GOD EATER~神喰らう者達の軌跡~   作:冬刀

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いや、違うんです。本当は昨日中に投稿出来るはずだったんです。
でも急にパソコンのネット通信が切れちゃったんです。

本当なんです御巡りさん‼ 信じて下さい‼


作者的にも出来は悪いと思います。
が、すいません。作者のモチベーション的にこれが限界です…


番外編 セイントバレンタインの復活

2070年2月14日。この日、荒廃したこの世界と共に廃れた文化の一つが蘇ることになる。

その文化の名は、

 

―――――

―――

 

時は少しさかのぼり2月12日の夜遅く。第8ハイブに位置するフェンリル極東支部、通称アナグラのとある一室にて二人の少女が集まっていた。

 

一人はフェンリル極東支部第二部隊所属の神機使いで名を台場カノン。

もう一人は同じくフェンリル極東支部第二部隊所属の神機使いで名をシリア・ハウンズ。

 

それがこれから起こる文化革命の火付け役となる少女達の名前である。

 

「とまあ大層な書き出しで始めたけど、私まだ詳しい話聞いてないんだよね」

 

「シリアちゃん。書き出しって何のことですか?」

 

「ああ、気にしないで。なんだか言わなきゃいけない衝動に駆られただけだから」

 

「そうですか。シリアちゃん時々そんなことありますよね」

 

この時々訪れる言わなきゃいけない衝動ってなんだろうか。まぁそれは一旦置いておこう。

 

「それでカノン。2月14日のイベントって奴の開催を手伝うのは良いんだけど何をすればいいの?」

 

「そうですね。そのイベントはどうやらチョコを作って渡すものらしいのでシリアちゃんには素材集めとお菓子作りの手伝いをして欲しいんです」

 

素材集めとお菓子作りか。お菓子作りはカノンと仲良くなってから教えてもらってるから問題ないだろうけど、

 

「素材ってチョコでしょ? 嗜好品は高価だからある程度の量を集めるのって大変じゃない?」

 

このご時世一口にお菓子作りと言ってもチョコなどの嗜好品は高価だから私たちはいつもレーションなどを使って作っているし作る量もたかが知れてる。

 

「はい。だから今回はチョコクッキーのようなものを作ってみようと思っています。そうすればチョコは生地に混ぜるか表面に塗るだけで良いのでお財布にも優しくできますよ」

 

「ほうほうなるほどね。なら明日一杯素材集めをして夜に作るってことで良い?」

 

「はい。必要な材料のピックアップは既に済ませておいたのでこっちの素材をお願いできますか?」

 

カノンから受け取ったリストを見る。

必要なのは、レーションに変若水。木化石樹皮やヤドリギあたりは食べる人に見せないほうが良いかも知れない。煮詰めたりすると美味しいんだけど理解してくれないだろうな。後はチョコや砂糖などのお菓子作りの王道の材料が並んでる。

 

「うん。これくらいならなんとかなりそう」

 

「良かったです。それじゃあ明日は頑張りましょう」

 

「「オーー‼」」

 

夜の部屋に二人の少女の声が木霊した

 

―――――

―――

 

「さて、シリアちゃん。頼んだものは揃いましたか?」

 

「バッチリだよ。早速お菓子作りを始めようか」

 

あの会議から約1日。カノンの部屋に集まった私たちはお菓子作りを開始した。

 

 

 

「シリアちゃん。まずは樹皮の灰汁取りをお願いします。私はレーションの下ごしらえをやりますから」

 

「りょーかい」

 

まず沸騰したお湯に取ってきた木化石樹皮を入れて灰汁抜きをする。この時あまり大量のお湯で灰汁抜きしちゃ駄目だ。

 

 

 

「灰汁抜き完了したよー。そのまま下処理するね」

 

「お願いします。私のほうももう少しで終わります」

 

「流石カノン。早いね」

 

灰汁抜きした樹皮とヤドリギを細かく切っていく。

 

 

 

「シリアちゃん。こっちは終わりました」

 

