『渡世の花嫁』 武装少女RPGプリンセスウイング リプレイ   作:りょーさん

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導入パート03:夏のせいにして、僕らどこへ行こう

GM:

 では、物語のはじまり・3シーン目。

 

 兆一君、あなたはその日の学業を終えて下校中です。

 男子寮の入り口が見えたあたりで、女の子がふたり、入り口近くで待ち構えています。

 

デルタ:

 スプレーラッカーを振ってカラカラ鳴らしている。左手にはスケートボード。

 

GM/渡世ヒカル:

 もうひとりは、清楚なお嬢様風にたたずんでいます。フェアリーテイルの制服ではありませんね。

 

兆一:

「ん? 見ない顔だな。あんたら、ここは男子寮だぜ?」

 

デルタ:

「まじかよ、あんたリーゼントじゃん。 しかもピンクっつーか紫っつーか」

 

GM/渡世ヒカル:

「はい、間違いありませんわ! 王子様ァァァァ!!」

 

 ヒカルは、兆一に向かって両手を広げて飛びつき……

 

デルタ:

 水平チョップでヒカルの額を止めましょう。

 

GM/渡世ヒカル:

「あふん」

 飛びつく前に撃ち落とされました。

 

兆一:

 茫然としてる。

 

デルタ:

「リーゼントの人さ、この子知ってる? なんかあんたに一目ぼれして駆け落ちしたいらしいんだけど」

 

「ちなみに適当にあしらうとヤバい。何がどうヤバいかはアタシの口からは言えんけど、まあアンタの人生にだいぶ影響するかもしんない」

 

GM:

 言われてよく見ると、起き上がる少女に、チョウイチは覚えがあります。

 今は足がついてますが、夏の日に出会った人魚にそっくりです。

 

兆一:

「あ、あんたはあの時の!」

 

「まさか、俺を探してここに来たのか?」

 

GM/渡世ヒカル:

「その通りですわ。海を越え、アナタにはるばる会いに参りました。全ては、アナタの妻となるため」

 

 正座して三指立てて頭を下げる。

 

「どうか、ワタクシをもらってやってはくださいませんか」

 

兆一:

「あん時は助かった。礼を言うぜ……って何て言った?」

 

デルタ:

 二人の周りに三角コーンを立てて通行人が入ってこないようにしていよう。

 

GM:

 良い判断ですね。なにせ男子寮前にはギャラリーが集まり始めています。

 

兆一:

「おいコラ! 見せもんじゃねえぞ!」

 

デルタ:

「はいはい、散った散った。ほら、おばちゃんアメもってるからね、これ上げるからお家帰りな。いま大事なとこだからね」

 

GM:

「でもよぉ」

「あのチョウイチがよぉ」

「硬派だって信じてたのによぉ」

「まさか夏に女とデキちまってたなんてよぉ」

 

兆一:

「違っ……!誤解すんな!」

 

デルタ;

「まー事故みたいなもんよ」

 

「なんつったっけ? ショットガンマリッジ? とかいうやつ? 知らんけど」

 

GM/渡世ヒカル:

「あの夏の日に感じた、アナタの温もり。忘れたことはございませんわ」

 

兆一:

「ちょっと待て。助けられたことには感謝するが。なんでこんなことになってんだ」

 

「おい、そこのチビ!説明しろ!」

 

デルタ:

「あ? 髪で身長盛ってるからって調子乗んなや。あたしだってワケわからんわ」

 

「まあ多分あれよ」

 

「激流に身をまかせ、どうにかする」

 

「そんな感じじゃん? 知らんけど」

 

兆一:

「やれやれ、どうしたもんか……」

 

GM/渡世ヒカル:

 困ったチョウイチを見て、ヒカルが立ち上がります。

 

「失礼しました……ワタクシにとっては、心と身体に刻まれた大きな証。でも、兆一さんにとっては刹那のふれあいですものね」

 

「今答えを、とは申しません。ただ」

 

「明日からは……お友達から、始めてくださいませんでしょうか? お願いします」

 そっと頭を下げる。

 

兆一:

「女にそこまで頼まれちゃ仕方ねえ、ちょいと俺の事を知ってもらって目を醒まさせてやるか」

 

GM/渡世ヒカル:

 キュンッ。

 

「では、また明日。愛しの王子様」

 

 そう言って、ヒカルは去る。

 デルタはそのまま兆一と話しても良いし、一緒に立ち去っても良い。

 

デルタ:

「え、なに? また明日って、これまだ続く感じ?」

 と兆一に声をかける。

 

兆一:

「ま、俺が硬派ってことを知れば熱も冷めるだろ」

 

デルタ:

「それ素で言ってんのか。むしろアピールにしかなっとらんわ」

 

「まあいいか。いきなり『じゃあ付き合うか』とか言い出す奴じゃなくて安心したわ」

 

GM:

 てなところで。 他になければ、シーン閉じてよろしい?

 

デルタ:

 はーい。

 

兆一:

 OK。

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