新入生は特命係の息子。   作:北方守護

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第4話

先輩達との話を終えた武昭は校舎内を歩いてある場所が目に入った。

 

「ふむ、ゲーム部か……すみません、誰かいますか?」

武昭が中に入ると色々とゲームがあり、その中で将棋をしていた部員らしき生徒達が声をかけてきた。

 

 

「おっ、君は初めて見る顔だけど……新1年生かい?」

「はい、今日入学した杉下武昭と言います。Dクラスになります。」

「へぇ、Dクラスなんだ、それで……なんでここに来たんだ?」

「いえ、何処に何があるか確認をしてたらここを見つけたんです」

「そうか、それで杉下はここにあるゲームで何か出来るのか?」

将棋を観ていた生徒の1人が武昭に尋ねた。

 

「えぇ、全部普通に出来ますよ。特に……()()は自信があります」

「ふーんチェスか……俺もチェスだったらコイツらの中でも、それなりの物だぜ」

「では1つお相手をお願いしたいんですけど……聞きたいんですけどこの対戦に()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

武昭の言葉を聞いた部員達は軽く雰囲気が変わった。

 

 

「なるほど……そう言うって事は何となくはこの学校のルールに気付いてるみたいだな……」

「まぁ、さっき他の先輩と話をして5月までは話さない様に言われました」

「そうか、じゃあ今のこの話も聞かなかった事にしてくれると俺はありがたいんだけどな」

チェスをした武昭は先輩と話をしていた。

 

 

「そうですか……先輩は何を話してたんですか?軽く次の手を考えてたので話を聞いてなかったんですけど?」

「そうか……いや今のは俺の独り言だ……それにしても結構強いんだな」

「えぇ、父がチェスをしてましてね、俺もたまに相手をしてたんですよ、これでチェックです」

「うーん……あぁ、俺の負けだ……よしもう一戦良いか?」

「はい構いませんよ、ポイントさえ貰えるなら」

武昭は先輩とチェスを何回か続けた。

 

その結果……

 

「はい、これで俺の5連勝ですね。ではポイントを貰います」

「あぁ、俺もかなり自信があったけど、それ以上だったよ、ほら」

「はい、ありがとうございます……先輩、ちょっと約束したのより多いんですけど……」

武昭が先輩と掛けていたのは一戦につき4万ポイントで4万×5戦だったので合計20万ポイントの筈だったが確認すると34万5千ポイント入っていた。

 

 

「あぁ、掛けた分以外のポイントは俺からのお礼って奴だ。なかなかお前程の相手もいなかったからな」

「そうですか……ちなみに後で何か頼まれたとしても受ける事はしませんよ?」

「先に言われたか……まぁ、そいつは返さなくて良いから、時間がある時にでもまた勝負してくれ」

「えぇ、俺は構いません。それじゃ失礼します……先輩、ちょっと良いですか?」

武昭が話を終えて部室を出ようとした時に何らかの予習をしていた生徒に声をかけた。

 

 

「ん?どうしたんだ後輩、何か俺に用か?」

「はい、今先輩がしていたそこの問題なんですけど、そこのXの値は=3じゃなくて5になりますよ?」

「え?ちょっと待ってろ……あぁ!それでここがこうなるのか!……って確か1年生だったよな?なんで3年生の問題が分かるんだ?」

「えぇ、勉強に関しては()()()()()()()()()()()

武昭は自分に勉強を教えてくれた人の事を思い出して苦笑いしていた。

 

「そうなのか……なぁ、お前が良かったらだけど、たまに分からない所とか教えてもらって良いか?ちゃんとポイントは払うから」

「別に構いませんけど俺でも分からない時は分からないですよ?」

「あぁ、それでも良いぜ」

「そうですか、では今日はこれで失礼します」

武昭は今度こそ部室を出て行った。

 

 

武昭が帰った後の部室で……

 

「それにしても今年の1年には凄い奴が居るもんだな……」

「そうだな。そう言えば今回の入試で全問正解だった奴が居たらしいぞ?」

「嘘だろ!?入試で全問正解なんて……もしかして……」

「あいつだとしたら結構面白い事が起きるかもな?」

部員達は武昭の事を思い出して笑っていた。

 

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