新入生は特命係の息子。   作:北方守護

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第7話

皆が入学して少し経ったある日の教室で茶柱先生が入ってくると教壇であるプリントを見せた。

 

「今日は皆に月末だから小テストをしてもらう!」

「えーっ!?そんなの聞いてませんよー!!」

「安心しろ、このテストは今のお前達の実力を調べるだけで()()()()()()()()()()()から安心すると良い」

(特に成績とかには関係ない……なら違う事に関係があるって事かな)

武昭が何かを考えてると先生がテストを配り始めたのでテストを開始した。

 

テスト終了後……

(ふむ……主要教科5科目で合計20問、各科目は4問ずつ……けど最後の3問は高校1年生じゃなくて高校2~3年で習う問題だったな……ちょっと仕込みをしておきますか……)

武昭は何かを考えると教室を出てある所に向かった。


5月になって武昭が教室に入るとクラスメイト達が話しており席に座ると清隆が話しかけてきた。

 

「おっ、おはよう武昭」

「あぁ、おはよう清隆……所で皆が騒いでるのは()()()()の事か?」

「そうだな、話からすると皆にポイントが支給されてなかったみたいだ」

「なるほどね……どうやら詳しい話は先生から教えてくれるみたいだね」

武昭と清隆が話してると茶柱が何かを持って入ってきたがその顔は険しかった。

 

「佐枝ちゃんセンセー、もしかして生理でも止まったんですか?ー」

「はぁ……全く……お前達は愚かだと思っていたがここまで愚かだったとはな……」

男子生徒が軽くおちょくる様に話すが茶柱は構わず話し出した。

 

「これから朝のHRを始めるが何か質問があるなら、今の内に聞いておいた方が良いぞ」

「あっ!じゃあ聞きますけど、今朝ポイントを確認したら支給されてなかったんですけど」

「本堂……前に説明したが毎月1日にポイントは支給されるし……()()()()()()()()()()()()()()()

「えっ?でも……ポイントが昨日見た時と変わりなかったんですけど……」

「なるほど分かったよティーチャー。理解出来たよ、この謎解きが」

生徒達が事情を考えてる中1人の男子生徒が理由を理解した。

 

「ハッ?どういう事だよ高円寺」

「確かにポイントは支給されたんだよ。0()()()()()がね」

「なっ!?ちょっと待てよ!!先生は10万ポイント支給されるって言ってたぞ!!」

「いや、私はそう聞いた覚えは無いね……そうだろ?杉下ボーイ?」

「えぇ、そうですね高円寺君」

高円寺に視線を向けられた武昭は何処か涼しげな表情で答え皆から見られていた。

 

そんな中、1人の生徒が手を挙げた。

 

「先生、質問いいですか?腑に落ちない事があります」

「ほう……何を聞きたいが分かるがなんだ?平田」

「何故ポイント支給されなかったのか理由を教えてください」

平田の質問に茶柱が説明した。

 

その説明によると……

・遅刻や欠席。

・授業中の私語や携帯を触った回数。

等により本来支給されるべきポイントが全て減らされて0ポイントとの事だった。

 

「け、けど茶柱先生、僕たちはそんな説明を受けてませんが…。」

「なんだ。お前らは説明されないと出来ないと言うのか」

「そんなの当たり前です。ポイントが減るなんて説明されたら僕たちだって静かにしたり、ちゃんと授業に出ます」

「平田君、ちょっと良いですか?」

平田が話してると武昭が手を上げて立ち上がった。

 

「平田君に限らず皆さんは勘違いをしています」

「どういう事だい?杉下くん」

「私語をしてはならない。授業を真面目に受ける。これらは小学校からずっと言われてる事ですよ?

だからと言って茶柱先生に教えなかったと言うのは違うと思いますが?

それに中学までは義務教育ですが高校は自分の意思で来てるんですよ?

いわばこうしてポイントが支給されなかったのは自分自身のせいになりませんか?」

「杉下の言う通りだ。まさか高校に入りたてのお前達に毎月10万支給するとでも思っていたのか?

国が作った育成機関でそのような事があるわけ無いだろ。

疑問を疑問と思わず何故、そのままにしていたんだ?」

武昭と茶柱が話し終えると平田が更に質問した。

 

「な、なら!ポイント増減の内容を教えてください!!これからの参考にします!!」

「それは出来ない相談だ。いわばこれは会社で言う所の人事考査と同じ様な物で学校の決まりにより教える事は出来ない」

「そうですね……普通の会社でもその様な情報を教える事は、その会社によって違いますがこの学校では無理という事ですよ?平田くん」

「そんな……」

「どうやら無駄話をし過ぎて様だな。大体理解出来たとして本題に移らせてもらおう」

茶柱は持ってきた物を広げて黒板に貼り付けた。

 

それには

Aクラス 940

Bクラス 830

Cクラス 490

Dクラス  0

と書かれていた。

 

 

 

「なるほど、そのポイントに×100したのが私達のポイントになるんですね」

「そうだ杉下の言う通りだ。これはお前達が学校で好き勝手した結果で、学校側としてもそれを咎めたりはしない。

先程、杉下も言っていたが自分の意思でこうなったと言う事だ。

ポイントの使用についても制限をかける様な事はしなかった。それは使用者の自由だからな。

だが安心しろ、これから先幾ら遅刻や私語をしても0ポイントのままなのだから」

「そんなのあんまりじゃ無いっすか!これじゃ欲しい物も買えませんよ!!」

「それに関しては自己責任としか言えないな。それともう一つはこれだ。

以前行った小テストの成績表だが……今回のテストだとと3()2()()()()()7()()が赤点で退学になるな」

茶柱が2枚目の紙を貼ると小テストの成績表で32点の生徒の名前の上で赤線を引いた。

 

「ハァ!?そんなの聞いて無いっすよ!補修とか無いんですか!?」

「そんな物は無い。赤点を一教科でも取った物は有無を言わさず退学になる。

それにこの学校は高い就職率と進学率のを誇っているがその恩恵を受けられるのはAクラスだけだ」

「なっ!?そんなの納得いきませんよ!!」

「それは私に言われてもなんとも言えないな、話はここまでだ。

これから3週間後に中間テストがある。じっくりと熟考して退学しない様にしてもらおう。

お前達なら乗り切れる方法があるはずだ。それではHRを終わりにする」

言うと茶柱は教室を出て行った。

 

 

 

 

 

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