まあ理由はなんとなくわかってるんですけどね...やっぱり僕にはギャク要素小説を書くのは無理だったよ...
というわけでここからシリアス色強くな(ると思う)ります。やっぱ女主人公は曇ってるのがいいんだよ(愉悦部)
夢の中で、
ザクⅡに乗り、仲間と共にとある中域を守っていた。
だがそんな時、ジャズと共にやってきた悪魔が仲間を殺した。
奴だけは殺す。
逃さない。
確実にその頭に弾丸を。
♢
「...っ!」
ドス黒い感情を感じると共に、私は思わず飛び起きる。
え、なに今の。
「少佐? どうしました?」
「あ、いや、なんでもないです。」
やべ、隣にシローいた。
てかこんなアホみたいに揺れる車の上でよく寝れたな私。
「オキタ、オキタ」
「おはようございます、少佐。」
「あー...シローさん? 私どのくらい寝てました?」
シローさんをサルゲッチュして船に連れ帰ってから記憶がないんだけど。
もしかしてこれさ...
「さんは必要ありませんよ、少佐殿。...船に帰還した後からずっと寝ていらしたので、4時間ほどでしょうか。」
「グッスリ、グッスリ」
「...ッスー」
めっちゃ寝てるやんけぇ! なにしてんだ私!?
「...待って、船から車に下ろす時って...」
「ああ、まだ寝ていらしたので抱きかかえさせていただきました。あ、別に重くは...」
「...アア」
重い軽い以前に乙女の尊厳が...
恥ずかしすぎる....
「...次からは叩き起こしてください...」
「りょ、了解しました。」
「ネボスケ、ネボスケ」
うるせえぞハロ。今度余計なこと言ったらその口縫い合わすぞ。
「...ところで。これ今どこ向かってるんですか?」
「ああ、我々の配属先であるパソ基地に向かっています。そうだろう、えー...」
「カレン・ジョシュア曹長であります、少尉殿。はい、パソ基地です。」
「ああ、カレン。ありがとう。」
あ、やっぱカレンさんだったのね。てことはお隣がエレドアさんか。
ってあれ?サンダーズさんとミケルくんは?
「彼らなら後ろの車でついてきてます。」
「...私のせい?」
「いえ、そんなことは。」
本来なら1台だけだったはずなんだけど...これ完全に私のせいだよね。ごめん後ろの二人。
「...あ。あれって。」
「モビルスーツですね。....陸戦型か。」
はへーあれが陸戦型ガンダムかぁ。ファーストガンダムとはまた違うかっこよさがあるなあ。
「ロマン、ロマン」
「そうだねハロ。やっぱ量産型はロマンがある。」
ロマンは大事よ本当に。
「っと、着きましたね。」
あ、ゲート見えてきた。
この後は確か...基地司令のコジマさんにあいさつだったかな。
「ええ。コジマ司令に着任の挨拶をします。予定では僕だったんですが...」
「...?」
「あの、言いにくいのですが、どうやら佐官ということもあって、繰り上げで少佐が小隊長になったみたいで、挨拶は少佐がやることになってます...」
「え。」
嘘でしょ? ちょっと待って、準備とかしてないよ!?
「あわわわ...」
「少佐、落ち着いてください!少佐!」
ドッドどっdどどどどどうしようどうしよう....
「マネシロ、マネシロ」
「少佐! ....少佐?」
あっそうじゃん。別に考える必要ねーじゃん。シローが原作で言ったこと言えばいいんだし。
「よし。大丈夫そう。」
「おいおい、そんなんで大丈夫かよ、しょーさ殿〜。」
「....エレドア。」
「おー、なんだいカレン?」
あ、ゲンコツ食らった。痛そう。
「ったく、上官に失礼な態度とっちゃダメに決まってるでしょうが。なにやってんだいこのバカ。」
「イッテェ...」
「...さ、着きました。どうぞ。」
カレンさんがわざわざ開けてくれたドアから降り、体を伸ばす。
「んーーー、いい空気ですね。エアコンとは風が違う。」
「慣れると暑いだけですがね。さ、こちらです。」
そのままカレンさんについて行き、基地司令であるコジマ中佐さんのところまでくる。
本当に扇風機だけなんだなこの人。
「...ん?君たちは?」
「...はっ」
やべ、私だった。
まあこの時のために偽名をハロと考えたしいけるいける。
「あ、えっと。クレア・ルイス少佐、第08小隊着任の挨拶に参りました。」
「ああ、君が噂の。軍にスカウトされる前、乗っ取ったザクⅡで敵を3機撃破したというのは本当なのかね?」
「あ、えっと...」
待ってなにそれ、初耳なんだけど。なにしてんだあの
「ホントウ、ホントウ」
「ちょっ、ハロっ!」
馬鹿野郎お前なんてことを!?
「ほう、噂は事実だったか。...まあいい、確か君は試験機の実験のために派遣されたんだったね?」
え、乗り切れたんだけど。追求しないのね...
