魔法世界、幻、幻想と呼ばれる場所。
実際はその事実を知るものは、あまり多くはない。
その世界に存在する亜人が多く住むシルチス亜大陸にて、やはりあの少年が活動していた。
――――少年の名はフェイト。
自分の主である造物主に逆らい、アルカディアの皇帝の仲間となった彼。
今も昔と同じく従者たちと共に、魔法世界で起こった紛争や、転生者同士の争いで破壊された街での生き残った人などを救うために旅をしていた。
最近は原作が始まり、徐々に魔法世界に存在する転生者も減ってきて、ある程度落ち着いてきてはいるようだ。
――――そこへ一人の黒騎士がやってきた。
その姿はフルフェイスの仮面、黒くまがまがしい鎧だった。
そして赤い線が無数に入った剣を持っていた。
どうやらフェイトに敵対する気のようである。
この状況に、フェイトはデジャブを感じていたりしていた。
「貴殿があの人形か。今のうちに片付けさせてもらうぞ……」
「……何者かは知らないが、僕と戦うというのか?」
「そうだ、貴殿が掲げる世界崩壊を阻止するべく、この私が参上したのだ」
「そうか、あなたも
「貴様を狙うものが、私だけではなかったらしいな。だがそんなことなど関係ない。貴様はここで消えてもらう」
この黒騎士は転生者のようであった。
フェイトは会話からそれを察知して、どうするかを考えていた。
従者たちは手を出すかどうか迷っているところのようだ。
しかし、黒騎士はそれとは関係なく、持っていた剣で攻撃してきた。
「……やはりその障壁、なかなか厄介だな……」
「その程度の攻撃では、僕には勝てない」
フェイトには曼荼羅のようなデタラメな障壁がある。
フェイトを倒すには、この障壁を打ち破るほどの攻撃力が必要なのだ。
大抵の転生者は、これを抜くことが出来ず、石化されてしまっている。
だが、この黒騎士はそれでも攻撃を続けてきた。
「だが問題ない、この程度の障壁、破壊して見せよう」
「っ……!?」
その黒岸が放つすさまじい速度での剣術。
まさに嵐や暴風のようであった。
フェイトはそれを見て、まずいと感じた。
そして障壁が破壊され、フェイトは左肩にかすり傷を負ったようであった。
なんということだろうか。この黒騎士、なかなかやるようだった。
「フェイト様!」
「大丈夫。しかしこの男、なかなか強い……」
「私はかれこれ貴様たちを倒すために、死に物狂いで戦い続けてきた。そうやすやすと負けはしない……」
フェイトはこの黒騎士を舐めていた訳ではない。
単純に黒騎士が強かっただけなのだ。本気の障壁を剣の連打で破壊されたのには、フェイトも驚いたほどなのである。
そして黒騎士は間髪居れずに、さらに剣を振りフェイトの首級を奪わんとしてきた。
「ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト……」
だがその黒騎士の攻撃をしのぎ、詠唱を唱えるフェイト。
その詠唱を止めようとすかさず剣を振り連続して斬りつける黒騎士。
だが、その剣舞を回避しながら、フェイトは詠唱を唱え続ける。
「小さな王、八つ足の蜥蜴、邪眼の主よ、時を奪う毒の吐息を”石の息吹”!」
フェイトが放ったその呪文は石化の魔法の呪文だった。
大抵のものは、この魔法で石化されてしまうのだ。
基本的に転生者は、この魔法で石化され、フェイトに捕まってしまう。
――――だがしかし……。
「石化の魔法か。だが私には効かぬ!」
「……これほど高い抗魔力を持つとは……!」
「フェイト様! 危ない!!」
この黒騎士に石化の煙が効かなかった。
とてつもない抗魔力を持っているようだ。
フェイトは石化に失敗し、その隙を突かれてしまった。
従者たちもそれに気付き、あわてて叫んでいた。
だがフェイトは魔法だけではない。接近戦も得意としていたのだ。
「だけど甘いよ」
「何!?」
「さっきのお返しだ」
「ぐっ!?」
フェイトは黒騎士の剣を数センチのところで避け、その至近距離から拳を叩き込んだ。
その拳は黒騎士の胸部に命中し、鎧を砕きながら吹き飛んだのである。
これには黒騎士も驚いた。
まさかこれほどのことが出来るとは思っていなかったのだ。
というのも、フェイトは竜の騎士に敗北した後、ひたすらに戦闘訓練に力を入れた。
魔法が効かない相手に対し、どうやって戦うかをある程度研究してきたのだ。
そしてさらにフェイトは魔法を唱えた。
「障壁突破”石の槍”!」
「ぐおお!?」
フェイトは地面から石を鋭く突き出す魔法を唱えていた。