「りょーかい。私もこれで終わり」

 

「じゃあシリアちゃんはそのままクッキーの生地をお願いします。私はチョコの準備をしますね」

 

カノンが準備したレーションを受け取って樹皮とヤドリギを入れて更に混ぜ合わせる。

 

 

 

「シリアちゃん。そっちはもう終わりましたか?」

 

「バッチシ。後はこれをオーブンに入れてっと」

 

チョコを粉末状にしてクッキーの生地に混ぜ込んだものとクッキーの表面にチョコを塗ったものをオーブンに入れる。後は15分ほど焼けば完成だ。

 

「ふー。それにしてもアナグラ全員分のお菓子を作るのって大変だね」

 

「そうですね。ひと段落したらどっと疲れが来ました」

 

そういうカノンの表情には少し疲れが滲んでいる。今日作っただけでも大体50人分くらいある。お陰でオーブンに全部入りきらなかったから二度に分けることになったくらいだ。

 

「少し休んだら? オーブンは私が見てるから」

 

「お言葉に甘えさせてもらいます。出来たら呼んで下さい。包装を手伝いますから」

 

そう言ってカノンは部屋の反対側にあるベットに倒れこんだ。

素材の調達リストの作成や素材の調達、調理などここ数日忙しかったんだろう。この後は包装作業だけだから私だけでも出来るけど、

 

「やっぱりここまでやったなら完成の瞬間には立ち会いたいよね」

 

ちゃんと起こしてあげよう。

オーブンの中で焼かれるチョコクッキーの状態を確かめながら呟いたその言葉は静寂に消えていった。

 

―――――

―――

 

やってきました2月14日。昨日はカノンと一緒にチョコクッキーの袋詰め作業を終わらせた私はこのまま自室に帰るのも何なのでカノンの部屋に一泊して今日を迎えた。

私とカノンは互いに少し大きめの袋にチョコクッキーが入った袋を入れてエントランスに向かう。その途中ですれ違った職員の人たちに私たちが作ったチョコをあげるとみんな喜んで受け取ってくれる。これも『カノンのお菓子は美味しい』という噂が広まりつつあるからだろう。

エントランスにつくとそこにはいつも通りの喧騒が待っていて私とカノンは互いに目配せするとカノンは二階を中心に、私は一回を中心にチョコクッキーを配っていく。

 

「ヒバリさん。タツミさん。おはようございます」

 

「おはようございますシリアちゃん。手に持った袋は何ですか?」

 

「おはようさん。なんだが良い匂いがするな」

 

先ずは受付にいたヒバリさんとタツミさん。二人にはいつもお世話になりっぱなしだからそのお礼も込めて二つのチョコクッキーを取り出す。

 

「今日はチョコを作って皆に配るって文化があったみたいなんで日頃の感謝を込めて皆に差し入れです。私とカノン特製のチョコクッキーですよ」

 

「お、それはありがたいねぇ~。そうだヒバリちゃんこの後一緒にお茶でもしながら…「ありがとうございます。仕事が終わったら頂きますね」…」

 

タツミさんの言葉に被せるように言うヒバリちゃんの態度にシュンとなるタツミさん。この二人の関係性ってなんだか掴み辛いんだよね。タツミさんはいつもめげないし、ヒバリさんも断ってはいるけど満更でもない感じもするし。これは要観察かな。

 

「よろず屋さんもチョコクッキーをどうぞ」

 

「俺にもくれるのかい。こりゃありがたいね。そうだこれを持ってきな」

 

次に向かったのはよろず屋さん。受付に近いところで露店を開いてるから私たちのやり取りは全部聞いてたみたいだ。私がクッキーを差し出すと代わりに何かをくれた。

 

「これは、チョコですか?」

 

「ああ。板チョコっていってな。このクッキーのお礼だ。カノンの嬢ちゃんと一緒に食べてくれや」

 

