GOD EATER~神喰らう者達の軌跡~   作:冬刀

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何だかタイトル考えるのが辛くなってきた。

あとエリックを書いてるとどうしても言動にエミールが見え隠れするのは何故だろうか?

そんな第十五話です。


第十五話 チーム戦

「うぅ、寒い。早くやること済まして帰りましょう」

 

「同感だ。では、二手に分かれて索敵を開始する。コウタは俺と、シリアはエリックと組んでくれ」

 

「「了解!」」

 

私たちは今、ブレンダンさんをリーダーにしたパーティーで鎮魂の廃寺まできてます。

メンバーは私、ブレンダンさん、コウタ君、エリックさんの四人。近距離型神機使いが一人しかいないけどエリックさんは後衛は勿論、前衛でも戦えるオールラウンダーだから問題ない。

 

「さあ華麗なる伝説の始まりだよ」

 

「早く終わらせて帰りましょう」

 

「任務を遂行する」

 

「よし、やるぞ~!」

 

高台から降りてブレンダンさんたちが左手、私たちが右手から索敵を開始する。

今回のミッションはこの廃寺に逃走したコンゴウとオウガテイル数匹の討伐。普段このレベルのミッションなら四人でこなすほどではないが、新人のコウタ君が初のチーム戦&中型種討伐なのでフルメンバーで任務に当たることにしたらしい。

暫く索敵していると前方にコンゴウとオウガテイルの群れを発見した。

やっぱり群れで行動してる。一体ずつ個別撃破が理想的だったけどしかたないか。

 

「ブレンダンさん。討伐対象を発見しました。現在対象はM地点からI地点に移動中」

 

『了解した。I地点付近での戦闘はこちらに不利になる。討伐対象の気を引いてJ地点付近で交戦してくれ』

 

「了解です。エリックさん私が敵の注意を引きます。その間に、」

 

「建物の影からの奇襲かい?」

 

「はい。よろしくお願いしますね」

 

「まかせたまえ。華麗なる僕の力を見せてあげよう」

 

エリックさんは早速建物の影に消えていく。私も神機にセットされたシリンダーを回転させてバレットを選択する。そして標準を合わせて、発砲。

その音でコンゴウがこちらに気づくが、バレットの着弾のほうが早い。

銃口から放たれた弾丸は一直線にコンゴウへと向かい着弾と同時に全方位へレーザーを掃射する。

 

オリジナルバレット『バーストボム』

 

着弾と同時にレーザーを放つように設計され、敵の群れの注意を引くために作っられたこのバレットは、その期待通りの結果を残した。

廃寺内にコンゴウとオウガテイルの咆哮が響き、外敵を見つけた彼らが私を標的に集まってくる。

最初に動いたのはコンゴウ。

オウガテイルとの走力差もあり、彼らを引き離しながら近づいてくる。私もそれを助長するかのようにコンゴウでは無く、オウガテイルを狙撃していく。

そうして一人孤立したコンゴウが本殿への入り口を通過して私の目の前まで迫ったとき、突然横からの衝撃に見舞われたコンゴウはその進攻の停止を余儀なくされる。

その横合いからの攻撃者の姿を確認しようと顔を向けた瞬間、顔面に先ほどより強烈な衝撃を受け、堪らず仰け反るコンゴウ。

 

「さあ、華麗なる奇襲の次は僕の華麗なる攻撃を見せてあげよう」

 

その強襲者であるエリックさんが声高々にそう宣言すると同時にブラストが火を吹く。

どうやらコンゴウの意識は完全にエリックさんに向いたようだから私はこっちに近づいてくるコンゴウを狙撃していると、反対側から銃撃が響いた。

 

「すいません。遅れました‼」

 

そういって姿を見せたのはコウタ君。連射力の高いアサルトでオウガテイルを狙っているが、あまり中ってない。

 

「コウタ君。もう少し近づいて! あと射撃中は動かないこと。君じゃまだ動きながら中てるのは無理!」

 

「わ、解りました!」

 

「あとブレンダンさんは⁉」

 

一緒に索敵していたはずのブレンダンさんの姿が見えなかったからそう問いかけたけど、その直後に疑問は解消された。なぜならブレンダンさんが上から『降ってきた』からだ。

 

「は?」

 

コウタ君が思わず射撃の手を止めてその光景を見る。ブレンダンさんは文字通り上からコンゴウに向かってバスターブレードを振り下ろしながら降ってきた。

落下の威力と全体重が乗ったその攻撃の威力はかなりのものでバスターブレードの刀身が半分以上コンゴウの背中に突き刺さっている。

 

「エリックはコウタのサポートをしてきてくれ。シリアはそのままオウガテイルを。殲滅後にコンゴウを四人で撃破する」

 

「了解です」

 