「ええ、まあ。」
「...よし。では予定通り実験機の試験を。事前に言っておいた通り、08小隊を君の下につける。頑張ってくれたまえ。」
「は、はっ。」
「よろしい。では任務を。」
あ、任務はやっぱりあるんですね。...そりゃ小隊だしないわいけないか。
「君たちも、ジオン側が秘密工場を隠し持ったという情報は耳にしとるだろう。しかしなにをしようとしているのか皆目わからん。また、絶対防衛線が我が方に伸び出すという事実により、我々は動き出したというわけだ。」
そうそう、こんな感じだったよね台詞。初めて聞いた時前置きいいからさっさと要件話せって思ったから記憶にある。長いわ。
「ま、いずれにしても、この防衛戦を突破し、敵を叩き潰さねばならん。」
まだ続くの。
「それから...ジャングル内の民間人は刺激しないこと。 まあそんなところだ。後はカレンから聞き給たまえ。いいな? カレン。」
「はっ!」
「では頑張ってくれたまえ。」
そう言って基地司令は席を立ち、どこかに行ってしまった。
...ひとまず終わりかな?
本当話長いし結論はカレンさんに聞けだし...なんだったんだあの時間...
「...ふぅ。」
「しょ、少佐殿...」
「...ん?」
「す...」
「す?」
「すごいですね! 鹵獲したザクで敵を3機も撃破なんて! どうやったんですか!?」
待て、ミケル少年。頼むから純粋な目で嘘の経歴について聞くな。答えにくくなるんだ。
「えっ、と...あの時は夢中だったから...」
「覚えてないんです? 残念だなぁ...でもすごいですよ! 本当に!」
よし、ガンダム1話で主人公が無双した後に言いがちな台詞で乗り切ったぞ。便利だねこの台詞。
「...さて。我々の任務について、説明してもよろしいですか?」
「あ、うん。どうぞ。」
「では。」
カレンから任務について説明を受ける。
ざっくりいくと、前線の維持とジオンの秘密工場を見つけて壊せ、って感じだった。
ここ劇中だと描写なかったけどまあ当たり障りない感じの内容だね。
「...以上です。何か質問は。」
「大丈夫です。理解しました。」
「では、我々のキャンプの方へ。車が用意してありますので。」
ようやく説明が終わり、降ろしていた腰を上げて車の方へ向かう。
車にはジダンのじっちゃんとエレノアが座っていた。
「ほー、お前さんが隊長かの? ずいぶん若いのぉ、大丈夫かぁ?」
そう言ってジダンのじっちゃんは...シローに話しかけてた。
...なんだこのおっさん...(キレ気味)
「いや、俺は隊長じゃないんだけど...」
「んん? となると誰が?」
「...私、ですけど。」
「はぁ!? お主が!? まだガキじゃないか!?」
「これでも少佐です。」
「佐官でしたか〜、こりゃ失礼いたしましたへへへ〜」
手のひらドリルだなこのじいちゃん。
「あの...少佐殿?」
「いいですよーだ。別にちびっ子すぎて上官だって思われなくても気にしてないですよーだ。 ほら、さっさと車出してくださいよ。」
「はいはい、もちろんですともへへへ...」
ほんと、ガキで悪かったなガキで。
♢
「...これが、少佐の機体ですか?」
「ええ、まあ。トリスタンと言います。」
見たことない機体だ。武装も何もかも、既存の連邦機とは違う。
特にビームライフルの形状。ジムのビームスプレーガンとはサイズや形状からして全く違うものだ。
「こいつはどこで作られたんですか?」
「機密です。申し訳ないですが、部下であるあなたたちにも話せません。」
パイロットであるクレア少佐に聞いても、突き放されるように返される。
「そう、ですか。」
「...シローさん。興味があるのはわかるんですが、色々と理由がありまして。整備も私とハロだけで済ませたいので、ついでに整備班の方に伝えてもらえますか?」
俺の顔を見た後、彼女は目尻を下げながらそういった。
「わかりました。」
「...ありがとうございます、シローさん。」
そう言って彼女は整備をするためか機体に近づいていった。
これ以上見ているわけにもいかず、少佐の言葉を整備士に伝えるため、急いでその場を離れる。
...そういえば少佐、何か少し悲しそうな顔をしていたが、気のせいだったか。
シローさんと話してた時の少佐、 なにやら冷や汗をかいていたとかなんとか。
話は変わるんですけどサンダーボルト宙域ってパラレルワールドじゃない時間軸にもあるんですかね。あれって確かパラレルワールドの話だったんでちょっと気になります。
...まあし実になきゃ設定崩れるとかそういうのではないんですけど。ただの夢なので。
そしてようやく少佐の名前が決まりました。クレア・ルイスさん。
アレックスのパイロットさんと妙に名前が似てしまいましたが別に意図はないです。
名前メーカーでつけたらこうなった。
次回の更新はいつも通り不定です、のんびりお待ちください。
...後一票で色つくので評価も入れてくれたら嬉しいです。できれば高評価で(小声)