星のコドウを見つけよう☆   作:わたあめぷりん

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 どうもわたあめぷりんです。
 
 この度新たな小説を投稿させて頂くことになりました。

 どうぞよろしくお願いします。


プロローグ.運命の出会い
1.見つけちゃった


 中学の時に入院していたために、浪人した俺は、翌年に無事受験に合格し、花咲川学園の生徒となることができたが、入学式の日のことを思い出して、しょぼんとした。

 

 周りより1年が離れていることと、昨年まで女子校だったため男子が少ないこともあり、会話に混ざることの出来なかった俺を、世話好きそうなクラスメイトが親睦会に誘ってくれたけど、遠慮して断ってしまった。

 

 その翌日にはクラスの人間関係は既に固まっており、スタートダッシュに乗遅れた俺は、1週間程経っても、クラスメイトとはほとんど会話をしていない。

 

 新たな土地まで来たのに、酷いな・・・・・・俺は、教室から流れる景色を見て、ため息をついた。

 

「今日カラオケ行かない?」

「いいけど、あんたマイク握りっぱなしじゃん」

「握るっしょ!スシとマイクは!」

 

 急に後ろから聞こえて来た声にびくりと反応した。あははと笑い合う3人組を見て、羨ましく思う。

 

 酷いな、こんなことではダメなのはわかっている。

 

 下を向いて歩いていても友達はできないし、下を向いていたら欲しいものや、友達は逃げてしまう、やりたいことや素敵なものや夢や希望は地面には落ちていない。

 

 ほんとにそうなのかな?

 

 カタン、と、持っていたスマホを落とし、拾おうとした時に光って見えるものを見つけた。

 

 なんだろあれ・・・・・・星?・・・・・・星だ!?

 

 とくんと胸が鳴り、俺はやがてはっきりとそれをとらえる。

 

 きらきらしたマスキングテープにマーカーで星と矢印が書いてある。

 

 ☆→

 

 矢印の示す方向を向くと、またキラリ、と小さな光が見えた。

 矢印の示す通りに星を追いかけ、道路標識のところにたどり着く。

 

  ←☆

 

 またさっきと同じマークが貼ってあった。

 

 星が呼んでる!

 星から星へ星座を形づくるように俺は追いかけた。

 

 星を追いかけ続けて行くと、やがて流星堂と書かれている場所へとたどり着いた。

 

 ここは一体なんなんだろう?そんな思考をしていると・・・・・・

 

「両手をあげろ!」

「えっ、きゃー」

 

 と、中からすごい声が聞こえたのた。

 

 もしかして強盗に侵入でもされたのだろうかと思い、扉を開けて中へ入る。

 

「何かあったんですか!?」

 

 そこには、金髪の女の子にハサミを向けられて怯えている女の子がいた。

 

「なっ、お前もこいつの仲間か!?」

 

 仲間?一体なんの話をしているのだろう?

 

「逃走経路の確保をしておかないなんて、とんだ素人ね!あんた達初犯?」

 

 なんとなくだが、状況が理解出来た。

 

 どうやら金髪の女の子が強盗ではなく、星型?の髪型をしている女の子の方が犯人だったと・・・・・・いや、待てよ俺も共犯者だと思われてるの?

 

「動くな!そして両手を挙げろ!」

「待ってください!僕は怪しい奴じゃないです!」

「怪しい奴はみんなそうやって言うよ!」

 

 ダメだこりゃ、全然信じてくれない

 

 そんな時星型ヘアの女の子が口を開く。

 

「あ、あの、私星を見つけて・・・・・・!」

「僕も、その道に貼ってある星を見つけて来ました!」

「本当に!君も星を見つけてここまで来たの!?」

「う、うん」

 

 この子は、今置かれている状況を理解しているのだろうか・・・・・・、今少しでも変なことをするとおそらく二人とも連行されるだろう。

 

「二人とも両手!」

「「はい!」」

 

 ほら、言わんこっちゃない・・・・・・

 

「名前!」

「戸山香澄です」

「荒川双葉です」

「それ本名?責任逃れで偽名使ってるなら・・・・・・止めるよ」

「お泊まり?」

「な訳ないだろう、きっとこの子は、嘘ついてるなら警察呼ぶって意味で言ってると思うよ」

 

 なぜ、身元の分からない2人、それも泥棒と思われてる人を泊めてくれる発送になったのだろうか?俺だったら絶対に泊めない。

 

「その通りよって、その制服花女・・・・・・、うちの生徒かー」

「同じ学校!?何年生?私、高1!、君も花女?だよね!何年生?」

「同じ1年だよ」

「ほんと!?よろしくね!!」

 

 金髪の子は同じ学校の生徒と分かると少しだけ警戒を解いてくれた。

 

「で!で!何年生なの!?」

「違うから!もー出てって!質屋はあっち!こっちは全部ゴミ!」

「ゴミ?あれも、あの星の・・・・・・」

 

 星のギターなんてあるのか・・・・・・少し気になるな

 

「質流れのギターかなんかでしょ」

「見ていい?触っていい?」

「はぁ?お前なぁ!」

「ちょっとだけ、ちょっとだけ〜!」

「伸びる伸びる!服引っ張んな!」

 

 と言って、戸山さんは金髪の女の子の服を引っ張ってねだっている。

 

「・・・・・・ったく、触ったら出てってよ」

「うん、じゃあケース空けるね」

 

 戸山さんがギターに夢中になっている間に金髪の女の子が俺に質問をしてくる。

 

「で、あんたはいつまでいるの?」

「あ、ごめんなさい、星のギターがちょっと気になるので、彼女が弾いてるのを見ていってもいいですか?」

 

 我ながら滅茶苦茶なお願いをしていると思う。

 

 勝手に蔵に上がっておいた上に、ギターが気になるから、見せろと言われて、はいそうですか、どうぞ見ていってくださいとはならないだろう。

 

「好きにすれば」

「マジで!ありがとうございます!」

「うわっ!急にでかい声出すな!」

「あ、すみません嬉しくてつい・・・・・・」

「ったく」

 

 まさか本当に見ていって言いと言ってくれるとは思わず、ついテンションが高くなってしまった。

 

 「!星のギター・・・・・・すごい、このギター、星の形してる!」

「・・・・・・そういうギターもあるんだろ」

「何か音は出るの?」

 

 ギュイーン

 

 と、ギターの音が鳴り響く、その時俺は彼女の姿を見て、とくん、とくん、と言うコドウが聞こえた。

 

「鳴った!すごい!聞こえた!?」

「見つけた・・・・・・」

「見つけた?」

 

 あの時聞こえた星のコドウをもう一度見つけることができた。彼女ならきっとまたあの音に出会わせてくれる。

 

「はい、終わりー」

 

そう思っていた時、金髪の子が、終わりを告げる。

 

「待って!もうちょっと〜!」

「終わりっつたっろ〜!そんなに弾きたいなら楽器屋さんとかライブハウス行けよ」

「!ライブハウス!?どこにあるの!?」

「分かった!探してくる!」

 

 と言って戸山さんはギターを持ったまま飛び出して言ってしまった。

 

 これではほんとに泥棒では無いか・・・・・・

 

「えっ?あ、泥棒ーーー!!」

「と、とにかく追いかけましょう!」

 

 

 この日俺は彼女と運命の出会いをした。

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