あの声と音に憧れて   作:コロンコルン

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大変お待たせしました。四話目です。

今回主人公の発言で音楽関連の話をしますが全て作者の考え出すのでご了承ください


それはアーティストであるがために

また、夢を見ていた。降り荒れる雨の中・・・

 

俺達は一か八かの賭けライブをしていた。

目の前には俺の、俺達の音楽と魂に引かれたオーディエンスが今か今かと雨に打たれながら待っていた。

 

俺と相棒を止めようとするスタッフを押し退け相棒が手にする。奏で始めたのは俺達の始めてのオリジナルの曲。

俺もそれに乗せられてギターを挟み歌を歌う。諦めたあと3人の仲間達が俺も私もと次々に入ってくる・・・

 

そうだ、これが俺達のやりたかったことなんだと全身全霊で魂を乗せて、曇った空を青く、観客達を湧かせた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

あぁ、またあの頃の夢か。

そう思いながら長髪の髪を掻きながら体を起こす。

 

今日はめんどーな学校も休みな土曜日だ。昔は午前中に授業があったんだけどな。

まぁ、そんなのはどうでもいいんだが今日から仕事だ。いささかその場のノリで受けてしまったが人に教えるのはこれが初めてだ。それでも構わないとのしゃちの話らしいが、さてはてどうなることやら

 

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場所は変わって765プロ事務所前

 

思っていたより、小さな事務所だった。事務所の入り口で待たされていた。

中からは女の子達の騒がしい声がここまで聞こえてくる。それをどうにか、抑えようとするPさんの声も聞こえてくる。中々慕われて好かれているようだ。

 

P「九十九さん、入って来てください」

はいはい、いまはいります。

 

ガチャっと扉を開いて入ろうとしたら・・・

 

ドカ!!「いっつぇ!?」

 

しょっていたギターを入り口で引っ掛けてしまった。

 

 

side気弱なアイドル

 

今日は産休でお休みになったボーカルの先生の代わりの人がくる日です。プロデューサーさんが言うには社長の友人のおまごさんらしいです。お話ではとても歌が上手で楽器もできる人だそうです。

 

どんな人なんでしょうか?

 

 

side気難しいアイドル

 

ようやく決まったのね。昨日メールでの知らせで新しい先生が決まったと知ったわ。でも、プロデューサーも社長も名前もどんな活動をしていた人なのかも教えてくれなかった。私としては前の先生は少し物足りなさを感じていたしちょうど良さそうだったけど・・・

 

ちゃんとまともな人なのかしら?

 

 

sideおっとりしたアイドル

 

あらあらあら、みんな新しい先生が気になってしょうがないのね。昨日まで産休した先生の赤ちゃんが男の子なのか女の子か、はたまた宇宙人?なのかって騒いでたのに。ここに集まってからはあたらしい先生がどんな人なのか、男の人なのか、女の人なのか、歌はうまいのか、イケメンなのか、はたまた宇宙人?なのかって聴いてるわ。プロデューサーさんがとても困ってるわね、そろそろ止めてあげないと。

 

それでも何で宇宙人押しなのかしら?

 

あずさ「ほらほら〜、みんな落ち着いて〜。そんなに迫ってたらプロデューサーさんが埋れちゃうわよ〜」

 

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P「あずささんの言う通りだ!少しは落ち着け双子に元気っ子!あと少しは学習してくれ春香」

 

春香「なぜに私どけ名指し!?」

 

千早「プロデューサー。そろそろ呼んでください」

 

春香「ちょ、千早ちゃん!?無視されるのが1番応えるんですけど!?」

 

P「あぁ、分かった。春香の漫才はほっておいて「漫才なんて酷い!?」・・・紹介しよう。」

 

P「本日より皆のボーカルレッスンでトレーナーをしていだだく九十九 静流(ひとなし しずる)さんだ、入って来てください!」

 

あずさ「え?」

 

ミキ「・・・え!?」

 

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side静流

 

静流「いっつつつ・・・あーいてぇ。いきなりドジ踏んだ、あーハズ。」

 

おい、お前らポカーンとかしてんじゃねーよ。余計に恥ずかしいわ。

俺の前では何故かオロオロしてるPさんと何故かニヤリとしてる双子、ポカーンとしてる年長組。いきなりのことでびっくりしてる男女とその後ろに逃げ込んだ気弱な子。同類を見つけたように見てる奴さえいやがる。

 

静流「おい、天海春香。俺はドジっ子ではないからな?同類見つけた目をするな。」

 

ふぇ!?っと驚きながら何故ばれたとか考えてるんだろうな。さてと自己紹介だなまず

 

静流「俺の名前は九十九 静流(ひとなし しずる)だ。今は○○大学の4年生だ。ここの社長さんからの依頼で後釜、もしくわ君らのレベルが一定以上になるまで教えることになった、よろしく。」

 

アイドル達「「よ、よろしくお願いします」」

 

ちょっとラフな格好をし過ぎたのか引かれてしまった。あーでも、少しはいい印象が付けれたみたいで挨拶をした後はそこまで引かれてないことが分かった。

すると・・・

 