そして黒騎士は吹き飛ばされた背後に出現した石の槍を剣で切り裂くも、ある程度カスりダメージを受けてしまった。
「あなたの抗魔力、物理的な魔法には効果がないようだ。ならば……」
「何!?」
この男の抗魔力は、打撃系の魔法には通用しないようであった。
そしてフェイトは、打撃の魔法が通用することを見抜き、すかさず石の杭を大量に出現させ、黒騎士へと打ち込んだ。
”万象貫く黒杭の円環”である。
さらに腕に石の剣を出現させ、フェイトはそれを右腕で握っていた。
フェイトの従者たちは、またしてもこの戦いを見ているしかなかった。
「竜の騎士には通用しなかったが、あなたにならどうかな?」
「これしきのことで、負けはせん!」
黒騎士は剣を自分の腕のように操り、自分に命中する可能性の高い石杭を、その剣で砕いていく。
そこにすかさず石の剣を使い向かい打つフェイト。
その行動に黒騎士もひるみ、数本の杭を左腕と左肩、さらに右足へ受けてしまったようだ。
しかしこの黒騎士も、宣言したとおりこの程度では倒れないのだ。
黒騎士は受けた傷を気にすること無く、その剣をフェイトへと振るう。
フェイトも応戦すべく、右腕の石の剣を黒騎士へと振るった。
そして鋭い音と共に、フェイトの石の剣が黒騎士の剣と衝突したのだが――――。
「――――――これは!?」
「……甘いな。私の剣はただの剣だが、特殊な力で強化されている。貴殿のその剣で受けれるはずがない!」
「……あなたもそういう力を持っているのか」
打ち合った剣と剣。
だがフェイトが操る石の剣は、黒騎士の剣により簡単に切り裂かれたのだ。
黒騎士のその説明に、フェイトは竜の騎士の
あれもまた、自らの体を強化する力だった。
その石の剣を切り裂かれたと同時に、黒騎士は剣の方向を瞬時に変え、フェイトの右腕を切り落とした。
「ク……。これほどとは…………!」
「こちらも傷を負わされた。五分五分ではないかな?」
右腕が切り落とされたフェイトを見て、五分五分と言う黒騎士。
黒騎士も先ほどの魔法で、負傷している。
どちらも一歩も引かぬ戦いに、黒騎士はフェイトをやはり強いと再度実感した。
またそのフェイトも、まさか右腕を持っていかれるとは思ってもみなかったが、その内心に抱えた戦慄を隠すように冷静な表情で目の前の黒騎士を睨みつける。
「ああ、フェイト様の腕が……!」
「あの男、強い……」
「私たちも何かできれば……」
その戦いを見ていた従者たちは動揺を隠せ無かった。
フェイトの腕を切り裂かれて、焦る暦。そして黒騎士を強いと驚きの眼差しで評価する環。
さらに栞はただ見ていることしか出来ないのかと、戦いを見ながら考えていた。
しかしこれほどの相手では、たとえフェイトの従者たちが戦えても、勝てる訳が無いだろう。
それが従者たちにとって、とても悔しいのだ。傷を負いながらも戦うフェイトを、見ていることしかできないのが辛いのだ。
「三人とも、気にする必要はないよ。君たちが後ろに居てくれるから安心して戦える」
「し、しかし!」
「少女と会話する暇があると思うか!」
「……あなたは少し空気を読むべきだ」
フェイトは従者たちの気持ちを察し、声をかけた。
だが従者たちは、それでも納得しない感じであった。
しかし、その会話を打ち切って、剣で切り裂いてくる黒騎士が居たのである。
それでもフェイトは負けるわけにはいかないのだ。
この慕ってくれている従者たちのためにも、待ってくれているあの人のためにも。
「さあここで消え去るのだ人形よ。だが安心しろ、貴様の従者には手はださん!」
「信用できないね。それに僕には帰る場所がある。ここで負けることは、――――できない!」
「たわけたことを! ――――――これは!!」
フェイトは砂を操り壁を作り、これにより剣の攻撃を封じる。
さらにその砂で黒騎士を包み込めば、その大量の黒騎士を砂で押しつぶしたのだ。
だがそれだけでは終わらせない。
次々と石の剣を飛ばし突き刺し、更なる魔法を唱えだす。
フェイトがよく使う石柱の魔法だ。
「おお、地の底に眠る死者の神殿よ、我らの下に姿を現せ”冥府の石柱”!」
「ぐ、ぐお、な、な……にい!?」
砂の圧力で身動きが取れ無いというのに、フェイトが放った石の剣を手に持つ剣で何とか受けきる黒騎士。
その上空に五本の巨大な石柱が出現し、黒騎士を押しつぶす。
さらにフェイトは、その黒騎士が居た場所へと移動し、残った左の拳を打ち付ける。
「やはりまだ終わっていないか」
「ぐおおお、なっ……何という力だ!?」
フェイトは石柱の瓦礫もろとも黒騎士を殴り飛ばす。
