『渡世の花嫁』 武装少女RPGプリンセスウイング リプレイ   作:りょーさん

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導入パート02:今日はシャケをシバく日

 東京沖、天海諸島。

 ここではヴォイドの大群が頻繁に出撃し、天海諸島にそびえる学園・ヴァルキュリア所属のプリンセスと、激闘が日々繰り広げられている。

 

 今日も、ヴォイドハントに飛び出す少女がひとり。

 

 ビビットな色の髪と服、スケートボードが印象的な少女。

 名を、デルタ・グッドレムと言った。

 

デルタ:

 というわけで、[PCの日常]のライフタグは、 #プリンセスの活動 です。

 天海諸島に出現した野良ヴォイドを駆除しておきましょう。

 

GM:

 えーと。じゃあ、シャケ型ヴォイドの群れにしましょう。

 

 デルタにゆっくりと近づくシャケ型ヴォイドの大群。

 バクダンを頭から投げるシャケ、ビーム撃ってくる細長いシャケ、ミサイルを肩から撃ってくるシャケ……。

 

兆一:

 マンメンミ。

 

デルタ:

 海面をすぱーっと超低空滑走して、シャケの群れの真ん中に飛び込みまして。

 

 両手持ちのペンキショットガンをばらまいて海をブルーとイエローでべったべたにします。

 なおプレシャス成分でできてるので生態系には影響がありません。

 

GM:

 どぱぁん! どぱぁん!

 破裂音とともにシャケが海に返っていく。

 

デルタ:

 囲まれているにも関わらず、ちっこい身体でうまいこと飛び回り、器用に反撃を回避。

 

「……ほい、終わりー」

 と言って最後の一尾をペンキで撃ち落としました。

 

「ふー……」

 

GM:

 しかし、そこに音速を超える速度で最後のシャケが飛来する。

 

デルタ:

「わ」

 

GM/渡世ヒカル:

 そこに人魚の姿のプリンセスが割り込み、足ひれ一閃。

 シャケを叩き落とします。

 

「フィニッシュ! ですわっ!」

 

デルタ:

 とどめのペンキガンを撃ち込んでから。

 

「シャケが音速で飛ぶなし。生態系考えろっての」

 

「ういっす、助かったわー」

 頭をポリポリかいてヒカルにお礼を言います。

 

GM/渡世ヒカル:

「デルタさんが先行してしまうから、最後しか出番がありませんでしたわ」

 

「別に構わないのですけど」

 

デルタ:

「いんじゃね? 主役は最後に登場するってなんかの巨大ロボアニメで言ってたし」

 

「タイフーン3だかなんだか、まあいいや。帰ろ帰ろ」

 

GM:

 オペレーターからも

 

「おつかれさま。今回はこれでおしまいだよ。ヘリに戻ってきてくれたまえ」

 

 と声がかかり、ふたりは出撃したヘリコプターに帰還する。

 

GM/渡世ヒカル:

 途中で、ヒカルから声をかけられる。

 

「今日の夜、少しお話に付き合ってくださるかしら? ご相談がありますの」

 

デルタ:

「なんそれ。いいけどさ」

 返事して、ヘリの座席にぽいんと飛び乗りました。

 

「はー……海、青いな……」

 スプレーラッカーをカラカラ振りながら、景色を眺めて帰りの道中を過ごす。

 

GM:

 では、[PCの日常]は終えて、そのまま導入へ。

 

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GM/渡世ヒカル:

 夜。女子寮のデルタの部屋にて、パジャマ姿でヒカルが話し始める。

 

「突然本題なのですけど」

 

「以前、お話ししましたでしょう? ワタクシが東京沖で、運命の王子様とであったときのことを」

 

デルタ:

「あー、あれ。なんだっけ、白昼夢の話?」

 

GM/渡世ヒカル:

「夢扱いしないでくださいまし」

 

デルタ:

「頭ピンクのリーゼントと水ん中で会ったとか、かなり夢寄りでしょ。夢の中でもかなり悪夢に近いやつ」

 

「まあどっちでもいいけどさ。その王子様がどうしたん?」

 

GM/渡世ヒカル:

「あれからワタクシ悩みましたが……決めましたの」

 

「ワタクシ、王子様のいるフェアリーテイルにカチコミ……じゃなかった。押しかけに参りますわ!」

 

「王子様のドレスにはフェアリーテイルの校章が刻まれていましたから、必ずそこで会えるはずですの!」

 

デルタ:

「いまカチコミつったかこのお嬢は」

 

「いいけどさ、そんで押しかけてどうすんの? タマ取ってくんの? フェアテと抗争じゃん。ダイナマイトが150tじゃん」

 

GM/渡世ヒカル:

「基本的には、そのままヤルことやったあとに2人ひっそりと暮らすつもりですが。そこは王子様のお気持ちも聞かなければなりません」

 

「それでですね、デルタ様には、ワタクシと一緒に来てほしいのです」

 

「交換留学のメンバ募集の申込用紙がこちらにございますから、一筆書いていただければ、あとはワタクシがよしなにいたしますわ」

 

デルタ:

「そっかー。駆け落ちかー」

 

「わかった、あんたアホだな」

 

GM/渡世ヒカル:

「ええっ!?」

 

デルタ:

 申込用紙を受け取ると、名前をさらさらと記入します。

 

「既成事実はいいけどさ、そのまま逃げたらどうせ余計こじれるっつーの。いつでもいいから家族と話つけとき」

 

GM/渡世ヒカル:

「あーうー。それができれば苦労は、といいますか」

 

「それでも書いてくださるデルタ様に感謝ですわ。やっぱりワタクシ達、親友ですのね!」

 

デルタ:

「や、恥ずいこと言うなし。お目付け役だっつーの」

 

「あんたが勢い余ってリーゼントの国の王子様を拉致したら国際問題じゃん。リーゼント国のSPがヴァルキリアに押し寄せてくるとか嫌じゃん」

 

GM/渡世ヒカル:

「確かにワタクシ、リーゼントの起源知りませんわ。もしかしたらドコかに国が」

 

デルタ:

「いやねーわ。なんだその狂気に満ちた国。国連も承認せんわ」

 

GM/渡世ヒカル:

「ありませんのね!? ダマされましたわね!?」

 

デルタ:

「はいはい、いいから今日はもう寝な。呂律おかしいし。どーせ朝一で本土にいくんでしょ」

 

 といいつつ抱き枕にしているウミッピー(マスコット)のぬいぐるみを抱えてベッドに入っていきました。

 

GM/渡世ヒカル:

「はい、おやすみなさい。デルタさん。また明日」

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