【完結】追放演義 ~無能者と大富豪の屋敷から追放されて野良道士となった俺、異国の金毛剣女と出会ったことで、皇帝すらも認めるほどの最強の仙道使となる~ 作:ともボン
さすがの魔王でもあの爆発は
俺は黒焦げの状態でぴくりとも動かない魔王を見つめながら、これまでの肉体の緊張感を解くように長く呼吸する。
正直なところ、俺に残された精気の量もどんどん
体感的にもう残り半分は越えているだろう。
俺は
7つの武器に変化する俺の〈
たとえば、
このような具合にである。
要するに
しかし、悪く言えば
直後、俺はくらりと軽い
〈
なので上の数字の形状武器を使えば使うほど、他の形状武器に変化させることができないほどの精気を使い切ってしまう場合もある。
ましてや、
そのため、いくら俺でも1日に
今がそうだった。
これ以上は精気を使いすぎると、いつ俺は気を失うか分かったものではない。
そうなれば非常に危険だ。
もしも魔王がこれから息を吹き返した場合、俺は確実に殺されることになる。
一方、見方を変えればこの状況は逆に
どう見ても今の魔王は
死んでもいないが、生きているとも言い
とどめを刺すなら今か。
そう俺が魔王を見て思ったとき――。
ザワッと俺の全身の
俺は
まったく動かない魔王だったが、その身体の奥から身の毛がよだつほどの負の圧力を感じた。
このとき、俺は自分の考えが間違いだったことに気づく。
今の魔王は
おそらくは、何らかの手段によって爆発から身を守ったのだ。
つまり、魔王はまだ十分な余力を残している。
ひしひしと漂ってくる邪悪な力が、そのことを如実に物語っていた。
と、俺は身体の力を振り絞って立ち上がろうとしたときである。
「ありがとう、
いつの間にか、俺のすぐ近くにアリシアが立っていた。
「あなたのおかげで魔王を
そう言うとアリシアは、
加えてアリシアは、自分の剣を顔の右横に立てるようにして構える。
確か
コオオオオオオオオオオオ――――…………
続いてアリシアは、猛獣の
「待て、アリシア! 魔王はまだ――」
俺の静止の声も聞かず、アリシアは腹の底から発した気合とともに魔王へと猛進していく。
そしてアリシアが魔王の間合いに入り、精気を込めた刀身で魔王の心臓を串刺しにしようと
彫刻のように動かなかった
「アリシア!」
俺が叫んだのも
しかもアリシアは
俺は床にうつ伏せに倒れたアリシアを見つめた。
激しく身体を柱に叩きつけられたことで気を失ってしまったのだろう。
まったく動かなかったアリシアを心配していると、黒焦げだった魔王の表面部分がピキピキという亀裂音とともに
やがてすべての黒焦げだった表皮が落ちると、そこに現れたのは無数の血管と筋肉が丸見えの肉体だった。
「素晴らしい……この男、人間の身でありながらよくぞこんな肉体を作り上げたものよ。まさか、全身の毛穴から毒の体液を出してそれを硬質化させることができたとはな」
そんな異質な姿となった魔王は、アリシアと俺を交互に見た。
「まあ、それよりも今はお前たちのことだな。小賢しくも私を追ってきた女勇者はさておき、この場でもっとも危険な存在はお前だ……小僧」
魔王は血走った目で俺をぎらりと
「それに、どうやらこの身体の持ち主もお前のことを
絶望とはまさにこのことだった。
一体、この魔王の底力はどれほどあるのだろう。
こうなると、もう生半可な攻撃では絶対に魔王は倒せない。
倒せるとしたら……。
俺は〈
もはや魔王を倒せるのは〈
ただし〈
しかも最強の威力を誇る〈
要するに、すべてのことにおいて時間が掛かるのである。
だが、こうなった以上は〈
けれども、その時間をどうやって
俺が今の状況を
床に転がっていた大量の死体が無くなったからだろう。
魔王の下半身の
俺はすぐさま
右に
瞬きをするかしないかの間に
俺が先に動き回ったところで、機動力は俺よりも魔王のほうが圧倒的に上だ。
それこそ俺のほうから先に動いてしまえば、魔王は俺が動いた方向に瞬時に方向転換して襲い掛かってくるだろう。
とはいえ、
だが、やらなければやられる。
などと考えている間に、距離を
2枚の
俺は全神経を研ぎ澄ませてその攻撃に対処する。
〈
電光のように
ガギンッガギンッ!
案の定、金属を打ち叩いたような感触が返ってきた。
続いて間髪を入れずに
その
その後、俺は至近距離で魔王の
けれども、このままではマズい。
魔王はほとんど
俺も
だったら早く
もう1人の俺がそう強い言葉で言ってくる
俺もそうしたいのは山々だったが、
余計な時間を与えたら何をされるか分からない、と魔王は
魔王は俺が防戦一方になるほどの攻撃を立て続けに放ってくる。
せめて
俺は