【完結】追放演義 ~無能者と大富豪の屋敷から追放されて野良道士となった俺、異国の金毛剣女と出会ったことで、皇帝すらも認めるほどの最強の仙道使となる~ 作:ともボン
俺はアリシアに「あとは任せろ」と言い放ち、
全長は約6.6
砲身に
加えて先端の発射口には、同じく黄金の
重さも半端ではない。
少なくとも250
そんな
もっと詳しく言えば右手で砲身を固定し、左手は引き金の付いた取っ手の部分を強く握っている。
「くっ……」
さすがの俺でも、このときばかりは苦痛で顔を
武器自体の重さもさることながら、その力を使うための反動は凄まじいの一言に尽きる。
それこそ全身を剣でめった斬りにされ、その傷口から大量の血が噴出しているような感覚だった。
だが、それでも
しかし、精気弾は普通の大砲で使用するような砲弾とは違う。
読んで字の如く、精気を圧縮した状態を砲弾の代わりとして発射するのだ。
なので1日にたった1発しか作れないし使用できない。
俺は両手で固定している
魔王は
剣から
片方の
そして、このままではアリシアが危うい。
アリシアは〈
あまりにも魔王が高く飛んでしまったら、〈
そうなればアリシアは受け身を取れたとしても、あまりの高さからの落下に全身を強く打ちつけて最悪の場合は死にいたる可能性もある。
もう少し……もう少しだ!
俺は必死に
せめてアリシアが受け身を取れる高さのときに精気弾を作るのだ。
などと思っていた矢先、ついに砲身の中に精気弾が完成したことを肌で感じた。
よし、と俺は再びアリシアに向かって声を上げる。
「アリシア、もういい! そこから飛び降りろ!」
そう言い放ったのと、アリシアが炎の
おそらく、もうすでに限界を迎えていたのだろう。
空中から床に飛び降りたアリシアだったが、激しく体力と精気を消費していたため着地したあとにそのまま倒れてしまった。
本来だったらすぐさま駆け寄って介抱するのだが、今はそれよりも確実にやるべきことがある。
アリシア、お前の思いは絶対に無駄にしないからな!
そうである。
今はアリシアの介抱よりも優先すべきことがあった。
魔王をこの場で必ず倒す。
それがアリシアの思いに報い入る最大の行動。
ゆえに俺は空中にいる魔王に
すると精気弾が完成していたこともあってか、他の形状武器と同じく
俺の右目に当たる良い位置に、砲身から半透明の小さくて四角い
その
食らえ!
俺は万感の思いを胸に、引き金に掛けていた左手の人差し指を引いた。
ドゴォンッ!
そんな
「グアアアアアアアアアアアアアアアア――――…………」
黄金色の
それだけではない。
精気弾はそのまま開いていた窓を突き抜け、漆黒の夜空に向かってどこまでも伸びていく。
このとき
のちにこの出来事は、
魔王を跡形もなく消し飛ばした、
それは漆黒の夜空を駆け上る、黄金色の巨龍のようであったと――。