黒騎士も負けずに剣で応戦するが、フェイトはそれをなんとか回避し、さらに振るう左の拳を加速させていく。
今の衝撃でさらにダメージを受けた黒騎士は、何とかその拳を防御していた。
だが、フェイトはその拳に砂を巻き上げ、竜巻のように左腕へと纏わせているのだ。
この攻撃に、流石の黒騎士も驚いていた。
これほどの行動を取るとは思っていなかったのだ。
「だが、ここで終わらせる」
「ぐっ、いや、待て!」
そのフェイトの猛攻に黒騎士は耐え切れ無いと判断、距離をとらざるを得なくなった。そして黒騎士は数メートル後ろへと瞬間的に移動すると、何故か剣を下げて叫びだしたのである。
この黒騎士はあることに気が付いたようであった。
だから一時休戦を申し出たようだ。
「待て! なぜそれほどの執念がある! 今の貴殿には諦めを感じぬ……!」
「……それはどういうことだい?」
「私の知る貴殿は、諦めていた。強者との戦いのみに希望を見出していた」
黒騎士は”原作知識”のフェイトを思い出していた。
”原作”のフェイトはすべてが幻だと感じ諦めていた。
幻だと言うことを知りながらも、飄々と生きるジャック・ラカンの答えがわからなかった。
だからこそ、強く成長したネギとの戦いのみに執着していた。
だが、ここに居るフェイトは少し違う。このフェイトが放つ強い執念を黒騎士は感じ取ったのだ。
「あなたが知る僕はわからないが、今はもう…………、――――――諦めていない」
「…………! どういうことなのか、説明していただきたい……!!」
黒騎士は今のフェイトにどういう訳なのか説明を願った。
どうして諦めていないのか。いや、希望を持っているのかを聞き出したかった。
”原作知識”では絶対にありえないことだからだ。
「フェイト様! 大丈夫ですか!?」
「腕、拾ってきました」
「いつも無理ばかりしないでください!」
とりあえず戦いが止まったことを察した従者たちは、フェイトの下へとやって来た。
そこでフェイトは今までのことを黒騎士に話した。
アルカディアの皇帝のこと、自分の過去を、今の自分の目標を。
すると黒騎士はひざを突き頭を下に向けた。それはこの黒騎士なりの最上級の礼儀であった。
「――――失礼した。まさか貴殿が成長していたとは……、この戦いの非礼を詫びたい」
「…………一体、どういうことだい?」
黒騎士は頭を上げることなく、素直に今の行動を謝罪した。
この黒騎士は”原作”のフェイトは強敵であり、偶然出会ったとはいえ、今倒しておかなければならないと考えたのだ。
だが、このフェイトは敵ではなかった。
失うはずだったものを失わず、魔法世界の真実を受け止め強くなっていた。
だからこそ、この戦いを起こしたことを詫びているのだ。
「私の知る貴殿は、危険人物だった。だからこそ、偶然とはいえ出会った貴殿を、打ち倒すべきだと考えいた」
「……………………そういうことか……。理解できたよ」
またフェイトも、この黒騎士が転生者であるとわかっていた。
どうして戦いを始めたかまではわかっていた。幾多の転生者も同じ理由で突然戦闘を始めたからだ。
しかし、この黒騎士はここのフェイトに違和感を感じ、戦闘をやめた。
その黒騎士の考えを察したフェイトは、そういう意味もこめて彼に対して、理解できたと言っているのである。
「だが、今の貴殿は私の知る貴殿とは明らかに違う。……故にこの戦いにおいて、貴殿を攻撃したことを謝罪させていただく。――――――申し訳なかった!」
「あの、これは一体……」
しかし突然態度が変貌したこの黒騎士に、フェイトの従者たちは少し引いていた。
突然敵対していたのに突然膝を突いて謝る姿は、普通に考えればおかしいと思うのが当然である。
「フェイト様。と、とりあえず腕をくっつけましょう」
「そ、そうです! この陛下からいただいた薬を飲んでください」
「とりあえず治療しましょう」
「そうだね、とりあえず治療を優先しようか」
フェイトの従者たちはフェイトを心配し、フェイトの傷の治療を始めていた。
皇帝から数本貰った治療用の魔法薬を持ち出し、それをフェイトに飲ませようとしていた。
そして拾ってきた腕をくっつけようとしているのだ。
その魔法薬が数本あるのを見たフェイトは、黒騎士にこう尋ねた。
「さて、薬は数本あるけど、あなたはどうする?」
「……敵対したこの私に情けをかけてくれるというのか!? なんと寛容なお方だ!」
フェイトは薬は数本あることを考え、敵対していた黒騎士にも分けようと思ったようだ。
また、この黒騎士、とても騎士道精神が強い男だった。
