五等分の花嫁・あなたと共に過ごした記憶   作:angelika

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第十五話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 真っ直ぐ、輝きのない街、でもどこかに安らぎをもたらす。横に並ぶ飲食店や定食屋はどれも耐えがたい香りが漂って私を誘い込もうとしている。でも我慢だ天使アンジェよ、初心の目的を忘れるな。今日は彼のところに行くのだろう。彼のところの彼女に会うだろ。美味い飯を食うに行くだろ、だから我慢だ我慢。

 目的地につく、ベルを鳴らして。

 

「いらっしゃいアンジェさん!」

 

「きたよらいはちゃん!」

 

 今日は上杉家にお邪魔させていただきます。

 

「頼んだ食材はありますか」

 

「バッチリよ」

 

「やった!じゃ私キッチンで準備するのでアンジェさんはお兄ちゃんと遊んで」

 

「はいよ。整ったら呼んで。私も手伝うから」

 

「わかった」

 

 なにを隠そう、今日はこの前知り合った太郎と、そしてその妹――上杉らいはちゃんに誘われて、家にお呼ばれして一緒にご飯を食べることになった。もちろん私は即答で「行きます!」だったけど、肝心の上杉お兄ちゃんは渋ってた。でも、らいはちゃんの嘘泣き攻撃にあえなく敗北。仕方なく反対票を引っ込めた。

 上杉、妹に甘いんだなぁって思ったよ。

 

「おい、ここわからないんだが教えろ」

 

「貴様はらいはちゃんと大違いだな」

 

「そうだろ!自慢妹からだ!」

 

「そこじゃない。そしてここはこうだ」

 

「そうだったのか。感謝する」

 

 無愛想な兄にこんな良い妹がいるのいいのか。勿体無くない。いっそ私が貰うのも良いんじゃ。

 

「おい、そこ間違えてるぞ。そこも、ここも。お前本当にダメだな」

 

「いい加減にしろ!なにさっきからその言葉遣いは!無礼者!」

 

「教えてあげてるのが、なにか?」

 

「教えるつもりならもっと優しくしないか!ムカつくんだよお前はよ!」

 

「そうだな、なら。お客様そこで間違えないでください!」

 

「それでもイラッとくるわ!」

 

 こいつもっと丁寧に喋らないのか、私より国語良いのに、数学も良いけど。前々から気になったけどこいつ一体なんのために猛勉強しているのかって聞いたら彼が私に関係ないっと言い返した。

 いや、教えろよ。

 

「アンジェさん、準備できたよ」

 

「おお、今すぐくる。これは私が解いた問題集だから、参考にしなさいよ」

 

「ありがとう」

 

 。。。まるでかつての自分を見てるようだ。ムカつく。

 さてそんなこと置いておいで。

 

「カレーを作るぞおおおおお!」

 

「おおおおお」

 

 なにを隠そう私はここにきた目的はいつも上杉が口に出した妹ちゃんの料理を私に教えてもらうっという話である。

 いつも不健康な飯を食うと思って心配していたが余計だったかもしれないな。

 らいはちゃんは鍋と米洗い。そして私は野菜を切る。にんじん、馬鈴薯と玉ねぎ。

 

「らいはちゃん、牛肉は?」

 

「はい、綺麗に切りました。水も沸きました」

 

 よし、切ったものを全部鍋に入れて小火で待つ。その間ちょっと片付けて皿を置く。

 

「予想より早かったね」

 

「そうだね。それはアンジェさんのお陰だよ」

 

「そんなことないよ。らいはちゃんはとっても賢いからできたよ」

 

「いえ、いえ、そんな。私よりもお兄ちゃんの方が賢いよ」

 

「そうだけど。。。素直ににとめたくはない」

 

 学園で会ってからあの悪い目つきよ。一度も変わったことはない挙句言葉遣いも荒い、金髪だったら絶対そこらへんのチンピラに間違えられるよ。あれ?私はいつこいつと友達なったんだ?思い出せないていうか名前すら呼んでくれないし。いっそう絶交。。。

 

「あのねアンジェさん、私は正直に言うとお兄ちゃんのこと心配したんだ。ほら、お兄ちゃんはあんな性格だからこの先ずっと一人歩むかなって」

 

 。。。

 

「だからお兄ちゃんが自分口から友達が家に来るっと言い出した時は本当に。。。本当に驚いたのです。。。あの万年勉強しか考えないお兄ちゃんが。。。本当によかったんです。。。アンジェさん、お兄ちゃんと友達になってくれてありがとう。。。」

 

 らいはちゃんが涙を我慢しながら私に上杉に寄せられる心配を話した。私がらいはちゃんの頭を撫で撫でした。

 

「そんな別れるみたいに言わないの。こっちらこそこの先またお邪魔させてかも知らないにで、その時はなにどぞよろしく」

 

 らいはちゃんはすっげ勢いで私に抱きついた。嬉しいそうにありがとうっと強く言った。

 あ!なべなべ!お湯が垂れてる!

