デジタルワールドストーリー   作:ZeroRain

2 / 3
少しずつ自分のスタイルを思い出しつつ話を進めてみます。
もし脱字や誤字があれば教えてくれと幸いです。


Hello World

 目を開けるといきなり辛そうな顔をしている人と目が合った。

 その目には今にも暗黒の絶望呑まれそうな勢いだったから思わず泡を顔にぶち当てたのはおそらく本能だったのだろう。

 それを見た周りの人達は驚いたが誰もその人(後で知ったがジジモンさんって言う偉い人らしい)から出た黒いナニカに気づいた者は誰一人も居なかった。

 それを見て一仕事終わったなみたいな雰囲気を出したら赤い人であるティラノモンさんにこっぴどく怒られましたとさ。

 

 その後直ぐにみんなをあちこち走り回る姿を見守りつつ情報を集めてみた。

 とりあえずわかる事は今いる場所はあちこち破壊されていて、自分との同じぐらいの姿は誰一人も居なかった事。

 でも自分が一番若いか? と思えばそうでも無かったみたい、何故ならあんまり離れ過ぎると黄色い人、アグモンさんに元の場所を連れて戻される所には兄弟のタマゴらしきものが置いてあるからだ。

 すると……。

 

「……ねえ、ジジモン」

「なんじゃい?」

 

 アグモンさんが荷造り作業をしていたジジモンに声を掛けた。

 

「やっぱりこのボタモンはボクが知っているここ集落の子達に比べると小さくない? ……ただでさえここの皆は小さいのにこれじゃ———」

 

 え? 俺はそんなに小さいの!? 

 

「確かに此奴は小さいのぅ、じゃがこれもお主らと同じく最適化の一つと考えても良いのではないか?」

 

 最適化? なんじゃそりゃ? 

 

「だけどこのままじゃこの子はボク達はより苦労する事になるよ!? ボクどころか今ここで一番強いティラノモンでさえ外の連中に比べると小柄で弱いなんだ……」

 

 え? 嘘だろ? あの人の見た目すごく強そうなんですけど? 

 

「ふむ……それもそうじゃな……」

 

 ジジモンは俺と後ろの未だ生まれていない兄弟達をしばらく見つめた後———

 

「ならアグモンよ、お主が此奴らを鍛えてみるのはどうかのぅ?」

「えぇ!? ボクが!?」

「ウム……【シェルモン】が居なくなった今、旅の途中で成長期組を鍛える奴が必要じゃ、とは言えワシはティラノモン達にこれ以上の負担は与えたくない……じゃからこの仕事は成長期のリーダーであるお主に任せたい」

 

 その後話がとんとんと進み、最終的にみんなで話し合った結果アグモンさんが一時的な教官役になった。

 

「……ボク、進化出来ない出来損ないんだよ? それでもいいの?」

 

 進化? が出来ないと呟いた悲しそうなアグモンさんにティラノモンさんは静かに答えた。

 

「進化出来る出来ないの話じゃねェよ。誰よりもオマエが一番鍛錬を頑張っているのはここに居るみんながよくわかっているんだ……オマエだから安心して任される」

「ティラノモン……」

「それともこの赤いベルトは飾りか?」

「それはボクの!?」

 

 ティラノモンさんは赤い革ベルトをアグモンさんに投げつけた。

 それを受け取ったアグモンさんはしばらくじっとそのベルトを見つめた後真剣な顔でジジモンに向かって。

 

「やります……やらせて下さい!」

「うむ、任せたぞ」

「よし! ボタモン、キミやまだ生まれてないあの子達をボクが目一杯鍛えるぞ!」

 

 そしてこの話し合いの直ぐ後に俺達の旅が始まった。

 

 

 ☆

 

 

 ———と旅を始めたがそもそも俺はなんだ? と思ったら記憶の奥底からその答えがあった。

 俺は……いや、俺達はデジタルモンスター通称デジモン、電脳の海もといデジタルワールドで生き、デジコアを核を持ちありとあらゆる姿を持つ電脳生命体。

 そうなんだ……としか言えないのはこれはあくまで記憶に刻まれた記録であって自分の知識ではないからかもしれない。

 デジタマと言うタマゴで生まれ、一番弱い状態である幼年期Ⅰに成りそしてある程度時間が経つと幼年期Ⅱにそしてその後の成長期に進化する。

 成長期までは【誰でも】進化出来るが成熟期に成れるのは【デジコア】次第と言われているし、成熟期の上のデジモン達も居ると言うらしい。

 進化したら似た様な姿になるとも限らない不思議な生命体とも言える。

 どんな立派なデジモンでも一度【ウンチ】を食べればなんとも言えないデジモンになるらしい、その内の一人はジジモンでありそれから今俺たちが向かっているファイル島に住んでいるグレイモン様もそうみたい。

「いや、普通食べないでしょ!」と思うかも知れないが集落の外では割とあるらしい。

「バカじゃないの?」と思うかも知れないが外の連中は本能が強すぎて知能が低いし寿命も短い、その分身体が大きい上に凄まじい力を持っている、例えば同じティラノモンでも外の連中はその力は2倍以上。

 要するに生きているのは必死な脳筋とも言える。

 

 次にこの集落を襲って来た連中は【ルーチェモン】と言う凄まじい力を持つ天使型成長期が率いる暗黒勢力である。

 元々は秩序を守っているルーチェモンがある日をきっかけに突然とその牙を我々に向けた。

 成す術もなくデジモン達は蹂躙され、抵抗するもルーチェモンやその配下である暗黒デジモン達に殺される。

 平和だった時代が終わり、今度はその平和をもたらしたルーチェモンその者が暗黒の時代の始まりの鐘を鳴らした。

 

 弱い俺達はこの波瀾万丈な世界にもう一度平和が来ると願うばかりである。




読んで頂きありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。