その後も行われる模擬レースを見ながら3人で意見を交わす
まあ、私は二人の会話を聞いているだけなんだけど
どちらもきちんと自分の理論のもとに話をしている為、正直話に入りにくい
話してる内容も、ピッチがどうとか、仕掛けるタイミングがどうとかならなんとなくわかるが、脚の筋肉の付き方や、柔軟性、走りの姿勢から、この娘は伸びそうとか、こうすれば良くなりそうとか、このままだと怪我しそうとか色々と話しているのを聞くと頭がこんがらがる
諦めてレースを見るのに集中すると、後のレースになるにつれ、レベルが上がっている?ように感じる
今はまだ、私や二人と同じレベルくらいだと思うが、見ている限り芝で距離延長したらやばそうな娘が多いなと感じる
勝ち負けには正直な所興味はないが、勝ち負けに絡めなければ面白くない
だから実力上位のこの二人とは走りたくないんだけど...本当に谷間の世代なんですかこれ
まだ、本格化してないし伸びる娘も多いと考えるとOPも勝てるか分からなくなってくる
そんなことを考えてナイーブになっていた
「ルッキンアットミー!話があります!」
自分のレースがつまらなかったのもあるんだろうか?つまらないながらにも、もしかしたら自分は速い方なのかもしれないと、心のどこかで思っていたのかもしれない
自分ってそんなに厄介な性格してたっけかな?
「ちょっと!聞いています?」
そもそも前世での自分の性格ってどうだったっけ?
レースの勝ち負けに拘らないのもよくわからない
前世で何かしらの競技に参加していたと思うんだけどな?
自分の性癖についてもわからない
ここまで視線に拘りなんてあったっけ?
いや、何でも行けるタイプだったと思うが、拘りなんてなかった...はず
名前に引っ張られているのか?でもウマソウルは入ってない
「るっちゃん?呼ばれてるよ?」
そもそも、いつから私は、私と前世を自覚した?
何で、走り方を知っている?適正距離や脚質が自在型だと分かっている?
「るっちゃん?!大丈夫ですか?!コウちゃん!先生を呼んでください!」
「わかったよ!」
呼吸が乱れる
自分に対する違和感が増して、気分も悪くなる
「るっちゃん!聞こえますか!るっちゃん!!」
自分は何なんだ?それだけが頭の中をぐるぐると駆け回る
次第に視界も遠く、暗くなっていく
力が抜ける
誰かに支えられた感覚がするが、だれかもわからない
声をかけられている気がするが、何を言っているのかもわからない
なにもかんがえられなくなる
私は多分、ここで完全に意識を失った
話しかけてきた娘は一応同じクラスです
彼女からすると、自己紹介の時点でおかしな娘が、模擬レースなのに、ちょっと粗めのレースをしていたのを注意しようと声をかけたら無視された挙げ句、いきなり過呼吸起こして眼の前で倒れられてええ…ってなってます
尚ここまで初日の出来事です