 私が素早さで火を消し中を確認する。もうダメだっと思っていた時。

 

「大丈夫、私に任せてください」

 

 彼女が冷蔵庫からトマトを取り出し、切って鍋に入れた。

 これなにか解決したの?

 

「これならさっきより美味しいっと思うます」

 

「確かに。あ、カレーキューブ入れるね」

 

「はい。ご飯も炊くた。もうすぐ出来るから、アンジェさんお兄ちゃん呼んできてね」

 

「はい。行ってくる」

 

 私はあいつの部屋に入って彼が自分の机に教科書を開いたまま寝ていた。

 なんか起こしづらいな。ん?

 彼の横にある物に気づいた。見ればただの生徒手帳だが私が気になるのがその中身だったのだ。写真がある。その写した人物が当てないが何故か見覚えがある。

 

 。。。

 

 。。。

 

 こいつか?!

 この目つき絶対あれだ小さい時グレてたな!めっちゃ笑うじゃん。これで脅してやるか。散々言われてらいはちゃんにしんぱい?!。。。おっとっとうっかり落としたわい。。。ん?

 ただの一枚の写真と思っていたがよく見ると両面折られていた。単人撮じゃなかったんです。その裏には白いワンピースで鮮やかな長い髪の女の子が写っていた。

 

 。。。

 

 。。。

 

 これ上杉に間違えよな。いや、こいつが女の子に縁とか。。。そんなまさか。。。みなことにしよ。

 写真を生徒手帳に戻した同時に彼が起きた。

 

「ん?なんだお前か。おはよう」

 

「夕方よ。カレーはもうすぐできるから支度しなさい」

 

「お母さん!?ん?お前、それ」

 

「あああ、気になったのでちょっくら覗いた。お前むかしそうなんだな」

 

「。。。他になにか見たのか?」

 

 上杉のその質問に私がしばらく沈黙した。

 

 。。。

 

 。。。

 

 。。。

 

 目を横に向いて。

 

「見てないよ」

 

 嘘である。この私気になるものがあったら絶対見る癖がある。同時に嘘も下手である。こうはなった私は彼に扉の近くまで追い詰められされた。加えて壁ダン!

 え?!

 

「それ絶対見ただろ」

 

 あわわわわわ?!

 

「ね」

 

 ちょっとすっごい圧なんだけど!

 

「ね」

 

 どんどん声低くなっている!

 

「ね」

 

 近い近い!

 

「はい!見ました、すみませんでした!だからもう離れて!」

 

「アンジェさん、お兄ちゃ。。。お邪魔しました!」

 

「違うんだああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 

 この後ご飯中にちゃんと説明して誤解が解けた。カレー美味しかった。

 そろそろ帰る時間が訪れらいはちゃんに別れの挨拶をした。彼女が一晩住まわせるつもりだったが遠慮した。最後に上杉のはが己のすうじに関する知識をあげた。彼なら満点取れることは疑いのないだろ。しかしもっと休んだら良いのに、真面目に生きるよりも楽にいけばらいはちゃんに心配されるないのにな。

 気になるなあれが。

 

「な、あの写真に写っている女の子は誰だ?」

 

「。。。知りたいか」

 

 気になるは気になるけど。

 

「あれは小学校の時旅行先に京都のお話し」

 

 言いたいだけなのね。

 すべて略し、彼が京都でこの子と出逢い様々なところで回ってついつい恋を寄せたってわけ。それからもう一度彼女に会うため改心してこうなったってか。お気の毒さ感ぜられぬなガリ勉くん。

 上杉の癖に生意気だぞ。

 

「あのさ。。。」

 

「なんじゃ?」

 

「あの。。。名前なんだっけ?」

 

 プッチン。。。は?

 

「そう怒るな!姓は天使のところがわかっている!」

 

 名も覚えとけや!キモ無神経!