敵対して腕をぶった切ったというのに、その薬を分けてくれるというそのフェイトの行動に感激し、感謝と敬意を払う黒騎士。
そこで黒騎士は顔をあげてフェイトを見た。
「今まで名乗らず失礼した! 私の名はランスロー・レイクと申す」
「あなたも、俗に言う”転生者”というものなのかい?」
「そこまで知っているとは……。その通り、私は転生者という存在、この世界の異物である」
この黒騎士、名はランスロー・レイクと言った。
また名乗ったときに、フルフェイスの仮面を取り、素顔を見せた。
その姿はウェーブのかかった黒い髪を肩まで伸ばし、少し暗い表情の色男だった。
そして自ら転生者だということも明かし、さらに異物と称していた。
フェイトはこの黒騎士もまた、ある種竜の騎士のような強い意志を持っていると感じた。
他の石化してきた転生者とは、明らかに違うことを察していた。
「私はずっと、この世界を守りたいと思ってきた。そしてそれを崩壊させんとする貴殿を倒すことを目標としてきた」
「……確かに、僕も皇帝が居なければ、多分そうしていただろう」
フェイトは皇帝に会わなければ、そして栞の姉が今を生きていなければ、きっと完全なる世界に魔法世界人を送るべく奮闘したと考えた。
全てを幻と考え、行動していただろうと思っていた。
そうフェイトが思考しているところに、黒騎士が頼みを申し出ていた。
「だが、今わかった。貴殿を倒す必要がないことを。だからこそ折り入って頼みがある……」
「頼み?」
「もし許されるならば、この私を貴殿の従者にしていただきたい!」
そしてこの黒騎士は現在のフェイトに感激し、従者になりたいと申し出ていた。
この黒騎士の願いは唯一つ、魔法世界の平和であった。
もはや魔法世界を滅ぼす気がないフェイトならば、従者として仕えるこそが今戦ったフェイトへの最大の贖罪だと考えたのだ。
「えっ、えっ? ええーーー!?」
「なにっ!?」
「ど、どっ、どういうこと!?」
それを聞いたフェイトの従者たちは、それに驚き変な声を上げて驚いた。
まあ当然の反応だろう。なんたって今戦っていた敵が、突然仲間になると言い出したのだから。
フェイトも流石の自体に多少なりに驚いていた。
そんな中、さらに黒騎士は言葉を続ける。
「私が妙な動きをしたならば、その場で首を刎ねて貰ってもかまわん。貴殿の従者として、必ずや味方であることをここに…………、――――誓おう!」
この黒騎士、裏切れば自らを殺してくれてもよいとまで言ってのけた。
それほどまでに、フェイトの従者となりたいのだ。そして、絶対に裏切ること無く味方であり続けると黒騎士はフェイトに誓いを立てていた。
「昨日の敵は今日の友」
「環、まだ日をまたいでいませんよ!」
「フェイト様、どうするんです!?」
この事態にフェイトの従者たちも混乱していた。
何がどうしたらこうなったのか、あまりわからないからだ。
ただ、フェイトはある程度察していたので、それをよしとしたようだ。
「……わかった。いいよ。あなたを僕の従者にしよう」
「なんと! ありがたき幸せ。この不肖ランスロー、死力を尽くし、必ずや貴殿の力になることを約束しよう!」
「……はじめて見るタイプの人だね……」
フェイトは黒騎士を仲間にすることにした。
なにせあの竜の騎士が敵対者なのだ。戦力はある程度ほしいとも考えているのである。
そしてフェイトの言葉を聞いた黒騎士は、オーバーな言い回しで感激していた。
流石のフェイトですら、その姿に引いたようである。その従者たちも、やはり引いていた。
「では、誓いの握手を」
「……これからよろしく頼むよ」
黒騎士は姿勢を低くしたまま、手を伸ばした。
それを見たフェイトも手を伸ばし、誓いの握手をする。
これで黒騎士はフェイトの仲間となったようだ。
「フェイト様、本当にいいんですか!?」
「戦いから芽生える、熱い友情」
「友情と言うよりも、本当の意味での主と従者みたいな……」
その光景を見ていたフェイトの従者三人は、自分たち以外に従者が出来ることを、微妙な気持ちで受け止めていた。
その後フェイトは、皇帝印の仮契約法を使って、黒騎士と仮契約を結んだ。
だがその時のフェイトの従者たちは、流石に接吻ではなかったことへ、安堵と期待を裏切られた気分の両方を感じていたのであった。
…… …… ……
転生者名:ランスロー・レイク
種族:人間
性別:男性
原作知識:あり
前世:自衛隊一等陸曹
能力:持つ武器を宝具化、変装、剣術
特典:Fate/zeroのバーサーカーの能力、オマケで
クラスをバーサーカーからセイバーへ変更