○月○日
古びた白紙の日記を見つけたから、状況整理も兼ねて日記を書いていくことにした。
三日程前だろうか?俺は気付いたらゴミ捨て場で眠っていたらしい。
らしい、と言うのもどんなにどんなに歩いてもゴミしか見つからない上、メチャクチャに広いからだ。正直、こんなに広いゴミ捨て場なんてあるんだろうか?分からない・・・
とりあえず、分かっていることを整理していくと・・・
俺の名前は若野
大学を出て、ある程度の知名度の高い若干ブラックな企業で働いていた。
体力が落ちてきたなって、感じてきた俺は朝からバナナを食べて軽いジョギングをするのが日課で、少しずつおっちゃんになってきた自覚が出来つつあった。
その日も目が覚めて、寝ぼけながら枕元に用意していたバナナを食べていたのだが、あまりのバナナの不味さに一瞬にして目が覚めた。
よく見ると、変な模様が浮かびあがるほど、そのバナナは腐っていた。
確認不足の自分を呪いながら、腐ったバナナをモキュモキュと食べながら、
「あれ?ここどこ?」
と、自分の部屋にいない状況に愕然としてクソまずいバナナを飲み込んだ。
しばらく、ボーッとした後とりあえず喉が乾いた俺は水を探して辺りを歩き始めたがどうにも様子がおかしいことに気付いていた。
ゴミ捨て場と言えば、行ったことはないけど、ペットボトルだとか、空き缶などが散乱してるイメージがあった。
でも、ここには樽とか木材、あとやたらに見かけるバナナの皮ばかりで現代的なゴミがあまり見つからないのだ。
と、いうよりもバナナの皮が多すぎる。百歩あるく度に一つは見かけているレベルだ。
んー?
本当にここは日本か?
○月☆日
結論、ここは日本じゃねーわ。
てか、昨日の時点で思ってたけどこの日記帳自体日本語じゃねーもん。英語だもん。
そして、今日あまりにも品の無い臭い刃物を持った男のどもに追いかけられて、どこか海外の紛争地域に飛ばされたんだって気付いた。
どうしてか、日本語しか話せない俺でも男達の言葉の意味が理解できて、あいつら俺を奴隷にして売り捌くとか言っていた。
いや、現代で奴隷とかないわー。そんな非人権的な行為って世界の何処かで行われてんのかよ、って愕然としながら必死で逃げた。
必死に走り回っていたら、いつの間にか撒けていた。かなり運が良かったのかもしれない。正直言って、認めたくはないが運動能力がかなり落ちている。慣れない場所、数日何も食べていないということを考慮しても、全然いつものように走れなかった。
やばい、このままじゃいつかアイツらに捕まって本当に奴隷になるかもしらん・・・。
○月♪日
死んだはずのかーちゃんに会った。
sideダダン
今日はエースの野郎が船出する日、馬鹿共は町まで降りてエースを見送りに行っちまってあたしは一人家にいる。
ケッ!あんな奴いっそ何処かでくたばっちまえばいいんだ。
面倒事を持ち込む奴が居なくなってせいせいすらぁ・・・。
・・・海賊ね。結局ガープに怒られんのはあたしだよ。しょうのねぇ、クソガキめ。元気でやんなよ。
て、なんであたしゃ泣いてんだい!?
馬鹿共が戻ってくる前に顔でも洗ってくるかね。
そう思い、近くの川まで出かけたら、水辺に一人の子供が倒れてるのを見かけた。
慌てて、駆け寄ってみたが怪我もしてる様子もないし、寝てるだけみたいだ。
にしても、コイツは何者だい?見たところ5つぐらいの年頃かい?服は走り回ってたからか汚れちまってるが、上等なもんを着てやがる。でも靴は履いてないし足はキズだらけだよ。
・・・・・なんだか、面倒事に巻き込まれた気がしてきたよ。
面倒は嫌だけど、流石にこのまま放っておくのは気が引けるね。どうしたもんかい。
とりあえず、目を覚ましたら事情を聞いてみようかね。そう思い家に連れて帰って布団に横にならせた所で馬鹿共が帰ってきたよ。
「世話んなったありがとう。」
ふざけんじゃないよ!バカが!!!
エースからの伝言を聞いたあたしは堪えきれなくなっちまった。
「ん?お頭そいつ誰だ?」
「?あぁ、さっき川辺で拾ってきた。」
「いや、拾ってきたって・・・捨て猫じゃニーんだから。」
ドグラが呆れてるが、仕方ないだろ。あそこに放っておくのも・・・って、あたしはいつからこんなに甘くなったんだい?
まったく、エースやルフィのせいだね。変になっちまったよ。
変わってしまった自分に呆れて子供の寝顔を撫でていると、子供がちょうど目を覚まして・・・
「!?か、かーちゃん!?なんで、10年前に死んだのに・・・!?」
驚いた顔をした、あたしに抱きついてきやがった。
「「「ぇ、えっーーーー??!!?」」」
「お頭子供がいたんですかい???」
「いねーよ!馬鹿野郎共が!そんなのお前らがよく知ってるだろ!」
なんだいコイツは・・・
本当に面倒なことになっちまったよ。