 

「らいははさ、これからもっと君を家にお招きしたいっと言っていたから」

 

 。。。あああ、なるほど。ん?え?!え?!え!?

 

「俺はこういうの苦手だからさ。こいう形しか伝えられない」

 

 彼は話を私に伝えるため顔をめっちゃ近づいてる。

 また壁ドン!違った、壁ダン!

 

「アンジェです!天使アンジェです!だから!」

 

「ならアンだ」

 

 そんな今日から私はお前の彼女だっという空気を作らないでくれます!

 

「今日からお前は。。。」

 

 え?!嘘?!まじ!?いやあああああああああああああああああああああああああああああ?!

 

「相棒だ!」

 

 すうううううううううううううううううううううん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああああああああああああ!」

 

「どうしたのアンくん!?」

 

「うっざ」

 

「アンジェ大丈夫」

 

「でっかい声ですね!」

 

「お体おすぐれませんか?」

 

 ここは。。。そうだ。私はこの子達と林間の途中だった。元々学校が予約したバスで向かうべきだったが太郎の方は色々不都合があって三玖たちの専用運転手に送ってもらった。

 さっき夢だったか。いや、無意識領域の底に眠っている古い記憶だ。全く懐かしたくもない物を見せて上がって!あ。。。

 

「やっぱり具合悪い。お水飲」

 

「ありがとう、三玖」

 

 テンションが上がった隙に車酔いが。いつ着くのも不確定、何故なら外は大吹雪さっきから一歩も動いていないし、このままでは殺される。

 

「はい、私はだーれだ」

 

「二乃」

 

「三玖かな」

 

「四葉」

 

「二乃です」

 

 なにやら蝶々の隠し指で五つ子当てゲームしている模様。そのゲームとは、隠した手から伸びる指を当てるゲームで姉妹どちらかを当てる。親指は一花、人差し指は二乃、中指は三玖、薬指は四葉、小指は五月である。

 

「アンジェは?」

 

「。。。四葉?」

 

 太郎は蝶々を選んだ。

 

「残念三玖でした」

 

「何故裏返ってる」

 

 後ろになにか起こっているのかわからないが、彼に蝶々から嫌がらせ受けているだけはなんとか想像つく。それに太郎はこの旅行で非常にテンションが高く、猪な如く猪突猛進するしそう。

 つうかいつ動くんだこの停滞は!

 っと考えているうちに我々が近くにいる宿に一晩住むことになった。

 ああ、やっと休める。

 おおお!和室だ!畳だ!スヤア。

 

「おい!アン!起きろ!せっかく宿泊だから、寝るより探検しよぜ!」

 

「子供か!いやよ、もう長い時間車に乗っていたんだから疲れているの。食事の時だけおこし。。。」

 

「トランプやろ!」

 

 あ、これ完全にワクワクしすぎて人の話聞いてないやつだ。姉妹たちも部屋の隅で、なんかコソコソ話してるし。もう、これは私がこいつの相手をするしかないってわけね。そうして私は、カラッカラになりながら、ご飯の時間になるまで、仕方なく七並べに付き合っていた。

 

「「「「「「「いただきます!!」」」」」」」

 

 焼き魚、刺身、天ぷら、鍋、豪華!どれにしようとも私のお腹が満足できないぞ。

 

「こんな食べちゃっていいかな。明日のカレーが見劣りしそうだよ」

 

「そんなことない。私が作るカレーは格別だから。な三玖」

 

 三玖が手に箸で細巻きを口に運びながら頭で頷いた。

 

「へー、相当自信あるね。そういえば最近あんたは三玖に料理教えてるって見たわ。なんでなの」

 

「そうりゃ友達に己の技術を伝授したいに決まっているだろ。味見したいなら、明日を期待するが良い」

 

「ふ、あんたが作ったご飯なんて期待しないわよ。そもそも三玖こんな器用ことできるとか思ってないし」

 

「貴様!私の教え方に疑っているのか!」

 

「おおありよ!三玖が料理に手がないというところは前々から承知よ」

 

「甘いね。君はまだ三玖をダークマターの製造機に思っているのか」

 

「いや、そこまで酷いものに思ってないけど」

 

「昔はあんなだっただけど、今はちゃんと調理すぎた料理できてるわ!ちゃんと私が味見してた!」

 

「要するに下手ってわけね」

 

「下手って言うな!これは大進歩である!彼女は錬金術師からもうすぐ卒業する!いや、私がさせる!」

 

