患者を救う医者(ヒーロー)になるために 作:TRAFALGAR.LAW
「受験頑張りなさい改人」
金髪ショートヘアの女性は靴を履いている少年改人に声をかけた。
「ああ、行ってくる」
少年改人は扉を開けてそう返事をした。
「大丈夫、改人ならやれる」
「今日は俺のライブにようこそ-!! エヴィバディセイヘイ!!」
受験生は誰1人として無反応だった。だがボイスヒ-ロ-、プレゼント・マイクはおかまいなしにハイテンションでプレゼンを続ける。
「入試項目通りリスナーにはこの後10分間の『模擬市街地演習』を行ってもらうぜ! 持ち込みは自由! 演習場には仮装
改人はうるせぇと思いながらプレゼンを聞いている。
「もちろん他人への攻撃などアンチヒ-ロ-な行為はご法度だせ!?」
「質問よろしいでしょうか!?」
眼鏡をかけた少年が質問をする。
「プリントには四種の
また眼鏡をかけた少年が縮毛の少年に指をさす。
「そこの縮毛の君、先程からボソボソと気が散る!物見遊山のつもりなら即刻
「すみません」
「さっきからうるせぇな」
改人は勢いよく立ち上がった。周りにいた受験生達が何事かと改人の方に顔を向けた。
「おい眼鏡。ボソボソしてるあいつもあいつだかこの場で説教をするのは違ぇだろ。なのに笑いもんにされてこの後の実技試験で思うように動けなくなったらどう責任をとるんだ。それともそういう意図があったのか?」
眼鏡をかけた少年が改人の指摘にハッとしたような顔をする。そして、自分の失態を悔やむように下唇を噛むと、縮毛の少年に向けて綺麗なお辞儀をして頭を下げた。
「……先程の君、済まなかった。俺が気になっていたこととは言え、大勢の前で注意をした結果、君は笑われてしまった。申し訳ない!」
「い、いや……僕の方こそ周りの人を考えずに迷惑をかけちゃったし」
眼鏡をかけた少年も素直に謝罪し縮毛の少年も迷惑をかけたことを謝罪する。
「説明の再開お願いします」
「オ-ケ-オ-ケ受験番号7111くんナイスなお便りサンキューな!」
プレゼント・マイクは説明を再開し四種目の
(0Pを放置してたら被害が出るのは確実だな)
「俺からは以上だ!最後にリスナーへ我が校の校訓をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者』と!更に向こうへ!PlusUltra!!それでは皆良い受難を!!」
プレゼンが終わり演習会場にいた改人は万全な状態で臨むべく入念にストレッチをしていた。
「ハイスタート!」
他の受験者が呆然とするなか改人は木刀を握り走りだす。
「どうした!?実戦じゃカウントなんざねえんだよ!!走れ走れぇ!!」
慌てた受験者は急げとばかり走り始めた。
「いきなり3Pか」
「標的補足!!ブッ殺す!!」
改人の目の前に現れた仮装
「
改人の周辺にドーム状の特殊なサークルが展開され仮装
『ROOM』個性を行使する上で必要となる最も基本的な技であり指定した範囲に球状の結界を張る。 結界の境界線は目視で判断できるが触れることはできない。
「
木刀を振るうと仮装
ROOM内で刀を振るって対象を切断する技であり直接刃が届いていなくても刀を振るった軌道の延長線上に存在する全ての物体を纏めて切断してしまう。
音に反応して次々と仮装
「そっちから来てくれるのは好都合だ」
改人は順調にポイントを稼ぎながら困っている受験者を助けていた。
「あと6分2秒〜」
「この実技試験は
雄英教師の1人がボタンを押すと音をたて煙があがり街を壊しながらそいつは突如現れてた。圧倒的脅威0Pが。受験者たちは当然のように逃げ始める。当たり前だ勝ち目が全く見えない0P相手になんのメリットもないからだ。そして恐怖絶望を感じると人間は正直に行動するからこそここで立ち向かう人間はヒ-ロ-の大前提自己犠牲の精神を持っているのだ。
「やっとおでましか0P」
改人はあらかじめ使えそうな個性を持つ受験者を探し出していた。
「
ド-ム状の特殊なサ-クルが展開されると手元に合った小石が消えたのと同時に少年少女が改人の前に現れた。
「あ、どうなってんだ?なんで0Pがこんな近くにいるんだよ!」
「ああ、神よ。この試練を乗り越えろとおっしゃるのですか?」
少年少女は困惑していた。それもそうだこの2人も他の受験者同様に逃げていたはずなのに0Pが近くにいるのだから。
「おいお前ら、手を貸せ。0Pを倒す」
困惑する2人をよそに改人は話かけた。
「本気で言ってんのか?あれに勝てるわけがないだろ!」
銀髪の少年の方は勝てるわけないから逃げようと提案してくる。
「勝ち目がなかったら逃げていいのか……そんな考えならヒ-ロ-諦めろ」
改人は時間の無駄と感じ1人、0Pの方へと歩き始めた。
「待ってください。1人で行くのは無謀です」
「無謀なんかじゃねぇ、俺なら0Pを倒せる」
先程まで背後で立っていたツルのような髪をした少女は改人の援護ができればと隣を歩きだす。
(あいつの言う通りだ。ここで逃げたら俺はヒ-ロ-になれない!)
「俺も協力させてくれ!」
銀髪の少年は改人と少女に駆け寄った。
「それで治造さん、私は何をすればいいのでしょうか?」
「塩崎はこの周辺にいる仮装
銀髪の少年の声が聞こえてないかのように改人と塩崎は各々の役割について話あっていた。
「わかりました。私は治造さんを信じます」
「お前ら俺を無視するな!」
銀髪の少年はこれでもかと大声で話かけた。
「まだ居たのか」
「おいおい、いくらなんでも酷いぜ!」
「悪いが0Pが間近まで迫ってきてる以上、悠長に喋ってる場合じゃねぇ」
改人は「
「まじかよ」
「すごいです」
行動不能になって細かく切断された0Pを見つめる改人をよそに塩崎と銀髪の少年はこう感じた。改人はこの場にいる誰よりもヒ-ロ-だったと。
「終了〜!!」
こうして改人のいや、受験者達の実技試験は終わった。
次回、更新するはわかりません