張本人であるブレンダンさんは特になんの動揺もなくコンゴウの背中から神機を抜き取って最低限の指示を出し、コンゴウとの交戦に集中してしまう。

私ももうブレンダンさんの方は気にせず、コウタ君に迫っていたオウガテイルを狙撃する。

 

「ほら、コウタ君。戦場でよそ見は禁物だよ!」

 

「あっ、すみません‼」

 

慌てて射撃を開始するコウタ君だけど、やはりその射撃はお世辞にも上手いとは言えない。

 

―これはもう少し練習を積んで貰わないといけないかな。あと落ち着きも欲しいところだけど、それは仕方ないか。

 

後で教練担当のリンドウさんに報告しよう。

 

「良し。こちらはこれで終了だね。さあ新人君加勢に行くよ。華麗なる僕に着いてきたまえ」

 

オウガテイルの殲滅が終わり今度は四人がかりでコンゴウを狙う。正直このメンバーだとただの虐めにしかならないからコウタ君に射撃指導でもすることにしよう。

 

「ほらコウタ君。射撃ごとに銃口が上にずれてるよ。アサルトなんだから銃口はしっかりと固定しないと」

 

「は、はい!」

 

「あともう少し脇を締めてそっちの方が安定するから」

 

「こ、こうですか!」

 

「最後にもう少し周りに気を配ること。新人の時は難しいけど私たち遠距離型は接近されると途端に分が悪くなるから。今から意識するようにね」

 

「は、はい!」

 

初の中型種戦という唯でさえ緊張で一杯一杯なのに横からいろんなことを言われたら焦ったり落ち着かなくなる。

そんな当たり前のことに気付いたのは、コンゴウの討伐が終わって帰投準備をしている時だった。

 

―――――

―――

 

アナグラに帰ってきて出先のことを申し訳なく思った私は、コウタ君にジュースを奢ってあげた。その後、今日の報告書を纏めるブレンダンさんに出先で私が思ったことを報告書に書いてもらうようお願いしてからカノンと一緒に他の二隊をまっていた。

そもそも今日は新しく入った新人三人にチーム戦を経験してもらおうということでマルク、リンドウさん、サクヤさん、ソーマ君の班。コトミちゃん、タツミさん、ジーナさん、シュンの班。そして私たちの班の三班に分かれた実地訓練だった。

 

――第一部隊総動員って明らかにマルクが手厚く保護されてるよ。コトミちゃんのとこにもタツミさんがいるし戦力的に一番不安なのって私たちの班だよね。

 

因みにカノンとカレルはいざというときの防衛要因というもっともらしい理由で残ってもらった。

本当の理由はカノンとの戦闘はまだ新人たちには早いこと、カレルは金にならないからと同行を断ったからだったりする。余談だがシュンはいの一番に立候補してた。

 

「あれってレオン君じゃないですか?」

 

と、その時出撃ゲートが空いてレオン君が帰ってきた。

そういえば今日の班分けにも居なかったし一人で何してきたんだろう?

 

「レオン君お帰り。今日も一人だったの?」

 

「ん、あぁシリアにカノンか。そうだな」

 

「そういえばレオン君は今回のチームに参加して無いんですね」

 

そのカノンの言葉でふと疑問に思う。何故レオン君は今回のチームに参加してないのか。

今回のチームは第一から第三まで。つまり極東の主力三部隊が任務に当たるはずだった。だけど実際には第四のエリックさんがメンバーに加わった。もし私たちの班にエリックさんじゃ無くてレオン君が居たら?

他の班のように前と後ろ二人ずつになるし、戦力面でもタツミさん達の班と遜色無い位になる。

という事は元々はレオン君が入るはずだったけど急遽エリックさんに変わったってこと?

 

「レオン君は何の任務に行ってきたの?」

 

そこまで思考が進んだところで疑問が口に付く。

 

「ちょっと緊急の案件がな」

 

そう言うレオン君の言葉は歯切れが悪い。何か私達に言えないことでもあるのだろうか?

私はもう一度質問しようと口を開こうとするが、それより先に出撃ゲートが開いた。

 

「ほら。お前たちの待ち人が帰ってきたぞ。早く行ってやれ」

 

「レオン君、まだ聞きたいことが、」

 

「悪いな。それは答えられないんだよ」

 

そう言ってレオン君は私達に背を向けて歩き出した。

 

「レオン君は皆のお出迎えしなくていいんですか?」

 

レオン君はカノンのその言葉に足を止めて首だけをこちらに向ける。

 

「あぁ。俺は支部長のとこに行かないといけないからな」

 

それだけ言うと今度は足を止めること無く区画移動用エレベーターの中に姿を消した。




あれ? おかしいな。アナグラ内での会話なんて書くつもりなかったのに。

無計画って恐い。

後二月、三月と更新頻度が下がる可能性があります。
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