「わかったからアンくん、ちょっと落ち着いて。三玖がもう我慢の限界だから」

 

 三玖が45度に体を前向きに曲げてその赤くなった顔を隠す。

 

「そこまで言うなら、明日のカレーで誰が美味しく作れるのか勝負よ」

 

「上等だ!汝には三玖の成長見せてあげるよ。一切の希望捨ててやるよ」

 

 当事者である彼女が緊張していて、止めたいけど止められない手でざわついている。

 

「楽しみしているわ。三玖」

 

 わたしたち(多分三玖も)の瞳がぶつけ合いしながら火鉢が噴射していた。一方一花はこの空気に耐えきれず料理以外の活動を問い出した。太郎の暗記ノートによると二日目のスケジュールにて十時にオリエンテーリング、十六時に自作料理、二十時に肝試し。三日目は自由参加で登山、スキー、川釣り。夜はキャンプファイヤー。四葉はこれに相当ワクワクしている模様。

 しかし踊る相手もないし仕方ないだろ。

 ん?なんだ、一花と太郎が騒ついてるぞ。三玖も変に落ち込んでるし。この手の話題はもっと積極的受けるべきじゃないのか。太郎を誘って来るよろし。

 私も加わるつもりだったが一花がまた即話しを移り変わった。そして最初に放った言葉は。

 

「混浴」

 

 。。。

 

 。。。

 

 。。。

 

「行きましょう!一緒に!」

 

「なんであんた一番張り切ってんのよ!」

 

「なにを言う!混浴は日本文化において最も素晴らしいものであるぞ。何処の馬の骨はともかく君たちなら裸を見られても構わない。さあ!いざ行かん!裸の付き合いテルマエへ。我々のこころは裸で語るもの待っていろ温泉たまご!あははは!あははは!あははぶっるうるうう$££¥¥$>#%うううううう!」

 

 。。。

 

 。。。

 

 。。。

 

「あ、混浴じゃなくて温浴でした」

 

 。。。

 

 。。。

 

 。。。

 

 温泉

 

 私は服を脱ぎ下半身にタオルで包み霧の蔓延にある方向へ歩き熱いお湯にゆっくり沈んだ。

 

「良い感じ。まるで社会に汚された体を全部洗い流された気分だわ」

 

「実に皮肉的表現だな」

 

 体を洗っている太郎が言った。

 

「しっかしなんで混浴はダメなのかね」

 

「それは本気で言ってんの」

 

「別にいかがわしい気分でいいてないよ。私はただ和に言う異性との裸の付き合い味わいたがったの」

 

「まあ、知識を求めることはいいことだがこれだけは今後はないかもな」

 

「何故です」

 

 近年、日本にある混浴温泉は徐々に姿を消しつつあるらしい。原因は客による猥褻行為や、そもそもそういう目的で訪れるマナー違反のせいだ。たとえば、一つ目:湯に入る前には必ずタオルを脱ぐこと。二つ目:他人の身体をジロジロ見ないこと。この二つすら守れない人間が増えてしまった。そういう輩はワニと呼ばれているらしい。納得。

 ああ、なんだかんだで日本も変わったな。戦後昭和の頃に生まれてみたかったわい。

 

「それにしてもお前普段よりイキイキしているな」

 

「そうだろ!なにせい旅行はさしぶりだからな!」

 

「小さい頃だっけな。そんなことよりらいはちゃんは大丈夫か?」

 

「ああ、元気になったさ。そして最初の言葉はお腹すいたってよ」

 

「病後の空腹はいい兆候の標だ。安心安心」

 

 よかった。元気になって。

 

「あのさ。。。すまなかったよ」

 

「それは謝ることじゃないよ。それに見事林間に行くことできたじゃないか。結果オーライって奴よ」

 

「そうだとしても俺は。。。」

 

「やめて、お前が申し訳ないに感じると結構気に障る」

 

「それはそれで傷つくだけど!」

 

「それよりもらいはちゃんはめっちゃ心配したぞ。今回に限らずだけど、お前はもっと他人に頼るべきと思うよ」

 

「そのことは今後頑張るつもりだ。この際にみんなに迷惑をかけたと思う」

 

 いや、無神経質は働くことは不安だけど。まあいっか。

 

「よし、せっかくのお休みだ。太郎よ肩を揉んでやろう」

 

「はあ?!なに言ってんだ急に?!」

 

「やあ、日頃にいつも彼女たちと片寄っているさストレス溜まるかと思ってな」

 

「ありがとう。その心意気だけで十分だから」

 

 太郎は嫌々言ってたけど、それでも私は後ろから手を回して、湯に浸かりながらマッサージを続けた。しばらくすると、満足したのか彼は先に部屋へ戻っていった。

 あいつ、思った以上に凝ってたな。そんなにストレス溜めてたのか。あっ! 太郎に、キャンプファイヤーに三玖を誘うよう言うの、忘れてた!