よろず屋さんのその言葉に思わず口元がニヤけてしまう。これは思わぬ収穫だ。自分たちで買ったチョコは全部使っちゃったからこれでカノンと簡単なお疲れ会でもしよう。私はよろず屋さんにお礼を言ってチョコクッキー配りを再開する。ブレンダンさんやエリックさん、第一部隊の人たちなどのいつもお世話になっている人たちにクッキーを配る。それを受け取る人の反応は様々で、ソーマ君が受け取ってくれたときは渡したこっちが驚いたりもした。

そうやってだいたい配り終えた私たちは階段横のソファーがある場所に集合した。

 

「カノン。そっちは大体配り終えた?」

 

「あと少しだけ残ってますね。シリアちゃんは?」

 

「私も。じゃあラボラトリまで行ってサカキ博士に渡してこよう」

 

「良いですね。聞いた話だとリッカさんとレオン君もラボラトリにいるみたいですから」

 

カノンと連れだってラボラトリ区画まで行くと丁度リッカちゃんとレオン君が研究室を出るところだった。

 

「レオン君、リッカちゃん。はいこれ」

 

「これは、クッキーか?」

 

「みたいだね。でもどうしたの? また作りすぎた?」

 

出会い頭にクッキーを渡されて戸惑う二人。いつもは直接部屋を回るからこういう風に手渡しされるのが珍しいんだろう。

 

「その答えは今日がバレンタインだからじゃないかい?」

 

「博士の分もありますよ。どうぞ」

 

「これはありがたい。いま丁度糖分が欲しかったところなんだ」

 

リッカさんの疑問に答えたのは研究室から出てきたサカキ博士だった。

 

「バレンタイン? なんだそれ」

 

「アラガミが出現する前の時代にあった文化の一つさ。世界の荒廃と共にいつの間にか廃れてしまった文化の一つだね。成り立ちなどは省くが、要点だけを纏めると『女の子が好きな男の子又は中の良い人たちにチョコをあげる』文化だね」

 

「「「「へー」」」」

 

サカキ博士の説明に4人同時に生返事をしてしまう。その反応をみてサカキ博士の狐目が更に細くなった気がする。そりゃチョコを配っていた張本人たちが詳しい内容も知らずに行っていたことが発覚したんだから無理もない。

 

「こんなものは企業の販売戦略の一つだとは思うんだけどね。それでも今日もらうチョコレートというのは特別な気がするのだから不思議だ。おっと、少し喋りすぎたかな。私はここで失礼するよ」

 

そう言ってサカキ博士はエレベーターに乗って消えっていった。おそらく支部長室にでも行ったんだろう。

 

「じゃあ私もここで失礼するね。二人ともありがとう大事に食べるね。レオン君もさっきの件忘れないでね」

 

「ああ分ってるよ」

 

そう言ってリッカさんも地下の神機保管庫に戻っていく。

そうして残されたのは私とカノン、レオン君の三人だ。

 

「リッカちゃんが言ってたさっきの件って?」

 

「神機の調整の件でちょっとな」

 

なんでもレオン君の神機の調子が最近悪いらしく、サカキ博士とリッカちゃんに相談したところフルメンテナンスが決まったらしい。

 

「それよりこれありがとな。丁度茶菓子が欲しかったところなんだ」

 

「お客さんでも来るんですか?」

 

「いや、実は今日はオフでな。これから自室でお茶でも飲もうと思ってたんだが二人も来るか?」

 

その誘いにカノンと顔を見合わせるが、特にこの後の予定も入ってないので誘いを受けることにする。

 

「じゃあ行こうかな」

 

「よし、決まりだな。じゃあ行くか」

 

この後、レオン君の部屋で今日のお疲れ会が開かれて私たちのバレンタインは幕を閉じた。

 

―――――

―――

 

2070年2月14日。この日、荒廃したこの世界と共に廃れた文化の一つが二人の少女の手によって蘇った。

その文化の名は、

 

『聖バレンタイン』

 

 




やっぱり何だか最後色々余計なものを詰めた癖に駆け足だから良く分からない感じになってる気がする…

やっぱり小説って難しい
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