4月の桜咲くある日の事……
「
「気にするな、俺もこっちの方に用事があったからついでだよ」
1人の少年が男性の運転する車である建物の近くに降りていた。
「それじゃ冠城さん、
「あぁ、分かったよ、じゃあな」
少年がお礼を言うと男性は車を運転して離れていった。
少年は建物の敷地内に入ると目の前の建物に視線を向けた。
「東京都高度育成高等学校か……日本政府が作った未来を支えていく若者を育成する事を目的とした学校だったか……ん?あの子は……」
少年が建物に入って自分のクラスに向かっていると階段を登っている杖を着いた女生徒が目に入ったので見ていると足を滑らせて転落しそうになったので慌てて駆け寄って受け止めた。
「なっ!?危ないっ!!……ふぅ、大丈夫?」
「はい、大丈夫です。助けてくれてありがとうございます」
「別にお礼を言われる様な事じゃないよ。俺は当然の事をしただけだから。君が恥ずかしくないなら、このまま上まで運んだ方が良いかな?」
「え?私は構いませんが……っ!!?……あの迷惑でなければ……お願いします……」
女生徒が少年の言った言葉の意味を考えるとお姫様抱っこと言われる体勢だった事に気付いて顔を赤くした。
その後、階段の上まで行くと少年は女生徒を下ろして杖を渡して一緒にクラスに向かいながら話していた。
「ふーん君はAクラスなんだ」
「えぇ、あなたはDクラスなんですね……(何らかの事情があると言う事でしょうか……)」
「おっと、俺のクラスはここみたいだな、それじゃ……」
女生徒が少年を確認してると少年のクラスに到着した。
「あぁ、自己紹介がまだだったな……俺の名前は
「そうですか、私の名前は
坂柳は武昭がクラスに入ったのを確認すると自分のクラスに向かった。
武昭はクラスに入ると自分の名前が書かれている席に座って教室内を確認した。
(高校だけあって色々な生徒がいるもんだな……ん?なんだ、あのカメラは……幾つかあるな……防犯か?)
武昭が教室を見回してると天井の四隅にカメラがある事に気づいた。
暫くすると黒髪の女教師が教室に入ってきた。
「新入生諸君、入学おめでとう。私はこのDクラスの担任となった
担当教科は日本史だ。」
茶柱は自己紹介をすると学校のシステムなどを話し始めた。
・学年ごとのクラス替えはない。
・学校の方から学生証カードを渡され敷地内にある施設利用や物品購入に使用するクレジットカードの様な物を使用する。
・このシステムはSシステムと呼ばれている。
・このカードを使用するにはポイントが必要で1ポイント=1円の価値がある。
・学校の敷地内ではポイントで買えない物は無い。
・ポイントは毎月1日に支給される。
・
と聞いた生徒達は歓声を上げて喜んでいたが……
(10万ポイントが支給か……けど、先生は今、
武昭は茶柱の言い回しとも言える言い方が気になっていた。
「それでは質問が無いなら、これでホームルームを終わりたいと思う……」
「先生、幾つか聞きたい事があるんですけど……良いですか?」
「質問の数にもよるがそんなに多くは答えられないぞ」
「そうですか……では1つだけ聞かせてもらいます……
「っ!……その質問には答えられない。もう質問は良いのか?」
「はい、これだけで充分です」
「そうか、ではそろそろ入学式が始まるから移動するんだ」
茶柱が教室を出ようとした時に武昭が気になっていた事を質問すると一瞬だけ目を見開いたが直ぐに態度を戻して答えると質問には答えて教室を出た。
(実力至上主義か……さてさて鬼が出るか蛇が出るかですね……)
武昭は何処か納得すると教室を出た。
氏名 杉下 武昭 (すぎした たけあき)
部活動 無所属。
誕生日 9月24日
身長 178cm
体重 70kg
ー評価ー
学力 A
知性 B+
判断力 A+
身体能力 B
協調性 C+
ー面接官のコメントー
親の仕事の関係でロンドンに住んでいたが、ある事情があって小学4年生の時から日本に住む事になった。
特に部活動とかは入ってないが身体能力はそれなりに良い。
自分の考えを曲げる事を変える事が多くないが正論を言われ論破されるクラスメイトも多かった。
欠席や問題行動が多かったのでDクラスとする。
ー中学時の担任からの記載メモー
クラスメイトと特に交友関係を持とうとはしないが最低限の関わり合いを持とうとはしている節が見える。
物事から一歩下がって状況を確認している様に思われる。
中学1年生の時に事件に巻き込まれている。