 私も湯から上がり、自販機で100円を入れる。はい、お決まりのいちご牛乳ゲットだぜ。すぐそばにはマッサージチェアがあった。

 座ってスイッチを入れると。。。ああ、気持ちいい。まるで今まで背負ってきた重さが、ふわっと綿みたいに軽くなっていく感じ。このまま火鉢の中にでも放り込まれて、ザクザクしたパンになれそうだ。

 そう考えてた、その瞬間。ビリッ、と雷のような衝撃が頭の中を走った。

 ちょ、ちょっと待て。。。なんか。。。なんかすっごく大事なこと。。。死ぬほど気になる何かを、忘れてる気がする!

 

「あ、アンジェだ」

 

 全力で思い出すしているうち髪を解けた中野ズも温泉から上がってきた。

 

「これからみんな部屋に戻るの?」

 

「そのつもりだけど。とある問題に詰まってまして」

 

 問題?

 

「あ!そうよこいつもよ」

 

 なになに?どういうこと?

 

「実はね、部屋が一つしか取れなかったから、七人でどうやって寝るか議論してたのよ」

 

 そうだった!私たちは、このキツキツな一部屋で全員一緒に寝ることになってたんだった!

 

「ていうか、さっき聞きそびれたけど、なんで一部屋しか取れなかったの?」

 

「なんか急に予約していない団体が押し寄せて来て、あの部屋しか空いてなかったの」

 

 そうだったのか。

 

「いいみんな、計画が狂ったわ。今から作戦念いり直しよ」

 

「また。。。もう三玖の言った通り平等じゃダメなの?」

 

「こいつもいるせいで実現できなくなったのよ」

 

「もう私は眠いよ」

 

「じゃ四葉は先に寝た隙にこいつを隣に置くわ」

 

「いやああああああああ!ネトラレんんんんんん!」

 

「どうしたのアンくん四葉の口を塞いで」

 

「気にしないでください」

 

 蝶々はこの問題に討論し続けた。私はこの隙に三玖のところへ。。。三玖だよな。

 

「な三玖、これはチャンスじゃないか、お前がその隣を取るとか」

 

「あの天使くん、私、五月ですけど。三玖はあそこに」

 

「え?!ああああ!ごめん気づかなかった!三玖!」

 

「待ってください!今のはどういう。。。」

 

 やっべ!我としたことが、太郎以下じゃないか!でも改めて見るとやっぱり本物の五つ子だな。

 さっきのセリフもう一度三玖向けた、そして彼女は温泉のせいか急に煙を出るほど体温が上がって来た。はいとかダメとかはない、つまり迷っているか。私は別に一花のように揶揄ってはいない、ちゃんと彼女の恋の軌跡を応援したいのだ。だから三玖と太郎が一緒になれるために少しその可能性を上げなければならない。故に私は攻めに出ることが必要がある。

 

「そうだわ。あんた外にいる犬小屋に寝なさいよ」

 

「ワンLDKに住むと!冗談じゃないこの吹雪で外に出れあっという間にお陀仏だぞ!もっとあるだろ!七人で部屋にいる方法わよ!」

 

「ないわよ。元々六人で限界なんだから!」

 

 はいわかってます。物理的の目線で見てもあの部屋で七人分は流石に無理です。やっぱり私は余計な汚物。。。

 

「あの。。。みんな提案があるんだけど。。。アンくんが私と同じベットでどうかな?」

 

 一花がこの案が出した瞬間私を含めて全員固まった。みんなはもちろん順番で理由を述べて彼女に反対票を配られた。もういい加減この無駄話を終わらせたいから、一花の方法に基づいて私は太郎と同じ布団で寝ることになった。みんなも曖昧な感じでそれを受け取った、だけど蝶々はまだ納得いかず仕方なく私の監視役に務めた。

 そんなに横で睨めると安眠できないだけど、無視しよ。

 

「ちょっと、こっちに視線を向かないでキモいから」

 

 注文多い人だな。ホイコロショット。嗚呼、神様仏様、このまま眠れますように、なりますように。。。

 

 。。。

 

 。。。

 

 。。。

 

 二時間後。。。

 

 眠ったがまだ夜だった。また不眠症の仕業かっとではなかった。横に寄ると牛のように眠っている四葉あった。

 なんで!?

