戦闘が開始して一分、未だに怪人は討ち取られずその存在を証明し続けていた。
それを見て『
「怪人真蛇、怪神蛇龍姫の作り出した怪人の初期ロット。与えられた力は『
「推定評価、戦闘C能力D補助Bその他B+で総合評価は脅威度またの名を優先殲滅位準2級...だっけか?評価をつけたやつはポップコーン片手に映画鑑賞でもしてたようだな」
『
何故ならその理由が今現も存在し、の前で大立回りを繰り広げているからだ。
一級ヒーロー、その称号は伊達ではない。単身で低位の怪人組織なら壊滅せしめるほどの力と影響力を持っている。そのヒーローがチームを組んでなお仕留めきれないということはつまり......
「一級怪人の上、
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「フンッ!砕け散れぃ!」
振り下ろされる豪腕を寸でのところで身体を急停止させ回避する。振り抜かれたと同時に巻き起こる風圧が僕の身体を押さえ付けるが今はそれすらも身体の熱を冷ますだけのものにしか感じない。
「あぁぁぁぁっ!まだだっ!!『
極限状態にどうやら口が
腕の周りを滑るように『
「私を忘れてもらっては困る」
あぁ、忘れてないさ!しっかりと見ているとも。
普通に体を倒して躱しても間に合わない首元を狙った鎌の高速斬撃を足の力を抜いて自分から落ちることでわずか数舜の差で回避する。
僕の『
「Mr.『
「なんなんだこいつは...」
やだなぁ、ちょっと憧れのヒーローに囲まれて興奮しているだけの一般的模範怪人じゃないか。立ち回れているのは
身体を支えていた膝を自ら崩し、自重で落ちる力を利用しながら体を捻り右足を通りすぎる『
あぁ素晴らしい精密さ、こんな高速戦闘中にピンポイントで正確に守りにこれるヒーローはそういない。
「恐ろしいほどの正確な防御壁、『
「うっ、気持ち悪いわね...こいつ」
僕の独り言を無視して、無視して?ミラーガードは『
なんて熱烈歓迎、1人相手にするにも勝てない戦いに等しいのに動くのは3人、いや4人か。
脇腹が熱した鉄を差し込まれたかのように熱い。
見なくても分かる圧倒的な俯瞰的空間把握能力を持つ『
と言っても僕も悶絶しているんだけど...アンプルの興奮剤作用と強烈な精神保全効果のお掛けで怯むこと無く動ける。ほんの一瞬でも体を硬直させたら『
だから、使うことにする。僕の集大成を───
「使うね、僕の研究結果。最高で最強のヒーロー達、楽しんでよ」
僕は2つの黒い鱗を地に落とした。
その黒い鱗は地面に落ちるなり直ぐに変化を表す。ドロリと泥のように溶けたかと思えば周りの塵や砂埃僕の流す血などを取り込んで、でかくそして形が整っていく。それ僕が我が王の役に立つために造り上げた研究成果の一部、『
「なん、だそれは...?」
『
手の形を整え、『
「ごぉ!?」
「『
「オーダー『
僅か一単語の命令、『
腹に突き刺さる抜き手に押され、たまらず後ろへ一歩下がった『
『
2人は封じた、少なくとも生まれたばかりの『
そして、僕の試練はここからが本番だ。
『光壁』を操り、防御に秀るミラーガード。
『天体視感』によって得た視界による神業の銃撃を放つテンガン。
そして、なによりやばいのが
『監視世界』時間を操り停止減速させる力の最上位を持ち操るウォッチ。
くそっ!平時なら後先考えず突っ込んでそのヒーローの由縁たる
「まったく、ままならないな」
「あぁ、全くだ。君が最後になってしまったなんて失策だよ。最初に潰さなきゃならない存在を最後に残すなんて……
「えぇ、もう逃げ道は無いわ」
『
手加減してくれよ!雑魚怪人一体にそこまですんなよ!まぁ、
腹から吹き出す血を『蛇鱗』の鱗を産み出して傷口を無理矢理塞ぐ。それと同時に『蛇鱗』の力を、素の力での最大限にまで高める。
深度7まで深めた力、そして元々持つ素の体術である程度の、『
だかウォッチの『
もっとも、事前に来ると分かっていたので何とでもなるように準備をしてきたつもりだが。
『蛇神姫』の正確に言えば『蛇』の能力が込められたオーブを思う。僕1人にこれだけのヒーローが全力で襲いかかる理由はこれだ、この『蛇』のオーブを人類が手に入れれば人類は『蛇』の力を得ることが出来る。
それは別に良い、人類が強くなり新しい
けれどそれはヒーローが自らが困難に打ち勝った報酬であるべきで、こんな雑魚怪人の討伐報酬にしては豪華すぎる。
だから渡さない、死んでも渡さない。たとえここの研究成果を奪われたとしても、これだけは譲れない。
これがヒーローの手に渡るのは復活した
その光景を思い浮かべると、何故かいつも笑みが深くなってしまう。
「異常者が...」
『
少なくとも僕はそう思っているし事実その通りだろう。
『
これならば通じる。
ははは、気分が良い。きっと勝負はきっとこの数秒で決まるのだろう。
指を整え親指を折り畳む、想像するのは1本の尾だ。僕の腕は今、敵対者を縛り付け切り裂く鋭くしなやかな蛇の尾となった。
両足も合わせると2刀流もビックリのなんと4尾流だ。通常指で人を突き刺そうとしても突き指してしまうけれどそこは僕の『
アンプルによる強化、能力の最大活用、それを利用した格闘術の開発。これが僕の持ちうる全てを突き詰めた集大成...には届かないけどそれでも今出来る全力だ。これを一級...いやそんなくくりもどうでも良いか、目の前のヒーロー達にぶつけれると思うととても嬉しく、じゃなかった通じるかどうか不安に思う。
そうだ、通らないと思うけど一応聞いておかなくてはね。足を止めること無く『
「そこを通してはくれないかな?」
「無理だ。必ずお前を捕まえて色々聞かないといけないことが増えたからな、捕縛させてもらう」
「そう、だよねぇっ!」
交渉決裂、踏み出した足をそのままに逆側の足で『
そのまま通るとは思っていない、案の定途中で光の壁に阻まれて大きなヒビを残すに留まる。
想定以上の成果を得ることができて思わず舌なめずりをしてしまう。
おおっとイメージが悪いから止めろって言われていたけど、余りにも嬉しすぎてついやってしまった。
ヒビ、入ったねぇ。
「っ!『
「……『
「了解。離れろ変態がぁっ!」
『
そして、少しでも距離が開いたのなら...来る『
「終わりだ、お前にこれは防げない。『私が見る世界/Time cut off』」
僕を、僕だけを見つめる『
そして
まるでその部分を切り取られたかのように、僕とその周囲の時間が、世界が、確かな