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45年前-海賊船 船上
嵐が吹き荒れ、舵も効かない悪天候。
そんな中、船内の中央 キングサイズのベッドに、巨大で美しい女傑が苦痛に悶えていた。
女傑は子供たちが見守る中、
なんと三つ子を産もうとしていたのだ。
女傑は以前に5つ子を出産した経験があった。
だが今回は船上で物資も限られる中で船が大きく揺られていたため、出産の環境としては最悪なものとなった。
船内は火事でも起きたかのように慌ただしかった。
まだ幼い子供たちを他所に、小ぶりで太い眉毛が特徴的な小男は女傑の手下である魂たちと共に船内を奔走している
長男は幼いながらも小男と魂たちの邪魔にならないように他の弟妹たちを引き寄せながら母親を見守っていた。
小男は女傑を必死に献身した。
氷嚢をタオルで包んで枕を作り、麻酔を施し、お粥と女傑の好物を繰り返し生み出している。
そして時たま女傑の手を握りつつも声援を送りつづけた。
小男は胃痛と吐き気に襲われていた。女傑が煩っている発作にひどく怯えていた
それは女傑が抱える地獄の業、絶望の十字架。
そう、『食い患い』だ。
女傑は特定のお菓子が無性に食べたくなる発作を抱えていた。
駄々をこねる程度のものであれば全くと言っても問題ない、むしろ可愛らしいかもしれないがとんでもない、
ご所望のお菓子が食えるまではこの世の全てを悉く蹂躙し続ける破壊の化身と化すのだ。
全てを破壊し尽くし、厄災を振り撒く呪いの悪癖だ。
直接的な因果関係は無いのかもしれないが、彼女が発作を起こすときには傾向として
精神的ショックやネガティブな感情、ストレスが溜まっているときによく頻発していた。
そんな中最悪な出産環境により女傑の精神状態はすこぶる不安定だったからいつ爆発してもおかしくなかった
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地獄の格闘は半日続き、なんとか無事に出産を終えた。
小男は一晩の波乱万丈を終えて目の下にくっきりとした隈ができていた。
小男はそのままベッドの側面に寄りかかり、沈むように熟睡した。
人間にしては大きすぎる女傑は多すぎる子供と魂達に囲まれている。
その様子はさながらテーブルに乗ったバースデーケーキを囲む食卓であった。
女傑は魂どもから紅茶とお菓子を受け取り、赤ん坊たちを見ながら口を開く。
『可愛い可愛い坊や達、俺に尽くせるよう強くなるんだよ』
女傑は歪んだ自己愛を赤ん坊たちに向けながらビスケットを頬張り そう呟いた。
母親の笑顔に共鳴するかのように紫髪の赤ん坊は手を叩きながら快の感情をあらわにした。
読んでくれてありがとうございました。
感想、評価をつけていただけるとめちゃくちゃ嬉しいです。
次回からは人物を明記して書くと思います(多分)
こういう登場人物を濁して匂わせる手法が好きだったのでやってみました。
わかりにくくて申し訳ないです。
原作に負けないよう頑張ります。
シャーロットクラッカーをすこれ。
時系列補足
45年前…現在の原作を起点として遡る(例 2年前 頂上戦争) もちろんロジャーはピンピンしてる。
ロックス海賊団が存在したのは38年前なのでまだビッグマムは加入してないと思われる。
45年前はちなみにペロスペロー5歳カタクリ3歳 可愛い♡