできる部分がすこく速いってことだよね?レースで一緒に走りたくないなぁ」
「私はるっちゃんと走ってみたいですけどね」
「僕も二人と走りたいかな」
「あはは、手加減してね?」
G1バと最低限オープンは勝ってそうな娘相手はほんとに勘弁してほしいと思いながら着替え終わりグラウンドへ向う
気持ちよく走れたらいいなぁ
コースは佐賀競馬場をイメージして頂ければと