 起きて闇で周りを観察に気づくと彼女たちはもとの寝床から違う場所うに移った。

 ねぞ悪?!まあ気にしない。寝よ。

 

 。。。

 

 。。。

 

 。。。

 

 さらに二時間。。。

 

 。。。ん?

 さらに起きると彼女たちまた移動した。

 こいつらナメクジ、いや微生物のように動いてんじゃね。

 ダメだ。クッソ眠い、怠い。寝よ寝よ。次何か動きがあったら絶対起きない。

 

 。。。

 

 。。。

 

 。。。

 

 。。。

 

 。。。

 

 。。。

 

 。。。

 

 。。。

 

 ん?あさっかあああああああああああああああああああああああああああああああ!?

 目が覚めると蝶々が私を抱き枕に思わせて眠ったまま抱きしめされていた。

 この状況で蝶々が起きたら罵倒だけじゃ済まされないぞ!

 私はそうッと腕をどかせた。

 しかし揃いも揃って寝相悪すぎ。太郎もなんかドラキュラみたいにポーズ取ってるし。あれ、五月さんはいない、もう起きているのか。

 

 ムニュ

 

 両腕を布団に押して体を起こそうとつもりの、右手になんか布団より柔らかいものが触った。確認するとそこは乳房丸見え直前の一花だった。とんでもないこと起こるかもしれないから、できる限りおっぱいは空なりと自分を強く思わせた。彼女をお起こさないように浴衣を整理してゆっくりと外に出た。

 神をお許しを。

 さて歯を磨いて顔も洗ってそれからみんなを起こそうか。

 

「おはよう、天使くん」

 

「おはよう、五月さん、早いですね」

 

「いえ、そのどう言いますか。起こされたというかなんというか」

 

 あああ、そういうことね。大変だったな。

 

「五月さんは朝食は済んだのか?」

 

「まだです、これからみんなを起こそうと思いまして。それと天使くんに聞きたいことがあるのです。昨日は三玖となにを話したんですか?」

 

 昨日の失策が!

 

「えっと。。。特になにもないよ」

 

「嘘ですね」

 

 なんで知ってんの?!

 

「天使くんはとても正直な人ですから、嘘をつくことは難しいでしょう。それにあんなあからさまに耳元に呟いてたから聞こえてない方がおかしいでしょう」

 

 くう!。。。私はとしたことが。これは仕方ないのか。いや、ダメだ。三玖が私にこのことを否定もなく教えられたのは信頼されてるからだ。もし漏らしたら裏切り行為になる。三玖は内向な子だ。適当に己の隠し事をそうやすやすと教えない。でも五月さんに答えをあげなかったら信用できないと思われる。完全に挟まれた。

 

「。。。ごめん。五月さん」

 

「。。。なんでですか?」

 

 。。。

 

「。。。なんでこれも教えてくれないんですか?。。。」

 

 。。。

 

「こんな頼りないに見えるんですか?」

 

「ちが!。。、」

 

「だったらなんですか!なんで。。。」

 

 私は人の気持ちを知るのを苦手だ。相手が顔に出さないとわからない。

 五月さん、なんでこんなに苦しんでいるんだ。

 彼女は濡れた瞳も私に見せられず苦しんでいる。

 

「私はこんなにも。。。天使くんのことを。。。」

 

 。。。

 

「あれ?中野と天使ではないか。なんでここに?」

 

 五月さんに喧嘩している間に、後ろから耳に覚えがあるお声が伝わってきた。我々の学校の先生だったのです。なんでこの宿泊にいると聞いたら、どうやら先生たちもこの吹雪のせいで足止めされてやもえなく一晩泊まったと。そのおかげで我々の全クラスは揃うことができた。

 

「同じ旅館に住めたのに一度もばったりしていないなんて」

 

「そうだな」

 

「アンジェは大丈夫なの」

 

「なんのこと?」

 

 まさかさっき五月さんとの会話聞こえたんじゃ。。。

 

「ここは後ろの席だけど、バス酔いしないの?」

 

 。。。

 

「ごめん、膝貸して」

 

「ええええええええええええええええええええええ!」

 

 天使アンジェは苦しみながら目的地に着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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