新入生は特命係の息子。   作:北方守護

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第6話

皆が入学して数日経った頃、放課後に部活説明会が行われると放送が流れた。

 

「部活説明会ですか……お2人は部活に入らないのですか?」

「私は入らないわ……特に入りたいとも思わないし……」

「俺はちょっとは興味があるかな?どんな部活があるか分からないし」

「では行ってみましょうか。堀北さんはどうしますか?」

「はぁ……分かったわ、そこまで言うのなら一緒に行ってあげるわ」

3人は説明会が行われてる体育館に向かった。

 

体育館が着くと沢山の生徒達がいた。

 

「やっぱり、部活に入りたい生徒は結構いるんだな」

「そうですねー 所で2人は何か興味はあるんですか?」

「いや、俺は特に……未経験者にはキツいだろうし」

「補欠からでも1、2年頑張れば可能性はあるんじゃ……っ!」

3人が話してる中最後の部活紹介である人物がステージに上がると騒いでいた生徒達が静かになり堀北が驚いた様な表情を見せた。

 

「おや?どうしましたか?堀北さん」

「っ!……いえ……別に……」

「私は生徒会長をしている堀北学(ほりきたまなぶ)と言います」

「堀北……もしかして堀北さんのお兄さんですか?」

武昭が聞くと堀北は視線を離さないまま黙ってうなづいた。

 

「私達生徒会は上級生の卒業に伴い1年生から立候補者を募っています。

特別資格などは必要ありませんが、その場合は部活への所属は避けていただきます。

生徒会と部活の掛け持ちは原則受け付けていません。

それから、私達生徒会は甘い考えによる立候補は望んでいません。

その様な人間は当選する事はおろか学校に汚点を残す事になるだろう。

我が校の生徒会には規律を変えるだけの権利と使命が学園側に認められ期待されている。

その事を理解できる者のみ歓迎しよう」

生徒会長が自分の考えと言いたい事を言うと説明を終えた。

 

その後、武昭達は体育館を出て行ったが堀北だけはどこか怯えた様な表情をしていた。


入学してから日にちが経ったある日の朝……

 

「なぁ!やっと今日のこの日が来たな!!」

「あぁ!俺たちが街に待ってた日だ!!」

数人の男子達が騒いでいた。

 

その理由は……

今日は体育の授業があり水泳だったからだ。

 

「全く……水泳の授業があるからと言って、あんな事を言ってたらダメだろう」

「へぇ……あなたは彼らとは違うみたいね……」

「まぁ、男性として女性に興味はあるけど、アレはちょっと」

「そうね……私も男性に興味が無いとは言わないけどアソコまでは…」

「おっと、そろそろ更衣室に行った方が良いな」

武昭と鈴音が話していたが時間が時間だったので2人は教室から出て行った。


男子更衣室で……

 

「おいっ!杉下、その傷なんだよ!?」

「え?あぁ、この傷は小さい頃に()()()()()()()

皆が着替えてる中、1人の男子が武昭の体を見て驚いた。

その体には至る所に火傷跡があり左掌には何かが突き刺さった様な跡があったからだった。

 

「なぁ、そのちょっとあった事って……」

「別に隠す事じゃ無いんだ。昔、家が火事になって父さんが俺を庇って瓦礫から守ってくれてな……」

「そうだったのか……悪かったな言いたくない事を聞いたりして」

「気にする事は無いよ、いずれ話す事だったし、それにコレは父さんが俺を守ってくれた証でもあるからな……」

「そっか……もし何か困った事があったら何か手伝わせてくれ」

「あぁ、ありがとうな平田」

そう話した2人はプールにむかった。


皆がプールに行くと女子達はまだ来てなかった。

 

「おいっ!女子達はまだ来てないのか!?」

「おいっ!落ち着けって!!」

 

「全く……あんな風に下心丸出しなら女子から好意を持たれる訳ないのに……」

「確かに杉下の言う通りだな。なぁアイツらが話してる俺が今、更衣室に……」

「そんな事をしたら一発で警察沙汰になりますよ?」

武昭と清隆が話してると水着に着替えた鈴音が来た。

 

「ここでもうるさいわね……っ!凄い傷ね……」

「あぁ、ちょっとな」

「それにしても……2人とも何かやってた様な体ね」

「俺は特にやってないぞ。強いて言うならピアノと書道だ」

「俺はちょっとした知り合いの所でな……」

鈴音の問いかけに清隆は軽く濁して武昭はある人の事を思い出していた。

 

一方男子達は数人の女子達が授業を受けない事にショックを受けていた。

 

そうこうしてると体育の教師が来たので皆は整列した。

 

「結構、欠席が多いなぁ……よしっ!皆準備運動を終えたら実力を見たいから直ぐにおよいでもらう!」

「えっ?先生、俺、そんなに泳ぐのが得意じゃないんですけど……」

「安心しろ!俺が担当するからには夏までには泳げる様にしてやる!!」

(ん?今……夏までにはって……何か水泳が関係あるんだろうなぁ……)

武昭は教師の言葉に何かを考えていた。

 

その後、準備体操を終えて並んでると先生が話し出した。

 

「準備体操を終えたから、これから男女に別れて、それぞれ50mで競走をしてもらう。

1位になった奴には俺から5000P支給するがビリだった奴には補修を受けてもらうから覚悟しておけ」

その後女子が先に競走を行い男子が競走を行って授業を終えた。

 

一方……

体育の授業を見学してた女子達の中の1人が武昭の手を見て何かに気づいた。

 

(あっ……あの傷って……そっか……()()()()……)

その女子は何かを思い出していた。

 

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