『渡世の花嫁』 武装少女RPGプリンセスウイング リプレイ 作:りょーさん
埼玉最南端。
東京都民の侵略を防ぐ最前線の1つ……三郷市。
県境となる河川敷で、リーゼント姿の青年が喧嘩に勝利していた。
彼の名は絶藤兆一。
数少ない男性プリンセスであり……そして。
ヤンキーである。
GM:
では、兆一の[PCの日常]を始めていきましょう。
ランダムで決めたライフタグは #将来の夢 でしたが……兆一君。君の将来の夢は?
兆一:
日本制覇。
GM:
(爆笑)
兆一:
そんなわけで、他県進出を志した俺は、県境の土手で他県の番長と喧嘩をし、勝利したところだ。
GM:
しかし、新たな挑戦者が現れる。
「おうおうおう、オレサマが番はっとる三郷に踏み込んでくるたぁ、ええ度胸じゃねえか!」
兆一:
「へってめえがここらのボスか、てめえどこ高だよ!?」
GM:
「三高の黒田じゃあ。二高の雑魚を倒した程度で、イキがってんじゃねえぞぉ!」
兆一:
「さっきのよりは、やりそうじゃねえか。
GM:
「あにぃ? 女ばっかで
兆一:
「俺は硬派なんでな、そこらのモヤシと一緒にすんなやァ!」
ケンカ開始!!
GM:
ばきっ! どかっ!
戦いは夕日が地平線に差し掛かるまで続いた。
「つ、つぇぇ……」
バタリ。河川敷に倒れ伏す三高の番長、黒田。
デルタ:
……今日は何のTRPGだったっけ?
GM:
プリンセスウイングだよ。
兆一:
こちらも満身創痍。
「はぁ、はぁ・・・これでまずは埼玉県進出だオラ!」
そして、夕日を見て、ふと思い出す。
「……そういえば、あの日もあんな夕日だったっけな。」
GM:
そう、そして君は思い出す。
夕日の中ヴォイドと戦い……人魚と出会った、あの日を。
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GM:
夕日が照り返す海での、激しい戦いであった。
東京沖に出現した強力なサメ型ヴォイドは、周囲に風と雨を舞わせ、動きの鈍った兆一の喉笛を狙い噛みつこうとしてくる!
「シャァァァァク!!!」
兆一:
「チッ……この魚類が! ナメてんじゃねえ!」
抉るようなブラスティアフィンガーがサメヴォイドに食い込む。
GM:
渾身の一撃がサメを捉えるのと同時に、プレシャスプロテクトを破り、深々とサメの牙が兆一に食い込んだ。
サメがバラバラになるのと同時に、君のプレシャスエネルギーも尽き、君は海に落下していく。
兆一:
「ガッ、クソっ……ここまでかよ」
GM:
どんどんと海面が遠ざかっていく。
このまま死ぬのか……と諦めかけたそのとき。君の手をひとりの小さな手が掴んだ。
GM/渡世ヒカル:
遠のく意識の中、見上げると……少女は、人魚の姿をしていた。
「……!!」
口を開き何かを言っているようだが、深い海の中で声は届かない。
兆一:
(天使ってわけじゃなさそうだな……)
(ケツ持ちの邪神にしてはマブいしな、誰だ?)
デルタ:
ヤンキー&ヨグソトースに持ってくなよ(笑)
GM:
そう思いながらも、手に広がる温もりだけを感じながら、チョウイチの意識は遠のき……
気がついたときには東京の浜辺だった。
少し向こうに道路と家が見えるが、誰もいない。
兆一:
仰向けで空を見てます。
「命拾いしたか。あの女が助けてくれたのか……?」
GM:
波の音だけが、チョウイチの問いに応えていた。
あれから、季節が変わり秋。
あのとき出会った少女は、何者だったのだろう?
といったところで、チョウイチの導入シーンは終了しますね。