ミキ「な、な、な、何でお兄さんがここにいるの!?」

他のアイドル達「「お兄さん!?」」

静流「いや、言った通りだ。あとお前の質問は家で聴いてやるからここでは他の娘達に譲れよな?」

他のアイドル達「「家!?」」

 

ミキ「それと「これは決定事項だ。今日の晩御飯におにぎりを出るように言ってやるから」分かったなの!」

一同「「(え、それでいいの!?)」

 

静流「自己紹介の続きをするぞ。えーと、そうだな・・・取り敢えずわ、人に教えることは初めてだが仕事を依頼された以上全力で鍛えて行く積りだ。そんじゃ、質問ある奴はいるか?」

 

よし、我ながら普通の自己紹介が出来た。これならばあさんに言われることはないだろうし、晩飯の品数を減らされることはないな。

 

と、考えていると少し怖い顔をして前に出来たアイドルがいた。

 

千早「あの、質問いいですか?」

 

静流「あぁ、良いは良いがこういう場合は名前を言ってからな如月千早ちゃん。」

 

おぉおー、立派に睨んで来た。こりゃ行きなり激突があるかな。

 

千早「っ、如月千早です。質問があります、貴方は過去にどんなことをしたんですか?」

 

静流「(活動かー)すまないがそれを言うことは出来ない。」

 

千早「な!?ふざけないでください!」

 

静流「この服ほどふざけちゃいねーよ。それを答えるには俺だけでは判断出来ないんだ。まぁ、数ヶ月待ってくれるんだったら答えてられるかもな。」

 

バンド仲間達と連絡取れるのが少し時間かかるからな。

 

千早「さっきも言いましたふざけないでください!じゃ、私達はどんな活動も実績も分からない、プロでもないただの学生に教わられるんですか!?」

 

静流「分かったなの分かった。如月が言いたいことは分かったが・・・一言だけ言うぜ?・・・ふざけんじゃねーよ小娘が」

 

その場の空気がさらに暗くなった。小さい子達にはかなりきついらしく気が弱い子は今でも泣きそうな感じだ。

 

静流「いいか、全員聴いておけ。俺は学生でも、金稼ぎとしてきてるんじゃねぇ。俺はアーティストとしてここに来たんだよ。如月よ、プロって言うのは何を基準にプロと決めてるんだ?。」

 

俺の質問に少し考えてから如月は口を開いた。

 

千早「それは、プロダクションに所属している人たちのことです。」

 

静流「違うな。それは形としてある物だが、それだけじゃプロとは言えない。何故だかわかるか?」

 

千早「それは売れていない人がいるからですか?」

 

んー、と俺は丁寧になるように言葉を選んでからちょっとだけプロデューサーにアイコンタクトを向けた。プロデューサーは何だろうと傾げたがすぐに自分の腕につけている時計を見ておれが伝えたいことに気がついてくれた。

大丈夫だと、ジェスチャーで教えてくれたのでそのまま続けた。

 

静流「んー、それは結果論だな。間違っちゃいないが正解ではない。他の子でわかる人はいるかい?」

 

そう雰囲気を変えるために周りの子にも振ってみた。みんな一斉に考え始めた。そうするとボーイッシュな子が手を上げた。

 

静流「お、菊池。答えてみてくれ」

 

真「はい!え、えっとそれは多くの人に認められた人ってことですか?もしくは誰にも負けない人のことですか?」

 

静流「どっちとも如月の答えと一緒だ。ただ例え方が少しだけ正解だ。いいか?」

 

俺は少しだけ全員を見渡し吸っといきをととのえた。

 

静流「一般的に今の音楽業界はインディーズとメジャーの二つに分かれてる。まぁ、簡単に言うとどこにも所属はせずに活動しているか所属しているかだ。ここで問題だ、天海。この二つどちらがプロと呼べる?」

 

突然振られてどうようしながら答えて来た。

 

春香「え、え、えーと・・・やっぱりメジャーの方ですか?」

 

静流「残念、違うんだな。確かにプロとよばれる人はメジャーデビューしている。ではインディーズはプロと呼べないのか?そこが違うと俺は考えている。」

それを言った時、プロデューサーが何か気がついたようで手を上げて来た。

 

P「静流君、インディーズもプロと呼べる理由はアマチュアではないことかな?」

 

静流「そう、そして俺はそのインディーズに含まれる側にいた。そしてインディーズプレイヤー達は常にメジャーを目指すしたりする、例外もいるけどさ。プロとしてのプライドとうえを目指し続ける心があって始めてプロの端くれになれるんだ。ここまで言えば如月も分かっただろ?」

 

千早「・・・はい。物資つけなことを言ってすみませんでした。」

 

静流「いや、これも必要なことだ。人と人がぶつからなきゃ音楽は生まれない。そこから色々な物語がうまれるのさ。」

 

よし、決まった。とりあえず今言いたいことは言えたしこの後はお互いを理解できる程度でこの場は締めよう。

 

静流「それじゃ、質問交換の時間と行こうか」

 

もう少し、この時間は続く




次回からもう少しアイドル達と絡ませたいと思っています。

この作品ですが出来れば20話程度で終わらせたいも思っているので内容をなるべく濃くしたいと考えています。
なので1話を書くのに時間をかけることにしています。
申し訳ないです。

また感想や何かありましたらよろしくお願いします。

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